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死闘延長18回。箕島2度の奇跡を起こす驚異の底力
今だ語り継がれる高校野球史上最高の名勝負

箕島4-3星稜(昭和54年/3回戦)

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箕島 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 1 4
(星)堅田-川井 (箕)石井-嶋田
(本塁打)嶋田(12回・堅田)、森川(16回・堅田)

春夏連覇を目指す箕島と「打倒箕島」に燃える星稜の一戦は、引き分け再試合寸前の延長18回までもつれ込む大熱戦となった。

試合が動き出したのは4回。星稜は1死二、三塁から堅田のレフト前ヒットで先制。しかし箕島もその裏1死一、三塁から森川のライト前ヒットですかさず同点とした。以後堅田、石井の投手戦となり延長戦にもつれ込んだ。

そして12回。星稜は1死後、音のレフト前ヒットと山下が四球で歩き一、二塁とした後、石黒の打球は平凡なセカンドゴロ。これを箕島のセカンド・上野山が痛恨のトンネル。この間に二塁ランナーの音が一気に生還し勝ち越した。その裏の箕島の攻撃も簡単に二死となり打席には嶋田が入った。打席に入る前、嶋田は尾藤監督に「ホームランを狙っていいですか」と言い、その問いに「狙え!」と尾藤監督は答えたという。その言葉通り嶋田は2球目の高めのカーブをレフトラッキーゾーンに叩きこみ試合を振り出しに戻した。

箕島は14回裏、ライト前ヒットで出塁した森川が久保の送りバントとディレードスチールで三塁に進みサヨナラのチャンスをむかえた。しかし星稜のサード・若狭の隠し球で森川がアウトになり箕島は絶好のチャンスを逃した。

サヨナラの危機を逃れた星稜は16回、川井の死球と堅田のヒットで1死一、三塁とした後山下がライト線に運び再びリードを奪った。その裏箕島は北野、上野が倒れ二死となり次打者の森川もファーストへのファールフライを打ち上げた。誰もが「春の王者箕島敗れる」と思ったに違いない。星稜のファースト・加藤は落下点に入りグラブを構ようとしたその時、人工芝の切れ目に足をとられ転倒。ボールは無情にもファールグランドに落ちた。命拾いした森川は堅田の真ん中高めのストレートをレフトラッキーゾーンに放り込みまたしてもホームランで同点に追いついた。

そして18回、星稜は満塁のチャンスを潰すとその裏箕島は2つの四球で1死一、二塁とし、上野のショートの頭上を越すタイムリーで辻内が生還。ついに3時間50分に及ぶ熱戦に幕が降ろされたのである。

この試合は「神様が創った試合」などと表現されるように高校野球史上最高の名勝負として今もなお語り継がれている。

 

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