最速の上達法
0:最速の上達法とは? 1:ボーラードでテスト 2:目標は? 3:練習時間 4:必要なものは?予算は? 5:うまくなるための第一ステップ 6:初めてのキュー選び(基礎編) 7:初めての店選び 8:自宅練習の準備(素振り) 9:自宅練習(素振り) 10:フォームその1 11:組み立て 12:組み立てベーシック 13:シュート力とは? 14:上達を妨げる障害
最速の上達法とは? そんなもん、ねぇよ! と言い切ってしまえば希望も何にもない。 こう考える人もいそうだが果たしてそうだろうか? 確かに万人に共通する上達法があるとは思いがたい。 しかし、中級者・上級者ならば多くの人が思っている事があるはずだ。 「こういう練習しとけばもうちょっと早く上達したのに・・・」 ここでは、ビリヤードを真剣にやりたいと思う初心者が200点を目指す にはどうしたらいいかを考える。しかもただ200点を目指すのではない。 1年 未経験の人が初めてビリヤードをしてから1年以内を目標にする。 俺は1年で100点を越える事すら無かった。 ちなみにボーラードで200点に到達したのはビリヤードをはじめてから 5年目だった。(ような気がする) 自分の上達する過程を思い出すと、「結構遠回りしたなぁ」と思う。 ちゃんと教えてくれる人がいてやる気があれば、誰でも1年でボーラード200を越え る事ができるんじゃないか?と思える。 1年間363日くらい、毎日数時間練習していたが、 同時に始めた友達と比べても上達が遅かった。 そして大量の時間をかけて学んだ事がある。 それは練習時間を長くするよりも 「効率よく練習しろ」って事だ。 そして最終的には目標としていたパーフェクトの300点を出した事もある。 やる事やっときゃ誰だって300点は出る。 センスのせいにしてはいけない。 センスが関係あるのは早く上達するかどうかだけだ。
1:ボーラードでテスト
上達に必要不可欠なのが明確で現実的な目標。 ビリヤードでどれくらい上達したのかを測る目安がほしい。 そこでプロテストにも採用されているボーラードを取り入れるわけだ。 このボーラードは300点満点であり、プロテストでは3回行う。 合格は合計630点以上。(多分) テストの合格基準は男子は630点なのだが レッスンプロは450点、女子は420点、となっている。(多分)
2:目標の有効活用
一年後までにボーラードのハイスコアが200以上になる事を最終目標とする。 これが現実的なラインだろう。 才能がなければ一年で200越えなどできないと言う人もいる。しかしそれは嘘だ。必 要なのは才能ではない。うまくなるための練習をこなせるかどうかだけだ。 練習量よりも練習効率、これである。 ただ最初から200点を出すつもりで取り組むと挫折感のみが残る。 目標は短期的なものも取り入れなければならない。 ハイスコアよりも5点上。 こういった具体的でその日のうちに実現できそうな目標を持っておこう。 上達が早いタイプの人ならば一年で300点を出せるかもしれない。
3:練習時間
ビリヤード場で練習するのは一日に2時間、これを一年間である。もうお分かりだろう が社会人には厳しい。しかし学生ならば簡単だろう。 もちろん用事のある日などあるかもしれない。しかし、「うまくなりたい!」と思って いれば週6くらい時間を作れるもんだ。
4:必要なものは?予算は?
