■ まちがいだらけのカオソーイ

 昨今はインスタントの“マーマー・カオソーイ”が普及したおかげか?バンコクでもフードセンターを中心にカオソーイにお目にかかる機会が増えてきた。

 カオソーイと言えばチェンマイ、ナイトバザール近くのモスクのあるソーイに入るとカオソーイのおいしい店がある…、という話は日本語の観光ガイドブックに出ている。実はこの店、麺に特徴があって有名なのだ。普通、カオソーイの麺はカップヌードルのような平べったい卵麺だ。一方、チェンマイのこの店のは博多ラーメンのように丸くてまっすぐの支那そばだ。こういう麺は“カオソーイ・ムスリム”(つまりイスラム教徒のカオソーイ)という看板の店でよく使われているので、そういうスタイルだと言ってもいいのかもしれない。

 カオソーイにはもう一つ、マイナーなスタイルがある。“カオソーイ・タイヤイ”(タイヤイ族=シャン族のカオソーイ)という。麺は“カノムチーン”だった。これはもちろんタイ北部、ビルマ国境沿いで見られる。元々、カオソーイはビルマ料理なので、こちらがより原型に近いのかもしれない。

 カオソーイにおけるもう一つの誤解は、「カレーラーメン」というスタイルだ。よりクラシックなスタイルのカオソーイは、“カレースープ”ではなく、“カレーのたれ”である。だからカオソーイの専門店では丼ではなく、浅い鉢に入れて出すところが多いはず。

 チェンマイでクラシックスタイルのカオソーイを食べたいなら、テクニカルカレッジ(高専)の正門前にあるお店。
 バンコクでは残念ながら未だおいしいカオソーイにお目にかかったことがない。誰か知っていたら教えてください。