
「ラブレター」
稲垣 「山口君!! 僕、ラブレターもらっちゃったよ」
山口 「え、マジで!?」
稲垣 「いいだろっ! うらやましいだろう!? あはは!」
山口 「くっそぉ、いいなあ。俺なんか1回ももらったことないよ〜」
稲垣 「1日3通は来るね、僕」
山口 「え〜」
稲垣 「ほれ、これとか(紙の束を見せる)」
山口 「なになに・・・『NTTドコモ料金支払いのお願い』って払えよオマエは」
稲垣 「あはは。ごめんまちがえた。こっちの紙だった」
山口 「大丈夫かよ〜」
稲垣 「じゃあ、読みます。 ・・・・・・(ここで黙読する)」
山口 「・・・・って、黙読すんなよ! わかんねえよ!」
稲垣 「ごめんごめん」
山口 「まったく・・・」
稲垣 「じゃあ、読みます。え〜」
山口 「わくわく」
稲垣 「こと・・、は・・・、だから・・・の、から、を、いました・・・」
山口 「漢字読めよ!」
稲垣 「え〜・・・」
山口 「読めるだろう!」
稲垣 「ワタシ、ニポン語、スコシね」
山口 「さっきまで、ペラペラしゃべってたじゃねえかよ!!」
稲垣 「シャチョサン(社長)、ビール飲め」
山口 「なんでフィリピンパブなんだよ!」
稲垣 「いや、なんとなく」
山口 「まったく・・・。いいから続き読めよ」
稲垣 「え〜、読みます。『私は、雨の日も風の日も、電柱の影から、
ずっとあなたの事をみています。私はあなたを逃がさない』」
山口 「ストーカーじゃねえか!!」
稲垣 「こんなに僕の事思ってくれてるんだ・・・」
山口 「だからストーカーだって!!」
稲垣 「う・れ・し・い(実感こめて)」
山口 「いいのかよ、それで!!」
稲垣 「でもストーカーと決まったわけじゃないし」
山口 「まあ、そうだけどさ・・・」
稲垣 「じゃ、続き読みます」
山口 「うん」
稲垣 「『憶えていますか? 一緒に行ったあの遊園地・・・』」
山口 「おいおい、いよいよ危ないやつじゃねえか!!
こいつ絶対ストーカーだって!!」
稲垣 「僕も憶えてる・・・(遠い目)」
山口 「おいっ!」
稲垣 「え〜『楽しい思い出どうもありがとう。わたしはあなたを忘れません。
さようなら』」
山口 「付き合ってもないのに、もう別れるのかよ!」
稲垣 「ううっ・・・(泣きまね)」
山口 「泣くなよ!」
稲垣 「『もう2度とあなたの前には、あらわれません。 ・母より』」
山口 「オフクロからかよ!!」
(おしまい)
「鯨卵」
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