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「あ」行 「は」行
「か」行 「ま」行
「さ」行 「や」行
「た」行 「ら」行
「な」行 「わ」行

「あ」行

 ・上がり弦 【あがりづる】
   弓に張った弦が切れたもののこと。たくさん行射したり、弦の取り扱いが悪いと切れてしまう。
 ・足踏み 【あしぶみ】
   すべての動作の基本、射法八節の第一節である。足の広げる幅は自分の矢束の長さ、足の角度は
   60度が一般的によいとされ、かつ両足のつま先と的の中心が一直線になるように立つ。
 ・中り 【あたり】
   一般的に「当たり」ともいわれやすいが、厳密に言うと矢が的に入ると言うニュアンスから「中る」と書く。
   広義的には矢が的にささっている状態のこと。
 ・中て気 【あてき】
   弓道本来の意義を忘れ、ただ中てたいという気持ちから射形を崩し品格を失う、もっとも恥ずべき心理状態。
   会が短くなるほか、緩んだり、挙句の果てにはねらいをかえてまで中てようとする。
 ・中て弓 【あてゆみ】
    うちでは「中て射」という。的中のみにとらわれ、射形が崩れた射手の行射をいう。
 ・安土 【あづち】
   正確にはと書く(機種依存文字)矢を射込むために土を盛られた場所。高さは約2m傾斜は約60〜70度
   土には細かい砂やおがくずなどをまぜる。 
 ・息合い 【いきあい】
   「弓構えから残心、弓倒しまで」または「入場から退場まで」の間の息の出入り、呼吸の整え方のこと。
   また息合いは射法八節特に「会→離れ」における心の安定、気力の充実をもたらし、自らの精神状態を
   落ち着ける手段ともなる。
 ・射込み 【いこみ】
   一つの的に対して多くの射手が矢を射込むこと。うちのいうもの練習だね!
 ・射損じ 【いそんじ】
   射た矢が的をはずすこと。
 ・板付 【いたつき】
   矢尻の金具のこと。近的矢では乳形、遠的矢では円錐形、巻藁矢では椎の実形になっている。
 ・一の黒 【いちのくろ】
   霞的の中白を囲む一番目の黒い輪の部分。
 ・一の白 【いちのしろ】
   一の黒の外側を囲む白い部分。
 ・五つの胴 【いつつのどう】
   行射時の射手の胴体の状態を五つに分け、これを総称していう。「反屈懸退中」(はんくつけんたいちゅう)の五つで
   「反」は後ろにのけぞった一番悪い射、「屈」は前かがみで小さい射、「懸」は滅多にないが的のほうに傾いた射、
   「退」は引分けの際に勝手(右手)から先に引いたが為に体も勝手に傾いた射のこと。最もよいのが「中」という胴。
 ・射詰 【いづめ】
   競技者が一矢ずつ射て、外した者から失格とし最後に残った者を優勝とする競技法。主に優勝決定戦にて行う。
 ・射直し 【いなおし】
   打起こしの体勢に入ってからなんらかの理由で打ち起こしをやりなおすこと。規定では「失」にあたり失格。
 ・入木弓 【いりきゆみ】
   弓を張ったときのの弦が、弓の握付近で内竹の中央よりやや右を通っている弓のこと。正しくない。
   正しい弓は、握付近で2:1の割合で、若干入り木気味の弓。
 ・浮く 【うく】
   射術において、落ち着きがなく、心身すべてにおいて浮き立つこと。例えば「浮く勝手」というのは、離れの際に
   勝手が緩んで一度戻してから離すことをいう。ここまでなったら少し問題がある。
 ・後ろ 【うしろ】
   的に向かって左側のこと。
 ・打起し 【うちおこし】
   弓構えをし、引き分けを最もしやすい位置にもっていく動作。射法八節の第四節。正面打起しの場合
   斜め上方45度に打起こすのが理想。正面打起しのほかに斜面打起しがある。
 ・末弭 【うらはず】
   弓の上端で弦輪をかけるところ。
 ・上押し 【うわおし】
   「引き分け〜会」において弓を的のほうへ倒すように力を働かせる手の内。つねにこの形なのはとてもよくない。
   正しい射の場合「離れ」の瞬間に瞬間的に上押しにする。
 ・上弦 【うわづる】
   中仕掛より上方の弦のこと。
 ・遠的 【えんてき】
   33間(60m)の距離で行う競技。国体強化にならないと普通高校生では行われない。三十三間堂の通し矢は有名。
 ・遠的競射 【えんてききょうしゃ】
   射た矢が的の中心に近いものほどよいとし、優劣を決める競技法。主に優勝決定戦以外で用いられる。
 ・大離れ 【おおばなれ】
   離れの際に余計な力がかかってしまい、弓を引いていた力だけで離す自然な離れではなく、意図的な引き離れに
   なってしまうと、馬手がまっすぐ伸びてしまう、大文字のような残心になってしまう。初心者に多い。
 ・大前 【おおまえ】
   多くの射手が順番に射る時に、最も始めに射る者の事。大会では多くのカギを握っている。
 ・送り離れ 【おくりばなれ】
   離れの時、勝手の肘が弦に引っ張られるようにして一度緩んでから離すこと。もっとも恥ずべき動作の一つで、
   見た目も悪く、実際の矢飛びや弦音すべてにおいて悪くなる。これで的中が出せると一番タチが悪い。はやくなおそう!
 ・納まり 【おさまり】
   射術の法則どおり正しく弓を引き納めた状態・形をいい、心技体が一致した理想に近い状態のことを
   「納まりがいい」「よき納まり」等という。
 ・押し 【おし】
   弓手で弓をささえ積極的に押し手を的に開くこと。的に一直線に押さえつけることだけではなく開く力が大切である
 ・押し手 【おしで】
   弓を持つほうの手で、弓手のこと。弓を引く時、右手つまり馬手、勝手で弦を引き、弓手で弓を押すことが弓を引くときの
   根本動作で、親指の付け根、左肘、左肩と力が一直線に伝わり、弓の反発するとき、そのエネルギーを出来るだけ
   吸収しないように支えることが必要。射術上、いろいろ重要な教えのある部位。
 ・乙矢 【おとや】
   甲矢(はや)に対する矢で甲矢の次に射る矢。弓に矢を番え上になる走羽が射手に表を向ける矢
          

