中学国語のツボ > 現代文読解 > 論説文(説明文)読解方法基礎


論説文とは一体何でしょうか?

「昨日のイチロー、すごかったよなぁ。」
「え?何かあったん?」
「5打数5安打やで。」
「へ〜。」
ホームランも打ったし。
ホームランも?すごいなぁ。
「な?すごいやろ?」

いきなり何の話だ?と思ったかもしれませんが、

この何気ない、日常の会話。

実はこれが論説文です。


論説文とは、簡単に言うと説明文

誰かに自分の言いたいことを分かってもらうための文のことです。



この会話でいうと、

A君がB君に対し、

昨日のイチローがすごかったことを

説明

していますね。

だから論説文と同じです。



国語の読解問題は、

誰かに特別教えてもらえなくても

ある程度解くことができます。

これは普段の友達や親、兄弟との会話で、

自然に訓練されているからです。

国語の読解問題といっても、しょせん日本語。

ある意味、赤ちゃんの頃から英才教育を受けているようなモノ。

だから読解問題を解くことができる。

そういう下地、素養は誰にでもあるワケです。

実際、中には何の勉強をした記憶も無いのに

かなり難しい読解問題を解けるという人もいます。



というわけで、以下、

どうすれば読解問題を解けるようになるか

について述べていきます。


論説文読解方法
〜基礎〜

ここでいう『論説文』とは、
論説文・評論文・説明文・随筆などの総称です。


〜基本〜

論説文読解では

筆者の主張(筆者が言いたいこと)

をおさえることが、最終的な目標となります。

特に中学生からはこのことは強く意識した方が良いでしょう。

学年が上がるにつれ、その重要度が増して行きます。

高校生になると更に増し、どの問題を解いても

筆者の主張(筆者が言いたいこと)

を問われることになります。

文中の様々な個所に、筆者の言いたいことがちりばめられています。

その数ある言いたいことの中で、

どれが最も言いたいこと(主張)なのか

を常に頭に置きながら文章を読んで下さい。

これがめっちゃ重要。


また、筆者がいるということは読者もいます。

筆者は自分の主張(言いたいこと)を、読者に理解してもらうため、

様々な工夫をします。

そのため、論説文での

文章の特徴や主張のされ方、説明のされ方
(これを『論理展開』という)

には、次のような特徴があります。



論理展開の仕方(文章の特徴)

主張(抽象)  筆者が最も言いたいこと。
↓   ↑
説明(具体) 主張を読者に納得させる役割を果たす。
※筆者の主張も含まれるが、最終的に主張したいことではない
↓   ↑
「説明(具体)」の説明 上記の「説明(具体)」を説明する。つまり、
自分の主張を読者に理解してもらうために用いた例などが、
それが正しいということを証明する。



要するに、

言いたいこと(主張)を言ってはそれを説明、

また言いたいことを言って、その説明。

これがひたすら繰り返され、

そうして筆者が一番言いたいことを、最終的には読者に納得してもらう、

というのが論説文の流れです。



論説文というとムズカシイように感じますが、

早い話、これだけのことです。

論説文系の文章なら、全てにこのことがあてはまります



さて、筆者が読者に色々と説明をするワケですが、

なぜ説明をするのでしょう?

それは、自分の言いたいこと(主張)を読者に納得してもらうためです。

説明には大きく2つの目的があります。




筆者が読者に「説明」をする目的
(1) 自分の主張を読者に理解してもらうため
(2) 自分の主張を読者に理解してもらうために用いた例などが、
それが正しいということを証明する。

※ (1)の方が、文章が理解できたかどうかに直接関係するため、重要です。


前述の通り、

筆者は自分の主張を、読者に理解してもらうために

様々な工夫をして説明します。

その説明のされ方は4つのパターンに分類されます。


説明のされ方
(1) 例を使う 「例えば〜」があると分かり易いが、ない時が多い。
最もよく使われる説明の手段。
(2) 言葉を変えて繰り返す 先の「論理展開の仕方(文章の特徴)」にもあるように、
大抵、主張は繰り返されるわけだが、
表現を若干変えることが多い。
が、当然ながら変わるのは「表現」だけで、主張の「内容」は変わらない。
(3) 比較する あることと比べることで、主張に説得力を持たす方法。
「一般的な考えと自分の考え」を比較するのが最もよくあるパターン。
他、「今と昔」「日本と西欧」を比較するパターンなど。
(4) 体験談を文中に入れる 体験談をもとに主張を展開する。
これについては「随筆」というジャンルで区切られることも。

これら1〜4の手段を使って、筆者は読者に自分の主張を納得させようとします。

と言ってもイマイチよく分からないと思うので、

ここでは筆者電気屋の店員に、読者買い物客に例えて説明してみましょう。


ある店員(筆者)は、

『○○』というCDラジカセを

客(読者)に買ってもらいたい。


店員 『○○』がただ今、オススメの商品となっております。
どこがどうオススメですか?
店員 音質が非常に良く、迫力のあるサウンドがお楽しみ頂けます
ふ〜ん、音質ねぇ。
店員 また、CDを一度に10枚セットできます。
10枚?えぇなぁ、そりゃ。
店員 MDに録音する事もできますヨ。
こっちの『××』のCDラジカセはどうなんですか?
店員 こちらの方はCDが5枚までセットできますが、MDに録音はできません。
じゃぁ『○○』の方が性能が良いワケやね。
店員 お値段も安いですし、『○○』はお買い得ですよ〜。
よし、じゃぁ『○○』にします。
店員 有難うございます。

こんなベタな会話はないでしょうが(笑)、それはともかく、

この文章での店員(筆者)の主張

『○○』は良いですよ〜、買って下さいまし〜

です。

それを客(読者)に納得してもらうため、

様々な例を使っているのが分かるでしょうか?

つまり、

「音質が非常に良く、迫力のあるサウンドがお楽しみ頂けます」
「CDを一度に10枚セットできます。」
「MDに録音する事もできますヨ。」
「値段も安い」

の部分が、『説明のされ方(1)』の、

例を使う

にあたります。

客(読者)に『○○』の良さを分かってもらうため、

例を繰り返しているわけです。

ということは、これは『説明のされ方(2)』の

言葉を変えて繰り返す

にもあたります。

繰り返すことで客(読者)に『○○』の良さを分かってもらおうとするワケです。


『説明のされ方(3)』の、

「比較する」は

こっちの『××』のCDラジカセはどうなんですか?
こちらの方はCDが5枚までセットできますが、MDに録音はできません。
じゃぁ『○○』の方が性能が良いワケやね。

の部分のことです。

比較することで『○○』の良さを分かってもらおうとするワケです。


『説明のされ方(4)』の、

「体験談を文中に入れる」も、

自分の体験を文中に入れることで

読者に自分の主張を分かってもらうワケです。

野球をやったことの無い人が野球のことをアレコレ言うより、

プロ野球選手が野球のことを話すと真実味がありますよね。

それと同じです。



結局、論説文というのは、

筆者が読者に自分の主張を分かってもらうための文であり、

分かってもらうための説明がひたすら続くモノ、

ということです。



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