小論文・作文の書き方

1.はじめに

 小論文・作文といえば、高校・大学入試、入社試験で出てくるものです。どのように書けば良いのかがわからない、などのそう思っている人たちのために、これから書き方を伝授していきたいと思います。


2.小論文、作文とはなんだろう?

 (1)小論文、作文とは?

 小論文や作文は、論題や議題などについて筋道を立てて、自分の意見、考えを述べた文のまとまりのようなものです。これらの字数は一般的なものであれば、大体600字から800字くらいです。多い字数のものもありますが。

 ところで、論文というものは、学術的な研究の結果を書き記した文の事を示しており、自分の持っている主張や思想などを、論理的に説明していく、きちんとした形を持っていて、その内容を展開していくという専門的なものです。そういった難しそうな論文とは違い、小論文や作文は簡単なもので、思考などを進めていくときの筋道が最後まで貫き通して書いた文、要するに、話題を変えずに同じ内容で最後まで書くということが出来ていれば良いのです。その内容も、論説文(その話題にたいして意見を述べる文)、感想文、説明文などたくさんあります。

 書き方を学ぶ上で、小論文や作文は、論文と違って、誰もが簡単に書けるものであって、同時に誰が見ても内容が解るようなものでなければいけません。

 (2)小論文と作文の違いは?

 小論文とは、名前の通り小規模な論文ということです。ということは、論文のもつ要素があるということになります。テーマについての考えを、筋道を立てて書く「論理」が小論文で一番大切なことだといえます。

 一方作文は、感想や経験などの状態や感情を書くことを中心とした文章です。作文の種類としては主に、感想文などがあります。これらの文章は、相手の感情に働きかけるものなので、論理というものは必要としません。

 小論文では、ものの考え方や立場の異なる相手を予想して、物事を論理的に記述しなければなりません。そして、自分の殻に閉じこもる狭い考え方、主観的な見方ではなく、公からみた考え方、客観的な考え方から物事を捉えなければいけません。また、感情的に働きかけるものではなく、論理性を考慮しながら、議論を展開することが大切です。ですから、少し堅苦しい感じがします。                                                           例えば、「犬」という題で、随筆的作文を書くのであれば、自分の犬に対する気持ちを書けばよいでしょう。しかし、「犬」という題で小論文を書く場合は、人にとっての犬はどういう存在なのか、それに対してどのような感情を持つのかなど、それらの関連などに言及し、結論として、犬は人の生活にかかわることが多い存在である、と結ぶのも良いでしょう。

 どちらを書くにしても、文章を書くときは、文や文節などのつながりに気をつけないといけないのはもちろんです。

 

 

 3.良い小論文・作文の書き方

(1) 良い小論文の書き方

 ―仟螳嫂泙謀合していることが大切

 課題小論文にとって、もっとも大切なのは、出題の意図に適した内容を書くことです。それは、出題者の必要としている内容を述べることが、一番必要な条件だといえます。

 テーマの意味をしっかりつかんで、要求されている点を落とすことなく、論を述べなければなりません。勝手な予想で書いた内容をならべても、美辞麗句で飾り立てた文章を書いても良い小論文とはいえません。

 例えば、「日本の将来」というテーマなら、単に、「…はこうなるでしょう」のような予想だけを書く記述文だけでは足りません。この課題に対しては、日本の政治や経済などの現状や、貿易のあり方、国際協調、というような事柄について解説し、将来はこうなるべきである、と述べる必要があります。

 出題者がこのテーマで何を要求しているのか、これをつかみとり、何を書くかを決定します。そのためには、普段から本や新聞などをよく読み、それに対しての小論文を書く練習をすることです。それを継続することによって、理解力や思考力が自然と身についてきます。そして、課題に対し、どのような内容を書くのか、ということを体得することが可能です。

 なお、学校や学部によって、出題テーマには特徴があり、また、会社の種類によってもある程度出題テーマは決まった形が主にあるといえます。ですから、出題傾向はある程度予想可能ということになります。したがって、自分の受験するのと同系統の学校や同種の企業の出題テーマについて調べ、その傾向を把握すると良いでしょう。

◆々渋い領て方が良いか悪いかを決める

 小論文を書く場合、ただ思ったことを書き並べただけでは、考えを述べた作文と同じものになってしまいます。だから、内容がまとまっていて、人の興味をそそるような文章は出来ません。小論文の良し悪しは、構想の立て方によって左右されます。

 構想を立てるにはどうすればよいのでしょうか?一例として、「親友について」という論題を取り上げて、具体的に考えてみたいと思います。

 (a) 「何を書くのか」を箇条書きで書いてみる。

例) ・親友との友情は大切だ ・人柄はとても良い ・親友が困ったとき、助けてくれた ・・・・・・・・など

 (b) 箇条書きにしたものから、思いついたことなどを組み合わせて下書きをいくつも作ってみる。

 そして、この小説文の中心となる内容を決め、それを主張するための文章の材料を選び出す。

 (c)序論・本論・結論という基本的な構成法を使って、それぞれどのように展開するか書き出してみる。

 

 

