れづれなるままにENNIS


 このページでは、チビたちの毎日の練習、試合、自分が観戦した試合などを中心に、技術的なこと、精神的なことなど、管理人なりにTENNISに必要と思われることを、つれづれに紹介しています。管理人はテニスのコーチでもなく、上級者でもありませんから、あくまでも参考という感じで読んでくださいね。
 技術的なことなどは色々な考え方があると思います。皆さんのご意見・ご感想をお待ちしていますね。
ご意見、ご感想は「JUNIOR TENNISの掲示板」にお願いします。

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2004年10月16日 23:55:05
今日のテーマ・・・「大学王座準決勝・・・」

宿直明けの眠い目をこすりながら、高速をヨロヨロ飛ばし、行ってきました、大学王座。
チビのシングルに間に合うのか? 
この前チビのシングルを見たのは、秋の国体だったか。
チビ自身が2月に大学に行ったきり、一度も帰ってこない。。

着いたのが午後1時頃でしたから、シングルで先に入るチビの試合には間に合わないかもと思ったら、
ちょうどコートに入ってきたところでした。

で、ダブルスは・・・?
あちゃ〜、1−2で近大リード! チビたちも落としてるよ。が〜ん!
シングルでヒョンテ選手、末田選手という強力な看板を持つ王者近大には、なんとしてもダブルスで
リードしていて欲しかったが、やはり、そうは問屋が卸さないか・・・

コートでは、先に入っていたシングル2の酒井−末田戦が末田1セットリード、2セット目は互角の展開で進んでいた。
もう一つ向こうのコートでは、ルーキー前原君と強打の平田君の試合が、前原1セットリードで、やはり2セット目は互角の展開・・・

酒井−末田戦の行方が見えないため、もしここで落とすとヒョンテ選手は別格と考えて、早稲田大は成瀬、羽石、前原、そして金山主将で4ポイント取るしかなさそう。大ピンチ!
(あぁ〜、ダブルスを取っておかなければ・・・)

となると、1年生はもう一つも落とせない・・・ 頑張ってくれぇ〜!

チビの相手は、これも強打の森選手。手強い・・・
現在の森選手は、強打に加えてスライスやアングルの入れ方が格段に上手くなっており、殆ど組み立てをさせてもらえず、防戦一方。
耐えに耐える展開になった。
じ、地味すぎる・・・ 
昨年の秋に見て以来のチビの試合だったので、さぞ磨きが掛かったことだろうと楽しみにしていたら、磨きが掛かっていたのは地味地味プレーと大声だけだったのか・・・
それでも何とか拾いまくり、点差以上の接戦をものにした。

これで早稲田の2−2

しかし、酒井選手が2セット目を接戦の末に落とし、早稲田2−3
酒井選手、末田選手ともに良いサーブとストロークを持った選手で、とても見ごたえがある試合だった。
しかし・・・早稲田はまたまたピンチ。
ヒョンテ選手が控えている以上、羽石、前原、金山主将はやはり落とせない・・

前原君が、第2セットをタイブレークの接戦の末に落としファイナルへ突入! いか〜ん! 頑張れ、前原!

酒井−末田戦のあとに、羽石君と植木選手が入ってくる。
関東リーグから絶好調の羽石君は、この王座でも打ちまくる。植木選手相手に、殆ど主導権を渡さずに打つ、打つ、打つ。
乗ってるなあ〜・・・

チビの後に入ってきた金山主将も、ベッカムばりのトサカを立てて気合十分。正確に相手を振り回していく。
う〜ん、さすがに最後の王座、きっちり仕上げてきている。
母校四日市工業高校の選手が大挙して応援に駆けつけているのも心強い! 
インカレ当時とは比べ物にならない動きの切れで、こちらも試合を支配できている。

これなら、金山主将、羽石君は大丈夫そうだ。
となると、やはり勝負は前原−平田戦の行方に掛かってきた・・・

前原−平田戦・・・  
ファイナルセットも一進一退のキープが続く。
どこかでブレークしたいが、平田選手も強力なサーブとストロークで爆発的な力を見せ全く譲らない。
前原君は、時に高いロブを上げ、タイミングを変えたあとに、得意のフォアで勝負に出る。
勝負は6−6でタイブレークに・・・

と思ったら、王座のファイナルにはタイブレークは無いと、隣に座っていた方が教えてくれる。
しかし、1発の威力のある平田選手相手では、そのほうがいいのかも・・・
(と、自分を慰めたりする)
平田選手は痙攣を起こしかけているのか、少し足を気にしている様子。

主将の金山君は、自分の試合をしながら、しきりに前原−平田戦のコートに視線を送る。
この王座が最後になる金山主将も、6−3 6−2で試合を終え、すぐに前原君の応援に回る。
これで早稲田、ついに3−3のタイに・・・

ここからの前原君は頑張った。
あくまでも打ちに来る平田選手の強打をしのぎ、チャンスポールを弱気にならず叩いていく。
頑張れ〜!
そして、ついにこのセット初めてのブレークに成功!
8−6・・・ やったぁ〜♪ よく頑張りました。前原君、殊勲の勝利! 前原6−4 (3)6−7 8−6
早稲田4−3でついに王手!

この勝利に、ネット裏から応援団の雄叫びが上がった・・・

次の瞬間・・・
隣のコートで、5−1リードの羽石君が、最後のポイントを決める! 
6−1 6−1で植木選手を撃破。
おぉ〜、これで早稲田の勝利が決まりましたぁ〜! 早稲田5−3、決勝進出だぁ〜♪

応援団、選手ともに、再度の大歓声!みんなが抱き合っています。
昨年は、この戦いの舞台に進めなかったチャレンジャーの早稲田大。
まずは一つ目の難関を突破しました。
明日はいよいよ関東の王者、日大との決戦です。
関東リーグの悔しさを晴らすことができるでしょうか?

