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古典重要ポイント集


◆目次

はじめに
 (1)助詞「ば」
   補足 なぜそういう訳し方になるのか
 (2)助詞「の」「が」
 (3)疑問・反語「や」「か」「にや」「かは」
 (4)「いか」を訳すときのコツ
 (5)呼応表現 〜「え〜打ち消しの語」など〜
 (6)会話部分の見つけ方
結局何を覚えればよい?


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●はじめに

このページでは、古文の読解で重要で、なおかつ問題でも直接問われやすいものを説明しています。
いつ習うのかがあまりハッキリしない分野なので、書かれてある順番は気にせず必要な部分を選んで読んでください。
学校や塾で習っていない項目に関しては飛ばしてもらっても問題ありません。
単独で理解出来るように項目を作成してありますので。


(1)助詞「ば」


この助詞の「ば」は古文読解で重要で、問題でもよく出てきます。
定番中の定番と言っても良いでしょう。

ここで覚えるのは訳し方
訳すときのポイントは、「ば」直前の語を見ること。

未然形段の音)+『ば』
已然形段の音)+『ば』
 → もし〜ならば
 → 〜ので〜と(ところ)

のように、
未然形段の音)の後に『ば』が来たとき、『もし〜ならば』と訳します。
已然形段の音)の後に『ば』が来たとき、『〜ので』、あるいは『〜と(ところ)』と訳します。
次の例文で訳し方を確認しましょう。

例1 雪降ば、いとつれづれなり。  →(訳)もし雪が降るなら、とても退屈だ。
例2 雪降ば、いとつれづれなり。  →(訳)雪が降るので、とても退屈だ。
例3 吉野がり行ば雪降りけり。  →(訳)吉野の方へ行く(行ったところ)雪が降っていた。

※いと → とても
※つれづれなり → 退屈だ
※がり → 〜(の方)へ
※けり → 〜た


例1では『雪降ば〜』となっており、「ば」の直前が「ら(ア段)」になっています。
よって、『もし〜ならば』と訳します。

エ段の音+『ば』の訳し方は2通りありますが、これは文脈から判断して訳します。

例2では『雪降ば〜』となっており、「ば」の直前が「れ(エ段)」になっています。
文脈から判断して、この場合『〜ので』と訳します。

例3でも『行ば〜』となっており、「ば」の直前が「れ(エ段)」になっています。
文脈から判断して、この場合は『〜と(ところ)』と訳します。

基本的に助詞「ば」については以上の知識で大丈夫。
訳すときは『』の直前を見て、ア段なのかエ段なのかを確認しましょう

ちなみに、『未然形=ア段で終わる』、『已然形=エ段で終わる』というのは絶対ではありません
例外があります。
それが過去の助動詞『き』です。

過去の助動詞『き』の活用表
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(せ) しか


助動詞『き』は、未然形は滅多に出てこないので、已然形+「ば」、つまり『しかば』だけ覚えておくと良いでしょう。
訳すと、『〜たので』、『〜たところ』となります。

話をまとめると、

未然形段の音)+『ば』
已然形段の音)+『ば』
→『もし〜ならば
→『ので』、『〜と(ところ)
※ただし、過去の助動詞『き』は活用に注意。


ということです。

一応、次の補足なぜこのような訳し方をするのかの説明をしています。
参考程度なので興味がなければ飛ばしてもらって構いません。

補足 なぜそういう訳し方になるのか


未然形+『ば』を訳すと『もし〜ならば』に、已然形+『ば』を訳すと『〜ので』『〜と(ところ)』になりますが、なぜこういう訳し方になるのか。

両者の違いは、未然形に「ば」が接続しているか、已然形に「ば」が接続しているかの違いしかありません。
となると、未然形と已然形に訳し方の違いが出る理由があると推測できます。

未然形というのは分かりやすく言うと未来形のことで、已然形というのは過去形のことです。
そこで訳し方に注目すると、未然形+『ば』「もし〜ならば」です。

「もし〜」ということは、まだ起こっていない未来の事を言っています
「もし雨が降ったら〜」といったとき、(本当に雨が降るかどうかはさておき、)雨が降るのは未来のことですね。
言い換えれば、今のことでも昔のことでもありません。
って、未然形(=未来形)に「ば」が接続したとき、『もし〜』という訳し方が出てきます。

已然形+『ば』の訳し方は『〜ので』『〜と(ところ)』です。
訳し方に少し違いはありますが、已然形=過去形なので、どちらも基本的に過去のことを言っています

未然形+『ば』仮定条件已然形+『ば』確定条件と文法的に言われており、そのことからも、両者の訳し方の違いの根拠が推測出来るかと思います。

ま、豆知識ということで。

(2)助詞「の」「が」

訳し方を覚えてもらえればOKです。

結論を言うと、「の」は『が』と訳し、「が」は『の』と訳す。
以上です。

冗談抜きでこれだけでOKなんですが、一応、もう少し説明しときます。
(以下、別に読み飛ばしてもらって構いません。)