序論・本論・結論について

序論

 問題を提起(問いかけの文で述べる)し、これをどう考えるかについて示し、自分の立場を表明する。

本論

 本論は、論文の中心となる部分で、主題が展開され、説明される。証拠などを提出して、証明し、具体化を試みる。

結論

 結論はまとめで、序論と同じ程度に短くまとめる。ここで、自分のもっとも主張したいことを述べる。                    

 外面的な構成にも注意する

 文章の内容だけでなく、外面的な構成にも注意した方が良いでしょう。全体的に整った文章は、読む人に読む気を起こさせます。次に述べるような点に注意してください。

(1) 最初の書き出し、改行のときは、行のはじめを一マスあける。

(2) 文字は丁寧に、楷書で書く。行書体のような崩した字は書かない。

(3) 句読点は、一マスに1つ、明確に打つ。

(4) 段落をきちんと区切る。

ぁ]斥的な過程が重要

 小論文において、結論が正しく立派であることは好ましいことですが、それよりも大切なことは、過程に間違いがないことです。結論へ導くまでの過程に間違いがなければ、どんなに平凡な結論であろうとも、それでもOKということです。

 論理の運びに無理がなく、筋道を正しく述べるためには、どうすればよいのでしょうか?

ァ]斥的な文章を作るには

 筋道が正しく立ててある文章のことを、論理的な文章といいます。そのため、抵抗なくすらすらと読むことができます。

 次に、論説文でよく用いられる2つの方法について述べてみます。いずれも、三段論法と呼ばれるものです。

 1.演繹法(えんえきほう)                                       2 .帰納法(きのうほう)

 

 

  演繹法

 一般的な問題から特殊な問題を導き出す論理的な方法で、今まで正しいと認められている普遍的な原理、または法則を基にして、ある特殊な事実を明らかに証明する方法です。

 例) (大前提) 犬全ては木に登ることが出来ない。

    (小前提) シロは犬である。

    (結論)  だからシロは木に登ることが出来ない。 

  この演繹法は、簡潔で理解しやすいので論文でこの方法を用いることにより、主旨、要点が解り易くなります。              

 この場合に、結論が真実であるためには、大前提、小前提が必ず真実でなければなりません。また、大前提がこの上なく当たり前の場合に、これを省いて述べるのが普通です。

 帰納法

 帰納法は、特殊な事実を前提として、普遍的・一般的の心理または、法則を導き出す方法です。

 この帰納法は、少ない事例でもそれが全体を代表する性質や資格を持つものであれば、正しい帰納的推理をすることが可能です。したがって、小さな労力で、大きな結論的効果をあげることができます。

 

 論理的な文章を作るために、ほかの方法も使います。

 類似推理

 類似推理は、ある特殊の場合を推理することにより、二つの事例が色々な点で共通していることを認めて、一方の属性は、他方にも存在するということを推理する方法です。

 これを形式であらわすと次のようになります。

 Aは、a ・ b ・ c ・ d であって、しかも e である。

 Bも、a ・ b ・ c ・ d である。 ゆえに、Bも e であろう。

 論理的な文章を書くためには、普段から物事を客観的に把握し、判断する訓練を行う必要があります。そして、文章を書く場合には、筋道を立てて正しく論述するように、いつも注意をすることが大切です。

 論理的な文章は、正しい理屈にあった考えかたにしたがって書かれた文章であるといえます。なので、あまり難しく考えずに、誰もが正しいと認める理屈にしたがって書くようにすれば良いのです。

 

Α‘匹澆笋垢、人をひきつける文章にする

 良い文章とは、読みやすく、人をひきつける魅力があります。文章に魅力を持たせるには、作者が真剣に書き、その人間性、教養などが文章から感じ取れるようにしなければなりません。

 魅力のある文章にするには、次のようなことを注意して書けばよいでしょう。

 (1) 短いセンテンスを用い、はっきり解りやすく書く。

 (2) 主語と述語の関係、修飾語と被修飾語の関係をはっきりさせる。

 (3) 同じ言葉の重複やあいまいな表現を避ける。

(2) 良い作文の書き方

 ある事柄について、心に感じ、思うことを記述した文章を感想文といいます。論文のような体系付けられた論理は、必要としません。

 感想とは、ある事柄について、自分が思ったこと、考えです。感想を整理して、反省などを付け加えた文章は、意見となります。意見は論理的であり、意見や主張を表現する論説文となります。

 また、随筆・随想とは、心に思い浮かんだことを筆に任せて書き記した文章のことです。

 これらの随筆や随想、感想文の文章では、自分の印象や感想を述べて、読み手の感情に働きかけるものです。これらの文章を書くときは次に気をつけてください。

 ヾ響曚鬚泙箸瓩銅臑衒犬鮟颪

 頭に思い浮かんだ断片的な考えや感じたことなどを、単に書き付けただけではいけません。やはり、ある程度は、この断片的なものを整理して、自分の感想をまとめる必要があります。論説文のように、題を決めて、主題文を作ると良いでしょう。

(1) 思いついたこと、感想を箇条書きにして書く。

(2) 箇条書きに書いた断片的な内容を検討して、自分の感想をまとめる。

(3) 主題文を書く。

◆(絃呂鮟颪ための材料を拾い出す

 適切な経験などの中から文章に必要な、引用できるような材料を拾い出す。 このような材料を文章中に盛り込むことにより、読む人に共感を与えたり、生き生きした文章の流れを得ることが出来ます。

 自分の思っていること、いいたいことを素直に書く 

ぁ]斥よりも、感情を大切にして記述するようにする

3.小論文・作文の構成法

 小論文・作文のどちらにしても、「何を」、「どう書くか」ということを、あらかじめよく考え、どのような文章構成にしたら良いのかを決めることが大切です。

 

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