このあと、シングル1の江戸−ヒョンテ戦がありましたが、さすがにここはヒョンテ君が貫禄を見せ、そのテクニックで会場をうならせました。
絶妙のドロップショット、緩急、パス、やわらかいボレー・・・ ヒョンテ、リーミンをお手本にしているのかなぁ?
それでも、劣勢で拾いまくる江戸選手に、彼らしいテニスに対する誠実な人柄がプレーににじみ出ていて、とても好感が持てました。
やれることは全部やるっていう感じです。チビにもあんなプレーヤーになって欲しいなぁ・・・

もう一つの準決勝は、関学大が得意のダブルスで接戦に持ち込むものの、中田・中山ペアの1勝にとどまり、日大の2−1リードでシングルスに突入。
ここからは、3人のインカレチャンピオン(軸丸、リーミン、落合)を含め、実力のある選手をそろえる日大が、全シングルの試合でなんの破綻も無くポイントを重ねていく。
強すぎる・・・
全く慌てる素振りを見せない日大勢は、ついにシングルスを全部ストレートで奪ってしまう。結果は8−1で日大の完勝。
実際はここまでの実力の開きは無いのかもしれないが、試合全体の流れを全く関学に渡さずに押し切ってしまう日大の強さが際立った試合だった。

試合後に、久しぶりにチビと少しだけ話す。
父 「どうだ、大学は?」
チビ「めちゃ楽しい・・・」
チビ「俺のバックハンド、マシになってない?」
父 「フォアハンドが、死んどるわ!」
チビ「かぁ〜、相変わらず、とうさんは辛口だねぇ・・・・」
   (きさま、いつからそういう口をきける身分になった・・・・?)
チビ「そうそう、父さん、お小遣いちょうだい。」
父 「嫌だ!」(今度、釣りのウキを買わないかんし・・・キッパリ)

俺は、はたして、父の威厳を保てたのであろうか・・・? はて? 
まぁ、いいか・・・


2004年6月20日 0:15:43
今日のテーマ・・・「全ての情熱をコートの上で・・・」

今日は、久しぶりに高校生の試合を見てきました。岐阜メモリアルセンターで行われている東海総体団体戦です。
台風が来ておりお天気を心配しましたが、昼からは厳しい日差しになり、夏の大会の前哨戦らしい雰囲気が出ていました。

小浦フェド日本代表監督さんコートサイドのベンチに座り、大声援に包まれたコートの熱い戦いを観戦していると、ふと、どこかで見たような顔が・・・
あれれ? あのしゃんと背筋の伸びたダンディーな方は・・・ 現フェドカップ日本代表監督の小浦コーチでした。
小浦コーチは、かの伊達公子プロ、浅越しのぶプロなどを育てられ、現在も世界を相手に戦っているコーチです。
現在の世界の状況を、一番身近に知っているコーチの一人です。  慌てて、ご挨拶させていただきました。

「小浦コーチこんにちは♪ ご無沙汰しています。」
「今日は、木曽川ローンテニスクラブのジュニアの指導に来たついでに寄ってみたんだよ。」
むむ、木曽川ローン、小浦コーチ呼んだんだ。ふむむ、頑張ってるなぁ・・・

「成瀬、怪我どうだ?」
「もう大丈夫だと思います。」
と思うんだけど、何にも連絡無いしなぁ・・・

「成瀬にしても鳥屋にしても、小さい頃から無理してきた身体の負担が出てしまったな。練習のしすぎだ。」
「あはは、やらないと、ちっとも追いつけませんでしたもんね。」
まだ足りないと、鬼の俺は思ってたし・・・

「だいたい、日本のジュニアは試合があまりにも過密で、うまくオフが取れていないからな。」
「世界のジュニアも、一年中転戦してますもんね。」
ま、負けてたまるかぁ・・・

「別に外国の選手の真似せんでもええやないか。タフな外国選手と戦っていくには、かなり基礎的な部分を底上げしていかなくちゃならん。俺は日本のジュニアのスケジュールに2〜3ヶ月のオフシーズンを儲けてもいいと思っとる。」
「2〜3ヶ月もオフを取るんですか?」
そりゃ、勇気が要るなぁ・・・

「おう、だいたい、日本のジュニアで、ジュニアを卒業する時点で、どれだけの選手が世界と戦っていこうとする気概を持ち合わせている?」
「大部分が、そういう夢を諦めていますね。」
「うん、そうだろ。そこからグンとステップUPしていかなくちゃいけない時期に、もう強いモチベーションが持てなくなってしまっているんだ。」
「なぜでしょう?」
「まずは、目的意識の低い練習を、年がら年中やりすぎだな。試合も多すぎだ。選手はそういう年月を重ね疲れきってしまう。」
ズキッ! それ、うちのことか???

「しかし、プロは、毎日の練習の中でオールアウトまで自分自身を追い込んでいけますが、そこまでできない選手は練習量でカバーしていかないと・・・」
「プロでも、やはり目的の無い練習では知らず知らずのうちに手を抜いてしまうよ。」
「そうなんですか?」
「うん、例えば10球の球出しを限界近くの幅で出せば、最後の2〜3球は、「どりゃ〜!」とか「おりゃ〜!」とか叫びながら、俺は一生懸命練習していま〜す!というパフォーマンスで終わってしまうんだ。これでは、絶対に自分を追い込めない。」
「それでは、駄目ですか?」
「うん、人から与えられた10球では駄目だ。最後まで打ち切るっていう強い意志が常に必要なんや。」
「俺は、いつも、お前、何球なら全力でバランスを崩さずコースを狙って打ち続けることができる?・・と聞くんだ。」
「そしたら、6球だったら全力で打てます・・・とか選手は答えるわけだな。」
「そしたら、その6球だけは、どんな状況に追い込まれても、バランスを保って全力でコースを狙って打ち込んでみい! と俺は言うわけだ。」

「そうすると、選手はどうなりますか?」
「うん、選手は自分で6球なら全力で打てると言ったわけだな。じゃあ、自分で言った6球には責任を持とうと・・・全力で打つわな。」
「なるほど!」
「しかし、そのうち、6球だけの全力の打ち込みではウィンブルドンでは勝てんことに気付くわな。」
「そりゃ、ウィンブルドンはともかくフレンチなら6球のラリーでは片はつきませんね。」
「だろ! だから選手は8球、10球と、自分の意思で増やしていけるんだ。だから追い込んでいける。」
ふむむ、言われてみればそういう気がしてきたぞ・・・

「今は、12歳、13歳で全日本ジュニアなんかを取ると、すぐに世界へって選手や親は言うわな。」
「夢は広がりますね。」
「しかしなぁ、プロのグランドスラムが自動車レースのF1なら、12歳の全日本チャンプちゅうても、まぁ、三輪車か自転車のレースのチャンピオンやな。」
「三輪車レースののチャンピオンですか・・・」
「おう、しかし、俺は、絶対日本の選手でも世界で戦えると思っとる。」
「戦えますか?♪」
「おう、でもなぁ、素質があるといわれる日本のジュニアチャンプでも、そのままで戦うとすれば、自分のポテンシャルを発揮できるのは、せいぜい1マッチだけなんや。」
「1試合でガス欠ですか?
「うん、1試合だけなら、コンディションさえ合わせれば戦える。でもなぁ、世界を戦うっていうのは、その最高のポテンシャルを4週間持続するっちゅうことなんや。」
ははぁ〜、さては、4週戦ってやっとポイントが取れるサテライト戦のことを想定してんだな・・・

