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係助詞・係り結びの法則


◆目次

はじめに 〜係助詞とは?〜
 (1)係助詞それぞれの意味
  ●「ぞ」「なむ(なん)」「こそ」
  ●「や」「か」
 (2)係り結びの法則
  ●例外パターン:過去の助動詞『き』
結局何を覚えればよい?


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●はじめに

〜係助詞とは?〜

このページは説明がちょいと長めですが、覚える内容、ポイントは少ないです。
ページ最後の『結局何を覚えればよい?』を先に見ておいてもよいかもしれません。

では、本題に入ります。

『今日こそ勝つ』といったとき、この文は『今日は勝つ』と比べて意味合いが違いますね。
『今日こそ』とすることで、『今日』よりも強い意味合いが出ます。

こんな感じで古文にも『こそ』のような言葉が存在します。
で、この『こそ』は、古典文法では『係助詞(けいじょし・かかりじょし)』にあたりますが、まぁ今は「そういう名前がついてるんだな」ぐらいに思っていて下さい。
ここでは『文章にちょっとした意味合いを持たせるものを係助詞と呼ぶんだ』ぐらいの感じで十分です。

で、この係助詞には「」「なむ(なん)」「」「」「こそ」があり、学校で習うものはたったこの5つだけです。
それではこの係助詞の意味から説明していきましょう。


(1)係助詞それぞれの意味

●「ぞ」「なむ(なん)」「こそ」

」「なむ(なん)」「こそ」ですが、意味は全て同じで、『強意』です。

上でも軽く触れましたが、『今日こそ勝つぞ』という文は『今日は勝つぞ』よりも強い意味合いが出ますね。
古文でもそれは同じです。

現代語に訳すときは、特に訳す必要はありません
つまり、「」「なむ(なん)」「こそ」は訳すとき、無視してもかまわないワケです。

一応、これらの言葉の違いを説明しておくと、「ぞ」「なむ(なん)」「こそ」は強意の程度が違います。
「ぞ」が強意の程度が最もく、「なむ(なん)」っくらい、「こそ」が最もくなっています。
つまり、
「ぞ」が少し強調、「なむ(なん)」が普通に強調、「こそ」がめっちゃ強調ということです。
ま、強弱の度合いが問題で問われることは通常ありませんが、知っておくとよいでしょう。

●「や」「か」

」「」ですが、「や」と「か」の用法(意味)は『疑問』と『反語(はんご)』です。

『疑問』はそのまんまの意味で、「宿題はそれで終わりです。」といったときの「か」が『疑問』です。
今でも使われているので分かりやすいと思います。

テストに出やすい、というか出るとすれば『反語』の方
反語というのは前述の強意と似たようなものです。
次の例文を見て下さい。


この私が失敗をすることがあるだろう

最後の『』が『反語』ですが、この文章の意味を考えてみて下さい。
「この私が失敗をすることがあるだろうか」は、「この私が失敗をすることなどあり得ない」というニュアンスを含んでいます。
つまり、

絶対に私は失敗しないぞ!

と言っているワケです。
これが反語です。強意と似たようなものだというのが分かったでしょうか。

この反語にはお決まりの訳し方というのがあり、「〜か、いや(〜)ない」と訳すのが一般的です。
今回の例文だと、「この私が失敗をすることがあろうか、いや(失敗し)ない」となります。

この訳し方は必ず覚えて下さい
テストではこの訳し方をしないと×にされるかもしれませんので。

特に初めて反語を習ったあとすぐの中間・期末テストでは、反語の訳し方を問う問題が、かなり高い確率で出ます。
ノートなどで訳し方を必ず確認しておきましょう。
なお、例文は現代文でしたが、古文でも同じ訳し方をします。


話をまとめると、「」「なむ(なん)」「こそ」は強意、「や」「か」は疑問反語という意味(用法)で、
反語の訳し方は「〜か、いや(〜)ない」だということです。


(2)係り結びの法則

今も昔も、文章は通常、終止形で終わります。
しかし文中に係助詞の「ぞ」「なむ」「や」「か」「こそ」が入ると、終止形ではなく連体形已然形(いぜんけい)に活用する(変化する)という法則(ルール)があります。