       

「か」行

・会 【かい】
  引き分けが終わり、納めた状態で押し引きに努め、離れにいたるまでの間のこと。射法八節の第六節。
  ここが最も重要である。会がないと射として成り立たない。「詰め合い」「伸びあい」「」の3段階がある。
・介添え 【かいぞえ】
  射手が射(特に納射や矢渡し)をする際に射手の手助けをする者の事。射手に落ち目がないようにし、
  射手を最大限引き立てつつも、射手よりは目立ってはならないという、むしろ射手より難しい役割。
・皆中 【かいちゅう】
  四本射てすべて的中すること。拍手がおこる。するためには心技体すべてに修練が必要。
・替弦 【かえづる】
  行射中に弦が切れてしまったときのためにあらかじめ中仕掛をつけ用意しておく弦のこと。
・返る 【かえる】
  弓を引いて離したとき、反動で弦が反対側すなわち手首の外側に回ることを言う。「弓返り」というのが普通である。
 【かけ(ゆがけ)】
  【ゆがけ】に同じ。【ゆがけ】の欄参照。
・懸け口 【かけぐち】
  【ゆがけ】の弦をひっかける場所のこと。
・型 【かた】
  その射手の射の形全般をあらわす。
・堅帽子 【かたぼうし】
  かけの親指の部分で、内部は木(椿)や角(水牛)で堅くできている。たくさん射ってもいためないようにしたのが理由。
・勝手 【かって】
  右手をさす。馬手、妻手(ともに【めて】と読む)とも書く。
・空筈 【からはず】
  離れの時に弦から筈すが外れて、そのまま矢の外れた弦を離すこと。弓矢を傷める場合が多い。
  射損じの一種。弦が切れることもある。
・看的 【かんてき】
  的に矢が中った状態を見て、中り、外れを決定すること、およびその役目のことをいう
・跪坐 【きざ】
  片足を反足引いて、引いたほうの足の膝を床につけ座り、もう片方の膝を掌が入るくらい上げ(膝をいかす)
  腰をはった姿勢のこと。
・弓力 【きゅうりょく】
  弓の力のこと。つまり、弓が左右に分かれる際にかかる負荷のこと。一定の長さを引いたとき、この力を重量(目方)で
  表し、キログラムでいっている。
・競射 【きょうしゃ】
  団体や個人で同中者の順位を決めるために射詰や遠近法で競う競技法。
・ぎり粉 【ぎりこ】
  ゆがけの親指と中指(薬指)との摩擦を増やすために用いれる松脂を煮詰めて作られた粉粉。摩擦が増えるために
  余計な力を加えずに自然な離れを出す目的がある。
・近的 【きんてき】
  28mの距離で行う競技。
・口割り 【くちわり】
  矢を引き納めた際に矢が顔につく場所のこと。上下くちびるの中心がいいとされる。口割が上がるとどうしても緩みやすくなる。
  また、会がない人にとっては口割が離れのためのスィッチになる場合がある。
・侯串 【ごうぐし】
  的を安土にセットするときに使う串のこと。
・虎口 【ここう】
  左手の親指と人差し指の股の中間で、手の内の重要な個所。
・五重十文字 【ごじゅうじゅうもんじ】
  射形上十文字になる五つ個所。「弓と矢」「手の内と弓」「かけの親指と弦」「胴と両肩」「首と矢」の五ケ所のことをさす。
・小離れ 【こばなれ】
  大離れの対義語。微妙なゆるみなどで勝手が途中で止まってしまった残身になる。一般的に緩みとは関係せずに
  高齢になるほど離れが小さくなるといわれている。