では次の表を使って説明してきます。

助詞 用法 訳し方 例文とその訳
「の」 (1)連体格 〜の 雪の色白し。
 → 雪の色は白い。
(2)主格 〜が 雪の静かに降る。
 → 雪が静かに降る。
(3)同格 〜で あさましき部屋の、さうざうしきに住む。
 → 見苦しい部屋で、物寂しい(部屋)に住む。
「が」 (1)連体格 〜の 雪が色は白し。
 → 雪の色は白い。
(2)主格 〜が 雪が静かに降る。
 → 雪が静かに降る。

用法名を覚える必要は特にありません。訳し方だけ覚えればOKです。

「の」の連体格ですが、その名の通り体言に連なる(名詞を修飾する)働きがあります。
例文でいうと、『雪の』が『色』を修飾(説明)しています。
現代語と全く同じなのでまずテストでは出ません。

「の」の(2)主格とは、簡単に言えば主語になるという事です。
問題で聞かれるとすればこの「の」です

「の」の(3)の例文を見てください。
「あさましき」も「さうざうしき」も、「部屋」の説明をしているという点で同じですが、こういうのを同格と呼びます。
「あさましき部屋」が、さらにどんな部屋なのかを、同格の「の」を使って補足説明している、といえば分かり易いでしょうか。
まぁ文法的に細かいことは高校で習うので、中学の間は、「〜で」と訳す、と覚えておけばよいでしょう。

「が」の(1)ですが、古文では「が」は『』と訳すことのほうが多いです。
なので問題で問われるとすれば(1)の「が」の方です。
「が」の(2)は現代語と全く同じなので説明は省きます。

ともあれ、

「の」→『が』
「が」→『の』

と覚えておけば大丈夫です

(3)疑問・反語「や」「か」「にや」「かは」


これらも訳し方に注意ですね。
問題で問われることがしばしばあり、文章にもしばしば出てきます。

特に反語については読解の上でも重要ですし、問題でもよく問われます
疑問・反語の詳しい説明は「係助詞・係り結びの法則」を参照して下さい。
一応、反語の訳し方だけ説明しておくと、反語の訳は「〜か、いや(〜)ない」です。

ここでの注意点は、「にや」「かは」疑問・反語だということね。

」「」は係り結びの勉強で必ず誰もが勉強するので、これの意味が疑問・反語というのはよく知られていますが、「にや」「かは」あまり知られていないように思います。
是非知っておいて下さい。

(4)「いか」を訳すときのコツ

古文を読んでいると、何度かは必ず目にするのが「いか」「いかに」「いかが」「いかで」
ここで覚えて欲しいのは、訳し方のコツです。

実は「いか」「いかに」「いかが」「いかで」の4つは全て、

「どう〜」

と訳すと結構上手く訳せる特徴があります。
次の例文とその訳を見て下さい。

例文 訳し方
大臣、いかならむ 大臣は、(体調は)どうだろうか
いかにかく言ふぞ どうしてこのようなことを言うのか
いかがあきらむる どうやって明らかにするのか
いかで見ばや どうにかして見たい


「いか」「いかに」「いかが」「いかで」の4つは、実はほとんど同じと言っても良いんですよね。

市販の古文単語集などにも色々訳し方が書いてあると思いますが、その通りに訳をあてはめると訳が変になったりすることがあると思います。そこで、訳すときにアドリブを効かせるなど、ちょっとした工夫をする必要があります。

そこで、4つとも「どう〜」と訳すことが出来ると知っていれば、ある程度自分でアレンジすることが出来ると思います。
知っておくと便利でしょう。

 

(5)呼応表現

〜「え〜打ち消しの語」など〜


これは訳し方を覚えればOKです。
例文を見た方が分かりやすいと思うので、次の例文を見て下さい。

取ら → 取ることができない
取ら → 取ることができないだろう
ず …ない
じ …ないだろう


「え〜打ち消しの語」の形で、『〜できない』という意味になります。
他にも呼応表現はありますが、学校のテストや入試で出るといえばコレ
覚えておきましょう。。

問題のパターンとしては、現代語訳をさせる問題が一般的ですが、『え』の部分が空欄になっていて、それを補充させる問題なども考えられます。

ちなみに「え」は副詞ですが元々は動詞の『得(う)』です。
『得』は『〜できる』という意味があり、それを打ち消すので『〜できない』という意味が出てきます。

ともあれ、
「え〜打消しの語」は中学で習う呼応表現で最も大事なのでしっかり覚えて下さい。
この次に重要なのが

→ 「〜するな」(禁止)
つゆ打ち消しの語」 → 「少しも〜ない」、「全然〜ない

の2つです。

」は禁止の意味があり、「〜するな」と訳します。
(例:月見給ひ→月を御覧になるな

『な』が省略されていたり、逆に『な』だけが文中にある場合もありますが、訳し方は同じです。

つゆ打ち消しの語」について、「つゆ」は副詞ですが、もともとは名詞の『露(つゆ)』から来ています。
『露』には『ほんの少し』という意味があり、それを「打ち消し」ているので、「つゆ〜打消しの語」は「少しも〜ない」という訳になります。
(例:つゆたがふことなし全然違うことはない