「あるプロ選手に、お前の1ポイントに掛かる時間はなんぼくらいや?・・と聞いたんだな。」
「そうしたら、5〜6秒です。と答えるわけだ。」
「じゃあ、お前は試合中、6秒間を全速力で走ってるわけだ。ほな、6秒の全力ダッシュトレーニングをせんとあかんな・・となるわけだ。」
「6秒だと、50m近くですね。」
「うん、その距離を、20秒のレストを入れてオールアウトまで繰り返し走らせるんや。」
「そうすると、30本くらいで倒れるわけだな。」
「30本! で、倒れますか・・・」
それでも、すごいぞ・・・

「最初はそれくらいしか走れんわな。しかし、俺はそこでこう言ってやるわけだ・・・」
「お前、世界を目指していると言ったな?、今、30本の6秒ダッシュをしたんだけど、それは、お前の30ポイント分だな。それでもまだ7〜8ゲーム分くらいにしかならんのや。そこで倒れてて世界を相手に、後のセットをどう戦うんや?」
30本では足りないんだ・・・す、すさまじい。

「で、選手は、そこでこのトレーニングの意味を初めてほんとに自覚するわけだな。30本ダッシュの3倍・・・世界で戦っていくには90本のダッシュが必要なんや。」
くぅ〜、そこまで追い込めるだろうか・・・

「プロの世界で戦っていく・・・ 追い込んでいく・・・というのはこういうことなんや。」

この話、ひょっとして、浅越プロがウィンブルドン前にやったと雑誌に書いてあった80本ダッシュのことなんじゃないんだろうか?あれ、本当だったんだ。確か、この前のウィンブルドンで浅越プロがベスト16に進んだ時、「大会前に、徹底的に走りこんできたのが効いていたと思います。動き負けなかったです。」と言ってたよなぁ。こんなストーリーがあって、浅越プロはトレーニングのモチベーションを作っていったんだ。

「まぁ、こういう追い込み方を、本当のプロはしていくから、きちっと休息をとることが必要なんだな。」
「そうですね。でないと、ちょっともたないですよねぇ。」
「俺の言うジュニアのオフは、世界のレベルに持っていくために、日本のジュニアは、1年のある期間、試合に出ることを止め、こうした本当のトレーニングをして自分の地力を徹底的に底上げして欲しいんだ。1マッチしか戦えん選手が、どうやって世界に挑戦してくっちゅうねん!?」
「確かに・・・」
「一足飛びでは、世界のTOPには立てん。結局こういうことの繰り返しなんや。選手自身がトレーニング⇒試合⇒休息⇒トレーニング・・・という正しいルーティンをきちんと身に付けていかなあかん。」
「トレーニング、試合、休息。トレーニング、試合、休息・・・・・・・」
「サテライトからいきなりグランドスラムには出られんやろ? 常に、自分が戦おうとするステージに見合うポテンシャルを、段階を踏んで身に付けていく努力が必要なんや。焦ったらあかん。」
「ほんと、そうですね。」

「ええか、俺は選手に勝てとは言ったことがないんや。
「えっ!? 勝ってこいと言わないんですか?」
「うん、俺は、毎日の練習でも試合でも、自分の持っている全ての情熱をコートの上で表現してこいと言うたるんや。」
「情熱ですか?」
「うん、でもそれはな、おっしゃーって大声を上げたり、握りこぶしを振り回すだけじゃないんや。苦しい時、ここは絶対に我慢し通すんやとか、ここは絶対に打ち抜いてったるんやとか、選手の決意とか決心というものが、黙っていても全身からオーラになって現れるような練習なり、試合をせいっちゅうこっちゃ。」

ああ、俺、感動してきた・・・・

「そういう情熱っちゅうもんはな、、選手の打つボールに必ず乗り移るんや・・・・・・・」

なんかねぇ、俺もう最後には、うんうん・・・・って、ほんと感動してきちゃったよ。
こんな名コーチが、こんなでぶちんオヤジ相手にでも、足を止めて熱く語ってくれるっていうことにまず感動してたんだけど、小浦コーチの語る言葉に後ろに、TVでしか見たことのないグランドスラムで戦う伊達さんや浅越さんの姿がダブってしまって、世界で戦うプロって言うのは、ほんとに凄いもんなんだなぁ・・・と。で、そのプロを指導する本物のプロコーチっていうのは、きちんとした自分なりの考え方をやっぱり持っているんだよねぇ・・・当たり前のことなんだけど、あらためてジーンとする俺でした。

小浦コーチ、お忙しいのに長時間引き止めてしまって、申し訳ありませんでした。
でも、またどこかで、お話聞かせてくださいね。
だって、小浦コーチの話し、いつ聞いてもワクワクするもんねぇ。 感謝×百万倍♪♪

なんか、個人的な話だったんですけど、すごく楽しく聞けたので、皆さんにも紹介しておきますね。
ほんとは、もっと色々なことを話していただいたんですけど、上手くまとまりませんので、印象に残った分だけにしました。
ヘンテコな関西弁は、なんとなく雰囲気で付けてありますので、本場の関西の方にはすみません。あはは


2004年1月4日 20:00:47
今日のテーマ・・・「全力で戦う・・・」

関西の方から下記のような内容でメールがありました・・・
「大阪の某有名クラブが大阪の大会で自クラブの選手を関西大会(近畿?)に多数出すために、同クラブ同士の対戦があった場合に、すでに出場権をもっている上位シード選手がワザと負けているらしい・・・云々」

これって、jdiさんのBBSと同じ話題なのかな?
ほぇ〜、こんなこともあるんだねぇ、 びっくり!
こんなこと、チビたちのクラブや高校でやったら、こっぴどく叱られるなぁ。
愛知、東海の大会では、僕はお目にかかったことは無いなぁ。

僕自身、そうやって上位大会に上がったとしても親としてそういう勝ち方は余り有り難くないなぁ。ジュニアの大会なんて、やるだけやって負けたんなら、それで十分のような気がするんですけどねぇ。負ければ次にやらなくちゃいけない課題も見えて来るんだし。
何より、全力でやらないと選手自身がテニスやっててもちっとも面白くないような・・・
まぁ、クラブの方針なんでしょうけど、色々な考えかたがあるもんですね。
このクラブ、本当に気迫のある強い精神力を持ったテニスをする選手が沢山いて、僕自身とても参考にしていた部分もいっぱいあるんです。

ちなみに、一昨年の全日本ジュニアの愛知県予選の準決勝で成瀬・鳥屋組はその年のキャプテンだった富永君と同く3年生の伊藤君のペアと当たりました。富永・伊藤ペアにとっては最後の夏。成瀬・鳥屋組は既に全日本Jr.の出場権は持っていました。わざと負ければ自動的にチビたちが大好な冨永・伊藤の先輩ペアが東海大会に出場を決めます。(これ、観戦記にも書いたかな?)