「さ」行
・坐射  【ざしゃ】
  一射ごとに座る(蹲踞)形式。山梨では総体とインハイ予選、審査で行われる。
・左進右退 【さしんうたい】
  弓道においては進むときは左足を、退くときは右足を先に出す。
・三十三間堂 【さんじゅうさんげんどう】
  京都の蓮華王院本堂。毎年成人の日に新成人の射会がおこなわれ、この日だけは女性は振袖で弓を引くことができる。
・残心 【ざんしん】
  射法八節の第八節「残身」とも書く。矢を発した体勢を保ち、緊張が戻るまでの状態をいう。
・仕掛け 【しかけ】
  弦に矢の筈をつがえる所を補強するため、他の麻で巻き、わずかに太くした部分のこと。中仕掛けとも言う。
・下押し 【したおし】
  べた押しとも言う。押し手の手の平すべてを弓に押し付けてしまう握り方。力が弱く、さえない押し手で、
  弓の力を最大限に発揮できず、重たい弓を使っても矢飛びはさえない。
・下懸け 【したがけ】
  木綿製の手袋みたいなもので、かけに手の脂や汗がつかないためにかけの下につけるもの。色も色々ある。
・下弦 【したづる】
  中仕掛けより下の弦。日本弓は上長下短でなので、当然弓力比は上弱下強となる。そのためただ引くだけでは筈は
  下方に引っ張られ、矢先は上を向く。そこで「上押し+下弦をとる」で弓の反動力のバランスをとる必要がある。
  これを「下弦を取る」という。
・持満の離れ 【じまんのはなれ】
  会で気力が充実し、離れの臨界点に達したときに突如として起きる離れのこと。
・射位 【しゃい】
  射場において、弓を射るべく定められた位置。
・射形 【しゃけい】
  弓を射るときのフォーム。
・射品  【しゃひん】
  射の品位。弓を引くとき「真・善・美」が総合的に発揮される雰囲気で心・力・形・動の融和から生まれる。
・射法訓 【しゃほうくん】
  吉見順正(よしみじゅんせい)という江戸時代の有名な射手が書いたもの。
  射法は、弓を射ずして骨を射ること最も肝要なり。心を総体の中央に置き、而(しこう)して弓手三分の二弦を推し、
  妻手(めて)三分の一弓を引き、而(しこう)して心を納(おさ)む是れ和合なり。然(しか)る後に胸の中筋(なすじ)に従い
  宜(よろ)しく左右に分かるる如(ごと)くこれを離つべし。書に曰く鉄石相剋(てっせきあいこく)して火の出ずる事急なり。
  即ち金体白色、西半月(にしはんげつ)の位(くらい)なり。
・射法八節 【しゃほうはっせつ】
  1本の矢を射る過程を、その推移に順応して8項目に分けて説明している。
  一、足踏み 二、胴造り 三、弓構え 四、打起し 五、引分け 六、会 七、離れ 八、残心(残身)
  八節は終始相互に関連する1本の竹と表現できるが、同時に異なった8つの節であることに注意しなければならない。
・斜面打起し 【しゃめんうちおこし】
  戦闘用に開発された日置流の打起し。大三を先にとってから打ち起こす。歩射という戦闘において理に適っている。
・真善美 【しんぜんび】
  弓道における最高目標。「真」絶対の真はありえないが、真の弓は偽らない、偽りのない射など、真実の探求をすること
  「善」弓道の倫理性。「美」弓道によって壮厳美を表現すること。      
・素引き 【すびき】
  弓に矢を番えずに引くこと。肩ならし、張った弦を馴染ませるなどの目的で行われる。
・澄まし 【すまし】
  試合の控えなどで本来の自分を見詰め、雑念を静めること。
・摺足 【すりあし】
  足の裏を見せないように、床面をするように歩く足のはこび方。
・寸伸びの弓 【すんのびのゆみ】
  並弓七尺三寸より伸びた弓。矢尺が大きい人が使う。普通二寸伸びだが、四寸伸びもある。  
・正射必中 【せいしゃひっちゅう】
  正しい射は必ず中るという意味。正しくなくても中るときがあるからたちが悪い。
・関板 【せきいた】
  外竹、内竹、側木(そばき)、鰾(にべ)と接着する時、内竹を上下から「せきとめる」ために弓の上下に接着してある板。
 
