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■山小屋ごとにバルブが枝分かれしている
■10トンタンクが4つ並ぶ
御嶽山の山小屋では二の池の水をポンプアップして飲料水として使用しています。頂上から8合目まで9つの山小屋が「二の池水組合」という組織に加盟しており、シーズンの始まりと終わりに原水ポンプの設置と撤去を行います。一年中枯れることのない豊かな水源を確保している御嶽山の環境はとても恵まれていると言えます。
しかし、水道料金は麓の2倍であることや水源施設の管理に多くの山小屋関係者が関わっていることを考えると、やはり水は貴重なものです。
二の池本館には他の山小屋が水が必要なとき電話が掛かってくるので、その都度スタッフが配水小屋へ走り、エンジンを動かします。


【もう一つの役割】
■万年雪ビール、好評です
■配膳はこんな感じです
■山伏と一緒に食事をすることも



二の池本館では信仰の対象であるこれらの銅像の管理を委託されており、小屋締めの
際は毛布に包んでからヒノキの箱に入れて大切に保管しています。
なお、この女神と同じものが百間滝と岡崎市の信者の自宅の庭にあるそうです。
二の池の湖畔にある女神像は「建国姫龍神」と言い、愛知県岡崎市の講社によって建立されました。その前にある馬は奉納者の配偶者の干支である午を意味しており、後年、設置されました。つまり、女神と馬は一対の夫婦を表現していると言えます。
【二の池湖畔にある馬の秘密】
■もう一つの出入り口から摩利支天を望む
■床下をジャッキアップしました
二の池本館の入口に堂々と掲げられた看板は2007年に完成しました。大工経験のあるスタッフが鉋を掛けて、もう一人のスタッフが下書きと彫刻をして仕上げました。晴れた日にこの看板の前で記念撮影をして出発する登山者を見送る瞬間はスタッフにとっても嬉しいものです。




【二の池本館のある風景】
■クモマグサ
■ミヤマダイコンソウ
■キバナシャクナゲ
■コマクサの群生
【二の池本館の周辺で見られる高山植物】
御来光や夕日は頂上まで行かなければ見れないと思っている方が多いようですが、二の池本館からは両方とも見ることができます。御来光は山小屋のすぐ横の尾根の上から正面にバッチリ見えますし、夕日は徒歩3分ほどの丘陵から見ることが出来ます。夕日は一の池外輪山が邪魔にならないため、頂上から見るよりキレイだという意見もあります。また、朝日を浴びて真っ赤に染まる万年雪や入道雲や夕焼けの幻想的な空を映し出す鏡のように静かな二の池の水面は、写真愛好家にって格好の被写体となることでしょう。









【周辺の風景】
















夕食は午後5時30分です。山の時間は麓より早いと言うことを頭に入れておいて頂き、チェックインは午後4時30分頃までにお済ませ下さい。また、到着してすぐには食事が喉を通らないこと、夕食をしっかり摂らないと体力の回復が遅れて翌日の疲労の原因になる、ということも考えられますので、食事はしっかり食べてください。
夕食のメニューは和食仕立てです。メインは虹ますの甘露煮で、その横に煮物や山菜、漬物などが付きます。北アルプスではもっと豪華な食事だったり、富士山や他の山ではカレーである場合が多いと思いますが、御嶽山の山小屋では信者の宿泊客が多いため、このような献立になっています。信者は精進潔斎のため、四足の飲食を禁止しており、豚や牛肉を口にしません。以前、昼食にラーメンを注文した信者から「あ、チャーシューは抜いておいて」と言われたことがあります。ここでは一般の登山者も信者も同じメニューを囲んで食事することになります。
二の池本館では宿泊者のためにお風呂を用意しています。週末の混雑時は入れないこともありますが、標高3000メートル近くで入るヒノキ風呂は最高です。シャンプーや石鹸はありませんが、登山の汗と疲れをさっぱりと流して下さい。
■ヒノキ製の湯船は最高です
■登山の汗を流して下さい
■和食仕立ての献立
■圧力釜で50人分のご飯を炊く
【食事とお風呂】
■夏でもストーブは欠かせません
■部屋の神棚
■タバコは広間で吸えます