一年でボーラードハイスコア200。これを現実にするための必要なものをあげる。 まずは「やる気」。これが一番大事。 「うまくなるためならどんな練習だってこなすぜ!」 これ必要。 ビリヤードの魅力にとりつかれた人なら充分可能。 次に練習時間。 練習は一日2時間あれば大丈夫だろう。毎日が理想だが週6が最低ライン。 社会人であっても無駄な時間を無くすようにすれば時間は作れるもんだ。 「やる気」があれば練習時間を作るために頑張れるってもんだ。 頑張れない人は「やる気」が足りない。 一年でボーラード200は約束できないが、楽しみながら上手くなる方法をおすすめする。 結局のところ、やる気があればビリヤードをうまくなりたい一心で一日何時間も玉屋に いてしまうものだ。 次にお金とキュー。 場代が1時間500円だとして1ヶ月3万円。場代だけでこれだけ。 ただ、ビリヤード場でアルバイトをするという方法がある。 時間に余裕があるやつなら練習をタダでさせてくれる所を探すのがいい。 どうしても無いようなら 「ここで働きたいんです!お給料いらないので代わりに練習させてください!」 と言ってみよう。 オレがビリヤード場を経営してるならこういう人がいたらアリガタイと思うだろう。 それからキューを買うのだ。毎回違うキューを使っても上達はできるが、キューはいつ か買うもんだし上達のスピードはもっと早くなる。同じキューで感覚を慣れさせるのは 必要。 「1回しかやった事ないし下手だからキュー買うなんて恥ずかしい」 とかは禁句。 ビリヤードの世界ではキュー買うのは普通の事だ。やる気があるのにそんな理由でキュ ーを買わないのは「もったいなさすぎる」と言っておこう。 ただ、テーブルの上を転がしてバッタンバッタン暴れるような反ったキューはやめよう。 5000円くらいのものでもしっかりしてるものもある。ただそういうのを見つけるの は難しいかもしれん。予算は2万あれば買えるだろう。 金持ちは10万以上するのを買い漁ってください。 初心者向けのキュー選びはまた後で。 それから他にも用意してほしいものがあるがおいおい説明していく。
5:うまくなるための第一ステップ
最初は何をすればいいのか? まず最初にする事はビリヤード用語を覚え、ビリヤードに親しめ、という事だ。これか ら先、いろんな話をするがビリヤード用語がわからないんじゃ話にならない。いろんな 解説系サイトをネットサーフィンしてビリヤード用語になれ親しむのがいい。 いろんなサイトをまわってみるといいだろう。 ただ最速の上達を目指すのならばネットに溢れている解説を鵜呑みにするのは危険だ。 他人の上達法が自分の上達法として有効とは限らないからだ。 一番危険が少ないのは「見て盗む」 余計な解説が無い分、変な知識を植えつけられずに済む。 またビリヤードのプロの試合のビデオを観るのも非常にいい。うまくなるための下地と していろんな知識を叩き込むべきだ! ビリヤード場に行ってボーっといろんな人のプレーを観るのもいいと思う。その変わり 観るならプロの玉にしておけ、と言いたい。最初は目が肥えていないせいかB級と言わ れるプレーヤーを観てもかなりの上級者に見えると思う。 極端な話、有名プロか公式戦で優勝経験のあるような実績のあるアマチュア以外は 怪しいと思っていた方がいい。 ビリヤード場には中途半端な「教えたがり」がうようよいる。中途半端でも初心者から 見れば神様のようだろう。手玉はスピンがかかり思いのままに操っているようにも見え る。 普段負け組の人間でもそれくらいはできる。 自分の腕自慢を初心者相手にしかできないような連中はブーである。 見分け方としてはボーラードの点数を聞くのも一つの方法だ。 アベレージで200を切る人は眼中に無いぜ!くらいの気持ちでいくんだ。(言葉に出しちゃだめ) また怪しいレベルの人達からはビリヤード用語を習うようにするのがいい。 「スキッドって何ですか?ノークッションって何ですか?」こんな感じで ビリヤード用語をいろいろと教えてもらおう。技術的な話は確実に上級者と わかる人間に聞いた方が良い。地方によっては上級者のいない地域もあるだろ うがこの辺は最初の関門となる。 いなかったらいなかったで試合に出るなりプロのビデオを観るなりすればいいのだ。 ネット上でいろんな情報は集められるだろうし、レベルの高い店が自分の 住む地域にあるようなら前もって誰がいるのかとか調べておくべきだろう。 それとルールもちゃんと覚えるべきだろう。 ノークッションルールや3ファールを理解している初心者は非常に少ない。 お店によっては独自のマナーがあったりして鬱陶しい場合も あるのでマナーについても一通り勉強する必要があるだろう。 またルールやビリヤード用語もお店独自のものがあったり地域によって 独自のものがあったりするので地方の場合は特に注意が必要だ。
