ハブの危険なファイト

No.1 No.2 NEW2作 No.3 No.4 匿名(名無しのこびとさん)作
No.5 No.6 No.7NEW2作No.8 匿名(名無しのこびとさん)作
No.9 NEW2作No.10 匿名(名無しのこびとさん)作

2485号室

これは輝樹さんのアイデアからはじめました。

No.1

 俺の名はハブ、ひょんな事から闇のファイターとして戦っている。俺があまりにも
強すぎるというので前回のファイトからハンディキャップをつける事になった。
そのときの相手はボディビルダー出身のファイター、筋肉は有るが、ファイトに
関してはまったくの素人だった。何もない状態なら俺の圧勝だ。そこで組織が
どうやって開発したのか入手したのかわからない装置で俺の身長は75パーセントに
縮小された。もちろんこれで俺のパワーが75パーセントになるわけじゃない。
計算上は75パーセントの3乗、約42.19パーセントにもダウンしてしまう。
相手は身長175センチ、体重は120キロだったから、俺から見れば相対的に
約233センチ、284キロの大男となる。俺は計算はともかく、なぜか数値を
覚えるのも得意の俺は説明された数値を覚えていた。

 が、流石に前回は苦戦とまではいかなかったが、かなりてこずった。300キロ近い
筋肉の塊が俺に向かってくる。俺の攻撃は相手の筋肉の鎧にはね返され、
相手のタックルに何度も弾き飛ばされた。それでも相手の動きを読み、
なんとか勝利する事ができた。それででも今回のファイトに比べたら、
けた違いの苦戦を強いられる事は間違いないだろう。

 俺はまた75パーセントの数値だけ聞き、前回の説明された数値を思い出し、
わかったつもりになっていた。しかも今回の相手は身長165センチ、
体重50キロの巨乳の女性と聞いたことも冷静さを失わせる原因だった。
しかし今回の75パーセントは、自分の身長が75パーセント「になる」のではなく
「を引かれる」ことだった。計算結果は俺がやるまでもなく、場内アナウンスで
知らされた。

『今回のファイトは、身長198センチ、体重95キロの男性と、身長165センチ、
 体重50キロの巨乳の女性です。そこでおなじみ今大会の独自のハンディキャップ
 により、なんと男性の身長を75パーセント引き、49.5センチ、1.48キロに
 します。』 

No.2

 これを聞いて俺は愕然とした。縮小されるため俺は前回のように専用の
ボックスに入り、ボックスごと縮小される。つまり、どれだけ縮小されたかは、
外に出ないことにはわからないのだ。外に出た俺を信じられない巨大な女が
見下ろしていた。更に追い討ちをかけるようにアナウンスは絶望的なデータを
続けて知らせた。

『つまり、男性側から見れば、約6.6メートル、3.2トンの巨人に見えます。』

 しかし思わぬ事態に俺にはそれ以上に感じていた。
「かわいいー。でもおもいきっていっちゃいまーす。」
 巨大な相手の声に俺は我に帰った。

-ズドーン-

 次の瞬間、巨大な相手は俺に向かって倒れ掛かってきたのだ。いくら
鍛えている俺でも、相対的に3.2トンの肉の塊に直撃されたらただではすまない。
なんとか俺はぎりぎりで彼女の攻撃をかわし、直撃を免れた。しかし
逃げまわっているだけでは勝つ事ができない。女巨人がうつ伏せ状態から
起きあがるまでに攻撃を仕掛けるまでだ。
「はあああっ!!」
 俺は起きあがろうとする女巨人にキックを加えた。前回の俺から見て2メートル
超の前回の相手にには有効だった。しかし、今回の相手は大きすぎた。
「うーん。なにー。どうしたのー。」
 相手の様子からは、ダメージを受けた様子は微塵も感じられない。攻撃はどうやら
相対的に分厚くなってしまった彼女の脂肪に吸収されてしまったらしい。
「たあっ、とおっ、はあっ!」
 彼女が起きあがれば攻撃する事ができなくなるであろう相手のボディに俺は必死で
パンチ、キック、とにかく考えうる攻撃を加えた。
「あー、なんかくすぐったーい。あれ?もうおわりなのかなー。」 
 なんと言うことだ。あれだけの攻撃を受けてもまったく何ともないのか。サイズの
差と言うだけでこれほどまでに有利不利が決まってしまうのか。
「あ、終ったみたいだからこっちからいくよ〜。」
 半分体を起こした巨大な彼女が俺のほうに顔を向けた。チャンスだ。俺は彼女の
巨大な顔めがけてパンチを繰り出した。

