ジャズピアノ、パントマイム、人形劇のコラボレーションによる日本の四季。

THEATER TRIANGLE

Four Seasons

ダイジェスト版がこちらでご覧いただけます。

2009年9月をもって、ユニット『シアタートライアングル』は解散しました。
 
同年6月にはチェコのプロによるこどものための人形劇フェスティバル
「マテジンカ’09」で最優秀演技賞と5歳以上の部門のグランプリとをいただきました。
 
 
今までの海外公演
    2002     ハンガリー     バスカカス国際人形劇・大道芸フェスティバル
              チェコ             フラデッッツ・クラロベ国際演劇フェスティバル
    2004     クロアチア        UNIMA 2004 国際人形劇連盟世界大会 INリエカ
    2006     スペイン          TITIRIMUNDEI 2006 セゴビア国際人形劇フェスティバル
    2008     スペイン          TEATRALIA08 マドリッド国際演劇フェスティバル
              オーストラリア    UNIMA 2008 国際人形劇連盟世界大会 INパース
    2009     チェコ            マテジンカ’09
         韓国       春川人形劇祭
     
 
 
 
 

 

青山円形劇場リーフレット

ひろがる想像。ふかまる感覚。

                 Design by STARKA

裏面を観たい方は、ココ。

 

 三角形をたくさん使った不思議な舞台。
ピアノの生演奏にのせて、四季の移り変わりを、三角形と身体だけで表現します。

ヨーロッパで絶賛をあびたお洒落な作品です。

スペインツアーの記事はこの後、ツアーの様子は、出演者のチカパンHPでご覧になれます。

  

  

出演者

 

チカパン【パントマイム】

ソロのパントマイム活動を大事にしながらも、TV出演や劇団への客演など、幅広い活動を展開中。

 

 リン ヘイテツ 【ピアノ】

ジャズの名門、アメリカのバークリー音楽学院卒業。期待の若手ジャズピアニスト。

小川耕筰 【人形劇】

「銀猫商會」で、新国立劇場の芸術監督・栗山民也氏の演出をうける一方、猿之助歌舞伎で人形操演を担当など、人形劇の役者として多彩な経歴をもつ。

 構成・演出 くすのき燕

照明:渡部昌平/作曲:ユキ・アリマサ

舞台監督:山部敏文/大道具制作:益子淳

 

 
 
 
 
▼▲▼▲▼以下は、 スペインの新聞に載った劇評です。▼▲▼▲▼
【翻訳協力:柴田ゆき & 在スペイン日本大使館】
 
「様式の問題」  
    2006512日付    エル・アデランタド・デ・セゴビア紙
 
 第20回世界人形劇フェステイバル「Titirimadrid」において紹介されている50近い作品を分類するとすれば、インド、中国、イタリア、フランス、ロシア、ブラジル等の劇団の出身国によってその様式を見分ける方法がある。また、同フェステイバルで紹介される人形劇のテク二ックとは無関係に分類する方法もある。
 この方法については、人形芝居燕屋が公演する日本の様式について言及しなければならない。(同劇団の)外形の様式化や身振り動作は独特の美学を形成し、洗練された審美眼を伝えている。また、お定まりの観客との共謀性に代わり、観客自身の知性というものを必要としている。この劇団の舞台芸術はすべての装飾を取り去ることである。白色を抑えたいくつかの小作品の基本色や舞台操作を伴奏するようなピアノの音楽はある種の補足の役割を担っている。同劇団の作品はその概略的な構成のため、完全に無菌で、数学的かつ自動化された研究所で仕上げられたようである。2人の俳優、とりわけ笑顔を見せた女性は人間が装飾的に舞台に存在する効果をもたらしている。
 「三角形の四季」と題するこの作品にみられる三角形のフォームは、中国に由来する有名なタングランのゲームを基にした珍しい演技を組み立てるためのひとつの妄想もしくは挑戦のように見える。まさに、四つの異なる大三角形の構造は空間を作り上げるために動的かつ機能的な舞台芸術を組み立てている。
 同公演は、観客を三角形に注目させながらオーケストラで使われる楽器の控えめながら体にしみとおるサウンドとともに始まる。この音の繊細な表情はこの舞台作品を理解するための洗練された様式の一部を形成している。舞台上の出来事に対する多くの児童たちののびのびとした率直な笑いとコメントはこの公演に活気を与え、繰り返し流れる控えめな音はこれらの児童たちを含む観客たちの注意を喚起している。子どもの頃を回想させるこのつつましい音は幻想と空想の世界に入っていくために騒音を断ち切る役割を果たしている。
 「三角形の四季」は物語風というより概念的な作品である。つまり、西洋の舞台芸術でいう劇作術はみられず物語の筋も特にないのである。この作品は小さな固有の活動を行ういろんなオブジェ、動物や植物を載せた絵本のように短い一連のステージを創り出している。この作品において重要なのはコンセプトであり、「抽象的概念」である。このように三角形の組み合わせ方によって、蝶、松、山、蝿、魚、ウサギ、虫、にんじん、瓶、燭台、宇宙船、月、及び太陽が登場する。これらは全て子供たちの想像上の生き物を収集したものである。花火、流れ星、蝶や色のついた雪、ならびにすばらしい照明技術が魅力的でかつ知性的な舞台を形成している。
 