6:初めてのキュー選び(基礎編)
毎回同じキューで練習するのは大事。 キューを買うのはもはや決定事項。問題はどんなキューを買うかだ。 不安もあるだろうし誰の言う事を聞けばいいのかわからん事だろう。 結論を言おう。 なるべくいいキューを最初に買うのがいい。予算は人それぞれだろうが、やはりいい もんはいい。撞点によって手に伝わる感触は違うんだが、いいキューというのは感触 をより繊細に伝えてくれる。 おすすめはカスタムキューと呼ばれるものだが選び方も買い方も初心者には難しいと 思うのでやめておいた方がいい。ただ信頼できるプロがいたり、細かく相談できる人 が近くにいる場合はお金を工面して、いいモノを手に入れよう。(ただ中には騙そうとする人も稀にいるので注意が必要だ!) また何十万もするキュー買って、「やっぱこのキューやめた」と言えるくらいの器の デカイ人ならカスタムキューを買えと言いたい。そんな人まだ見た事ないけど。 最初の選択肢は下の4つを基本に考えてはどうだろうか? 1・最初は安いのを買って失敗してもいいようにする。 2・後々ブレイクキューにまわせるものを買う。 3・普通にプレイキューとして使えるものを買う。 4・金にモノを言わせて最初からフル装備でそろえる。 自分の財布などと相談してどういうキュー選びをするかを考えよう。仕事なりバイト なりを頑張ってお金を用意しなるべく早い段階でよりいい条件で揃えた方がいい。 個人的な意見を言うならMEZZがいい。シャフトもいろいろ変えられるし、後から自分 にあったものに変えやすい。2〜3万で十分いいのが買えると思う。 あとは転がしてバッタンバッタンするのはやめとけ、という事くらいだ。 いろんな人に聞いて変な先入観を持ってしまわないように、気をつけろ、というのが 一番のポイントかもしれん。 道具にこだわりすぎて自分の腕にこだわらない人には気をつけよう。
7:初めての店選び
地域によっても違うだろうが、なるべく上級者のいる店を選ぼう。もしそういう店が あっても場代が高いのならば1人練習用の店もチェックしておけばいい。 ここで言う上級者とは中堅プロ、トップアマレベル以上の事だ。はっきり言って成績 を残していない人、公式戦に出ない人は相手にしなくていい。例外もあるだろうが、 全国に名前を知られていない人間は未知数で初心者には判断できないから参考にする のは危険だ。 上級者のいるお店で何をするのか?それは観察だ。観て学ぶべし。観察すべき内容は フォームやキュー切れではない。組み立てを観察すべきだ。 9ボールであれば どういうフリにしたいのか? フリは厚めがいいのか? 薄めがいいのか? どういうラインで出したいのか? 力加減が多少ずれても修正しやすいラインなのかどうか? などなど。 取り切るための技術を身につけたつもりで観察してほしい。またどういう技術を身に つければ取りきれる様になるのかを理解すべきだ。 取り切るための最低限のシュート力とポジション力いうものがわかってくる。 遠い球を引けるかどうかなんて、ほとんどどうでもいい事が多いというのに気づく筈だ。 個人的には遠い球を引くのは得意な方だ。(と思い込んでいる) 取り出しがロングのまっすぐでも「オレなら引けるぜ!」くらいの勢いだ。 「ラシャが重かろうがかかってこいやぁー!!」という気分の時もある。 しかし組み立てを学ぶにつれて、それを見せびらかす機会は無くなった。 今となっては「ロングの引き球久しぶりだなぁ、引けるかなぁ」と不安になる。 「多少難しくなってもキュー切れで何とかしよう」と思うよりも 「難しくならないように組み立てで何とかしよう」と思う方が上達は早い。 ただ取り出しで強制的に難しい配置を撞かされる事も多い。できないよりかはできる 方がいいに決まってるが、観察する際には組み立てを重視して観察しろ、という事だ。 まだまだ観察の話は終わらないが、そういう事を観察できる店がいい店だ。より高い レベルでの組み立てを持っている人間を観るのは大事な練習でもある。 ネットサーフィンするだけでほとんどのビリヤード場は検索できる。 このサイトのリンク集にもビリヤード場情報サイトを載せている。 またJPBA、JBCのサイトを観ればランキングもあるし、所属店や 各都道府県にいるプロも検索できる。 練習する以外にも情報集めは大事だ。 より正しい、いい情報を手に入れれば上達は加速する。 逆に怪しい情報に振り回されれば上達に支障をきたす。 最初は自分の前に現れる多くの人物に思わず尊敬の念を抱いてしまう可能性が高い。 しかし、時が経てば「この人の実力は大した事ないな。」と思えるようになる。 本当の上級者を除いて。 惑わされるな! と念を押しておこう。