試合の前に、監督が「出来試合はすんなよ、全力で行け!」
その後、別のところで部長先生が「成瀬、鳥屋、ひょっとしてワザと負けようとか思ってないだろうな? そんなことをしてもお互いの将来の為にはならないぞ。」

でも、やる気満々の、鳥屋・成瀬組と冨永・伊藤組。何でそういうことを言われるのかとキョトンとしてました。お互い、仲の良い先輩後輩でしたが、コートの上に立ったら、それまでの互いの努力を試す最高の舞台。お互いが決着を付けてやるといった闘志満々の顔をしていました。
そうして、フルセットの激闘を潜り抜け、成瀬・鳥屋組が辛勝。先輩の冨永・伊藤組は試合数が多かったこの日、夜遅くまでかかって順位決定戦を勝ち上がり、実力で東海大会進出を決めました。

こうして、東海大会でも順当に勝ち上がり先輩たちにとっては最後の全国の舞台。なんと、成瀬・鳥屋組の初戦の相手が、この冨永・伊藤ペアでした。
ここでも激闘を潜り抜けた成瀬・鳥屋組は、結局この年の全日本Jr.のダブルスのタイトルを取りましたが、後でチビに「よくダブルスで優勝できたな?」と聞くと、「俺たち、冨永先輩と伊藤先輩のペアに勝ったんだぜ。あれより強いダブルは他に無いって。初戦が俺たちの一番の山だったぜ。」と言っていました。一生涯尊敬できる先輩たちです。

お互いが認め合った上で、コートの上では全力で戦う。しのぎを削りあい向上していくということの本質をチビたちは少し勉強できたと思います。全力でやらなくちゃ、お互いが認め合えないような気がします。
僕自身はこういう所で鍛えてもらえたことに親として誇りと感謝の気持ちを持っています。


2003年7月6日 1:08:02
今日のテーマ・・・「超独断的、インターハイ展望」

いよいよドローが発表されたなぁ。3年生にとっては最後の夏だ。
みんな今頃、ドロー表を眺めながら「おー!」とか、「ふー!」とか言ってるんだろうな。
でも、何が起こるかわからないのがインターハイ。
団体は、その時の勢いを持ったチームが大どんでん返しをして見せるし、
劣勢に追い込まれていたチームが仲間の大声援で復活!奇跡の逆転勝利をとげる・・・
そんな場面を、ギラつく太陽の下で何度目にしてきたことだろう!
ジュニアの試合なんて、シードも実績も関係ない。
何が起こるか分からないからインターハイなんだよね。
だから応援する者も熱くなれるんだ。
さあ、超独断的予想でもしてみるか・・・あくまでも、超、超独断的なんだけど。

《男子団体》
今年の団体は正直本命なき戦いになると思います。
第1シードの柳川は、まず関東3位の堀越と東海の麗澤瑞浪の勝者と。。福岡大会には何故かいなかった呉君が九州大会に復活してきているので川勝君と組むダブルスはやはり超強い。これに進境著しい2年生トリオが本当にシングルスに出てくるのか?僕はやはり本番ではより実力UPした李君を第2シングルで使ってくると見てるんだけど。李君の勝負強さは本物だと思います。これで、ダブルスとシングル2で必ずポイントするというパターンではないでしょうか。ここを勝ち進めば順当にベスト8まで行く気がします。ベスト4決めで柳川の対抗となるのは佐土原と湘南工大附の勝者。佐土原は2年前の熊本大会の時、団体の早いラウンドで破れた日の夕方、日の暮れようとする練習コートで、監督さんの「悔しいか!?悔しいか、お前ら?もっともっと鍛えてまた挑戦だ!」という声の元、勝ち進んでいたチームより激しい練習を繰り返したのを思い出します。いつか、きっと強くなって帰ってくるだろうと思っていたら、この春の選抜ではベスト8に進出し、ベスト4決めで関東1位で出ていた法政ニ高と2−3の激戦を繰り広げた気迫のある良いチームです。対する湘南工大附は誰もがシングルで戦える有力選手の集団。関東bPの前原君がチームをリードし、ダブルスには佐賀県からやってきた小野君と山本君の新人コンビ、そして第2シングルに瀬野君。湘工の場合、誰でもシングルがやれるのと同様に、誰と組んでも強力なペアになるダブルスがあります。シングルを前原、瀬野で来るのか、どちらかをダブルスに回し1ポイント取りに来るのか、どういう風にもオーダーを組める層の厚さは毎年ですね。柳川と湘南工大附が当たるとすれば、これは間違いなく激戦になります。

第2シードの名古屋は、順当に行けばベスト8までは駒を進めそうです。そこで当たるだろう足利工大附戦が一つの山になると思います。対する足利工大は関西3位の近大付属と新発田の勝者と当たったあと、石川君のいる岡山理大附でしょうか。しかし、総合力でここは足利工大附が上がってきそうです。昔からファイターでフルスイングで打ちまくる西改君と、同じく両ダブルハンドでハードヒットしてくる青木君のシングルが強力です。ダブルスが健闘を見せると足利工大附も一躍優勝候補に名を連ねてきます。

第3シードの浦和学院。僕もよく知っている石岡君と古城君の3年生コンビに加え、ダブルスがとても強化されています。このダブルスが安定してきたおかげで、シングルは石岡君か古城君のどちらかが取ればいいという状態になり、とても有利に試合を進められます。このダブルスの成長が関東1位の肩書きをもたらしたと思います。当然今大会の優勝候補の一つです。浦和学院は2回戦の原町と東山の勝者に勝ち抜けば、関東のTOPジュニアの一人、羽石君擁する成蹊と僕の一押し石井君のいる龍谷との勝者と当たります。成蹊のエース羽石君と龍谷のエース石井君の対戦があるとすれば序盤戦には勿体無いほどのカードです。ダブルス、第2シングルともにこの戦いは読めません。龍谷は九州大会であの柳川をあわやというところまで追い詰めました。第2シングルの伊集君がかなり力をつけているようですので、ここまで回ると龍谷ということも考えられます。反対側から出てくる第1候補は東海2位の日大三島といきたいところですが、ここにはすぐ上に関東の雄、法政ニ高がいます。日大三島にとって、初戦の相手としては強敵です。法政ニ高には関東1位、2位というダブルスがおり、団体戦を戦うにはとても良い布陣です。強力なダブルスと藤田、福井というシングルで、実は僕はこの法政ニ高がノーシードで入ってくる山は要注意と思っていたので、団体戦では無類の強さを発揮する日大三島の頑張りに期待したいと思います。もし、法政ニ高が勝ち進んだとすると、浦和学院と法政ニ高の戦いはほぼ互角と思っています。お互い超強力なダブルスを持っていますから、この勝敗が勝負を分けるような気がします。