・側木 【そばき】
  弓の側面に見える木部。    

      

「た」行
 
・大三 【だいさん】
  押大目引三分一(おしだいもくひけさんぶいち)の略。打ち起こしてから次にとる動作。ねらいは「第二の狙い」といって、
  押し手の肘から的がぎりぎり見える程度が丁度良い。大三の角度はほぼ60度程度で、拳1.5個分、額と勝手を離す。
・体配 【たいはい】
  行射中の身体のこなし、足さばき、手さばき、目づかいなどを総称していう。射形。
・手繰る 【たぐる】
  会のときに馬手に力が入ってしまい、弦を引きすぎて手首が曲がってしまった状態。
・丹田 【たんでん】
  へその下3cmに位置し、体の重心があるところ。弓道ではここを気力の源泉として重視する。        
・肘力 【ちゅうりき】
  弓を左方に引き回し、馬手は額の辺りに、弓手はそれよりやや低くし、弓手は三分の二、馬手は三分の一の力で
  (馬手は肘に力を集めて)引きにかかるところをいい、大三ともいう。       
・跪、跪射、踞  【つくばい】
  跪坐をした状態で射ること。といっても左足は的に開き、右足を立てる特殊な体形。現在一般的には用いられない。
・角見 【つのみ】
  弓手の親指の付け根のこと。弓返りや矢飛びなどに大きく関わってくる。ここで弓を押す。
・角見の働き 【つのみのはたらき】
  発射の時、弓の右内角を弓手親指の付け根(角見)で、的の中心に向かって瞬間的に押すこと。
・詰め合い 【つめあい】
  体がしまって緩みのない様子のこと。押し手の肘を内側に被せ、肘をしめ関節が緩んでいない様子。
・弦 【つる】
  正しくは弓弦。古来より麻をより、くすねをひいてくる。現在多く使われているのは合成繊維のもの。
・弦音 【つるね】
  矢を発した際に弦が振動して、上関板を打つ音。冴えた弦音の時は射も冴える。
・弦巻 【つるまき】
  すぐに使えるように仕掛けをつけた予備弦を巻いておくための藤などで作られた道具。
・弦道 【つるみち】
  弓を引く時弦の通ったあとをいう。つまり弦の通り道のこと。

・出木 【でき】
  弓を張った時、弦側から見て本弭を手前にして弦が左を通るように見える弓のこと。よくない弓である。
・手の内 【てのうち】
  弓手で弓を握る方法、その形をいう。射法で極めて重要な技法の一つ。。もみじ重ねとか卵をにぎるようにとか
  いろいろ教えがあるが、大切なのは堅くにぎってしまわなく、弓が落ちないようにするだけの力で持つことである。