8:自宅練習の準備(素振り)
ビリヤード場以外でも練習はできる。 その練習方法とは自宅での素振り。これが効果絶大なのだ。 なぜ素振りが有効なのか?それはビリヤードに必要な腕の動きに 理由がある。ビリヤードでは肘を固定し、肘から下だけでキュー を動かすのが基本の動きとなる。この動きを初心者が最初からで きる事はまず無い。 ではこの動きはどうやったら習得できるのか?それは毎日この 動きを反復練習する事だ。この動きは練習量次第でできるように なってくる。逆を言えば練習なしでいきなりはできないという事だ。 まず素振りに必要なのはキュー。しかしキューはすでに購入済み のはず。部屋の中に素振りが必要なスペースを作りテーブルを設定 しよう。 テーブルの高さは行きつけのビリヤードテーブルの高さと同 じ程度にしたらいいだろう。すでにマイキューを持っているアナタ はテーブルの高さを自分のキューで測る事が可能だ。地面からキュ ーのどの高さかを実際に測って覚えて帰ろう。この時にレールの高 さでなく、ラシャのあるテーブルの高さを測る事に注意しよう。 あと大事なのは部屋に素振りのスペースを作る時に場所をケチら ない事。後ろが狭かったり、横が窮屈だったりすると変な構え方に なるかもしれない。部屋が汚い人は今日が大晦日だと思って早速掃 除に取りかかってくれ。 次に必要なのはピンポン球、転がるなら輪ゴムとかを置いて転が らないようにすればよい。そして次に鏡を用意してほしい。姿見の 大きさのもので鏡面が歪んでいないものが必要だ。安いものでは 1980円くらいで売っているだろう。 後は素振りをするだけだ。この素振りでは実際に撞かなくてよい。 撞く前のストロークを自然にできるように繰り返し練習するのだ。 ピンポン玉以外にも、もうちょっと大きいボールも用意するといい かもしれない。できたらビリヤードのボールを購入するかどっかか ら貰ってくるかするといい。 鏡を置く位置だが、最初は構えに対して正面に置くのがいいだろ う。構えた時に顔が歪みすぎているのに気がつかない人がいる。実 際に顔を斜め45度くらいに傾ける人が中にはいるのだ。あんなに 顔を傾けたら視界が斜めすぎるだろ?とオレはいつも疑問に思って いる。しかし、本人は大丈夫と思っている。まさか自分が変な構え になってるなんて気づかないのだ。 この事からも予想外にカッコ悪くなっている可能性はある。 最初は気をつけた方がいい。 オレの周りにはビリヤードを初めて数年経って「え!俺のフォー ムってこんなにカッコ悪かったん?」と言い出す人が後を絶たない。 フォームにこだわりすぎて他の部分に気が回らない人は結構多い。フ ォーム以外にも意識しないといけない事はいっぱいある。注意しよう。
9:自宅練習(素振り)
実際にピンポン球を使った素振り方法を紹介してみる。 なぜピンポン球なのか? ・ビリヤードボールよりも小さいモノを使う事で左右へのブレを自分で認識しやすい。 それともう一つ。 ・鏡に当たっても割れない。 ビリヤードボールみたいな硬くて重たいものを間違って激しくショットしてしまったと しよう。あなたが購入したばかりの鏡は砕けちり、足の裏を血で染めながら掃除を せねばならない。掃除が終わったときには「ビリヤードなんてもうイヤだ!」なんて 気分になってるかもしれないではないか。 ま、話を進めていこう。 ピンポン球をテーブルの上に置き実際に撞く動作をしてみてくれ。いろんなサイト で予備知識を手に入れたアナタはいきなり撞くような事はせずにキューを何回が前後に 動かす事だろう。 この時、キュー先(タップ)をピンポン球の中心に近づける。 スッと近づけて手玉の前で止める。 どれくらい近づけているか自分でわかりますか? 初心者で2cm以内にピタッと止められる人は多分いない。 まずはこの距離感とキューを動かす感覚を練習すべきだ。 なんでこんな練習が有効なのか? 実際にビリヤードのボールを撞く時にこの距離感が大事になるから。 タップと手玉が当たるタイミングにズレがあると精度が落ちる。 このズレとは実際のタイミングと自分が思うタイミングのズレの事。 実際にやってみるべし。 目標は「スッと近づけて5mm以内でピタ」。