最後に第4シードの清風のいるブロック。このドローを見て、またも関西の人はため息をついてしまったのではないでしょうか?そうです、近畿1位の清風と同2位の明石城西が同じ山に入ってしまいました。どちらも全国制覇の実力があるチームだけに、同ブロックでのこの戦いは勿体無いと思ったはずです。高校界bPの実力を持つ井藤君擁する清風、同じくその井藤君と関西で常にしのぎを削ってきた渋谷君擁する明石城西。順当に行けばベスト4決めで再度対戦します。どちらが勝利するのでしょうか?今大会で、近畿大会と違うといえば、明石城西が第2シングルで渋谷君を使えるということ。個人戦では結果が出なかった渋谷君は、団体ではシングル2で出てくることになると思いますが、僕は今大会個人戦でも渋谷君は優勝候補の有力な一人だと思っています。もし、清風と明石城西が対戦するとなると、第1シングルは井藤君、第2シングルは渋谷君とポイントを分け合うと思います。となると勝負はやはりダブルスにかかってくるでしょうか?どちらも選手層の厚いチーム、近畿大会に続き、激戦になることは間違いがありません。この山で、ダークホースとなるのが、関東の有力クラブから選手が集まった東京学館浦安です。。サイスポーのオールラウンダー有松君をエースに力の均衡した選手が集まったフレッシュチームです。昨年の藤沢翔稜のように、波に乗ればビックネームを食う可能性があります。いずれも早い時期からJOPなどの試合でもまれてきている選手たちなだけに、高校に入ったばかりとはいえ、パワーやテクニックに翻弄されるということは無いと思います。開催県長崎代表海星の地元大応援団のプレッシャーに打ち勝ち、ここを勝ち上がることができれば、ベスト8決めで明石城西と当たる可能性が大です。ここで、高校界最大の応援団を繰り出す明石城西の関西流大声援の洗礼を浴びることになると思います。これも1年生主体のチームにとっては良い経験になると思います。

さあ、とっても勝手な自分本位の予想をしてみました。でも、冒頭でも書いたように、予想どおりに運ばないのが夏の大会。灼熱の太陽の下で、僕の予想を裏切る波乱が待ち受けていると思います。だからジュニアの試合は感動を呼びます。
どこが、誰が波乱を起こすのか? 長崎はきっと感動の連続になると思います。
選手の皆さん、どうかあと僅かに迫った本番を前に、体調を崩されること無く、ベストな状態で長崎に集まりましょう!
そして、夢の舞台で正々堂々と精一杯の力を発揮されることをジュニアテニスを応援する者として願っています。
茨城、北九州と続いたフェアな応援とプレー。大会を支えてくださる関係者やボランティアの方々に対する感謝の気持ち、こんなことが大会をより盛り上げ、参加した者にとって、より思い出多い大会に導いてくれると思います。
皆さんの活躍を楽しみにしています。長崎でお会いしましょうね!

*ところで、この文章はジュニアテニスファンの管理人の超個人的な大会展望ですので、あまり深刻に読まれませんよう・・・


2003年6月22日 10:55:23
今日のテーマ・・・「ライバル、そして仲間」

昨日、東海総体の会場である静岡の花川コートに行ってきました。
とっても暑い日で、夏の本番を思わせるような一日でした。
コートでは東海のトップを目指した熱い戦いが繰り広げられていました。

こんな中で印象に残ったシーンを一つ・・・

男子ダブルス2回戦のことです。
成瀬・鳥屋組(名古屋:今大会第3シード)は、彼らにとっての初戦、
2回戦で浜松北高校の木下・小室組と対戦しました。
木下君は、小さな頃からとても上手な選手で、明るいキャラと合わせて
東海の選手の人気者です。コウスケも大好きな選手です。

小学生の頃から何度も対戦し、その天才的なタッチにいつも完敗。
ずっと背中を見続けてきた選手です。

その後彼は地元の高校に進み、しばらく名前を聞かなかったのですが、
ジュニアの最終学年になり、また激戦区静岡の上位に名を連ねてきました。
僕も彼の復活をとてもうれしく思っていました。

しかし、強敵の多い静岡県の中で、あと一歩という所でインターハイの
出場を逃していました。むむ、残念!

ですから、今回の東海大会が彼にとって高体連の最後の大会のはずです。
その相手となるのが成瀬・鳥屋ペアでした。

序盤固さが見られる木下・小室ペアに一気に3−0のリードを奪う成瀬・鳥屋組。
でも、ここから木下・小室組は決して弱気になることなく、果敢にポーチに
出てきました。木下君が鬼のような形相でポーチに出てくる姿に僕はとても感動しました。
ストレートに抜かれても、ロブを抜かれても、何度でも飛びつき、ハートの
こもったポーチを爆発させていきました。すごいなぁ、あの気迫!

この頑張りで試合は成瀬・鳥屋組の3−2リードともつれてきました。
結局、成瀬・鳥屋組がこの後の3ゲームを連取し勝利しましたが、
木下・小室ペアの果敢な挑戦でとても緊張感のある良い試合でした。
コウスケの「ユウジロウ、めちゃネット前が上手いって。抜けんかった。」という
言葉に、いかに木下君が奮闘したかがわかります。
また、地元選手の彼らを応援する仲間や大応援団の声援もこの試合を盛り上げました。
最後まで途切れることのなかった大声援・・・
きっと仲間の応援に励まされ、勇気を持ってチャレンジできたと思います。

僕はこのあと、見覚えのある帽子がトレードマークの、木下君の
お父さんと話す機会が少しありました。

お互い、子供たちのずっと小さい頃からのことを知っていますから、
小学生の頃の思い出話なんかに花を咲かせました。
で、お父さんが、
「息子にとってはこれが最後の東海総体で、そのダブルスの相手が成瀬・鳥屋組
だということをとても楽しみにしていました。ですから、絶対に1回戦を勝ち抜いて、
成瀬・鳥屋とやるんだと意気込んでいましたよ。」と言われました。

コウスケたちも、好きな仲間ですから、全力で戦ったと思いますし、試合自体も
どちらに転んでもおかしくないとても緊迫した内容でした。
そして、ゲーム終了後・・・

ネット越しに握手をして、肩を抱き合う二人。遠目に見てもお互いが健闘をたたえあって
居るのがよく分かりました。そこには涙も無く、ただ充実した表情だけが伺えました。
スポーツの世界ってやっぱりいいよねぇ。
正々堂々と全力で戦い合えば、お互いの気持ちが通じるのだと思います。

