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動詞


動詞とは・・・ 動作を表す品詞。終止形はウ段の音になる。述語になれる。
自立語
活用する
※動詞・形容詞・形容動詞は、3つあわせて「用言」という。

◆目次

はじめに
 (1)活用とは
 (2)活用形とは
 (3)未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形
 (4)動詞の後にこの語が来ればこの活用形
 (5)語幹・語尾
  補足 未然形とか言葉の意味がどーしても気になる〜!という人へ
 (6)動詞の活用の種類
 (7)動詞の活用の種類の見分け方
  補足 五段活用、上一段活用、下一段活用、カ行変格活用、サ行変格活用って、何?
結局何を覚えればよい?
付録
  動詞の活用表
  活用表の見方
  単語わけするときの注意点


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●はじめに

動詞の問題は、「次の動詞の活用形を答えなさい」という問題と、「次の動詞の活用の種類を答えなさい」という問題が大部分です。
なので動詞については、活用形、活用の種類が答えられれば大部分がOKということになります。

また、この動詞の分野は文法のヤマの一つ。
文法が苦手の人は、この動詞や、形容詞・形容動詞の分野、つまり、『用言』の知識があやふやである場合が割と多いです。

この単元の勉強の仕方としては、まず『活用』という言葉の意味をしっかり覚えることです。
あと注意する点は、深入りしないこと。
特に「この連用形って言葉、一体どういう意味なの?」というツッコミは禁物です。
極端な言い方をすると、別に知らなくても問題は解けます。笑
こういった言葉の意味に関しては、ドツボにはまらない程度に「補足」で説明していますので、参考にして下さい。


(1)活用とは

活用とは、言葉が変化すること。以上です。

「それだけ?」と思った人。ホントにそれだけです。

『話す』に『〜ます』が後ろに来るとどうなりますか? 『話』が『話ます』になって、『』が、『』に変化しますよね?
これを文法では『活用』と言っているのです。

活用=変化すること これが基本です。

(2)活用形とは

言葉が変化(活用)するとき、というのは、言葉の後ろに『〜ます』などの語が来たときです。
赤い文字の部分が変化(=活用)している部分です。


例:話す
『話』+『ない』 → 話ない
『話』+『ます』 → 話ます
『話』+『。』 → 話
『話』+『とき』 → 話とき
『話』+『ば』 → 話
『話』+『。(命令)』 → 話。(命令)
『話』+『う』 → 話

つまり、活用形とは変化の形のこと。
例のように、『話』という一語でも、』が『』に変化したり、『』に変化したりするなど、変化の形が違います
この違いを文法では活用形といい、全部で6つの形に分類されます。
それらにはそれぞれ、未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形、という名前が付いています。

(3)未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形

前述の通り、言葉の変化(活用)は、後ろにある語がついたときに起こります

いうことは、どういう語が後ろに来れば未然形になるのか、というのを知っていれば、『未然形』という言葉のイミを知らなくても、「次の動詞の活用形は何か、答えなさい」という定番の問題は解けることになります。

ですから、「未然形って何?」などと、活用形の意味を掘り下げて考える必要は特にありません。
そういう名前が付いてるんやな、という程度でOKです。

それでも「どういう意味か気になる〜!」という人は、ドツボにハマらない程度に後にある『補足』で軽く説明していますので、そちらをご覧下さい。

まぁちょっとは知ってた方がイメージが湧きやすいかもしれませんしね。(^^

(4)動詞の後にこの語が来ればこの活用形

結論から言うと、次の通りになります。

未然形・・・ 動詞の後に、『〜ない』『〜よう)』 が来る。
連用形・・・ 動詞の後に、『〜ます』『〜』『〜』『 が来る。
終止形・・・ 動詞の後に、『』『 が来る。
連体形・・・ 動詞の後に、『とき・こと(体言)』『のに』『ので が来る。
仮定形・・・ 動詞の後に、『 が来る。
命令形・・・ 動詞の後に、『(命令調)』 が来る。

つまり、
動かない」、「起きない」、「ない」や、「動こ」、「起きよう」、「よう」など、動詞(太字)の後ろに『〜ない』『〜よう)』があれば、その動詞の活用形は、どんな動詞でもすべて未然形になる、ということになります。

実際にテストなどではどんな風に問われるかというと、
例えば「動きます」の「動き」の部分にぼう線が引いてあって、「この動詞の活用形は何か答えなさい」、といった感じで問われます。