最初は距離感が 掴めなくてピンポン球を何回も拾う事になるかもしれない。 めんどくさい人は厚紙を綺麗に円く切り抜いてテーブルにくっつける、 とかいろいろ工夫してみてくれ。 慎重にゆっくり近づける人がいるが、近づける時は「スッ」。 キューを引く動作が慌ただしい人もよくいるが、引く時は速すぎないように 注意する。 構えたままキューを振る動作をずっと続けるのは大変疲れる。 実際にビリヤードをする時は、「構える・撞く・立ち上がる」 の動作を繰り返し行うから疲れない。 適当に休憩を挟みましょう。 ちなみにココに書いてある事に当てはまらない上級者もいる。 ブスタマンテ(注)なんて場合によっては手玉とタップが5cmくらい離れている。 しかし! ブスタマンテが手玉とタップの距離感が無いのか?んなわけありません。 一番大事なのは自分の撞きたい所を自分の撞きたいように撞いているのか?です。 それができてるからブスタマンテはいいんです。 まとめ: 距離感掴むのとキューを振るのに慣れるのが目的です。最初はボールに当たってもいい からタップをギリギリまで近づけて距離感を鍛えましょう。 ≪注≫ ブスタマンテとはフィリピンのプロプレイヤーで、そのレベルは世界トップレベル。そ の右手から繰り出すダイナマイトブレイクは日本のプレイヤーを「うむむぅ」と唸らせ るほどの威力を持ち、時には試合会場にいる小さい子供を音だけで泣かせる事もある。 ブスタマンテのブレイクはラックを叩き割るだけでなく、子供の精神をも叩き割る。そ んな彼のバイオレンス・スピリチュアル・クラッシュ・ブレイクによってトラウマを残 しビリヤード嫌いになる子供は後を絶たない。そんな罪な男ブスタマンテだが、独特の ストロークから繰り出す手玉の動きは意外に緻密だったりもする。要はうまいってこった。
10:フォームその1
最初は撞こうとしても全然安定しない。それはまだビリヤードの動きやフォームに慣 れていないから。最速の上達を目指す上で失敗しやすい関門、それがフォーム作り。 BC級と言われる人たちの多くに見られるのが {入らないのをフォームのせいにしている] というもの。 入らない原因を潰していくのは大事だが、その原因の全てをフォームにあると思っては いけない。 例えばオレが今までやった事の無いフォームで球を撞いたとしよう。 一般に言われている普通のフォームでは右利きの場合、左足が前で右足がうしろ。 クローズドスタンスとかオープンスタンスとかスタンスにも種類がある。しかし、 あえて変なフォームでやってみる。右足を前、左足を後ろ、手首は可能な限り内側に巻き込む。 肘は外側に張り出し腕全体で巻き込むようなフォームを作ってみる。そんなフォームで ボーラード。 ストライク出るです。センターショットも入るです。何で? それは入れるための動作をしてるから。 つまり肘の角度がどうとか、グリップがこうだとか以外にも大切な事があるって事。 それは狙いであったり、集中力の問題だったり。ただし長時間、安定して入れ続ける のはこういうフォームでは無理。疲れるし、自然でないから毎回集中しないと入らない。 「球が入らない・・・フォームが悪いのかな?」という発想だと泥沼になりやすい。 練習量が多い、上手くなりたいと思って努力している人ほど陥りやすい罠。 オレの過去も含めてボーラード100前後の時に練習量が上達に繋がらない人は多い。 球が入らないと誰だって何とかしたいと思う。オレもそうだった。しかし、フォーム を良くする事だけでは何ともならない場合もいっぱいある。 んじゃフォームは何でもいいのかよ?と言われそうだが、そうではない。 これがいい!というのを見つけたら「慣れる」という作業が必要。そしてそのフォー ムを自然にできるようになる事が大事なのだ。 入れるためには狙いに意識を向ける必要がある。フォームにばっかり意 識が向いていたら入れる事に集中できない。 フォームを変えたからといって球が入ると思ったら大間違いだ!って事。 【結論】 早いとこ自分に合ったフォームを決めて早く慣れましょう。
11:組み立て
