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文節相互の関係


◆目次

はじめに
 (1)主語・述語の関係
 (2)修飾・被修飾の関係
 (3)並立の関係
 (4)補助の関係
 (5)補足
  1 並立の関係、補助の関係の区別がつかない人へ
  2 連体修飾語、連用修飾語
  3 どれが何を修飾しているか分からないという人へ
結局何を知ればよい?


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●はじめに

文節とは、日本語を意味の分かる単位で区切ったものです。(文節わけについては別ページ参照)

ある文節と、ある文節との関係には色々あります。
ここでは、特に説明が必要と私が判断したものを選び、説明しています。

の分野は以下、全て中学1年生を対象に説明していますが、文法の基礎となるので中2〜3生の人も注意してください。


(1)主語・述語の関係

語・述語の関係とは、文節の関係が、「なにが〜どうする」、「なにが〜どんなだ」、「なにが〜なんだ」となっている関係です。

(なにが) (どうする)
自動車が 走る。

(なにが) (どんなだ)
桜が きれいだ。

(なにが) (なんだ)
これが チケットだ。

主語とは「なにが」の部分のこと、
述語とは「〜どうする・どんなだ・なんだ」の部分のことです。

ちなみに主語は、必ず「〜が」、「〜は」、「〜も」、「〜の」の、どれかの形をとります

お父さん くる。
お父さん くる。
お父さん くる。
お父さん くる 時間。

「〜の」は少し分かりにくいので注意しましょう。
「〜の」は「〜が」に置きかえることができます


(2)修飾・被修飾の関係

とは、説明とほぼ同じ意味。
つまり、修飾するとは、説明するという意味です。
修飾とは、説明されるという意味。

修飾・被修飾の関係とは、文節の関係が「説明する・される」の関係になっているものをいいます。
次の例を見て下さい。


(修飾) (被修飾)
きれいな

「海」だけではどういう「海」なのか分かりません。
きれいな」という語が、「海」がどういう「」なのかを説明(修飾)しています

このような、説明する・されるの文節の関係を、修飾・被修飾の関係といいます。
修飾・被修飾の関係については、あとの補足2補足3で少し説明を追加しています。
参考にして下さい。


(3)並立の関係

立の関係とは、働きが同じものが並んでいる文節の関係のことをいいます。
例を見て下さい。


主語 (述語)
海や山が 近い。

の場合、「海や」と「山が」が、「近い」という述語の、それぞれ主語なっています。
つまり、同じ働き(主語)をしていますね。
って「海や」と「山が」は並立の関係です。

例2
(主語) 述語
富士山は 高くて 大きい。

例2の場合、「高くて」と「大きい」が、「富士山は」という主語の、それぞれ述語になっています。
よって働きが同じ(述語)ということで、「高くて」と「大きい」は並立の関係です。

例3
(修飾) (被修飾)
強く 健康に 育つ。

例3の場合、「強く」と「健康に」が、「育つ」を修飾(説明)しています。
よって働きが同じ(修飾語)ということで、「強く」と「健康に」は並立の関係です。

以上が並立の関係です。
並立の関係にある文節は、働きが同じなので、それぞれを入れ替えることができます


海や山が近い。  →  山や海が近い。
富士山は高くて大きい  → 富士山は大きくて高い
強く健康に育つ。  → 健康に強く育つ。


この、入れ替えることができる、というのは並立の関係の大きな特徴です。
これを知っておくと、このあとの「補助の関係」との区別がつきやすくなります。
知っておきましょう。


(4)補助の関係

助の関係とは、前の語の意味を補う(補助する)関係のことです。
次の例を見て下さい。

例1
裏山に行ってみる

この場合、行って」というのを「みる」が意味を補っています
つまり、「みる」と言う語を補うことで、ただ「裏山に行く」のではなく、誰かを誘っているようなニュアンスが出てきますね。
もう一つ例を見てみましょう。

例2
こっちに歩いてくる

例2の場合は、歩いて」を「くる」が補助しています
「こっちに歩く」では、イマイチよく意味が伝わりませんね。
かし「こっちに歩いてくる」とすると、意味が分かりやすくなります。

こういう関係を補助の関係といいます。

ちなみに、補助の関係は、補助・被補助の関係とも言われます。
分かりやすくいえば、補助する・されるの関係ということです。

例の「行ってみる」なら、「行って」を「みる」が補助していますから、
「みよう」が補助、「行って」が被補助になります。
まぁ、問題でここまでツッこまれることはあまりないと思いますので、それほど気にすることはないと思います。


