研究目的・内容
















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研究目的・内容

 

1. 衝動的行動の神経基盤の解明 

2. 快・不快情動(恐怖・不安・抑うつなど)それぞれの神経基盤の解明、およびその相互作用メカニズムの解明

 

以上のテーマについて、特に中枢セロトニン神経系に注目して取り組んでいます。私の取り組みは一言で言えば、「『セロトニンと情動機能』という古典的かつ未解明の重要テーマに対し、新たな生物工学的手法(光遺伝学, DREADDなど)と新たな考え方(セロトニン神経起始核の亜核、分類)を導入することで切り込んでいく」というものです(下図)。

 

 

セロトニンが増えれば衝動的ではなくなり、不安は和らぎ、うつは治るのか?

 「中枢セロトニン神経系と情動機能」の関係はその重要性にも関わらずいまだに議論が決着していません。意外に思われる方もいるかもしれませんが、セロトニン神経系を標的とした薬が抗うつ薬・抗不安薬として広く使用されているにも関わらず、セロトニンと情動機能に関する実験結果は一貫性に欠けるものが多いため、教科書の説明も曖昧なままです。たとえば、セロトニン神経伝達を活性化するセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)という有名なお薬がありますが、なぜか効果が出るのに何週間もかかり、しかも投薬初期には症状が悪化することも時々あります。動物実験でもう少し直接的にセロトニン神経の活動を変えてみても、不安が緩和したり、まったく効果が無かったり、逆に高まってしまったりと、研究者たちの頭を悩ませ続けています。

 

何が問題なのか?

 今までセロトニンと情動機能に関する研究の結果が一貫性を欠いていたのはなぜなのでしょうか?これまでの研究には主に2つの問題、.札蹈肇縫鷽牲亠始核の亜核、種類を軽視してきたこと(セロトニン神経といっても様々な種類があり、それぞれを分けて操作することが難しかったこと)、▲札蹈肇縫鷽牲个粒萋阿鯀択的に操作する方法が無かったこと(セロトニン神経以外の神経にも影響を与えてしまっていた可能性があったこと)、があったと私は考えています。どちらも技術的問題であり、今は工夫次第で解決可能です。

 

どうやって解決するのか?

 現在、私は主に光遺伝学(オプトジェネティクス)という手法を用いてこれらの問題を解決しようとしています。光遺伝学という手法については様々なところで詳しく説明されているのでここでの説明は省きますが、この方法を用いることで、たとえば「セロトニン神経核のAという種類の細胞の活動だけを選択的に増加させる」といったことが可能になります。

 セロトニンと情動機能の関係が明らかになれば、情動機能を支える神経基盤についての理解が深まるだけでなく、その異常状態(例:精神疾患など)が如何にして生まれ、どのような方法で対処できるのか、という問題についても重要な手がかりを与えてくれるはずです。

 

 上記の取り組みは様々な分野の知識、技術が要求されるため、私は共同研究者たちと共にこれらの問題に取り組んでいます。しかしそれ以上に、これらの取り組みには多大な労力が必要です。挑戦的な研究に一緒に取り組んでくれる熱意ある学生たちを私は待ち望んでいます。

 

(大学院生募集要項)

 

http://www.med.hokudai.ac.jp/daigakuin/youkou/

 

(所属研究室HP)

http://hokudaineuropharmacol.com/#daigakuin