いきなりですが問題です。 9ボール手玉フリーで次の配置を取りきる構想を15秒以内にうち立てて下さい。 縮尺は実物とほとんど同じです。ちょっと絵が大きすぎるかもしれませんが、この配置を取り切るポイントに気づ いたでしょうか? はっきり言って初心者には何がなんだかわからないと思います。ココでは組み立 てというものがどんなものなのかを説明します。 ちなみにこのサイトでは配置を考える場合に特に断って無い限り右利きの人を対 象として考えています。左利きの人は配置を鏡でみるように対称にして考えてく ださい。 それと身長によっても配置にたいする取り方に若干違いがありますが、このサイ トでは160〜180で考えます。私は平均よりも高いので女子くらいの身長では届か ないボールも普通に考えてしまうかもしれませんが、実際にそれほどの違いを感 じる事はほとんどありません。 こういう場面で組み立てがわかっていない人は手玉にややフリをつけ、2へ厚く 出そうとしてよく失敗します。 この配置で一番失敗してはいけないポイント、それは4番へのフリ間違いです。 慣れている人から見たら「当たり前やんけ!」と言われそうですが、こういう配 置で4番へのフリを間違えないような取り方ができていない人はA級の試合でも 結構目につきます。B級相手ならこういう配置を相手に回しても無難に取り切っ てくる事はまずありません。危なっかしく入れきる人はたまにいますが。 4から5へは短クッションに手玉を入れてから出します。4のシュートラインに 対して、手玉のフリが右側になってしまうと6番に当たります。厚ければ当てな いようにする事は可能ですが、5への出しは難易度が高くなってしまいブーです。 要は5へは短に入れるフリにしたいのですが、なんと!! 3番がめちゃめちゃええとこにあります!! この3番へ厚く出せば4へのフリへも厚く出すのが簡単になります。 で、3番へ厚く、安全に出すには2をサイドに取りつつ上の長クッションに入れ るのが一番安全で失敗しにくいのです。3番はストップショットでも充分なので 3番に対しては遠くてもいいからとにかく厚く出す必要があるのです。2へは薄 い方がいいので1から2へはへたに近づけすぎようとはしません。これだけの構 想があれば4へのフリは間違えません。 5への出しは手玉を走らせるので薄めにとめてしまうかもしれません。薄くしす ぎると6への出しが難しくなります。というのも6から7への出しはフリが絶対 に必要で、しかも8が右下のコーナーを塞いでいるので7を右下に取ることがで きません。という事は6を入れつつ、7を右上コーナーに取れるところに手玉を 持ってこなくてはならないので6への距離が遠くてほとんどまっすぐなのはブー です。5から6は9が隠れないようなコースを取りつつフリをつけます。5への 厚さ次第で取る選択肢は変わるでしょう。場合によっては短短のばたばたもあり ます。 この配置は微妙なんですが短短のバタバタをする際に9番の右を通って帰りに9 番の左を通る(もしくは左側に当たる)ようなバタバタが可能です。要は隠れな いようなバタバタがあるので薄すぎても何とかなるっちゃあ何とかなるって事で す。 4から5は右下の長に当たってから8に当たらない程度の加減か、下の短に向け たコースを走らせるかです。5から6へは左下長に入れて9番を巻くようにして フリをつけます。8へは厚めの方が簡単ですが、フリがあろうとなかろうと問題 無いので6から7さへ出せれば問題ありません。つまり7に対してはフリがあっ ても問題なしって事です。ちゅうわけで6から7は安全にサイドと8の間のクッ ションへ入れます。7へ薄すくなってサイドバンクになるくらいなら7が遠い方 がまだましです。 と、まあこんな感じの組み立てを上級者は10秒くらいあれば終わらせます。 そ、そんなん無理やんけー!! と初心者の方は思うでしょうが「慣れれば簡単です。」 というか実際にはそんなん考えてません。問題のあるポイントを確認し、 「あ、ココはこうしないと失敗しちゃうな。」と確認するだけです。 実際に球は9個ですよね?1番を目で探して、2番を目で探して・・・9も探して とするのに10秒かかりますか?1個1秒あれば場所確認するのには充分でしょう。 問題点を確認するだけなんで、慣れたら場所確認する時間くらいでできます。 ちなみに組み立ては人によって違うし、オレが完璧だとは言いません。ただ、上達 するにつれて、ある程度の共通点は出てきます。難しい事を避けるのはみんな同じ です。何が難しくて、何が失敗しやすいのかに気づき、失敗しないように、できる だけ簡単に取りきろうとします。取り切る方法はプロによっても違いが出てきます。 しかし、プロともなると無理な事はできるだけ避けるという点ではやはり共通して います。 結局のところ上級者の組み立てに共通点があるのは自然な事なのです。 この辺の組み立てっていうのは目に見えない技術です。目に見える技術以外にも 初心者と上級者の間には結構差があるっちゅう事です。 もちろん初心者がこういう組み立てを覚えたところで実行するだけの技術や入れの 精度が無いと取りきりは実現できません。しかしこういう組み立てを知った上で 「んじゃ取り切るためには、どういう技術が必要なんだろ?」ってのを考えながら 上級者を観察するようにすればいいんです。 また取り切るためには「こういう球は絶対入れないとダメなんだな。」とかも自覚 すればいいんです。 技術が同じなら組み立てをより理解している方が断然有利です。 【結論】 自分が撞いていない時間もこういう意識を持って観察する事が 最速の上達には欠かせん! ちう事です。
