間違っていた特殊相対性理論 by Koji Fukada

 

理論と名のつく言葉の中で相対性理論ほど有名なものはないでしょう。

物理学に全く興味のない人でもアインシュタインと相対性理論の名を知っています。

それほど有名な相対性理論、しかも「えらい」学者さんが、例えば日本で最初にノーベル賞を取った湯川秀樹氏などが翻訳者に名を連ねているこの理論に異論を唱えるとは、私自身ついこの間まで思いもしませんでした。

 

ところが人間とは妙な生き物です。

一度疑問を持ち出したら、あれほどスゴイと思われていた相対性理論でさえ、色あせて見えるのです。

例えば、特殊相対理論の骨格を成している「光速不変の法則」について彼はこう言っています。

 

「この大切な結論(光速不変の法則のこと)が、引き出されて来るたくさんの実験については詳細に述べているわけにゆきません。

しかしごく簡単なある議論を用いさえすれば、光の速度が光源の運動に関係しないことを証明するには足りないまでも、この事実をなるほどと思わせ、そして理解出来るようにすることはできます。」

(アインシュタイン、インフェルト著「物理学はいかに創られたか(下巻)」より)

 

相対論の一番重要な部分である光速不変の法則を、こともあろうに物理学者が、「引き出されて来るたくさんの実験については詳細に述べ」ずに、「この事実をなるほどと思わせ、理解できるようにすることはできます」と言っているのです。

驚きですね。

いくら一般向けに書かれたものでも、「なるほどと思わせ」るようなものを根拠にすべきではないでしょう。

もっとも、最初この文を読んだときはなんとも思わなかったのですから私も随分いいかげんです。

 

さらに私の疑いの目は突き進みます。

「一般向けのものにしては、どうも図が少なすぎるようだ。

図解すると矛盾が露呈しやすいので避けたのではないだろうか。」

ちなみに、アインシュタイン単独の著書である「わが相対性理論(Relativity)」でも同様に図が少なすぎます。

 

これについては次のように反論する人もいるでしょう。

「そんなことはない。カラフルな図解入りの本がたくさんある」と。

確かに現在は、分かり易い相対性理論の解説本が、書店に多く並べられてあります。

でもそれは、すっかりアインシュタインの相対性理論が有名になり、多くの人に正しいと信じられるようになったからであり、

したがって、そこに多少の誤りがあったところで大勢に影響がないことによります。

ところがまだ市民権を得ていない時点での誤りは致命的になりかねません。誤字についてさえ気をつけねばなりません。

 

その証拠に、確かに現在の解説本の図は分かり易くはなっていますが、致命的な誤りを露呈してしまっています。

もちろん著者自身はまったく気がついてはいませんが..

とにかく多少乱暴な解説でもなんとかなるのです、ここまで相対性理論が有名になると。

ですから、(その解説本の中で)マイケルソン―モーリーの実験が、「光速不変の法則」を証明した実験であることにしてしまっていても平気でいられるのです。

 

それでも、さすがアインシュタインだなあ、と思わせるくだりがあります。

それは、前述の光速不変の法則について「なるほどと思わせる」連星からの光の動きが、「証明するには足りないまでも」と、きちんと断りを入れている点です。

その通りなのです。

二重連星からの光が、地球に同時に到着するからと言って、光速不変の法則を証明したものにはなっていません。

そのことに、ちゃんと気づいていて、それを本文にきちんと付け加えているところが、さすがなのです。

もちろん、マイケルソン―モーリーの実験が「光速不変の法則」を証明した実験にはなっていないことも、彼はきちんと認識していますので、「エーテル問題」のところ以外では、けっしてこの実験を持ち出してはいません。

この辺が、エセ相対論者とはまったく違うのです。

 

まあ、これ以上相対性理論にケチをつけていてもしようがありませんので、余談はこのくらいにして相対性理論のどこが間違っているのかという私の根拠に移させていただきたいと思います。

 

 

 

 

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