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乙字ケ滝



乙字ケ滝
竜崎滝、石川滝とも称する、と案内版にあった。
乙の字の形をしているので、乙字ケ滝である。
阿武隈川の本流の滝で、
江戸末期、船運の航路の妨げとなったので、
中央あたりに船を通すために作った掘割がある、
と書かれていたけど、どのあたりなんだろうか。
ちなみに、一番水の量が多いあたりは、
中央よりも右岸よりである。


橋を入れて、一番水の多い部分。


後ろの山が霜で白い。


これは、取水口らしい施設からの流れ。
左岸のほうにあった。


神社の脇から撮影。
黄色いテープを乗り越えてます。


滝の全体像。
実は水の多い部分は滝の幅の4分の1程度に過ぎない。
水量が多ければ川幅一杯になると思うが、
変わりに落差はなくなり、河原にも下りられないと思う。

2012/1/2 乙字ケ滝(落差6M 幅60M)  福島県須賀川市

日本が色々な災害に見舞われた2011年も過ぎ、2012年となった。
新しい年が明けると、我々は滝初めと称して本年最初の滝めぐりをすることになっている。今年は、東日本大震災の復興対策として東北の高速道路が土日祝と無料になっているので、ほんのちょっとでも復興のたしになればと福島方面に向かうことにした。
福島といえば、滝めぐりを始めたばかりで詳しいレポートのない百選の滝がある。
乙字ケ滝。
この滝は、まあ、詳しくレポする必要もないくらいお手軽かつ分かりやすい滝なのだが、それでも百選の滝として1ページを割いていないのはマズかろう。
日本海側は雪で滝に近づけないが、太平洋側に行けばお天気もいいだろうし、乙字ケ滝を最初にして巡れる滝をめぐってみようか。
幸いなことに穏やかな正月で、磐越自動車道は殆ど積雪もなく、除雪車に出会うこともなく雪のない東北自動車道須賀川ICに到着。インターを下りて、ほどなく、左折すると乙字ケ滝であるという案内になった。
が、その下に乙字橋通行止めの案内があった。
あら、まあ、これは震災の影響かしらん。
とにかく、そこで左折せずに、そのまま国道118号を進んで、乙字橋の少しだけ上流にある乙字大橋で阿武隈川を渡る。
渡ってすぐにやや戻るような感じで細い道へと左折すると、正面に通行止めの看板と赤い欄干の乙字橋が見えた。
ラブホテルの前に砂利敷きの乙字ケ滝用の駐車スペースがあったので、そこに駐車して滝のほうに進む。
すると、橋のほんの手前にもっと立派な駐車スペースがあった。こっちのほうが安全かつ便利だろうので、自動車を移動。
  
駐車スペース。
さて、乙字ケ滝はどうだろう。
百選の滝を語るにあたって、なんでこの滝が百選なんだろう、と首を傾げる滝があるなかで、筆頭になるのがこの乙字ケ滝である。
我々も1999年10月の滝をめぐり初めて間もない頃に訪れて、え〜、これが百選〜?と正直失望した滝だ。
今回も実はまったく期待していなかった。
駐車スペースを出て、神社まで行くと、あららららら、神社と川の間にあるフェンスがぐんにゃりと曲がって落ちて、代わりに黄色いテープで立ち入り禁止になっている。明らかに震災の影響と思われる。
  
神社へと歩いて行く。

  
滝見不動尊。駐車スペース方面に振り返って撮影。滝は神社のすぐ右隣。
  
倒れたフェンス。
阿武隈川は滝の水音で満たされていて、滝はどうだろうと見てみると、以前来たときよりも水量が少なく、むしろ落差が多くなって滝らしかった。水量の多い時は落差がほとんど無くてただの段差にしか見えないのだ。
ただ、滝を撮影しようとすると、倒れたフェンスと立ち入り禁止の黄色いテープが邪魔をする。高速道路を走っている時にはそれほど感じなかった震災の傷跡も、こんな所で出会ってしまうのか、と思う。神社の石灯籠や芭蕉の碑は倒れていないので、まだ被害らしい被害ではないのだけれど。
神社から少し下流のほうに歩いて行くと河原に出られる場所がある。
ここには黄色いテープも張っていないので、階段を下って河原に下りた。
  
河原へと下る。
河原が川の中央付近まで張り出しているので、滝を正面から見る感じになる。なかなかいいポイントだ。
どうしてこの滝が百選の滝か首を傾げると書いたけれど、水量の少ない時期に川の真ん中から滝を見てみると広い川幅いっぱいに分岐して水が落ちて来るさまはなかな風情がある。
ちょうど寒い午前中だったので、背後の山の木々が霜で白くなり、橋の欄干の赤と滝の白さとでとても綺麗だ。
  
滝を撮影し終わって、ふと気がつくと、神社の脇に湧き水があった。有名な湧き水ではないが、寒い外気と比べてあったかく感じる、正真正銘の湧き水だ。東北地方の湧き水の一部は震災後に濁ってしまったものもあると聞いている。どこかで湧き水を汲んで帰るつもりだったので、ここの水をいただいていくことにした。
  
湧き水ありました。
交通
  乙字ケ滝  一番近いICは、東北自動車道須賀川IC。インターを下りて国道118号を石川町方面へと南下する。
インターからすでに乙字ケ滝の案内があるので、間違わないが、118号から乙字橋(滝の上にかかる赤い欄干の橋)に向かう道へ入ると、橋が現在通行止めなので、駐車場やお堂のある場所には出られない。
そこを通り過ぎて、国道118号乙字大橋で阿武隈川を渡り、やや戻る感じで左折してラブホテル方面に進んで、阿武隈川に近づいて行くと突き当たりに乙字橋が見える。ほぼ橋のたもと、右手に公園があり、駐車場もある。
ラブホの向かいくらいにも砂利敷きの駐車スペースがあるが、公園の駐車場のほうが近いし綺麗。トイレもある。

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