12:組み立てベーシック
前回は9ボールの組み立てについて少し書きましたが、撞点などについては 書いてません。9ボールは技術的に難しいし、ここでは目標をボーラードハ イスコア200台として書いてます。 そこで前に使った配置を手玉フリーのベーシックで考えます。ベーシック ではどんな番号から入れてもいいので選択肢が広がります。どういう順番で 取り切るかによって難易度が変わります。また取り方の数は9個の場合です と、その数なんと 36万2880通り! 目も眩みそうな恐ろしい数字です。 どのポケットに入れるのかまで考えると、この数字よりもさらにたくさんの場合 の数になってしまいます。 この36万通りの中から最善の選択肢を選べというのは難しいかもしれません。 順番の選択肢という点では9ボールよりも難しいです。なにせ9ボールは基本的 には1通りしかありませんから。 ボーラードでは手玉フリーとなる事はありませんが番号に関係ないという点 では共通しているので考え方はベーシックとほとんど同じです。 またこういう種類の競技は14.1や8ボールなどにも共通しています。こ れらのゲームの考え方の基本部分ともなります。 ではこの配置で手玉フリー、ベーシックルールで考えてみてください。 どういう順番で入れるのかを考えるのが大事です。【A】6-4-3-2-7-8-5-1-9 【B】6-3-2-7-8-5-1-9-4 【C】9-6-3-2-7-8-5-1-4 【D】9-6-4-3-2-7-8-5-1 私の答えを書きます。あくまで私のとり方ですが、ノータイムなら 【A】6-4-3-2-7-8-5-1-9 ただちょっと考えると少し変わります。というのも私は右利きなので6の後に4・3 とつなげる時に4番が撞きにくいのです。 3番は厚くするんですが、メカニカルブリッジになると3番への距離が遠くなってし まいがちです。3番はクッションに近いので、渋い台だと遠い事で入れるのが難しい 場合もあります。 【B】6-3-2-7-8-5-1-9-4 もいいんですが9の位置が微妙なので1から9を厚くするのが少しイヤらしいです。 9から4へはクッションを使ってポジションを取るような事はなるべく避けます。ツ ルツルのピヨンピヨンなコンディションでも安全に取りきりたいので手玉を動かす距 離は小さくするのが良い取り方です。 結局の所どれも似たりよったりな気もするのですが私なら最初から以下のものだけ考 えます。 【A】6-4-3-2-7-8-5-1-9 【B】6-3-2-7-8-5-1-9-4 【C】9-6-3-2-7-8-5-1-4 【D】9-6-4-3-2-7-8-5-1 真ん中にあってサイドポケットにも近い9番は残しておきたい、と考えるのがセオリー ですが、この場合残さない方が簡単な気もします。 私の場合、1ショット30秒くらいの制限時間ならノータイムで【A】を選びます。し かし、考える時間がもう少しあるなら【D】を選びます。 1分くらい考えたら【D】に辿りつきます。 私はボーラードを3回やって300点3連発なんか出した事ありません。考えた時に 選択肢が変わるあたりが甘いのでしょう。(入れミスが一番ブーだけど・・・) そんな私の考える最善の選択肢は、細かい部分でプロの選択肢と違うかもしれません。 考え方の根幹はみんな同じですが。 その辺はこれからも勉強していきます。これくらいをススッと考えられるようにして いけばハイスコア200台へは確実に近づきます。私も900点目指します。 【結論】 パターンに気づけば36万通りも考えなくて済むっちう事です。 というかほとんど考えません。気づき、確認するだけです。 パターンは今後説明・・・ ここでは組み立てがどういうものかをちょっと紹介しただけです。 最初は理解できなくても全然問題はありません。 なぜノータイムだと【A】なのか? なぜ考えると【D】なのか? こういった説明や細かい部分の説明も今後・・・
13:シュート力とは?