れを『係り結びの法則』といいます。

とりあえず今は、「係助詞が入ったら終止形が別の活用形に変化するんやな〜」ぐらいに思っていて下さい。

ちなみに已然形についてですが、口語文法で仮定形だった部分が文語文法では已然形になります。
 口語文法・・・ 未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形
 文語文法・・・ 未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形

また係り結びの法則の、『係り』とは係助詞のことを、『結び』とは活用部分のことを指しています。
まぁ「ふ〜ん」ぐらいに思っていてください。

さて、係り結びの法則ですが、結論から言うと、」「なむ」「」「」が文中に来ると結びが連体形に、こそ」が来ると已然形に活用します。
これがテストで問われます。
といっても分かりにくいでしょうから、次の例文を見て下さい。


雪降りけり。

『けり』は過去を表す助動詞で、「雪が降った。」と訳します。
そしてこの『けり』は、後ろに『。』があるので、この助動詞の活用形は終止形だと分かります。
この考え方自体は現代国文法と同じ。

は、この『雪降りけり。』に係助詞「ぞ」「なむ」「や」「か」「こそ」が入るとどうなるか

係助詞が文中にある文の、文末の『けり』に注目して下さい。

例文 むすび(活用部分)
通常の文→ 雪降りけり 終止形
係助詞が文中にある文→ 降りける
なむ降りける
降りける
降りける
連体形
こそ降りけれ 已然形

こんな感じで『けり』が活用(変化)します
『ける』は「けり」の連体形『けれ』は「けり」の已然形です。

もう一度言いますが、これが『係り結びの法則』と呼ばれるものです。
なんで変化するの?というツッコミはしないで下さい。
そういうルール(法則)なので、なんで?と言われても困ります。

ともかく、文中に「ぞ」「なむ(なん)」「や」「か」があると連体形に、「こそ」があると已然形になる、ということをまずしっかり覚えて下さい。

これで『係り結びの法則』についての大きな山を越えたことになります。


は次の段階に話を進めましょう。

古文では『けり』以外に当然、たくさんの助動詞があります。
結びが連体形已然形に変化するルール(法則)があるということは分かったが、どう活用させれば連体形、已然形になるのか。もしかして全部の助動詞の活用を覚えないとダメなのか?と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

活用を覚えなくてもテストで答えることが出来る非常に簡単な方法があります。
その方法とは、

連体形は「ウ段」で終わる
已然形は「エ段」で終わる
(※例外アリ)

という特徴を覚えてしまうという方法です。
基本的にこれでOKです。
例外については後で説明しますので、今はこの2点をしっかり頭に入れて下さい。

では本当に連体形は「ウ段」で終わるのか、已然形は「エ段」で終わるのか。
先ほどの例文で確認してみます。

例文 むすび(活用部分)
降りける
なむ降りける
降りける
降りける
連体形
こそ降りけれ 已然形

まず、『ける』「る」に注目して下さい。
「るーーーーーーーー」と発音するとわかると思いますが、「ウ段」になっています。
よって、『ける』連体形です。

『けれ』も同じように「れ」に注目して下さい。「エ段」ですね。
よって、『けれ』已然形である、と分かります。

話をまとめると、

文中に「」「なむ」「」「」があると結びが連体形(ウ段で終わる)になる。
文中に「こそ」があると結びが已然形(エ段で終わる)になる。

ということです。
これで係り結びの法則は基本的に大丈夫です。

では試しに次の問いを解いてみて下さい。

問い:次の空欄に入る語を後から選んで答えなさい。

雪こそ降り(  )。

ア たら  イ たり  ウ たる  エ たれ

では解説します。

問いの文章を見ると、『こそ』があります。
つまり已然形に活用させればよいわけです。
已然形エ段で終わるワケですから、エ段で終わっているものを選択肢から選べばOKです。

