金峯山寺蔵王堂



2005年5月29日


金峯山寺蔵王堂


3体の蔵王権現(パンフレットより)


中尊・釈迦如来(チラシより)

 「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されたのを記念して、金峯山寺蔵王堂の秘仏、金剛蔵王権現が特別ご開帳になりました。 期間は、2004年7月から2005年6月30日までです。
 ご開帳の終了まであと1か月に迫った5月29日、やっと吉野に行くことができました。 最寄り駅を始発の電車に乗って、約3時間半、さすがに遠いです。 蔵王権現とのご対面はもうできませんが、次は泊りがけでゆっくりと行きたいです。
   まずは金峯山寺の縁起をパンフレットから書き写しておきます。

 吉野山から山上ヶ岳(大峯山)に至る金峯山(きんぷせん)は万葉の昔より聖地として知られ、多くの修行者や貴族が足跡を印している。 白鳳年間(7世紀末)修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)がこの金峯山を道場として修行され、蔵王権現を感得し、そのお姿を桜の木で刻み、お堂を建ててお祀りした。 これが蔵王堂であり、金峯山寺の草創である。
 以来、金峯山は、修験道の根本道場として広く万人に尊崇され、多くの修行者が宗派を超えて入山修行している。 また、役行者が蔵王権現のお像を桜の木で刻んだことから、桜が保護・献木されて吉野山が桜の名所となり、人々の心の安らぎの場となるに至ったのである。

 次は、3体の蔵王権現の説明です。

 秘仏・金剛蔵王権現は、天正20年(1592)の蔵王堂再建以来、蔵王堂(国宝)のご本尊として四百数十年にわたり鎮座されている日本最大の秘仏です。 これまで、4年1会の密教儀式「伝法潅頂会(でんぽうかんじょうえ)」以外に、私たちの目に触れることはほとんどなく、1年の長きにわたり開帳されるのは、造立開眼以来、初めてのことです。 大地を高く蹴り上げ、逆立ち乱れる頭髪。口の両端から刃のように突き出す牙。3尊の全身は、ことごとく悪魔を払う忿怒の形相を現されていますが、それは、釈迦如来、千手観音菩薩、弥勒菩薩を本来のお姿とする変化身です。 3尊は、それぞれ過去、現在、未来を表し、三世にわたって私たちを守ってくださる守護仏でもあります。 役行者が汚濁に満ちた世の中に救済を求める苦行の中で、強い祈念によって祈り出された権現様を心静に拝めば、すべてを認め、一切をゆるす「恕(じょ)の心」を感じ取ることができます。
 金剛蔵王権現の右手にある三鈷は天魔を砕く相で、左手の刀印は一切の情欲や煩悩を断ち切る剣。 左足で地下の悪魔を押さえ、右足で天地間の悪魔を払うお姿を現されています。 さらに、背後の火炎は偉大なる智慧、御身の青黒色は深い慈悲を現しています。 まさに、大自然の霊威そのものの発現とも思われる金剛蔵王権現は、神であり、仏として、神仏混淆を旨とする修験道のご本尊として祀られています。 3体の総高は、釈迦如来(中央)7.3メートル、弥勒菩薩(向かって左)5.9メートル、千手観音(右)6.1メートル。 重要文化財に指定されている日本最大秘仏です。





諸法神事妙行得菩提

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