やる気のある人なら、ビリヤードの知識を吸収しようと頑張って勉強する事だろう。 クッションシステムだってビギナーのうちから覚えてイメージトレーニングするくら いの事はやってほしい。このサイトの中でもクッションシステムについては扱っている。 キューを買った。いい店を選んだ。プロやトップアマが来る店だ。自宅では素振りを し、クッションシステムについては数字の振り方もすぐに出てくるように訓練中。組 み立てだって勉強してる。ここでアナタは思うだろう。 「組み立て勉強するのはいいけど、ボールが入らないんじゃ取りきれないよ。」 大正解! まず最初に、ポケットビリヤードではボールを入れるのが一番大事なのだ。 ボールを入れる能力の事をシュート力と言う。シュート力というものは奥が深い。 「ボールを入れるかどうかというのは精神力次第だ!」という人もいる。しかし、ボ ールをポケットするというのは、実は結構技術力がいるのだ。 ただ入れるだけなら自信があっても、実際にゲームの中ではポジションしながら入れ なければならない。目の前の球を入れて次の球に隠れてしまっては不利になってしま う。 入れ方は一通りではないのだ。引き回転で入れたり、押し回転で入れたり、ストップ ショットで入れたり。 「いろんな入れ方ができる」「いろんな入れ方をしても外さない」こういう能力だっ てシュート力である。 また最初のうちは難しい球を入れる人を見て「あの人はすごいシュート力の持ち主だ!」 と思うだろう。確かにそうかもしれない。しかし、本当に高いレベルのシュート力となると 簡単な球を絶対に外さない というのが非常に大事になってくる。 これができないのなら、どんなに難しい球を入れても結果には結びつかない。 ほとんどの人は苦手な角度というものがあるはずだ。見た目は簡単だが、どうも外す 事が多い、という角度がある。そういう弱点を潰して、簡単な球を外さないシュート 力を身につける事は強力な武器になる。 「簡単な球を入れ続ける事」には難球を入れる派手さは無い。しかし、最速の上達を 目指す上では避けて通れない課題だ。 【結論】 シュート力は一番大事だ。まずは入れるようにならないと勝てない。
14:上達を妨げる障害
オレがボーラードアベレージ100点未満の時の話だ。 オレは上達を心から望んでいた。正しい知識の元に上達したいと思い、ビリヤードの 本やサイトを探しては読み漁った。自分の持っていない知識は無いだろうか?どうや ったらボールを正確にポケットできるようになるんだろうか?毎日悩んだものだ。 実際にビリヤード場に行けば、自分よりも強い人を見てアドバイスをもらったり聞い たりしていた。わからない事があれば何でも聞くようにしていた。 そこでオレはいろんな人の話を聞いているうちに一つの結論へとたどり着いた。 みんな言う事バラバラなんじゃボケー! 何が正しいんかコチトラ全然わからんのじゃ!! どうですか?こういう悩みは無いですか? 自分より強い人が正しい事を言ってくれると思ったら大間違いだ。 そして自分の方が強くなった時に気づくわけですよ。 こやつのアドバイスはオレにとっちゃ 「大して役に立たなかった。」(つーか、むしろ害になる事もよくある) という事に。 【結論】 他人の極意は他人の極意、自分の極意になるとは限らない。
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