【宝BOOK箱】 最終更新日 2004年5月11日

 



こどもに「読め」というまえに

あなたがまず一冊読んでみよう。

やがて本棚でほこりをかぶってしまったその本を

宝物をみつけるように探しあて

そうっと物語への扉をひらいていく・・・・・・


その目は、かつてのあなたに、よく似ているかもしれない。



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この一冊から

子供のときに読んで面白かった話 心に残っている話

児童文学関連誌

同人誌など(商業誌外)いただきもの


◆この一冊から

クローディアの秘密

E.L.カニク゛ス゛・ハ゛ーク゛

松永ふみ子訳

岩波書店 1975 208p

<物語のはじまり>

少女クローディアは、弟を誘って家出をする。行く先はニューヨークのメトロポリタン美術館。そこでこっそりと生活するうちに、二人はミケランジェロ作とされる天使の像に惹きつけられ、その謎を解こうとする。



児童書というよりは、ヤングアダルトと分けられるようです。初めてこの本を読み終えたときの感動は、今もわたしの心の中で、生きています。
カニグズバーグ女史の作品は、どれも現在の子供を生き生きと捉えていて、読むたびに感心させられます。
どうしてこんなに面白いのだろう。
どうしてこんなに惹きつけられるのだろう。
それは物語をたどたどしく創るわたしにとっては、複雑なパズルを解くようです。
いつかこのような素晴らしい作品を書きたい! わたしを創作へと導いてくれた作品でもあります。大人が読んでも充分楽しめます。読まれていないかたは是非ご一読を!!

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◆子供のときに読んで面白かった話


童話を勉強しているわたしだから、子供のときに、さぞ、本を読んでいたんだろうね、って思われているとしたら大間違い。毎日暗くなるまで外で駆けずり回っていたわたしにとって、読書というのは、面倒でなにやら胡散臭いものだった。それでも、少ない読書量のなかで、心にしっかりと残っている物語がある。だいたいにして、エンターティメントを好んでいたようだけど、これらを、今、読み返してみても面白いのは、わたしが童人だからというより、物語が今も生きているからであろう。


学校の図書館で

◇◆◇

「大どろぼうホッツェンプロッツ」1975 207p

「大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる」

「大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる」

 

以上三作プロイスラー作

中村浩三訳

偕成社

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「チョコレート工場の秘密」1972 238p

ロアルド・ダール

評論社

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「だれもしらない小さな国」

「豆つぶほどの小さな犬」

佐藤さとる

講談社 青い鳥文庫

*以下シリーズは続きますけど、鮮明に覚えているのは、この二冊。

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「クレヨン王国の十二か月」1980 252p

福永令三

講談社 青い鳥文庫

アニメ化もされてますので知らないひとはいないでしょうが、原作の面白さは映像ではとても現せません。

読んだのは中学生になってからだと記憶しますが、たいへん感動したのを覚えています。



以上は一部に過ぎません。決して図書は多くありませんでしたが、ほか、モーリス・ルブランの怪盗ルパンシリーズなどが充実していて、一時よく借りた記憶があります。


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◆心に残っている話



母が与えてくれたもの


*紙しばい*

先日叔母から送られてきたものは、幼少のころに親しんだ紙しばい。お譲りで従姉弟たちにあげたものが帰ってきたのでした。

――ああ、これだこれだ。開いたとたんに浮かび上がってくる記憶。幼い頃抱いた思いが鮮烈によみがえりました。


「おたまじゃくしのおとうさん」作・浜田広介/画・上柳輝彦

「きつねのチョコレート」作・関英雄/画・吉崎正己

「わんわんものがたり」作・千葉省三/画・山本まつ子

「プーくまウーくま」作・佐藤義美/画・富永秀夫

「さむいばんのはなし」作・西山敏夫/画・鈴木なお子

「おれいにもらった赤いきれ」作・柴野民三/画・黒谷太郎

「月の中のうさぎ」作・内山憲尚/画・牧村慶子

「トラ王さまのしっぽ」作・奈街三郎/画・水沢研

(順不同敬称略)

教育画劇社「八大作家代表作シリーズ」各12枚当時550円)



*絵本・図書*

教育熱心だった母ですので、たぶんここにあげるよりもっと沢山の本を買い与えてくれたと思いますが、本棚に今でも残っているものをご紹介します。


「ぐりとぐら」なかがわりえことおおむらゆりこ/福音館書店

「そらいろのたね」なかがわりえことおおむらゆりこ/福音館書店

「だるまちゃんとかみなりちゃん」作、絵・加古里子/福音館書店

「こすずめのぼうけん」/作・ルース・エインワース 訳・石井桃子

画・堀内誠一/福音館書店

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小学館世界の童話シリーズ(監修=波多野勤子・浜田廣介・村岡花子)

「1、イソップのお話」

「3、アンデルセンのお話」

「13、しょうこうじょ」

「15、かぐやひめ」

「34、ひろすけ童話1」

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「いさごむしのよっ子ちゃん」文・早船ちよ/新日本出版社/ 課題図書

「かわいそうなぞう」文・つちやゆきお/金の星社/課題図書



●教科書の物語


「チックとタック」小2? (小1 作者は千葉省三)

ぼんぼん時計の中に住んでいる、ふたりの小人の物語としか覚えていませんけど、一定のリズムを持って読めた作品だったような気がします。

「片耳の大シカ」小3? (小6 で登場でした)

椋鳩十の作品のなかでもよく知られていると思います。

「吉四六さん」小4光村図書

「竜宮の水がめ」小5光村図書(作者 佐藤さとる)

暗唱大会をして一生懸命覚えた記憶はありますが、内容はあまり覚えていません。

「どろんこ祭り」小5光村図書 (小6)