-ぷよーん、ドサアッ-

 次の瞬間、俺には何が起こったかわからなかった。彼女の起きあがる早さは
俺が予想したより早く、俺の攻撃は彼女の顔でなく胸を直撃し、そのままはじき
返されてしまったらしい。
「あ〜、ちょっと気持ちよかったかな〜。もっとなにかやってー、やらないと
 こっちからおいたしちゃうぞー。」 

No.3

「カーン」
『1回目のゴングが鳴りました。
ここで一度休憩で〜す。』
俺は勝てるわけない。ということを確信していた。
更に次の瞬間考えられないことを場内アナウンスによって発せられた。
『ここで更に男性の体を95%引きま〜す』
俺はどうなってしまうんだろうか。
相手は「かわいいー。でもおもいきっていっちゃいまーす。」
とか言っていた。
これ以上小さくなってしまったら虫vs人間と言ってもいいくらいに
なってしまうのではないかと考えていた。
考えている間にもボックスに入れられ小さくされてしまった。
そして、第2ラウンドが始まった。 

No.4

『男性側から見れば、身長132m、体重は2万5600tという途方も無いサイズの
 巨大娘に見えます。』
そう場内アナウンスが入った。
見れば見るほど大きかった。
こんな巨大な女と戦っても勝てるはずが無いと悟った俺はギブアップをしようと
ロープ際に駆け寄ろうとした。
しかし、そうは問屋が卸さなかった。
イキナリ辺りが暗くなったかと思うと、巨大な何かが俺の頭上から降り注いだ。
ズウウウウウウウウウウウンンンンンンッ!! 
それは対戦相手の彼女の足だった。尋常じゃないほど大きかった。
優に20mはあるあんなものに踏み潰されたら一溜りも無いと思った。
「やめろ〜、やめてくれ〜、ギブアップする〜」
俺はそういって彼女に叫んだが、この体格差だ声が届くはずも無い。
そんな俺のことなどお構い無しに、彼女は足を振り下ろした。
ズウウウウウウウウウウウンンンンンンッ!! 
ズドオオオオオオオオンンンンンンン〜〜〜ッ!! 
ズドドドドドドドドオオオオオオオオオオオオンンンッ!!
俺は振り下ろされる足を避けるのが精一杯で、反撃することなどは不可能だった。
そうこうしてる内にとうとう俺は、壁際に追い詰められてしまった。 

No.5

「わーっ、もうだめだー。」
 俺は必死で叫んだ。すると地震のような地響きと振動が止まった。
「や……やめてくれた……のか?」
 俺はふと前をみると信じられない光景に目を疑った。視界全体を
巨大な女性の顔が完全に埋め尽していた。どうやら、腹ばいに近い姿勢で
俺に顔を近づけているらしい。
「あ、俺もうだめー、ギブアップするから。やめてくれ。頼む。聞こえてる
 んだろ?」
 しかし巨大な相手は俺の言葉を無視するように、口をあけた。俺の目の前に
巨大な洞窟の入口が出現した。
「おい、俺を食う気か?俺なんか食っても美味くなんかないぞ!」
 次の瞬間、俺の後から前へ空気が流れているのを感じた。
「やばい……まさか……。」
 更に次の瞬間、目の前の巨大な口はすぼんだ。

-ふうっ-

 突然突風のような風が俺を襲った。そう、俺の体は俺は巨大過ぎる相手に
触れられるどころか、息を吹きかけられただけで何度もリングの上を転がった。
目も回しながらも俺はなんとかたちあがった。そのとき上から声がした。