 
「比率の真価」
2006年5月12日付   エル・ノルテ・デ・カステイリャ紙
 
 日本の人形芝居燕屋は繊細で非常に象徴的かつ精神を暖め心を豊かにする並外れた舞台を演じ、同フェステイバル公演において異彩を放っている。
 他の劇団の舞台演出に見られる騒音やめまぐるしさといつたものはここでは切り捨てられ、これによってぎっしり詰まった感動を分かち合う東洋の贈り物を包み込む安定した動きや均衡及び特質といった演出効果を出している。
 一人のピアニストが音色を出して舞台の始まりを告げ、質素な無限大に広がる舞台を構成する大きな三角形で形どった幾何学的な風景に同化した一組の俳優, 舞台操作人、パントマイムが舞台の物語を担当している。 三角形の作品で小道具を形成し, 同様のフォームで切断することによって生命のサークル、つまり、季節の移り変わりが始まる。三角形は王冠、太陽, 花, 動物や扇を形どりその外形と色によって穏やかな素朴さにあふれた雰囲気を創り出している。三角形が結び合いとても複雑なフォームをとおして世界を再生する時にその魔力は増大する。とてもすばらしいのは、三角形の3つの演壇をかよわそうに操作する遠海における大嵐のシュミレーションである。
 大洋に漂う難破船、蛍光の傘が炸裂する花火祭り、宇宙船の発進等の作品は演劇風の出し物であるが、これらの作品にほとんどスケッチ風で、蝶が飛ぶような軽快さや、チューリップが咲いている様子といったより内心の遊戯を混ぜ合わせている。
 この作品の演出は素朴な美学をもっつており、これは偶然に達成したものではなく、舞台芸術の目標を模索し努力を重ねた末に、やっと一流のすばらしい造形芸術に到達したのである。「三角形の四季」は爆笑を誘うようなものでも、また、驚くような演技を見せるような作品でもないが、本フェステイバルにおいて大きな支柱の一つとなる作品である。
 
 
「Titirimundiは海岸地帯の首都へと開催地を広げる」
2006年5月20日付   デイリオ・ブルゴス紙
 
 権威あるセゴビア国際人形劇フェスティバルTitirimundiは、20回目を迎えた今回、セゴビアから海岸地方の首都へと開催地を広げ、22カ国から参加した47劇団が上演する355公演のうちのひとつをここで上演する。
 本日、Casa de Cultura(カルチャーハウス)の体育館では、日本の劇団燕屋を迎え、ステージに三角形の装置を立て、「三角形の四季」を上演する。 タングラムというのは東洋の組みあわせの頭脳ゲームで、想像力を刺激し感受性を育てる。このパズルが、今回の暗示的な舞台のインスピレーションとしても、そしてまた、舞台装置としても使われており、1組のすばらしいコメディー役者とひとりのピアニストによって操られる。
 「三角形の四季」は、短編の連続である。パントマイム、ダンス、音楽などの手法を使って、四季を表現するさまざまな要素として、三角形のフィギュアを操っていく。舞台で使われた手法は、西洋的といえる。しかしながら彼らは、日本の伝統的芸術の精神を伝えてくれた。
 