”せっちゃんはおきゃんで・・・・・・”で始まるこの作品、最近になって、今江祥智先生の作品だったと知り、驚いています。「おきゃん」という方言が当時ガサツだと言われていた自分に重なり読んでいたような気がします。

***

赤文字については ROYさんご紹介 光村図書のホームページで詳しくわかりました。

案外記憶とはいいかげんなものですが、当時の表紙画像を見て、おぼろげながら覚えていたのでとても懐かしく思いました。わたしの場合、1.2.3年生は49年度版、4.5.6年生は 52年度版を使用したようです。

光村図書のホームページ内「教科書タイムトラベル」というコーナーを参照させていただきました。

光村図書のホームはこちら→http://www.mitsumura-tosho.co.jp/

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その他・・・・・・

「ひとつの花」「最後の授業」「ごんぎつね」「石うすの歌」「やまなし」などは挿し絵も思い浮かべることができるぐらい覚えています。

児童のころではないですけど、のちの国語の授業で出会った志賀直哉作「城の崎にて」は、児童書として出版されている「小僧の神様」より”面白かった”と受けとめてました。その後、「羅生門」「山月記」などを経てようやく読書のたのしさがわかるようになり、今に至っております。

好んで読んだ作家は、

眉村 卓、小松左京、志賀直哉、太宰治、遠藤周作、三浦綾子、曽野綾子、阿刀田高、山田詠美、池澤夏樹、大石真、カニグズ・バーグ、ロアルド・ダール

(敬称略)です。現在は手当たり次第。(^^ゞ

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◆児童文学関連誌

ここでは、童話、児童文学関係の本で、わたしが教本としているものや、刺激を受けている本をご紹介したいと思います。

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「日本児童文学」

隔月間 9日発行 小峰書店 定価950円

1997年3−4月号より、月間から、二ヶ月に一度の隔月発行、リニューアル化したものの、以前の専門的な要素が強かったころより、親しみのもてる内容になった。

著明作家への「インタビュー」や「詩・創作」「実践創作講座」など、もりだくさん。なかでも、わたしがいつも楽しみにしてるのは、「編集室訪問」と「同人誌評」。見た目より、値段は張るが大変読み応えがあり、また、特集を組んでいるので、あとで読み返すときなどにも入りやすくてよい。

プロを目指す目指さないに関わらず、読んでみる価値あり。

◆日本児童文学者協会ホームページ

http://www.jibunkyo.or.jp/

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「ぱろる」

季刊 パロル舎 本体価格1238円

'95.7月刊行の「99人にきく これでいいのか子どもの本」準備号から、'97.12月刊行第一期終刊号、「これからどうする子どもの本」までの全9刊を通して、危機感をもつ児童文学界への熱いメッセージが200ページに及ぶなかに”ずっしり”込められている。

終刊号目次裏の、〜そろそろ、「児童文学」と、「子どもの本」のカギかっこを、はずそうよ・・・・・・〜 の呼びかけに込められた思いは、少なくとも読者の一人の私には届いている。

しかし現状を暴露?して、あーすっきりしたという形で終わってしまっているとも思えるだけに、第二期、第一刊目(=ぱろる9号。すでに刊行されています)からのますますの飛躍を期待している。

月刊、隔月間に引け目をとらない新鮮な風を、これまでどおり、持ちつづけて貰いたいと願いつつ・・・・・・。

*ぱろるは なかなか書店でも見つけにくいかもしれません。興味のあるかたは、最寄りの書店にて予約購入をされてください。

現在12号 ルポルタージュ発売中。

◆発行元 パロル舎ホームページ

http://parol.co.jp/

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その他の雑誌

「児童文芸」

隔月間 偶数月1日発行 定価820円(本体価格781円)

◆発行元 日本児童文芸家協会ホームページ

http://www008.upp.so-net.ne.jp/jibungei/

「こどもの本」

月間 毎月10日発売 定価(本体120円+税)/1年分1,512円(税込)

◆発行元 日本児童図書出版協会ホームページ

http://www.kodomo.gr.jp/




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■同人誌など(商業誌外)頂き物のご紹介

りん 創刊号

児童文学同人「りん」/代表 よだひでと

発行日 1999年9月1日

「本来の読み手である、子どもたちにこそ届けよう」という理念が生きているからこそ、1作1作、ていねいに練られ創られた作品が集まっている感じがします。第15回ニッサン童話と絵本のグランプリ優秀賞受賞作品「つなひき」(よだひでと作)他、「月夜雑貨店」(丸山あけみ作)など全9作品が掲載されています。

ひまわり時計 第5号

児童文学サークル「ひまわり時計」/ 代表 柴田奈保美

発行日 1999年7月31日

こつこつと積み上げてきた既刊4号のうえに創り上げた5号だからこそしっかりとした厚みがあるのだろう。

中扉の児童文学作家いずみたかひろさんの「フレキシブルなこころのアンテナを」のことばをしっかり受け継ぐ4作品がご紹介されています。第8回小川未明文学賞優秀賞受賞作品「レールの向こうの町から」(高森千穂作)も掲載されています。また会員も募集中とのことです。

小さな空総集編

風野潮

発行日 1999年7月4日

「ビートキッズTU」でブレーク中の風野潮さん発行の同人誌です。物語は春夏秋冬と季節ごとに分かれて展開されています。(その扉の言葉がまた面白い)作者曰くBKの「英二」クンのもう一つの将来版というだけに、ビートキッズのノリとシンクロして非常に読みやすい。登場人物のなかに潮さんの”人となり”もちらりちらりと覗いています。潮さんの作品の魅力を知るにも貴重な一冊です。

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