「さあー。つぶしちゃうぞー。」

 もしや、あの体勢から立ちあがったというのか。ふと俺は上を見上げると、
遥か上空に巨大な丸い物が二つが目に入った。四つんばいになった姿勢で
俺を胸で押しつぶすつもりなのか。
 途方もなく巨大な物体が俺に向かっておちてきた。俺は足がすくんで逃げる
事もできなかった。
「ワーッ!もうだめだー!」

-ズドドーン-

 次の瞬間、俺は物凄い衝撃に襲われた。
「え……なんだ?俺……生きてる?」
 俺は回りを見まわすと狭い空間の中にいた。
「げ、もしかしてここは……。」
 俺がつぶされなかったのは、巨大な相手の胸の谷間の所にいたためだった。

「アレー、どこ行ったのかナー。プチって、潰したって感じしないナー。」
 相手は俺を見失ってしまったようだ。 

No.6

 俺は、相手に気づかれないよう慎重に前に進み始めた。しかし、次の瞬間
俺は再び物凄い衝撃を感じ、とんでもないスピードで持ち上げられるのを感じた。
そのとき、何が起こったのかわからなかった。

「うわ〜、何時の間にかこんな所にいる〜。」
 相手の声が俺の耳にがんがん響く、どうやら相手が胸を無意識に押しつけたとき、
俺は巨大な胸の間に挟まれた。そのまま相手が立ちあがったとき、俺ははさまれた
まま持ち上げられたのだ。 

No.7

 このままでは何をされるかわからない、というかどう考えても彼女の
動き次第であの世行きは確実だ。しかし、両側から途方もない肉の塊に
挟まれた俺は身動きが取れない。もし相手が巨大な胸をちょっと寄せたり
しようものなら簡単に押しつぶされてしまうだろう。
「止めろぉー、もうやめてクレー、ギブアップするカラー。」
 俺は彼女に向かって必死に叫んだ。その必死の叫びも彼女には届かないようだ。 

No.8

カーン
ここで2R終了のゴングがなった
ハブ=助かったぜ\(^O^)/ 

No.9

『2回目のゴングが鳴りました。
 ここで再び休憩で〜す。』
 俺はやれやれと思ったとき、またもやボックスに入れられた。
そして場内アナウンス、
『今度は男性の身長を400パーセント足します。』
 オレは一瞬やったと思った。これで情況が少しでも好転すればと思った。
が、その思いは次の瞬間もろくも崩れ去ることになる。
『それでも男性側から見れば、26.4メートル、204.8トンもの巨大娘に見えます。』
 オレは冗談じゃないとおもった。どっちにしても勝ち目はないことには
変わりはない、こうしているうちに第3ラウンドが始まった。オレは全速力で
「巨大娘」から逃げようとした。

-ズドドーン-

 第2ラウンドのときほどではないが、巨大な足が俺の前に現れ、
行く手をふさいだ。それでも直撃すれば命はないだろう。恐怖のあまり
へたり込んだ俺の前に巨大な女性の手が俺に向かってきた。われに返った
ときにはもう遅く、俺は巨大な手に捕らえられ、ものすごい速さで
持ち上げられる。
「うわー。かわいいー。どーしよーかなー。このままつぶしちゃおうかなー。」
 目の前に現れた巨大な女性の顔が恐怖の言葉を平然と話す。俺は、
「おい、やめ……。うわぁっ!!!」
 俺の体を締め付ける巨大な手の力が強まり、俺は話すことすら困難になった
それでも俺は動くはずのない巨大な指を必死で押し返そうとした。 

No.10

そしてそれから数日がたった。
あの後俺は万力のように絞まる手の力に耐え切れずギブアップをした。
俺の敗北は組織に失望されたが、観客の受けはよかったらしくやめされられはしなかった。
俺のようによい男が、ただでかいだけの素人にいいようにやられるのがツボにはまったらしい。

今後は、そういった試合を組まれることもあるらしくこれからどうなるのかが心配だった。 
2485号室