・胴造り 【どうづくり】
  足踏みの後に腰をすえ、自然の体に上体をすえた状態。射法八節の第二節。
・道宝 【どうほう】
  弦に仕掛けをつくるためにもちいる一対の木片。
・籐頭 【とがしら】
  矢摺籐(やすりとう)の巻き始めの場所。握り皮と矢摺籐の境目。
・取り懸け 【とりがけ】
  弓構えのとき、かけの親指根のかけ枕(弦のかかる溝)に弦をかける動作。
・執矢 【とりや】
  甲矢乙矢一手を勝手に持って、腰において構えることをいう。
・執弓 【とりゆみ】
  左手に弓、右手に矢を持ち、一定の規則に従って立って構えること。矢と弓を結んだ延長線と、矢と弓の後ろ端どうしを
  結んだ線が、二等辺三角形になっているのが理想的である。また、末弭(うらはず)は床の上10cmとする。
「な」行
・中仕掛け 【なかじかけ】
  弦の矢を番えるところに矢が落ちないよう麻をまいて太くした場所。

・握り 【にぎり】
  弓を射るとき弓手で握る部分をいう。自分の手の内に合うようにtくるのがよい。
・握り皮 【にぎりがわ】
  握りに巻くための鹿皮。いろいろな色がある。

・脱ぎ肌 【ぬぎはだ】
  弦が紋付袴の袖を払うことを防止するために弓手がわの着衣(肌)を脱ぐことをいう。礼射においては規定があり、
  五段以上を受審する際にはこの肌脱ぎ動作も審査に含まれるようになる。

・箆 【の】
  矢のシャフト(棒)の部分。材質には竹、ジュラルミン、カーボンなどがある。
・伸び合い 【のびあい】
  矢束いっぱいに引き収めた後、五重十文字を保ち、気力を充実させて天地左右にのびること。決して表面的に
  引っ張るのではなく、心気の充実をはかり、離れにおける気合の発動を促すものである。
・伸び弓 【のびゆみ】
  伸びと略称される。通常、2寸または3寸伸びた弓が用いられる。4寸伸びもある。
「は」行
・掃き矢 【はきや】
  矢勢が悪く、失速してあづちの下に矢が滑走することを言う。矢を傷める原因。。また、一度あづちにワンバウンドしてから
  的にあたることを掃き中たりという。勿論、はずれである。
・走り羽 【はしりば】
  矢を番えたとき、上に向かっている羽のこと。
・筈 【はず】
  矢の末端についている弦に矢を番えるところ。二股になっていてそこを弦にはめる。
・筈零れ 【はずこぼれ】
  行射中、筈が弦から外れて下に落ちてしまうこと。また発射の瞬間、弦よりはずれて矢は飛ばずに射手の近くに
  落ちること。これらは「失」といって、試合では「失中」と記録される。これを審査で起こしてしまった場合は冷静な
  判断と対処が求められる。
・肌入れ 【はだいれ】
  肌脱ぎの逆のこと。衣服を正す、この動作にも一定の規則がある。
・離れ 【はなれ】
  形式上は、弦からかけが離れていくことを示す。詰めあいと伸び合いで臨界点に達した気合でもって、いつの間にか
  勝手にしかも鋭く離れていること。これは意図的に「離す」ことが多く(勝手切り)修練が最も大切な場所である。
  離れの鋭さが矢飛びに最も関わってくるし、鋭い離れを出すためには、伸び合い詰め合いが大切になってくる
  射法八節の第七節。
・離れ口 【はなれぐち】
  矢を離す具合のこと。また、矢を発する方法のこと。
・早気 【はやけ】
  会を持たずに引いた瞬間離してしまうこと。これには「持とうと思えば持てる」パターンと「持ちたくても持てない」パターンの
  二つがある。後者は引いている途中から離す者、口割がスイッチとなり離す者などがあり、精神的な問題として弓術的な
  問題としても原因があげられる。しかし「会」とは決して「秒数」だけで判断されるものではないので、「会」の意味を理解し
  弓力を下げ本人の強力な精神をもって治しにかからなければならない。
・羽 【はね】
  矢に矧ぐ鳥の羽で、矢の方向性を持たすために矢の後ろ端に3枚もしくは4枚つける。
・羽分 【はわけ】
  中り数と外れ数が同じという事