ちなみにこの場合、動詞の後が「〜ます」なので、この動詞の活用形は連用形ということになります。


注意点
動詞に『〜ない』が付いたとき未然形ですが、形容詞・形容動詞に『〜ない』が付いたとき連用形になります。詳しくは形容詞・形容動詞の単元をご覧下さい。
★文の終わり以外でも、終止形になっている場合があります。
  例:あと少しで太郎は来ると思う。
    この場合の『来る』は終止形です。『』は忘れやすいので注意。



「はじめに」でもお話したように、よく出る動詞の問題として、「次の動詞の活用形を答えなさい」というものがあり、この問題を解くときは、動詞の後の語を見て活用形が何かを答えることになります。
つまり、「動詞の後に『ない』が来てるから、この動詞の活用形は未然形だな〜」という発想で答えを導くわけです。

ということは、「ない・よう(う)」「ます・た・て・、」「と・。」「とき・こと・のに・ので」「ば」覚える必要があるということになります。
もちろん、「ない・よう・う」が来れば未然形、というように、どの語が来ればどの活用形になるのかも覚える必要があります

最初は面倒臭いでしょうけど、これは絶対に覚えなければなりません。
覚えてなけりゃ解けまセンのでしっかり覚えてください。

ちなみに私の覚え方ですけど、
(1)「ない・よう・う、ます・た・て・てん(、)、と・まる(。)、とき・こと・のに・ので、ば」を、何度も繰り返しブツブツ言って、覚えて、
(2)次に活用形に注意(「ない・よう・う」は未然形だと留意)しながら、また何度もブツブツ言う。

かなりフツーの覚え方ですけど、結局一番手間がかからない覚え方だと思うので、よければ参考にしてみて下さい。

(5)語幹・語尾

上で説明したとおり、後ろに様々な語が来ることで動詞は変化しますが、よく見ると変化している部分していない部分とがあります。次の表を見てください。

例:動く
(動詞) (後に来る語)
(語幹) (語尾)
うご  ない
うご  ます
うご  。
うご  とき
うご  ば
うご  。(命令)
うご  う

のように、
変化しない部分(「うご」)のことを語幹(ごかん)、
変化する部分(「」)のことを語尾(ごび)といいます。
(動詞と同じく活用語である「形容詞」「形容動詞」にも語幹と語尾の区別があります。)

ちなみに、語尾は『活用語尾』とも言われたりします。
理由はもちろん、上の例のように語尾変化する活用する)からです。

ちなみに、動詞によっては語幹と語尾の区別のないものもあります。
まぁあまり気にする必要はないでしょう。

補足
未然形とかの言葉の意味がどーしても気になる〜!という人へ

未然形

未然とは、未来のことです。つまり、未然形とは未来形だといえば分かりやすいでしょうか。
動詞の後ろに『〜よう(う)』が来ると、その動詞は未然形になりますが、例えば『歌おう』というのは、まだ歌っていない状態ですね。つまり、『歌う』という動作をするのは未来の動作だ、ということです。
だから動詞の後ろに『〜よう(う)』が来ると、その動詞は未然形になる、というワケです。

少し話がそれますが、「事故を未然に防ぐ」というのは、「未来に起こる(かもしれない)事故を防ぐ」ということであり、未然という言葉が未来のことを指している、ということが分かると思います。

連用形

これは深入り禁物です。
単純に、動詞の後ろに『〜ます』『〜』『〜』『』が来れば連用形になる、と覚えていた方が無難です。
説明するとドツボにハマる(私もハマる)ので、省きます。

終止形

終止形とは、文章が終わる(止まる)ときのコトバのカタチ、そのまんまです。

連体形

体言(名詞のこと)に連なるときのコトバの形です。
連なる(つらなる)」というのは簡単に言うと、「説明するという意味です。つまり、後に来る体言(名詞)の説明をする(連なる)形を、連体形と呼ぶのです。

例えば『高速道路で走る車』の、『走る』は『車』を説明しています。つまり、車は車でもどういう『車』なのかを説明していますね。なので、この場合の『走る』は連体形、ということです。

仮定形

仮定するときのコトバの形です。早い話「もしも〜ならば」というときの形です。
これもそのまんまなので、割と分かりやすいと思います。

命令形

命令形は命令するときのコトバのカタチです。
終止形のように、動詞の後ろに『』が来ますが、意味の違いから終止形と命令形の区別はつくと思います。
『読む。』と『読め。』、どちらが命令形か、分かりますよね。そういうことです。

