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作者
NEW2
匿名

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1051号室へ

-1-

「やった!成功だ。」
 俺の手のひらの上には小さくなった彼女がいる。つい1時間前には
177センチだった。今では8.8センチしかない。
「さあ、どうしてやろうか。」 
 俺は手のひらの上の彼女をそっと指で押さえてみた。思ったよりも柔らかい。
注意しないとつぶしてしまいそうだ。 
「う……、うん……?」
 そっと触ったつもりだったが、彼女の目を覚ますには十分すぎるくらい
だったのだろう。
「えっ!?あっ!!なに……!?」
 彼女は状況がまだ飲み込めないでいるらしい。
「やあ、よく寝られたかい。」
 俺は彼女に話しかけた。
「どういうこと。一体これは何が起こってるの?」
「ちょっと待てよ。下手に動くと落ちるぞ。いまそうならないようおさえて
 やってるけどな。」
「押さえてるって……。」
「暴れるなよ。つぶすかもしれないぞ。」
 周りをきょろきょろ見回していた彼女だが、俺の顔を見たとたん、
「もしかして……。私、小さくなってる……?」
「そうだ。驚いたかい。俺もこんなにうまくいくとは思わなかった。」 
 俺は言葉を続けた。
「どうだ。驚いたかい?こんな体験なんてめったにできないんだぞ。」
 彼女はしばらく黙っていたが、
「どうしてそんなことするのよ。戻してよ。」 
 俺は今彼女を右手に乗せ、親指一本で押さえている。彼女を見つめ俺は、
「いやだね。こんな楽しいこと、めったにできないからね。」
「何を言っているの?さっさと元に戻しなさい。」
「まだ君は今の状況をわかってないようだね。そんなこという子は……。」
 そう言って俺は少しだけ彼女を押さえる指の力を強くした。
「痛い!やめて!何するの!?」
 彼女は必死で俺の指を押し返そうとするが、もちろん、そんなことで
どうすることもできない。
「これでわかっただろ。俺の機嫌を損ねないようにしてくれよ。」
「わ、わかったわよ……。」 
「さあ、とりあえず何をしようか。」
 手の中の彼女は、
「お手柔らかに頼むわ。乱暴に扱ったらつぶれちゃうわよ。」
「言われなくてもわかってるよ。」
 そうして俺は大きく口を開けた。
「ちょ、ちょっとどういうつもり……。」
 手の中でいったんおとなしくなった彼女が、再び暴れ始めた。俺は
面白がってさらに口をあけ、彼女に近づける。ついでに手も口のほうへと
近づけた。彼女は動くはずのない俺の指を体全体の力で押し返そうと
必死で抵抗をしていた。、
「ふーん、そういうのを見るとますますおいしそうに見えてきたな。」 
彼女は
「何言ってるの?私を食べる気?」
「食べるかどうかは、俺が決めることだ。」
 俺はそういって口から舌を出し、彼女に向かって伸ばす。彼女は、
「やめて!食べないで!お願いだから!!」
 彼女は俺の手の上で必死に叫ぶ。
「それを決めるのは、俺だといったろ。」
「いやぁぁぁっ!」
 俺はまず、舌でゆっくり彼女の体を押さえ、代わりに親指を離した。 

-2-

体が小さくなったのも信じれないのに、まさか大好きな彼に食べられそうに
なるなんて…信じたくない!!
 
でもこれは紛れもない現実で今、私は彼の手の上で巨大な舌に遊ばれてて…
まさか本当に私を食べたりしないよね?冗談だよね??
 
「うまい。もっと深く味わいたい…」
「今なんて…きゃっ!!」
視界が回転して一瞬何が起こったか理解できなかった。
ぬるりっとして柔らかく、ボツボツした…そう。私は舌の上に移動されたのだ
 
すぐに手の上に戻ろうとしたがすでに移動されてあり、舌から落ちれば
何十メートルも下の地面に叩きつけられてしまう
怖くて彼の舌にしがみつくしかなかった 

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うまい。そしてこいつがどうなるかは俺の手にかかっていると思うとゾクゾクとする。
最初はこいつがどう反応を楽しむだけだったが、今のこいつは俺の「食料」みたいだ。
 
どんな思いで俺のなすがままになってるか想像すると興奮する。
もっと味わうためにすくい上げ舌の上にのせて様子を見ると俺の舌にしがみついてきた。
俺がこいつを食いたいように、こいつは俺に食われたいのか?
 
わざと口を大きく見せつけるように開き、迎え入れてやるか。 

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荒く顔にかかるつんと臭いのする風に、高さに怖じ気づいた目をおそるおそる
開け思い出した。
怖いことが起きてるのは1つだけじゃないことに。
 
視界いっぱいに広がる肉に囲まれた真っ赤な洞窟。生々しい透明な
唾液の糸が上下にのび、のど奥に続く赤黒い入り口は今にも私を招き入れたそうに
うごめいていた。
「い、や…」
あまりの怖さに声がかすれ、思うように動けなくなってしまう。
 
「きゃあ!!」
 
さっきまで動かなかった舌がいきなり揺らぎ、私を包み込み口の中へと
ゆっくりと誘導し始めたのだ。できる限りの力で暴れてみるものの効果はなく、
簡単に口の中へと収まってしまった。 

-3-

 口は閉じられ、光が消える。無駄だとは思いつつ真っ暗な中、巨大な
舌を必死でたたく。もちろんそんなことをしても自分の無力さを痛感する
だけだ。
「あうっ!」
 私は巨大な舌で口の内側へ押し付けられたのだ。私は恐ろしい力で
はさみつけられ、呼吸すらまともに出来ない状態でいる。