コートから去っていく両ペア、最後にポーンってコウスケが木下君のお尻を叩きました。
そこには、慰めも同情も無くって、ただ「続きは、また上にいってからしようぜ!」って感じです。
こういう励ましあっていける仲間が大会ごとに出来ていくのがテニスのいいところです。
所詮ジュニアのテニスだし、広いとはいえないテニス界の中のことですから、この先も
コートに立ち続ける限り、また出会う時があります。こうした出会いが、子供たちの中に
貴重な財産として残っていくんだろうなぁ。
こういうのって、ある意味結果よりも大切なことじゃないかって思います。

木下君、君との思い出もコウスケの中にはたくさんあります。負けた思い出、勝った思い出・・・
もうすぐお互いのジュニア時代が終わります。
そして、それは次への挑戦の始まりだよね。
君の明るいキャラにどれだけ東海の選手たちが和ませてもらったことか・・・
それにもまして、君は最後まで諦めずに挑戦し続けていたし、最後までどれくらい頑張って
トレーニングを積んでいたかもよく分かりました。

君のような常にチャレンジしている選手が大好きです。
強い選手だから、チャレンジしたいんだっていうところはみんな同じだ。
まだまだジュニアが終わろうとしているところ、ほんとの勝負はこれから先も
ずっと続いていくよね。

実は君の背中をずっと追っかけていたのはコウスケの方だったんだ。
最後の舞台で戦えて、きっとあいつも嬉しかったと思うよ。
君の情熱があったら、今度同じコートに立ったら、悔しい思いをするのは
コウスケの方かもしれない。
高校生と高校生の熱い戦い。いつまでもいい友達でライバルでいよう!
次のラウンドは上にいってからにしようね!
いい試合をありがとう! また今度ガッツーンとがっぷり四つでやろうね。


もう一つだけ・・・
この大会、静岡の、おそらく浜松地区の沢山の高校生のボランティアが
運営の手助けをしてくれました。
うだるような暑さの中、きびきびと動いていたのがとても印象的でした。
初日の全試合を消化後、静岡高体連の先生から
「みんな、今日はご苦労様。みんなが頑張ってくれたご褒美に、このあとコートで
練習してもいいですー!」というねぎらいの言葉がありました。
ボランティアの高校生の子たちは大会補助で疲れているはずなんだけど一斉にコートへ。
もう夕暮れ迫る時間だったんだけど、東海の代表選手の熱い戦いのイメージを練習に活かし、みんな日が暮れる
までポールを追っかけていました。こんな姿を見るのも好きだなぁ。
選手もボランティアの高校生も、みんなおんなじ高校生。テニスが好きなんだよねぇ。
みんな、ご苦労様! まだ一日あるけど、明日もよろしくー!
大切な場面でも、自信を持って「フットフォールト!」ってコールできてたの、しっかり見たからねー!
みんな、一緒にがんばろうね!


2003年6月5日 0:03:08
今日のテーマ・・・「全仏Jr. 早すぎる帰国!」

先月末、インターハイ団体愛知県予選を戦った後、せかされるようにフランスに向けて飛んでいった。これだけ慌しいと、変な緊張感もなくていいかもしれない。親としても、忘れ物がないかと心配するくらいで思ったより感慨も少ないもんだな。行ってしまえば、今どこにいるか、何をやっているのかもまったく分からず、唯一松島さんのサイトへ書き込んでくれる笠原コーチのレポートが、得られる情報の全てだった。
で、そのレポートにコウスケが登場したと思ったら、2−6 6−4 2−6で負けましたとのこと。はー、もう終わっちゃったのね・・・

世界の壁は厚いことは予想していたし、まあ、思っていたとおりの結果だったんだけど、球足の速いコートに比べれば、サーブのスピードが死ぬレッドクレイでの試合に一番期待はしていたんだけど・・・。想像以上にそのレベルは高かったようだ。
本戦に出れなかったから、ドローも何も無いし、パスも本人用は貰えなかったし、出場記念なんて何にも無いし。シューズやラケットに染み込んだ赤土と、財布に残っていたユーロだけが全仏に行ってきたことを物語っていた。
(左は、ヨーロッパ共通の通貨「ユーロ」)

以下、コウスケ語録から・・・

予選1R Mikhail Lew (ベネズエラ)戦を振り返って
僕     「どうだった? 歯が立たんかったか?」
コウスケ 「うーん、歯が立たんと言うか、なんて言うのかなぁ、とにかくサーブが読めんかった。センターかサイドかが。」
僕     「みんなサーブが速いか?」
コウスケ 「速い。サーブが取れんと試合にならん。」

ふむむ、やはりよく言われているとおり、こちらのサーブと、サーブリターンの力をもっと向上させなければ試合にならんな。

僕     「ストローク戦に入ったらどうだった?」
コウスケ 「ふむ、ストローク戦なら、上位シードのやつ以外なら、何とか打ち合えるような気がする。ただ、みんなストロークの質は高いから、打ち抜くのは難しいけど。」
僕     「みんな、どういう攻め方をしてくる?」
コウスケ 「コースも厳しいけど、打点を変えてタイミングを外してくる連中が多かったような気がする。後ろでヘビートップスピンで打ち合っていて、ちょっと甘い球を出すと、知らないうちにコートの中に入ってきて、ライジングでドカン! そういう追い込み方をするやつが多かったように思う。」

ふむむ、そりゃ、当然の攻め方。いつも言ってるでしょ!(聞いてないし?) コース、球種、タイミングなんかでどんどん崩されていくんだろうなぁ。

僕     「セカンドセットを取って、いけると思ったか?」
コウスケ 「うーん、第1セットは相手のストロークにタイミングが合わせられなくて、セカンドに入って、タイミングが分かってきた。でも、ファイナルに入って、相手がテンポを上げてきた時に、付いていけんかった。あそこで踏ん張らにゃいかんかったんだろうけど。」
僕     「ファイナルに入って、足は動いていたんか?」
コウスケ 「うん、まだ大丈夫だったけど、最後の方はけっこう苦しかった。でもサーブのコースが読めんほうがきつかった。」

ファイナルの立ち上がり、主導権をとらなければいけないところで、逆に突き放されたか。甘くはないだろうけど、ここが踏ん張りどころだっただろうな。リターンができないと、余程こちらにもビックサーブがないとプレッシャーを掛けていくまではいかないだろうなぁ。