(6)動詞の活用の種類

動詞が、未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形と活用(変化)することは先ほど述べました。
どの動詞もこういう活用(変化)をするわけですが、その変化の仕方(パターン)が、動詞によって異なります

つまり動詞の活用の種類とは、言い換えると、動詞の変化のパターンのこと。
パターンは全部で5種類で、それぞれ五段活用上一段活用下一段活用カ行変格活用サ行変格活用という名前が付いています。

5つ(5種類)覚えるだけでいいので、意外とラクチンだったりします。

なお、これらの『言葉の意味』については特に知らなくても大丈夫ですが、どーしても気になる〜!という人は、後にある補足を見て下さい。

それでは以下、どうすれば活用の種類を見分けられるのか、について触れていきます。

(7)動詞の活用の種類の見分け方

繰り返しになりますが、動詞によって変化(活用)のパターンが異なります。
このパターンの違いを見分けることが、動詞の活用の種類を見分けることになります

その見分け方ですが、動詞の後ろないをつける、それだけです。

次の動詞の赤い部分に注目してください。


ない
ない
ない

この3つの動詞は、後に『〜ない』が来ているので3つとも未然形です。

〜ない』を動詞の後につけた時、その直前の文字が、
ア段の音(あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ)になる場合(例:話ない)と、
イ段の音(い・き・し・ち・に・ひ・み・り)になる場合(例:起ない)と、
エ段の音(え・け・せ・て・ね・へ・め・れ)になる場合(例:教ない)の、3つのパターンがあります

これが動詞の活用のパターンの違いです。
そして
動詞の後ろに『〜ない』をつけると、その直前の文字ア段の音になる動詞は、五段活用と呼ばれる活用の種類に、
動詞の後ろに『〜ない』をつけると、その直前の文字イ段の音になる動詞は、上一段活用と呼ばれる活用の種類に、
動詞の後ろに『〜ない』をつけると、その直前の文字エ段の音になる動詞は、下一段活用と呼ばれる活用の種類に、
それぞれ種類わけされます。

ほとんど全ての動詞がこの3つの活用の種類のどれかに当てはまります。
この3つに当てはまらない動詞は、『来る』と『する(〜する)』だけです。

『来る』はカ行変格活用という活用の種類に、
『する』はサ行変格活用という活用の種類に、それぞれ分けられます。

するに、来る』ならカ行変格活用、『(〜)する』ならサ行変格活用
それ以外の動詞は、その動詞の後ろに『ない』をつけて、その直前の音段なら五段活用段なら上一段活用段なら下一段活用ということです。


注意事項

「話す」に「ない」を付けたとき、「話ない」としてしまった人はいませんか?
これは「話せる」という動詞に「ない」を付けたときです。

「話す」と「話せる」は、まったく違う動詞として扱われます。つまり「話せる」は「話すことができる」という意味であり、決して「話す」ではない、ということです。
「話す」に「〜できる」って意味はありませんよね?

こういう動詞は『可能動詞』(「〜できる」という意味を持つ動詞のこと)と呼ばれています。知っておくとよいでしょう。

また、カ変サ変ですが、これは活用そのもの(どう活用するか)覚える必要があります
詳しくはこの後の補足2にある、カ変とサ変の活用表を見て下さい。

フローチャート 〜活用の種類を見分ける方法〜
動詞が
くる』である
はい
カ行変格活用
↓いいえ
動詞が
〜する』、『する』である
はい
サ行変格活用
↓いいえ
動詞に『ない』をつけると、
その直前の文字段の音になる
はい
五段活用
↓いいえ
動詞に『ない』をつけると、
その直前の文字段の音になる
はい
上一段活用
↓いいえ
動詞に『ない』をつけると、
その直前の文字段の音になる
はい
下一段活用

補足
五段活用、上一段活用、下一段活用、カ行変格活用、サ行変格活用って、何?

五段活用
動詞が活用(変化)するとき、その活用がア段・イ段・ウ段・エ段・オ段五段階に変化するものを五段活用といいます。

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
五段活用
←ア〜オの段階に変化


上一段活用
動詞が活用(変化)するとき、段の音がどの活用形にも来るもの。
「イ段」の音は、「ウ段」より一つ上にあるから上一段、ということです。

下一段活用
動詞が活用(変化)するとき、段の音がどの活用形にも来るもの。
「エ段」の音は、「ウ段」より一つ下にあるから下一段、ということです。

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
上一段活用 イる イる イれ イろ
イよ
下一段活用 エる エる エれ エろ
エよ


