僕は今まで実験と称してマクドナルドさんにチョッカイを出していた。


思えば、『ハンバーガー○○抜き』『スマイルお持ち帰り』 など・・・。
今考えれば本当につまらない事をしたなぁ、と思う。

全てが中途半端だったような感じさえするのだ。

そして、考えた。

今までのは全てお遊びだったのだ。

これからが、本当の勝負。


最初にして、最後のマクドナルドへの挑戦。


さよならマクドナルド、僕らの総集編である。



まず訪れたのはトイザラス近くのこ洒落た感じのマクドナルド。
今から決戦に向かうため、武者震いが止まらない。


入ってみると、お昼時なのか親子連れが多く見受けられる。

むう。腰を据える席が見つからない。


あれこれ探して、やっと見つけた。
さて、最初に行うのは




『ハッピーセット、おもちゃ抜き』



まず最初はジャブ程度なものがいいだろう。
陽気な顔をしてレジに臨む。


店員さんは『板垣』さんだ。若い感じの人。
シャレを分かってくれそうな優しさを持ってくれてたらいいな。












板垣「いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ」


僕「ハンバーガーのハッピーセット一つ。オモチャ抜きで」


板垣「はい、かしこまりました・・・ん?オモチャは・・・抜き?」


僕「はい」


板垣「今ならコチラのオモチャがつくのですが」


僕「いや、いらないです」


板垣「NARUTOのカードなんてどうでしょう?」


僕「いらないです」


板垣「・・・かしこまりました」








こんな問答の末、無事にハッピーセットオモチャ抜きが到着。






考えてみれば、オモチャが無かったらただのセットである。
こんなアホな注文はあるものか。

なんにしても、『セット』は美味しかった。



『ハッピーセット、オモチャ単品で』


ハッピーセットのオモチャ抜きが可能だったのならば、
オモチャだけでも可能だろう!!