僕     「ボレーはどうだった? ネットに出たか?」
コウスケ 「おう。予選だけじゃなくて、練習から色々な国の奴とやったけど、プレッシャー掛けようと思ってネットを取るんだけど、考えられないところにパスを通されることが多かった。あいつらのストローク力は半端じゃないな。」
僕     「相手のボレーはどうだった?」
コウスケ 「おう、クレイではみんな後ろでの打ち合いでしっかりチャンスを作ってからネットに付くから、ボレーは、イージーボールをイージーに打つ場面の方が多かったな。無理して出ると、クレイだと逆襲を喰らうことが多いな。アプローチをコース良く、深く入れていかないとネットに出てもチャンスは作れんかった。」

ふーん、球足が遅いぶん、アプローチが甘いと、相手にコースに打ち分けられてしまうんだな。南米や東欧の連中、余程足が速いんだろうなぁ。

僕     「レッドクレイはどうだった?」
コウスケ 「思ったより、球足が速いような気がした。」
僕     「高地の南米よりか?」
コウスケ 「おう、南米より速かったな。」
僕     「そりゃ、南米より、出場選手のレベルが高いからじゃないか?」
コウスケ 「おー、そりゃそうだ!」(気付けよ、まったく・・・)

コウスケの印象ではレッドクレイは思ったより球足が速かったそうな。でも、出ている連中が世界のTOPジュニアばかり。そりゃ、球も威力があるって。

僕     「テクニシャン、多かったか?」
コウスケ 「うーん、あんまりドロップショットとか見んかった様な気がする。それより、後ろの打ち合いで相手を押し込んでいくって感じの試合が多かったかな。ネット取るとドロップボレーなんか、当たり前のようにしていたけど。」
僕     「ふーん、みんなすごいトップスピンか?」
コウスケ 「おう。グリグリのトップスピンで組み立ててくる奴と、ものすごいフラットドライブで打ちまくる奴とどちらかだな。フラットドライブ系の奴らは、とにかくものすごいストローク力だった。それでミスをしないからな。グリグリのスピンの連中は、全くミスせんのじゃないかと思うくらい、思いっきりシコイし・・・。でも、みんなフィニッシュでは高い打点から思いっきりハードヒットできる奴ばっかりだったな。」
僕     「ふむ、中途半端な奴はおらんわな・・・」

僕     「全仏のボールばどうだった?」
コウスケ 「ワケ分からんとこのボールだったけど、なんか飛びが良かった。ラケットに食いつかん感じがした。打つとすぐに飛んでくような・・・」
僕     「全仏でワケ分からんボールは使わんだろ?」
コウスケ 「見たことない奴だったぞ。会場で売っているボールは高かった。1缶買ったぞ。ボールはあと一個しか残ってないけど」

ふむむ、バックに入っていたボールは、写真のとおり。全仏スペシャルのボールみたいだけど、デザイン&エンジニアリングは「MAJOR SPORTS」ってなってる。確かに聞いたことはないな。でも、もったいないから、記念に俺が取って置くか。それにしてもせめてNEW缶の一つくらい買ってきたら、父も喜ぶのに・・・・ 
気がきかん奴だな、まったく・・・ブツブツ
ウィンブルドンは飛びを押さえたボールを使っているらしいから、逆にフレンチでは飛びを重視したボールを使っているのかもしれないな。でも、この赤いボール缶、カッコイイな。グランドスラムはみんなこんなスペシャルボールがあるのかなぁ?

僕     「会場でプロ選手見た?」
コウスケ 「おう。みんなウロウロしているから、見たぞ。」
僕     「ウロウロってお前・・・。練習とか見た?」
コウスケ 「練習してたら、プロ選手にどけって言われた。この野郎と思ったけど、まあ、譲っといたわ。本戦選手はジュニアも含めて、待遇が全然違う。ロッカールームのジュースも飲み放題らしいし。練習も空いていれば何処でもできるみたいだし。羨ましかった。クエルテンやカフェルニコフもやってたけど、やっぱりクエルテンのバックハンドはすごかったな。」
僕     「ジュース飲み放題って、お前、そりゃ視点が・・・。ジャスティン・ヘナンとか見たか? 可愛かった?」
コウスケ 「おう、案外でかかった。本物見たらおばさんみたいだったし。」
僕     「・・・・・」(聞かなきゃよかった・・・)

その他
・バクダチスは、もうジュニアのレベルじゃない球を打っていたらしい。コウスケ曰く、反則だな・・・ありゃ。(って、おんなじジュニアだって!)
・シード勢以外の選手で、早いラウンドに負けた選手でも、ものすごいと思う選手は沢山いたらしい。その中でもイスラエルのbPのジュニア選手はものすごい球を打ってたらしく、とても感動したらしい。
・協会が苦しいのに気を使って、代表選手たちも食べ物とかに気を使っていたらしい。(なるべく安いやつ食べて・・・)
・現地では水を買っていたらしいが、まずいらしい。ペットボトルを2本持ってきたので、ばあちゃんと湯のみで飲んだが、疲れていない俺たちにはただの水だった。
・バグダチスもすごいが、第2シードのニコラス・アルマグロ(スペイン)も、ものすごいストロークを打つらしい。こいつのほうのが印象に残ったようだ。(このアルマグロは、ドライブ系のハードヒッターだったらしい)
・アメリカのブライアン・ベーカー(第6シード)は、ライジングからのハードヒッターで、クレイではちょっときついかもしれないが、きっと芝やハードコートではめちゃ強いだろうとのこと。
・イギリスbPのJr.(ITFJr.16位)と練習をやったらしいが、ライジングからのストローカーだったとのこと。イギリスだからサーブ&ボレーヤーじゃないんだな。大体、イギリスのジュニアはイギリスでは練習してないらしい。
・韓国のbPとも練習をしたらしい。こいつは、なんとITFJr.13位。知らなかったけど、こんなすごい奴も隣の韓国にはいるんだ。こいつはとてもテクニシャンだったらしく、何でもできる奴だったと言っていた。ヒョンテ君もこうなっていたかもしれない・・・日本も負けられんな。
・フランスの街の中を走っていたらしいが、郊外まで行ってしまい、帰りにちょっとビビったらしい。でも、美術館なんかを横目に見て走るのは気分が良かったらしい。
・本戦会場ローランギャロスには、選手はもちろん、コーチ用に1枚、それから選手の関係者用として2枚フリーパスが貰えるらしい。あー、関係者になりたかった。でコウスケたちは、不田さんとこのパスを借りたり、インド選手がくれたパスを使ってプロの試合を見ていたらしい。インド人は優しいのか? インド人もビックリ! カレー食っておいてやろう・・・
・ばあちゃんは、めちゃ可愛いがっている孫が帰ってきたのを見た瞬間、さりげなくマスクを付けた。SARSに感染するのが怖かったらしい。
・じいちゃんも帰ってきて、さっそくフランスの水を飲んでいたが(これしかお土産が無かったし)、「まずい。こりゃ、ただの水だ。」 だから、ただの水だって言ってるでしょ! あーあ、全部飲んじゃった・・・

ということで、突然帰ってきたチビに(本当に突然。誰も知らなかった。)、久しぶりの我が家の夕食は「ちらし寿司」となぜか「サンマ」。秋でもないのにサンマを食って、チビの夜は更けていきました。
これでいいのか、我が家の食生活は???? 次はウィンブルドンJr.です。 頑張っていこー!


