【懸壁長城が2つある理由】




2003年のガイドブックを読むと入場料は僅か15元だったらしい。しかし、2007年現在は中国人、外国人を問わず一律100元と容赦ない。

嘉峪関は明代(1372年)に着工された。高さ11メートルの城壁に囲まれており、「天下雄関」と呼ばれている。内城、外城などがあり、広大な要塞を構成している。門の上には3層の立派な楼閣が建てられており、嘉峪関のシンボルとなっている。

以上が概略だが、実際には映画のセットのように整備されており、悠久の歴史を感じるには余程、想像力を膨らませなければならない。また、門の上から眼下にある藁人形へ向かって矢を射るという悪趣味なアトラクションもあり、中国人観光客らが歓声を上げている。

見学方法としては内城の上をグルグル回り、外城の門外で待機しているラクダと記念撮影するのが一般的だ。

【嘉峪関】

嘉峪関&懸壁長城

本物

VS

偽物


【アクセスと見所】

ここで紹介する「嘉峪関」「懸壁長城」はシルクロードの見所の一つで、嘉峪関市を拠点にして観光することになる。列車、バスどちらでもアクセス可能で、「万里長城第一敦」を含めた3ヶ所の見所はいずれも郊外にある。

【宿泊】

シルクロード主要都市ではドミトリーを併設するホテルが激減、また、旅社や招待所では外国人の宿泊を拒否するケースが多いため、宿泊費が占める割合が高くなる。しかし、嘉峪関市では駅前やバスターミナル周辺の安宿でも問題なく宿泊することが出来る。料金は15〜20元ほど。トイレは共同でシャワーが無い場合もあるが、費用は節約できる。なお、雄関賓館のドミトリー&レンタルサイクルは無くなった。

【食事】

嘉峪関市は工業都市だが、中心部では食事に困ることはない。但し、夜はメインストリートでも人通りは少なく、店も早くに閉まる。
駅前には安食堂がいくつかあり、一般的な中華料理メニューがある。


地平線に沈む太陽

路肩に咲く鮮やかな花

15元の部屋のベッド

【見学方法】

ガイドブックなどではタクシーをチャーターするように書いてあるが、ここは是非レンタルサイクルで回って欲しい。レンタルサイクルは中国語で「出租自行車」と書く。以前は雄関賓館で借りられたが、2007年5月現在はサービスではやっていない。そこから少し離れた場所にある自転車店では一日25元、半日20元、デポジット300元でマウンテンバイクを借りることができる。出発する前にイスの高さやブレーキの具合を確認しておくと良い。

市内からは幹線道路を敦煌方面へ向う。線路を越えると右前方に甍屋根が見えて「なんだ、嘉峪関ってすごく近いじゃないか」と思うが、そこは護国寺である。更に直進すると石碑とラクダ群像が右手に見える。そこの分岐を右折して2キロ進むと左手に嘉峪関の広い駐車場が見える。ここまで道路の舗装状態は良好。チケット売り場は駐車場の奥にある。

嘉峪関から先は道路状況がやや悪くなる。路面に小さな穴が開いており、走行には注意が必要。しばらく進むと大きな十字路に出るが、そこは左折する。一本道を快調に走っていくと目の前に茶褐色の山肌がどんどん迫ってくる。嘉峪関から5キロ地点に懸壁長城A、更に500メートルほど進むと懸壁長城Bが出現する。

市内から嘉峪関まで40分〜1時間、そこから懸壁長城まで更に40分〜1時間。アップダウンはさほど気にならないが、日陰がないので直射日光を浴びっ放しで走ることになる。水分補給と日射病対策は万全にしたい。

なぜか懸壁長城が2つある。いや、ここは中国なのでコピーは当たり前。それにしても万里の長城までコピーするとは・・・。手前にある方はどこかの有限会社が管理している偽者で、こんなものまでコピーされているとは思わず、見事に騙された。料金も本物と同じ21元で印刷したチケットまで用意されている。これを未然に防げと言う方が無理である。

偽物を登頂すると向こうに別の長城が見えるので騙されたことに気付く。慌てて本物の方へ向かって自転車を走らせてゲートでさっき買ったチケットを提示するが、「そのチケットは通用しません」と言われる。

写真のアングルによっては偽物もなかなか良いのだが、眺望はやっぱり本物の方が格上だ。眼下に緑のオアシスと荒涼としたゴビ灘が果てしなく続いている。スケールの凄さに思わず絶句する。

【偽物】

本物より通路は狭く、脆弱な印象を受ける

手前の茶色い直線は本物の土壁。その奥
にある緑の直線は自転車で走ってきた道路

この土壁は嘉峪関まで続いている


【本物】

ゴビ灘と緑のオアシス

オリジナルの迫力

中国人が山肌に石を並べて落書きしている

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