どうかみなさまのご理解とご協力をよろしくお願いします。
■館内禁煙
■消灯8時半
■自分のゴミは自分で持ち帰る
私が初めて御嶽山にある山小屋でアルバイトした時にびっくりしたのが、客室に神棚があることです。そして信者さんが宿泊したとき、「米と塩を水を一杯もらえますか?」と聞かれ、それを渡すと部屋でお祈りを始めた時には本当に驚きました。御嶽山の山小屋は宿坊のようだとよく言われますが納得です。北アルプスなどでは見られない趣のある雰囲気を残した山小屋も御嶽山の魅力の一つです。
最高気温が40度を超えた2007年の日本列島でしたが、御嶽山の山小屋では毎日ストーブが欠かせませんでした。猛暑で知られる名古屋から来たお客さんは「まるで別天地や」と言っておられました。暑さにバテそうになったら御嶽山の自然と清涼を訪ねてきて下さい。
山小屋は自家発電で電気を供給しているので夜の消灯が非常に早く、9時には電気が消えます。ナイター野球の結果やドラマが見られない生活は辛いですが、客室からは早くも健やかな寝息が聞こえてきます。
■洗面所の水は飲料可能です
■全部の部屋に窓があり、明るい雰囲気
■二階は左右に客室が並んでいます
二の池本館は60年以上の歴史を誇る山小屋です。一階は広間、売店、帳場、調理場、トイレ、風呂場があり、二階は客室と従業員部屋になっています。客室は8畳と10畳の部屋が全部で11部屋あり、「御嶽の間」「来迎の間」「くろゆり」などの名前が付けられています。
シーズンで最も混雑するのは7月下旬と8月上旬の土日です。2007年の最高宿泊客は7月28日(土)の165名でした。それ以外の平日、お盆の期間はゆとりがありますので、日程を調節できる方はなるべく平日に宿泊されることをオススメします。また、ゆっくり過ごして頂くため、出来る限り個室になるように配慮しておりますが、都合により相部屋をお願いすることもあります。知らない者同士、同じ部屋になって山談議に花が咲くのも山小屋の良い所です。どうかみなさまのご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
【館内の様子】







宿泊予約は090−7000−5780(夏山シーズン)
それ以外は090−8723−8072までお問い合わせ下さい。
【宿泊料金一覧】
| 宿泊タイプ | 大人 | d 子供(中学生以下) |
|
■ 一泊二食付き |
8500円 | s 7000円 |
| ■ 一泊夕食のみ | 7500円 | a 6000円a |
| ■ 一泊朝食のみ | 6500円 | d 5000円 |
| ■ 素泊まり | 4500円 | d4000円 |

【チェックイン】
チェックインの時間の指定はありません。午前10時ころに到着して荷物を預けて山頂へ行くことも可能です。また、翌日はチェックアウト後も無料で荷物をお預かりします。三の池方面へ行かれる場合は便利です。なるべく軽い身体で散策を楽しんで下さい。
宿帳の目的欄には「観光」「スポーツ」の他に「信仰」という項目があります。一般登山者には驚かれますが、信仰の山ならではの特徴です。また、到着するとお茶をお出しするのですが、この水はみなさんが正面に見ている二の池の水を浄化して淹れたものです。酸性が強いため、そのまま淹れると緑茶がウーロン茶のように茶色く変色します。
■二の池の水で淹れたお茶をどうぞ
■お茶菓子「くるみ糖」と「栗の雫」
■宿帳の目的は「信仰」



剣ヶ峰・旭館(7年間)、御嶽神社頂上奥社社務所(1年間)の勤務を経て、2007年シーズンより当山小屋の責任者を任されることになりました。二の池本館は日本最高所の湖、「二の池」を正面に眺める風光明媚な場所にあります。これまでに培った経験と知識を活かし、みなさまに快適な宿泊をしていただけるよう努力してまいりますので、是非一度、二の池本館へお立ち寄り下さい。