次の2つは先の3つ比べ重要度は下がりますが、覚えておいた方が良いでしょう。
訳し方だけ載せておきます。

いと打ち消しの語」 → 「それほど〜ない
よも → 「まさか〜ないだろう


以上で呼応表現は終わりです。
他にもあるといえばありますが、全部説明し出すとキリがないですし問われることも少ないと思うので、ここで挙げた5つを知っていれば、まぁ大丈夫でしょう。
もし他に学校や塾で習った時は当然、それも含めて覚えて下さい。

(6)会話部分の見つけ方

古文にも会話(セリフ)があります。
登場人物がしゃべったりなどするのは現代文と同じです。
しかし古文は現代文と違い、セリフ部分にかっこ(「 」)がありません。また、改行もしません。

古文をパッと見ても、どこからが会話の始まりでどこからが会話の終わりなのか、慣れないうちは非常に分かりづらいものです。
分かりづらいという事は、それが問題で問われやすいということになります。

古文で会話が文中に来たときは、大抵の場合、次のような表現(語句)が用いられます。

表現(語句) 訳し方
会話の始まり (主語)いはく、〜
(主語)いふやう、〜
 (主語が)言うには、「〜
会話の終わり
とて
 〜」と(言って、思って)
かっこ(「 」)は説明の都合上つけたもので、訳す時にかっこを書く必要はない。


まず会話(セリフ)の始まりについて、表を見ても分かるように、
「いはく」「いふやう」直後会話の始まりです。
例えば、「母いはく〜」や、「母いふやう〜」を訳すと、母が言うには「〜」となります。

ただし残念ながら、これらは文中に無い場合が多いので、あったらラッキーという程度のものです。

次に会話(セリフ)の終わり部分について、これは文中にある場合が多く、「〜と」「〜とて」直前会話の終わりです。
例えば、「いといみじと(て)」を訳すと、「「とてもつらい」と(言って、思って)」となります。

ただしこれについては、『と』の前までが必ずしも会話というワケではありません
次の文を見て下さい。
現代語でも同じなので現代文で説明します。


例文)ここは梅田いって、大阪ではキタと呼ばれている。


この例文での『といって』ですが、それまでの文は別にセリフを発しているワケではありませんよね。
文法的に言えば引用にあたります。
古文でも同じことがいえます。

このため、「〜と」、「〜とて」の『〜』の部分が、必ずしも会話になるというワケではないのです。
また「とて」は、『〜と言って』の他、『〜と思って』などと訳し方を文脈によって工夫することもありますから、それについても一応注意しておいて下さい。
必ず「〜といって・〜と言って」と訳すワケではありません。

ややテクニック的な話をしてきましたが、ただ1つ言えることは、文章が分かれば会話部分も分かるということです。

古文において会話部分を見つけるのが難しい理由として、『主語の省略』が挙げられます。
日本語の文章はいったん主語が出ると、動作主(主語)が別のものに変わらない限り、基本的にずっと主語が省略され続けます
そのため、古文を読む時は動作主(主語)が誰(何)なのかに気を付ける必要があります。

少なくとも中学で扱う古文では、いちどきに登場人物が大量に出現することは通常ないので、落ち着いてじっくり古文を読んで下さい。
また、復習の際には古文とその現代語訳を照らしあわせて読むようにしましょう。


●結局何を覚えれば良い?


『はじめに』でも述べたように、このページで説明したものは、文章読解でも重要ですが、直接問題で問われることもあるという意味でも非常に重要です。
また、問題を解く上で間接的に重要になる場合もあるので、訳し方をしっかり覚えて下さい。

point1 未然形(ア段の音)+『ば』 → もし〜ならば
已然形(エ段の音)+『ば』 → 〜ので、〜と(ところ)
注:助動詞「き」→「き・し・しか」(終止形・連体形・已然形) ←※1
point2 「の」は『が』と訳し、「が」は『の』と訳す。
point3 「や」「か」「にや」「かは」は疑問・反語 ←※1
point4 「いか」「いかに」「いかが」「いかで」は、「どう〜」と訳す
point5 「え〜打ち消しの語」
「な〜そ」
「つゆ〜打ち消しの語」
「いと〜打ち消しの語」
「よも〜じ」
 → 「〜できない」
 → 「〜するな」
 → 「全然〜ない」
 → 「それほど〜ない」
 → 「まさか〜ないだろう」
point6 (主語)いはく〜、(主語)いふやう、〜
〜と、〜とて
 →  (主語が)言うには、「〜 
 →  〜」と(言って、思って) 
←※2
←※3

※1 『係助詞・係り結びの法則』の単元を参照。
※2 文中に無い場合が多い。
※3 「〜」の部分が絶対に会話だというワケではない

以上。


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