・引かぬ矢束 【ひかぬやつか】
  会に入って自分の矢束を引き納めるともうそれ以上押し引きをすることはできない。しかし、「止まっている」状態ではなく
  心理上「引き続けている」状態でなくてはならない。これを「引かぬ矢束」という。会の中で張りを充実させていくことは
  その射手にとって境地に至った証拠であり、それができるということは即ち的中に有利であることは言うまでもない。
・引き込む 【ひきこむ】
  矢を自分の矢束以上に引いてしまい、弓と弦の間に矢が入り離した瞬間に矢が弓と弦に挟まれ損傷すること。
  矢が壊れるだけならよいが手や顔にケガをすることもあるので注意。
・引き分け 【ひきわけ】
  射法八節の第七節。打起し、大三の体勢から除々に弓を引き、詰め合いにうつる動作。
・引く矢束 【ひくやつか】
  詰め合いから伸びあう時目に見えて引いている矢束のこと。
・一手 【ひとて】
  甲矢、乙矢の二本一組のこと。
・捻り 【ひねり】
  捻りは馬手、弓手ともにあり、馬手の捻りは重要で、馬手の親指を内側に捻り、離れまで力を変えずに持続させる。
  捻りは離れを強くし、的中に大きくかかわる要素。弓手は、馬手の捻りを生かすように、それに応じた力で捻る、
  馬手の捻りの回転方向の軸は、手首で矢と同じ、弓手の捻りの回転は、弓手の手の内で弓の握りの軸と同じ。
・品位 【ひん】
  射品・射格のことで、その人の風格・品のこと。普段の修練がにじみでるもので、その人の個性もあらわれる。

・帽子 【ぼうし】
  ゆがけの親指が入るところ。堅帽子と柔帽子がある。
・頬付け 【ほおづけ】
  矢を引き納めたとき、矢が頬の一定のところにつくことを言う。またはその位置そのものを言う。
・頬摺羽 【ほおずりば】
  矢を引いたときに手前に来て頬にさわる羽のこと。
・棒矢 【ぼうや】
  巻藁矢。普通は羽を付けないためこのように言う。
・本座 【ほんざ】
  射位につく前に選手が控えている場所。

「ま」行

・前 【まえ】
  射手の正面。または的に対して右側のほう。
・前押し 【まえおし】
  離れの時に弓手が前に出ること矢も前にいき、矢勢も弱い。
・麻天鼠 【まぐすね】
  切れた弦の麻でつくったもので、俗に言う゛わらじ"。弦をこすり、その摩擦熱でくすねを溶かして弦にしみこませたり
  余分なくすねを取り除くのに使う。
・的間 【まとあい】
  射位と的の間のこと。近的28m、遠的60m。
・的前 【まとまえ】
  的の前のこと。
・満を持す 【まんをじす】
  矢束をいっぱいに引き納め、伸び合いに達せんとして満身の努力を集中している状態。
・胸弦 【むなづる】
  会で弓を安定させるために胸に弦をつけること。

・目遣い 【めづかい】
  弓道を行う際の視線のこと。的を見込むときの目のつけ方や、それ以外の動作での目のつけ方。かなり重要。
・目付け 【めつけ】
  目のつけどころ。立った場合は約4m、腰掛けた場合は約3m、坐った場合は約2mの床上が目のつけどころ。
・馬手 【めて】
  妻手とも書く。右手のこと。昔、馬の手綱を右手で取ったことに由来する。
・馬手離れ 【めてばなれ】
  右手で弦を引き千切るような離れのこと。初心者はほとんどがこの離れ。

・もたれ 【もたれ】
  早気とは逆に、会で持ち過ぎになり、離れの機会を失ってなかなか離れることができない射癖。
・本弭 【もとはず】
  弓の下端のことで、弦の輪(白または紫色のほう)を引っ掛けるところ。
・物見 【ものみ】
  的を見込むため的のほうへ顔を向けること。