カ行変格活用サ行変格活用
変格活用とは、則的な活用(変化)をするという意味です。
ここでいう変則的とは、五段活用でも上一段活用でも下一段活用でもない活用(変化)をする、ということ。
要するに例外的な活用(変化)をするということですね。

例外的な活用をする動詞は「来る」「(〜)する」の2つしかなく、この2つの活用の種類のことをそれぞれのカ行変格活用サ行変格活用と呼びます。

未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
カ行変格活用 『来る』のみ くる くる くれ こい
サ行変格活用 『(〜)する』のみ

する する すれ しろ
せよ

なお、カ行変格活用とサ行変格活用については、活用そのもの(どう活用するか)を覚える必要があります
つまりカ行変格活用なら、「こ、き、くる、くる、くれ、こい」を覚える必要があるということです。
もちろん、「こ」は未然形、「き」は連用形、というふうに、どれがどの活用形なのかも覚える必要があります

カ行変格活用もサ行変格活用も、何度も口に出して覚えましょう。

ちなみにカ行変格活用は『カ変』、サ行変格活用は『サ変』と略されて呼ばれることもあります。


●結局何を覚えればよい?

その1 活用形
活用形の名称(未然形、連用形・・・)を覚える。
動詞の活用形の見分け方↓を覚える。
「動詞の後に来る語」でその動詞の活用形を見分ける。
よって、「動詞の後に来る語」を覚える必要がある。
その2 動詞の活用の種類
動詞の活用の種類の名称(五段活用、上一段活用・・・)を覚える。
動詞の活用の種類の見分け方↓を覚える。
カ行変格活用→「来る」だけ。サ行変格活用→「する」「〜する」
「来る」「(〜)する」以外は、動詞に「ない」をつけて、その直前の語が…
段→五段活用 段→上一段活用 段→下一段活用
その3 カ行変格活用・サ行変格活用の活用
カ行変格活用・サ行変格活用の活用を覚える※1
カ変・・・「こ、き、くる、くる、くれ、こい」
サ変・・・「さ・し・せ、し、する、する、すれ、しろ・せよ」
「こ」は未然形、「き」は連用形といったように、どの語がどの活用形になるのかも覚える。

※1
上で説明したとおり、カ行変格活用とサ行変格活用の活用は必ず暗記するわけですが、五段活用、上一段活用、下一段活用の活用の仕方についても暗記することを個人的にはオススメしたいところ。
まぁ最近はそこまで丸暗記させる先生は少ないようですが。
五段、上一段、下一段についても、余裕があるなら暗記してしまうとよいでしょう。損はしません。

●付録

動詞の活用表

サ行変格活用 カ行変格活用 下一段活用 上一段活用 五段活用 /
う よ な
う い
せ し さ オ ア

 、 て  た  ま
(で)(だ) す









の の こ と
で に と き

体 
言 












せ し
よ ろ

エ エ
よ ろ
イ イ
よ ろ



(動詞の後に
来る語)
※カタカナはそれぞれア段、イ段、ウ段、エ段、オ段の音を表します。

表の肌色の部分が動詞の活用を表しています。
白色の部分は「動詞の後に来る語」の一覧になっています。

活用表の見方

五段活用を例に、表の見方を説明します。


「話す」
五段活用 /
う よ な
う い
そ さ オ ア

 、 て  た  ま
(で)(だ) す





の の こ と
で に と き

体 
言 







(動詞の後に来る語)

水色の部分に注目して下さい。これは、
五段活用する動詞は連用形なら『段の音』になる、という意味を表しています。

表の例の『話す』は五段活用の動詞ですが、例えば未然形なら『はな』、『はな』になりますよ、ということが表で示されています。

次に緑色の部分に注目して下さい。これは、
動詞の後に『ば』が来たら、その動詞の活用形は仮定形になりますよ、ということが分かるようになっています。

単語わけするときの注意点

『話す』に「ない」がつくと『話さない』となりますが、これを単語わけすると『話さ/ない』になります。
つまり、活用表にある“動詞の後に来る語”動詞ではないということに注意して下さい。活用部分までが動詞です。
『並行して』だと、『並行し/て』となり、『飽きれば』なら、『飽きれ/ば』となります。
つまり、「並行し」と「飽きれ」が動詞です。「て」や「ば」は動詞ではありません。
“動詞の後に来る語”も動詞だと勘違いし、単語わけでミスる人がたまにいたりするので間違えないよう注意しましょう。

※形容詞・形容動詞についても単語わけするときの注意点は動詞と同じです。
 詳しくは5「形容詞・形容動詞」を御覧下さい。


以上


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