(5)補足

1 並立の関係、補助の関係の区別がつかない人へ

並立の関係補助の関係との区別がつきにくい人もいると思います。

両者の違いですが、
並立の関係は、言葉を入れ替えることができるということ、
補助の関係は、言葉を入れ替えることができないということです。

次の例を見て下さい。


「富士山は高くて大きい。」 「裏山に行ってみる。」

富士山は大きくて高い

入れ替えできる

並立の関係

裏山にみて行く

入れ替えできない

補助の関係

「富士山は高くて大きい」は、入れ替えることができるので、「高くて」「大きい」は並立の関係です。
「裏山に行ってみる」は、入れ替えると、もとの意味がなくなってしまいます。
つまり入れ替えができないので、「行って」「みる」は、補助の関係です。

2 連体修飾語、連用修飾語

修飾語は、修飾される語(被修飾語)の違いから、連体修飾語連用修飾語の2つにわけられます。

連体修飾語とは、体言(名詞)を修飾(説明)する語のことです。
連用修飾語とは、体言(名詞)以外を修飾する語のことです。※1

※1
正確には、連用修飾語とは用言を修飾する語のことですが、
ここでは中学1年生を対象にして説明をしています。あらかじめご了承下さい。

詞とは、ものの名前を表す品詞のことです。
例えば「山」「私」「学校」「電気」などです。

こういった名詞を修飾している語のことを、修飾語の中でも修飾語と呼びます。


(修飾) (被修飾)
きれいな

「海」という名詞(体言)を、「きれいな」が修飾(説明)しています。
この場合「きれいな」は名詞を修飾しているので、修飾語ということになります。


(修飾) (被修飾)
元気に 育つ

「元気に」が「育つ」を修飾(説明)していますが、「育つ」はものの名前ではありませんよね。
つまり名詞ではないので、「元気に」は修飾語ということになります。

3 どれが何を修飾しているか分からないという人へ

イキナリですが、次の例題を解いてみてください。

例題1 「おそらく」が修飾しているのはどれか、1〜5の数字で答えなさい。

 1
おそらく 今日の 体育の 時間では マラソンを するだろう。

分かりましたか?

答えは5です。
こういう問題が出ると、もうお手上げ状態の人は多いと思います。
そこで、どれを修飾しているのかを簡単に見分ける方法をお教えします。

その方法とは、修飾語の位置を変えるという方法です。

この例でいうと、「おそらく」の位置を変えるのです。
具体的にどうやるのか、実際に位置を変えてみましょう。


今日の 体育の 時間では マラソンを おそらく するだろう。

と、このように位置を変えます。
位置を変えてみて日本語がおかしくなく、かつもとの文章と同じ意味なら、そこが答えです。
つまり、この例題の場合、「おそらく」は「するだろう」を修飾しているということです。

位置を変えるときのポイントとして、文の終わりに修飾語を入れる、ということです。
そこに入れてみて、もし日本語がおかしいもとの文と意味が異なるという場合は、さらにその前の語に修飾語を入れます



もう一つ例題を解いてみましょう。

例題2 「もし」が修飾しているのはどれか、1〜6の数字で答えなさい。

 1
もし  あした 雨が 降ったら、 郊外学習は 中止に なる。

では先ほどと同じように、「もし」を文の最後の「なる」の前に入れてみましょう


あした 雨が 降ったら、 郊外学習は 中止に もし なる。

日本語がおかしいので「もし」は「なる」を修飾していません
ということで、次に「なる」の前の「中止に」の前に「もし」を入れてみましょう。


あした 雨が 降ったら、 郊外学習は もし 中止に なる。

ここでも日本語がおかしいので「もし」は「中止に」を修飾していません
以下、同じように「もし」を入れていって下さい。

答えは分かりましたか?
答えは「降ったら」を修飾しています。よって3が正解です。


ここで説明した方法はちょっとしたテクニックですが、文法の知識がある程度つけば、別にこのような方法を使わなくても、どれが何を修飾しているのかが分かるようになります。

以下、一応、文法的な説明をしておきます。
中学1年生の方は無視してくださってかまいません。



例題1の『おそらく今日の体育の時間ではマラソンをするだろう。』ですが、「おそらく」副詞です。
副詞は原則、用言を修飾するわけですが、この文の中で用言は「するだろう」しかありません

って「おそらく」は「するだろう」を修飾しています。

例題2の『もしあした雨が降ったら、郊外学習は中止になる。』ですが、「もし」副詞です。
よって「もし」は「降ったら」か「なる」しか修飾しません
ここでは日本語の意味から、「降ったら」を修飾しているのが分かると思います。

答え>例題1 5  例題2 3


●結局何を知ればよい?

その1 主語は、必ず「〜が」、「〜は」、「〜も」、「〜の」の、どれかの形をとる。
その2 修飾する=説明する。被修飾=説明される。
その3 並立の関係では語の入れ替えができる。
その4 連体修飾語とは、体言(名詞)を修飾(説明)する語のこと
連用修飾語とは、体言(名詞)以外を修飾する語のこと。※1

「修飾する」という言葉は文法の勉強をしていると本当によく出てきます。
ここでしっかりと意味を覚えておいて下さい。

※1
正確には、連用修飾語とは「用言を修飾する語」のことです。


以上


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