 
「三角形を通してみる太陽の帝国」
2006年5月15日付   カスティーリア・リオン紙
 
 「三角形の四季」において、言葉は障害とはならず、上演を見にきた子どもたちの高い要求に応えた。これは、Titirimundiに初参加の日本の劇団燕屋の作品で、これからマドリッドとサモラでの上演もおこなう予定。音楽、ジェスチャーと、さまざまな大きさや色の三角形が構成するこの作品を通して、演出のくすのき燕は、観客が自分自身の想像力を駆使して「日本の自然の美しさ」を知ってほしいと願っている。
 ピアニストのリン・ヘイテツの軽やかな手から生まれる音楽、チカパンと小川耕作の光の遊びや慎重な体の動き、そして存在感ある三角形の組み合わせと彼らの演技によって観客を「四季」にいざなうほとんど台詞のない「見立て」、それらが同時に繰り出されることに、子どもも大人も観客みんなが釘付けとなった。
 すべての観客に向けて同じものを提示することが目的ではあるが、演出家は子どもと大人は非常に異なる反応をすることをよく知っている。「子どもたちはまだ、たくさんのことを知りません。(舞台は)自身の知識をベースに想像力を使わなければならない。そのため、大人のほうがこの作品をより楽しめるだろう。しかし、子どものほうが、虫や蝶や鳥が本物だ、生きていると信じるというキャパシティーを持っていると思う」とくすのき燕は語る。
 日本の観客と西洋の観客では、インパクトを受ける場面は異なる。この作品は7年前に上演を開始したが、役者たちは1年のうち1ヶ月だけこの「三角形の四季」を上演するために集う。音楽や三角形といった舞台上のすべてのものが連動して動くように作り上げるのには、当初3ヶ月以上かかった。三角形はベーシックなエレメントとして、花や木、鳥、魚、蝶、山や蝉に見立てられる。
 
蝉の謎
蝉において、特に、くすのき燕は彼の国と西洋での観客の違いを顕著に感じる。「蝉は日本では、夏を代表する昆虫です。日本文化では、78世紀前から蝉の異なる鳴き声を表現する詩があって、夏を象徴するさまざまな種類の蝉の異なる音色を楽しみます。こちらでは蝉はそれほど知られていないということがわかっていましたので、作品の中では変えませんでしたが、日本で上演するときは、2種類の蝉をはっきりと区別して表現します。最初に出てくる種類、次に違う種類と。」と演出家は説明する。このように「日本人をひきつけるが、スペインや西洋ではそれほどでもないシーンもあるが、全般的に(反応は)似通って」おり、「この作品においては、西洋の観客は日本人よりベターだという印象が私にはあります。なぜなら、一般的に日本人は完結したストーリーを好む傾向がありますが、この作品は、これといったストーリーがあるわけではなく、観客が自分自身のイマジネーションを使わなければならないから」と、彼の作品と単純な三角形の組み合わせでセゴビアに日本の動画を持ってきてくれたくすのき燕は付け加える。
 
 
日本の才人がカサデクルツーラの舞台にパズルをもちこむ
2006年5月20日付   デイリオ・ブルゴス紙
 
20年前から5月にセゴビアで開催されている高名な演劇フェスティバルTitirimundiは、カスティリアとレオンの近郊へも開催地を広げており、そのため昨日カサデクルツーラの体育館で観客は日本の劇団燕屋によって上演された「三角形の四季」という作品を楽しむことができた。この作品の出演者は7年前からこのすばらしい作品を演じるために年に一度集う。
 この舞台作品はタングラムをベースに作られている。タングラムというのは、東洋の組みあわせパズルで想像力を刺激し感受性を育てる。このパズルを基本に三角形を使い、非常に大きくてカラフルな三角形を備え付けた舞台で、日本のこの劇団を構成する二人の黒装束のコメディー役者はピアニストを伴い、信じがたい繊細さをもって日本の自然の豊かさの情緒あふれる四季の変化を伝えることを達成する。
 約1時間の上演の間、パントマイムやダンス、音楽と絶妙に組み合わされた三角形という幾何学形によって創られたイメージを通して、舞台の上には小さな物語の数々がつむぎだされた。花や鳥や魚や蝶や山が描き出されることで、観客は、想像力を働かせざるを得ない状況におかれる。
 西洋人のメンタリティーで解釈されても、この舞台は日本列島の伝統芸術の精神そのものを伝えうるのである。
 
      
 
       ▲螢┘張魁Ε錙璽襯鼻⊥田登紀子氏、そしてUNIMAリエカ大会行きを応援してくださったすべての皆様に感謝します。▲
 
 
 

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