「真夏の大感謝祭 30周年記念ライブ」(最終回)

 

この夏のサザンのライブが終わった。どの曲を聞いても思い出ばかり…「思い出はいつの日も雨」である。
私はサザン最大のヒット曲TSUNAMIを聴きながらこんなことを考えていた。

もし、この曲のヒットがなかったらサザンの活動休止はなかったかもしれないな…TSUNAMIの前に出したシングルは「イエローマン」これが10万枚の売上げだから、この時点でのサザンのファンは10万人だったのだ。それがTSUNAMI250万枚以上売れちゃって、ビックリ! その勢い?で、「茅ヶ崎ライブ」が行われた。ファンの署名によって実現されたこともあり、今までにない盛り上がりを見せた。

その後サザンは「日本を代表するバンド」で「常に第一線で活躍」していたことにされてしまった。私はテレビのアナウンサーがこのセリフを言うたび、「そんなことない」と思ってしまう。それは偶像だと。
 それを加速させたのは、インターネットの急激な普及であろう。私も、ネットのおかげで大切な出会いがあり、サザン友達が出来た。今ではなくてはならない大切な友達である。

ライブのたびに盛上がり、サザンや桑田さんがどんなに素晴らしいか語るのがすごく楽しいのだ。しかし皮肉なことに、そんな盛上がりが今回の活動休止に一役買ってしまった気がしてならない。

ネット上でサザンオールスターズは肥大し、自分はここにいるのに、架空のサザンオールスターズがどんどん膨らんで行く。桑田さんやメンバー達が思う以上のものになってしまい、本当は何なのかが見えなくなってしまったのではないだろうか。

だから、一回そこから離れて、自分を見つめ直し、原点に帰りたくなったのではないかな。全然違うかもしれないけど…私はそんな風に思ったのだよ。

もし、TSUNAMIのヒットがなかったら、サザンはこんなに売れることはなかっただろうし、活動休止をしなくても良かったのかも・・・わからないけどね。

 

最後に、私はいつからファンだったか、なんて関係ないと思う。だけど、長年のファンが築き上げた信頼関係を壊すようなことはしてほしくない。

畑を耕して種を植えて、芽がでて、花が咲いて、実がなって、と思ったら、その実を土足で踏みにじるような、そんなやり方はやめてほしいのだ。

我々ファンにも、三十年の歴史があるのだから。


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