
「マイブーム」
山口「今、<マイブーム>という言葉がブームですよね」
稲垣「え?」
山口「いや、だからね。マイブームという言葉がブームだねって」
稲垣「・・・」
山口「聞いてる?」
稲垣「あー・・・?」
山口「マイブームだよ。わかるでしょ?」
稲垣「アノー、ワタシ、ニポン語チョトダケ・・・」
山口「なんでカタコトなんだよ!?」
稲垣「いや、僕、英会話学校に通っててね。そこのチェンバレン先生のマネ」
山口「なんだそりゃ?」
稲垣「これが僕のマイブームなの」
山口「どこがおもしれぇんだよ!?」
稲垣「・・・いやー、もう<チェンバレン・ブーム>も終わったよね、実際」
山口「流行ってねぇよ。最初から!」
稲垣「寂しそうだったな、チェンバレン先生・・・<もう俺の時代は終わった>って
肩おとしてたよ」
山口「何者だよ?そいつは!?」
稲垣「ま全部ウソですけど」
山口「ウソでここまで引っ張るなよ!」
稲垣「いやいや。ところで、あなたはマイブームとかあるんですか?」
山口「僕は、普通に世間一般で流行ってるものしか、知らないですよ」
稲垣「僕は、これは自分だけだろう、ってやつ、ありますよ」
山口「なに?」
稲垣「えー、教えたくないなぁ。人に教えたらみんなマネして、
マイブームじゃなくなるからなー」
山口「いいじゃん。教えてよ」
稲垣「うーんわかった。じゃ誰にも秘密だよ」
山口「オッケーオッケー」
稲垣「携帯ゲーム機に万歩計の要素を取り入れた
<ポケットピカチュー>っていうゲームでね・・・」
山口「って誰でも知ってるよ、オイ!!」
稲垣「・・・なにも、見栄はらなくてもいいのに」
山口「いや、じっさい俺も持ってるもん!」
稲垣「あー、真似したなー」
山口「めちゃめちゃTVでCM流してるじゃないか!」
稲垣「いやいや。もう<ポケットピカチュー>の時代も終わったよねー」
山口「またそこにいくか!?」
稲垣「場末のバーで飲んだくれてたからね。ピカチュー」
山口「ウソつけよ!!」
稲垣「だいぶん悩んでたよ。<やっぱTV東京で暴れたのがいけなかったのかなぁ>って」
山口「や、やめようね。危ないネタは・・・」
稲垣「ま、なんにしてもポケットピカチューはこの不況の中、
珍しくヒット作になったわけですから、アメリカに輸出とかしてほしいね
ちょっとは景気よくなるかもしれない」
山口「お珍しくまともなことを・・・」
稲垣「その時はぜひ<TV東京破壊シネシネ光線機能>を搭載してほしいね」
山口「載せるかよ!!」
稲垣「これを使ってアメリカ脅迫したりして。
<次の要求を飲まなければ、ピカチュー光線発動させるぞ>って」
山口「・・・一応聞いてやるよ、・・・なんて要求するんだ?」
稲垣「映画の<タイタニック>、早くビデオ化しろって」
山口「めちゃめちゃ小さい野望だな、おい!!」
(了)
オチB (ラスト5行と差し替え)
山口「知らないぞお前。任天堂、敵に回しちゃって」
稲垣「ワタシ、ニポン語チョトダケ・・・」
山口「ごまかすなよ!」
(了)
「鯨卵」
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