そんな淡い期待の元、いざ行かん、板垣さんへ。









板垣「いらっしゃいませ」


僕「ハンバーガーのハッピーセット、オモチャ単品で」


板垣「かしこまりました・・・え?」


僕「はい?」


板垣「オモチャだけですか?」


僕「はい」


板垣「あのう、オモチャだけだったらハッピーセットとしては売れないんですよ」


僕「そうなんですか」


板垣「すいません」






普通に断られた。

どういう事やねん。

まぁ、オモチャ抜きだったらただの「ハッピー」だけどな。
そりゃ仕方ねぇわ。



『コーラ、コーラ抜き』



もはやコーラにコーラを抜いたら何が残ろう。

もちろん、氷だけである


いざ行かん。板垣レジへ。








僕「コーラのS,コーラ抜きで」

 
板垣「かしこまりました。…はい?氷だけですか?
えっと、氷抜きじゃなくて、氷だけですか?
コーラ入ってないで氷だけなんですよ?」



僕「はい」

 
板垣「コーラと氷に分けますね」


僕「氷だけで」

 
板垣「コーラは入ってないんですよ?」


僕「はい」

 
板垣「本当にいいんですか?」


僕「はい」


板垣「・・・分かりました」


板垣さんはそう言うと、奥へ行ってコーラを取りにいく。

と言っても、中身はコーラが入ってないからコーラを取りに行く、という
表現はおかしい気もする。

板垣さんはカップに氷だけ入れて、差し出してくれた。

 
僕「お金はいいんですか?」


板垣「いりません」

 
僕「ありがとうございました」








渡されたのがこのコーラ。



もちろん中身は



























氷だけ。





コーラの代金を払おうとしたら「お勘定はいりません」と
決めてくれた板垣さん。さすがです。




『ハンバーガーピクルス一枚追加』


いつも思っていた。ハンバーガーにピクルスが一枚しか
入っていないのはちょっと物足りない。

どうせだったら、二枚くらいにしてもいいのではないだろうか。

いざ行かん。板垣レジへ。









板垣「ご注文をどうぞ」
 

僕「ハンバーガーピクルス二枚にしてください」


板垣「………ちょっとお待ちください」


板垣さんはそう言うと、厨房の方へこもっていってしまった。
偉そうな人と話している。

はてさて。いかがなものか。


板垣「ピクルスは一枚だけです」


僕「ハンバーガー二つ分の料金払いますから」


板垣「………ちょっとお待ちください」


またもや厨房の中へと消えていく板垣さん。
偉そうな人と話しているのだろうか。

しばらくして戻ってくる板垣さん。さぁ、どうだろう。


板垣「ハンバーガーの一つ分の料金でいいです」


おっと。予想外な展開。


僕「ありがとうございました」


予想外も予想外。結果的にハンバーガーのピクルスを一枚
おまけでくれたようなもんである。








made for youのシールを貼られたハンバーガー。


はてさて。中身を拝見させていただきましょう。






















どうなっているか・・・・。




































わお!


マクドナルド、恐るべし。



『チーズバーガー、チーズ抜き&
マックシェイク氷入り』



さて、今回は少々荒っぽい注文だ。

チーズバーガーにチーズを抜いたらただのハンバーガーになってしまうし、
マックシェイクに氷なんか入れたら、てんつるてんになってまう。

いざ行かん、板垣レジへ。









板垣「ご注文は?」


僕「チーズバーガー、チーズ抜いてください」


板垣「え??それじゃぁ、ハンバーガーですよね?」


僕「まぁ、そうですね」


板垣「ハンバーガーがお一つ」


僕「マックシェイクに氷入れてください」


板垣「・・・やらせかなんかですか?


おっと、しびれをきらした板垣さんが予想外な質問。
まぁ、やらせだわな。


僕「はい。罰ゲームですね」


板垣「分かりました」


僕「ありがとうございます」





と言ってでてきたのがコチラ。




















チーズバーガーのくせにハンバーグに成り下がってやがる。
とんでもないやろうだ。






















マックシェイクを見てみると、
氷とマックシェイクで分けられているではないか。
























仕方が無いのでマックシェイクに氷を混ぜてみると、
なんか分からんが気持ち悪くなった。






『ポテト、ポテト抜き』


根本のポテトを抜く、という最後にして最低な実験。

いざ行かん、板垣レジ。









板垣「いらっしゃいませ」


僕「ポテト、ポテト抜きで」


板垣「・・・あのう」


僕「はい」


板垣「こちらも忙しい身なので、もう来ないでくれますか


僕「すいません」


とうとう堪忍袋の緒が切れてしまった板垣さん。
そりゃ怒るわ。
























板垣さんはポテト入れを厨房から取ってくると、

板垣「こちらになります」




と言って僕に渡してきた。




僕「あの、お金の方は?」


板垣「いりません」


僕「ありがとうございました」


なんてシュールな光景だろう。
てか、もっと早い段階でキレてもよかったのではないだろうか。

板垣さんの度量の大きさに驚かされ、それと共に
マクドナルドの対応の柔軟さにも驚かされました。




結果


『ハッピーセット、おもちゃ抜き』 成功 ○


『ハッピーセット、オモチャ単品』 失敗 ×


『コーラ、コーラ抜き』 成功 ○


『ハンバーガーピクルス一枚追加』 成功 ○


『チーズバーガー、チーズ抜き&マックシェイク氷入り』 成功 ○

 

『ポテト、ポテト抜き』 
成功 ○ (ただし入店禁止になる)



誰かが言いました。

限界に、限界はない、と。


マクドナルドに挑戦した数だけ、新しい発見がある。

けれど、あまりやり過ぎると今回の板垣さんのように不快感を与えて
しまうので、良い子はマネしないでください。


今回協力してくれたマクドナルドさんには、深く感謝と謝罪をします。

そして、長い長い総集編を読んでくれた皆様にも
『ありがとう』の言葉を捧げます。


本当にありがとうございました。





[世の中にはやって良い事と
やってはいけないが、やると面白い事がある]

by ネゴー



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