石山寺



2003年11月24日


石山寺・本堂


石山寺・珪灰石と多宝塔

 石山寺は瀬田の唐橋を訪れる「ついで」に三十三観音霊場の集印に寄ったのです。
 でも、思わぬ収穫がありました。ひとつはみごとな紅葉です。 あいにく昼頃から雨が降り始め、傘をさしての散策になりましたが、今年一番の紅葉を楽しむことができました。
 さて、もう一つは境内の西北の角に「八大龍王」を祀った祠があったことです。


八大龍王社

 「竜穴」と名付けられた池の中の小さな祠です。「八大龍王」という言葉は、ここで初めて知りました。
 この池と竜の話は、絵巻「石山寺縁起」に載っていることが分りました。 それほど読みにくい文ではないので、原文のまま紹介します(多少、字を補ったりしています)。

 当寺の西北の角に当たりて、竜穴あり。水澄み、波静かにして、誠に往昔の霊池と見えたり。 上古の寺僧に暦海和尚といひし明徳、この所にて「孔雀経」を転読し侍りけるに、竜王の段に到りて、彼の名字どもを読み上げけるに随ひて諸竜池の中より出現して、和尚の辺に侍衛し奉りけり。 草庵へ帰り給えば、これを負ひ奉りつつ、親近給仕すること、偏に奴僕の如し。云々



 絵巻の該当部分の絵を載せておきます。 竜の姿のものや、人の姿のもの、中間のものとさまざまな竜たちが和尚の周りに現れている所です。
 ここに竜が祀られているということは、この地が元々竜と縁のある土地であったことを伺わせます。 参道の途中、今は休憩所兼売店になっている昔の塔頭の庭には、江戸中期に現れたという竜の祠もありました。






石山寺に参籠し、はるか湖水に写る月影を見て、紫式部は『源氏物語』の構想を感得したと伝えられている。
(『石山寺縁起絵巻』より)

聖像(礼拝の対象)として伝えられた紫式部図



 え〜!! もう行っちゃうの? やっと会えたのに。
 出たと思ったとたんまた雲に隠れちゃった月みたいね。
 あなたを見たかどうかも分らないくらいだわ。



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