昇圧型DC-DCコンバータ

 12VのバッテリーがらノートPCに電力を供給するDC 16Vを得るためにインバータで、
 わざわざ擬似AC100Vに変換してそしてノートPCの電源でDC 16Vを作っていたのでは
 とても効率が、悪いので、大容量の昇圧型DC-DCコンバータを作ってみました。

 1 電子回路

 この昇圧型DC-DCコンバータ回路では、ナショナルセミコンダクタのLM2588-ADJという
 レギュレータICを使いました。

 この回路では、入力が、DC 12Vで、出力をDC 12〜24Vとしました。
 回路図は、下図のようになります。


 電圧の設定
 LM2588-ADJは、可変出力のレギュレータICで、回路図のR1とR2の抵抗値によって
 決定できて、以下の式で、出力電圧を設定できます。

    Vout = VREF(1 + R1/R2)
    VREF = 1.23 
    R1、R2は、回路図中のR1、R2の抵抗値 

 出力電圧を可変にする場合は、R1の抵抗をボリュームにすると出力電圧を可変にできます。

 2 部品リスト

 レギュレータIC  LM2588-ADJ
 ダイオード  D1:V15 6A2 
 D2:SBR1045 (ショットキー・バリア・ダイオード)
 コンデンサ 1000μF 50V 
 100μF 50V 
 0.1μF 
 0.68μF 
 抵抗  1KΩ、2KΩ、3KΩ、18KΩ、
 ボリューム 20KΩ
 コイル  50μH 5A
 放熱板  2個
 その他  ケース、シガーソケット メス1個 オス1個、スイッチ、100V電源用コード、
 ヒューズホルダー、10mmスペーサー4個、LED、
 コードブッシュ

 ダイオードD1は、入力の+と−が、逆になったときに回路を保護するダーオードなので、容量が、
 5A以上の物ならば何でも可能

 ダイオードD2は、ショットキー・バリア・ダイオードで、5A以上の物であれば問題ありません。

 3 製作

  容量5Aのトロイダイルコイルが手に入らなかったので、今回は、50μH 5Aのパワーチョーク
  コイルを代用しました。これでも実用には、問題ないようです。

  LM2588の発熱は、12Vから24V程度に昇圧するのであれば、それほどありませんが、それでも
  取り付ける放熱板は、なるべく放熱面積の大きな物にすることをお勧めします。

  完成した物が、下の写真です。

  


 4 出力電圧の調整

 この昇圧型DC-DCコンバータの出力電圧は、回路図中の20KΩのボリュームを回して調整
 します。電圧計などは、付いていませんので、出力電圧の調整は、出力電圧をテスターで、
 測りながら調整しました。

  使用上の注意点

 この昇圧型DC-DCコンバータで、12VのバッテリーからノートPCを動かすことが、できますが、
 使用したレギュレータIC LM2588は、最小入力電圧が、5Vで、出力電圧を12Vに設定すると
 バッテリーの電圧が、5Vでも出力は、12Vになります。そのためバッテリーで、使う場合は、
 完全に放電させてしまう可能性があるので、注意して下さい。