「や」行

・矢返し 【やがえし】
  一度射った四ツ矢を、競射などでさらに使うときに、安土から矢をとってきて射手に返すこと。
・矢数をかける 【やかずをかける】
  矢を多く射ることによる修練のこと。年季をいれること。矢数がかかっているという人は、それだけ経験のある人になる。
  勿論、一本一本に全身全霊を傾けることは大切だが、多くの矢数をかけると、自分の欠点に対する対策がわかる。
  双方にメリットがあるのでどちらも大切。
・矢口 【やぐち】
  矢先・左親指根・弓の3つが接する点のこと。
・矢口があく 【やぐちがあく】
  引分けから会にかけて、矢が弓から離れたり、浮いたりすること。取懸けが悪かったり、馬手に力が入っていることが原因。
  矢口があくと、どこに飛ぶか全く分からない。極めて危険な射となるので十分注意して早めに直そう。
・矢零れ 【やこぼれ】
  矢が押手から外れて落ちること。それに伴って筈も落ちた場合は失格となる。矢零れを直すときには必ずといってもいいほど
  緩むので、もう一度会を作り直すことが重要である。
 【やごろ】
  会の時、詰め合いそして伸び合い、それが極限まで達しまさに離れようとする瞬間のこと。
・矢尺 【やじゃく】
  矢の長さのこと。首筋からのばした腕の指先まで+10cmが適した長さといわれている。
・矢尻 【やじり】
  板附(=いたつき)ともいう。矢先のこと。
・矢摺籐 【やずりとう】
  弓の握りの上に巻く藤のこと。矢を番えるときに、矢が摺るためにこのように名づけられた。発射の際には摺らない。
・矢筋 【やすじ】
 矢を引き収めたとき、筈、矢尻を見とうし的に向かっているか見定める。この見通した線のこと。
 または矢の飛ぶ筋のこと。
・矢束 【やつか】
  自分が実際に引く長さのこと。矢の長さそのものではない。
・矢所 【やどころ】
  ねらったところ。または矢の中ったところをいう。
・矢取り道 【やとりみち】
  矢取り(矢の回収)に行くときに通る道。たいていは的前から見て左側のほうにある。
・矢乗り 【やのり】
  矢の弾道のことを言う。
・矢道 【やみち】
  矢の飛ぶ道のこと。または矢の飛ぶ空間を載せる土地、すなわち射場と安土の間の地面のことをいう
・矢渡し 【やわたし】
  大会や正式な射礼の際に、主催者などが先立って行う礼射のこと。うちでは部長のオシゴト。安元祈願の意味もある。
・柔帽子 【やわらかぼうし】
  ゆがけの帽子が堅くなく、親指の部位が二重、三重の皮でできているもの。現在ではもっぱら初心者用に用いる。

・弓返り 【ゆがえり】
  矢を離した後、弓の反動力によって弦が手首の周りを回り、手首の外側にはねかえって止まる現象を言う。
 【ゆがけ(かけ)】
  弓を引くとき、馬手親指を痛めないように保護するための用具。鹿皮で作られている。湿気に弱いので夏場は汗に注意。
  普通は三つ指の三つかけを使うが、強い弓のための四つかけ、騎射のための五つ指の諸かけもある。
・弓構え 【ゆがまえ】
  射法八節の第三節。足踏み、胴造りを終えた後に取懸け、手の内を整え物見を定めて打ち起こす準備の完了した構え
・弓倒し 【ゆだおし】
  離れ/残心(身)のあとに、弓を倒すこと。肘を張ったまま倒す。これを一気にやってしまうと、風格もなにもない。
  弓の末弭を床上2、3寸(約6から9センチ)離す。
・指押手 【ゆびおしで】
  弓手の親指に装着する皮製の道具。怪我をしていたりする時には保護用として使われることが多い。
・弓が返る 【ゆみがかえる】
  矢を発射したとき、弓がねじれ弦が掛かったまま裏反りの状態になること。弦輪が大きくつくりすぎた時おこる。
・緩み 【ゆるみ】
  会の詰め合い、伸び合い、やごろにいたる瞬間に一瞬筋肉に緩みを生ずる射癖。
・弓手 【ゆんで】
  弓を持つほうの手。左手。勝手ともいう。
・四ツ矢 【よつや】
  甲矢・乙矢それぞれ一組ずつ計4本のこと。大会ではそれが一単位となる。
    

「ら」行

・礼記射義 【らいきしゃぎ】

・立射 【りっしゃ】
  終始立ったまま行う射のこと。
・礼射 【れいしゃ】
  正式には射礼という、正式な作法に則った射のこと。

「わ」行

・草鞋 【わらじ】
  弦自身の松脂(くすね)を平均に染み込ませるために摩擦する用具。切れた弦で、わらじのような形に編んで作る。
  「わらじ」は俗語で正しくは、麻天鼠(まぐすね)という。
・割膝 【わりひざ】
  戦闘用の射形で左膝を地に付け、右膝を立てて射る。