「郵政省疑惑」


山口「高級官僚、いわゆる<キャリア組>の犯罪が問題になっていますね。    現在の所、主に大蔵省、日本銀行などですけど」 稲垣「次に怪しいのは郵政省だ(断言)」 山口「不穏当なことを言わない!証拠もないのに!」 稲垣「あるよ」 山口「・・・ホントかよ」 稲垣「ああ。これはある切手コレクターに聞いた話なんだが」 山口「切手コレクター?」 稲垣「切手の図柄に重大な秘密が隠されているらしい」 山口「・・・」 稲垣「切手の図柄には主に(というかほとんど)鳥が使われているよね」 山口「うん」 稲垣「そこで問題になるのはその鳥たちの種類なんだ。    90円切手、130円切手、160円切手を順番に並べてね、    その鳥の名前を呼ぶと重大な真実が明るみに・・・」 山口「なんて?」 稲垣「カモ(鴨)、ウソ(鷽)、サギ(鷺)」 山口「関係ないだろ!ただの語呂あわせじゃないか!」 稲垣「カモ、嘘、詐欺か・・・。何考えてんだ郵政省は」 山口「おまえこそ何考えてんだ!」 稲垣「これは一部の心ある郵政省職員の内部告発だね」 山口「しまいにゃお前が告発されるぞ!」 稲垣「いやいや。きっと郵便番号7ケタ化にともなって得をする集団と郵政省の間に黒い癒着が」 山口「考えすぎだよ。だいたい誰が得するんだ?」 稲垣「文房具屋かな?今まで5ケタだったのが7ケタになって    2ケタ分だけボールペンの消費量が増え、ボールペンの売り上げ倍増。    文房具会社も増収増益で万万歳・・・」 山口「セコイよ!だいたいボールペンなんて安いもんじゃないか」 稲垣「ボールペンだけじゃないよ。ワープロのインクリボンとか筆ペンとか。    なんせこれらの売り上げだけでキューバの国家予算に匹敵するらしいからね」 山口「失礼なヤツだな!そんなわけないだろ!」 稲垣「なんだいお前なんてキューちゃんの事、何も知らないくせに」 山口「馴れ馴れしいよ!変な愛称つけるな!」 稲垣「大丈夫。キューバ人、日本語読めないから」 山口「知らないぞ。もしスパイとかがこの文読んでたら。    スパイだから当然、日本語はできるはずだし」 稲垣「いやカストロ議長は偉大な指導者です。心から尊敬してますよ」 山口「弱いなー」 稲垣「俺は権力に対して潔く屈する男だよ」 山口「威張るなよ!」 稲垣「とにかく7ケタの郵便番号を読み取る機械、あれ1台1億円するらしいから、    絶対なにかしらの利権が絡んでるはずさ」 山口「急にまともな事いうなよ。びっくりする」 稲垣「郵便局の数は全国で2万数千。全部の局に機械を置くわけじゃないから、    仮に10分の1の局に設置されるとして2千台の機械が納入されるわけ。    1台1億円で2千台だから・・・、えーっと、とにかく凄い金額の」 山口「2000億だよ!それくらい解れよ!」 稲垣「2000億あればプレステのソフトが34482000本、買えるね」 山口「なんでさっきの計算ができずに今のができるんだよ!?」 稲垣「この原稿書く前にあらかじめ計算しておいたに決まってるだろ」 山口「バラすなよ!」 稲垣「でも噂によると<郵便番号6ケタ推進派>と     <8ケタ連合あと万博開催を問う住民投票を実現させる会>が    激しくせめぎあってたらしいね」 山口「なんだそりゃ」 稲垣「かなり両者の間で争いがひどくなって、しまいには訴訟ざたに」 山口「・・・ホントかよ」 稲垣「うん。で結局『両者に子供の手を握らせて、お互いに引っ張りあい、    先に手を放したほうが本当の母親だ』って判決が」 山口「子供関係ない!それにいつの時代だ!?それ!」 稲垣「んで結局6ケタ派と8ケタ派のあいだで和解が成立したらしいよ。    真ん中とって7ケタにしようって」 山口「そんなテキトーに決めるな!」 (了)


「鯨卵」
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