選択肢の中でエ段で終わっているのは「たれ」だけです。
よって答えは『エ』が正解となります。

もし文中にあるのが、「」「なむ(なん)」「」「」のどれかだった場合は、ウ段で終わっているものを答えとして選べば良いので、この場合の答えは、ウの「たる」となります。

ちなみに学校や高校入試で問われることが多いのは「こそ」です。
係助詞のうち「こそ」だけ結びが已然形になるので、問題として出しやすいんでしょうね。

では最後に例外について述べていきます

●例外パターン:過去の助動詞『き』


古典文法では、連体形は「ウ段」で終わり、已然形は「エ段」で終わるという活用をするのがほとんどですが、中には活用が特殊なものがいくつかあり、連体形がウ段で終わらないもの、已然形がエ段で終わらないものがあります。

つまりここでいう例外パターンとは活用が特殊(例外的)という意味です。

で、例外パターンの活用をするものについて、中学生が覚えるべきは1つだけで良いでしょう。

それは、過去の助動詞『き』です。

過去の助動詞『き』の活用表
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(せ) しか


活用表からも分かるとおり、『き』連体形「し」已然形「しか」です。
連体形=ウ段で終わる、已然形=エ段で終わる、のパターンがあてはまっていませんね。
つまり活用が例外的と言えます。

なお、助動詞『き』には連用形、命令形はありません。また、未然形も滅多にお目にかからない。
って、

終止形から順番に「き・し・しか」と覚えるだけでOK

です。
もし助動詞『き』を活用させる係り結びの問題が出たときはこれを思い出して下さい。
知っていないと解けません

これが問題で出される可能性はそれほど高くありませんが、学校の先生がちょっとマニアックな場合の中間・期末テスト難易度の高い私立高校の入試だと出る可能性が高いです。

またこの過去の助動詞『』というのは、問題で別に問われていなくても文中に時々普通に出てきます。当然、活用している場合もあるわけで、『き』が過去の助動詞(「〜た」と訳す)だと知っていても、その活用を知っていないと、この「し」とか「しか」って何やろ?となってしまいます。
単に係り結びの問題を解くためだけでなく、文章読解のためにもこの助動詞は活用も含めて知っておいて下さい


以上で係り結びの法則の説明は終わりです。
※係り結びの法則には、“係り結びの流れ”などがありますが、高校レベルの内容なので省略します。

あと、余談ですが、已然形という漢字に注意して下さい。

『已』です。『己』や『巳』と間違えないように。これら3つは全て異なる別の漢字です。
『已然形』の『已』は、間にちょっと隙間が空いています。


●結局何を知ればよい?

例を参考に図の左側を覚えればOK。
(1) 」「なむ(なん)」「こそ」・・・強意
「や」「か」・・・疑問反語
反語の訳し方→「〜か、いや(〜)ない」
(2) 係り結びの法則で、
 ・・・文中に「ぞ」「なむ(なん)」「や」「か」→結びは連体形
 ・・・文中に「こそ」→結びは已然形
(3) 連体形は「ウ段」で終わる。已然形は「エ段」で終わる。※1
(4) 助動詞『き』は「き・し・しか」(終止形・連体形・已然形)と活用する。

この図を参照すると覚えやすいでしょう。
係助詞 用法 結び 例文
終止形 宝ありけり。 宝があった。

なむ
強意 連体形 宝ぞありける。
宝なむありける。
宝があった。(特に訳さなくてよい)

疑問
反語
連体形 宝やありける。
宝かありける。
宝があったのか。(疑問)
  or
宝があったか、いやない。(反語)
 ※どちらの訳が正しいかは文脈から判断。
こそ 強意 已然形 宝こそありけれ。 (上記「ぞ」「なむ」と同じ。)


※1
文語文法における動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の活用については高校で詳しく学習する為、この知識が無くても大丈夫になります。
というより、高校ではこの知識はちょっと邪道でしょうか。
ただ、中学ではこれらの品詞の活用を詳しく知ることは基本的に要求されていませんので、問題も解け、負担も少ない(3)の方法を推奨します。
ただし助動詞『き』だけは活用を覚えておいてください。

以上。


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