2003年5月29日 0:15:16
今日のテーマ・・・「グラドスラムJr.から学ぶ。まずは全仏」

いよいよ明日は全仏ジュニア予選のサインイン、予選のドローが決定します。
コウスケくらいの順位では、誰と当たっても同じですから、出来る限りITFジュニアランキングの
高い選手と当たれるといいと思うのですけど。
50位くらいまでの選手が本戦ストレートインしますから、それ以降の選手との戦いになると思いますが、
それでも十分すぎるくらい強いはずです。

以前南米に行った時に戦ったクレーを得意とする選手は、コウスケの印象として、ストローク、サーブの
威力はもちろんですが、たとえラリーに持ち込んでも、本当にミスをしてくれないということでした。
で、打ち合いの中で、1本でも甘い球を出してしまうと、フォアに回り込まれて、高い打点からドカン!

コウスケのレベルで南米や東欧のストローカーと戦おうとすると、たとえ僅かなチャンスでも、
こちらから仕掛けて、できるだけ早いタイミングでネットを取らないとポイントを取るチャンスは無いようです。

これが、相手の力を利用できる選手(相手のスピードを利用して、カウンターショットが打てる選手)、
の場合はもう少しチャンスが広がってくると思いますが、それでもネットを取ることは絶対に必要だと思います。

後は、そこまでラリーをこらえる事ができるかということになってくると思います。
そういう意味では、クレーの戦いは、僕自身はとても面白いと思っています。
これがウィンブルドンなら、きっとドカンとサーブを打たれて、スパッとボレーを決められて
お終いということになってしまいますからね。

ただ、今までの経験だと、男子の場合100位くらいまでの選手は、いずれも素晴らしいサーブを持っており、
ちょっとやそっとじゃブレークさせてくれません。
このサーブをリターンしようと思うと、コウスケではコートの中に入らないとラケットに当てられなくなりますから
(外国選手はとてもワイドに威力のあるサーブを入れてきます)、返すのは一か八かという状態になってしまいます。

逆に、クレースペシャリストの外国選手は、コートのかなり後方でリターンを構え、そこからでもものすごい
ハードリターンを初球から狙ってきます。
この辺の戦い方は、国内とまったくレベルが違うところなんですけど、自分のサーブがおいそれとブレイクされない
自信があるからこそ、こういう攻撃的なリターンゲームを組み立てられるのだと思います。

まず、外国選手に走り負けないこと。チャンスが来るまで我慢ができること。
ある程度のレベルのサーブ力があること。(スピードと球種とコースの打ち分け)
深い玉で、相手を走らせることができ、相手にテンポを掴ませないようストロークのリズムや球種を変え、
固いディフェンスの中から、カウンターショットが打て、甘い球があれば、すかさずコートの中に入りアプローチを放ち、
チャンスで果敢にネットをとり、そのチャンスを確実にボレーないしスマッシュを決められる・・・
こうした戦い方を僕たちの理想としています。

こうしたことを、本当に集中して、高いレベルで出来るようにならないと、
ある程度ポイントが取れたとしても(相手になめられて)、勝利には辿り着けない気がしています。
こうしたことが、とても早い動きの中で、打っても打っても当たり前のように展開されますから、
自分自身が、スピードとスタミナ、コースの読み、反応の良さなどを高いレベルで持ち合わせていないといけません。
パワーでは、まず勝ち目はないですからね。まずは、精神的にもフィジカル的にも我慢ができるかです。
コウスケも、まだまだやらなくてはいけないことが沢山あります。

そんなことを思いながら、いつも話し合っていますけど、そのレベルまで行こうと思うと、
まだまだコウスケには足りないものばかりです。
今持っている力で、グランドスラムジュニア(の予選なんだけど)にどれくらい挑戦できるのか?
女子ほどには期待はできませんが、僕たちがコウスケを通して実地でそのレベルを知ることはできます。
そういう意味で、この挑戦を僕はとても楽しみにしています。

皆さんにも、これから世界へ挑戦するジュニアの物差しとして(ちょっと物足りない物差しですけど)
結果を見ていただければと思っています。
何が日本のジュニアに(コウスケに)足りないのかをみんなで探していきましょう!


2003年5月27日 2:30:04
今日のテーマ・・・「いざ、全仏Jr.へ」

***名古屋高校がインターハイ団体愛知県予選優勝を決めた日に、BBSに書き込んだ文章のコピーです。***

jdiさん、わたなべさん、ありがとうございます。名古屋も全国大会へ出場を決め、
コウスケもいよいよ明日、関空から全仏ジュニアに向けて飛び立ちます。

今、フランスへ持って行くラケットのガットを張り終えました。
この中の最低1本は、あのレッドクレーで使うかもしれないなぁなんて思って張っていました。
こんな使い古したポンコツの張り機で張ったラケットを使うなんてのも、
おかしなもんだなぁなんて、妙なことで感慨にふけっていました。

jdiさんの言われるように、今回の全仏ジュニア出場は、あくまでも予選にチャレンジです。
願わくば、南米遠征でもう少しポイントを稼ぎ出していれば、あわよくば本戦にと思っていましたが、
2ヶ月間の遠征ではそれもちょっと無理。今回予選にチャレンジできるだけでもよしと思っています。

案外、本番を前にしても、親子して淡々としてて、
「さあ、やれるだけのことはやって来い。」と言うと。
「おう。甘くはないけどな。」と言って自分の部屋に行きました。
あいつも、南米で世界のTOPクラスのジュニアとやっており、
先日のジャパンオープンに来ていた外国選手のレベルが、
全仏にチャレンジしてくるTOP連中とはまったく別物であることはよく承知しているようでした。

全仏jr.は、おそらく現在のグランドスラムの大会では、一番レベルの高い大会だと思っています。
日本ではウィンブルドンのほうが有名ですが、ウィンブルドンは、クレーのTOPクラスがキャンセルする
場合が多いですから、日本選手が出場を狙うなら、実はウィンブルドンの方が容易なんです。
(勝つのは無論難しいんですけど。)
フランスには、東欧のクレースペシャリストや南米のクレースペシャリストがこぞって出てきますからね。

コウスケも、南米遠征中に各国のTOP選手(特にクレーで鍛えられた)と戦っていますから、
本物のストローカーというのがどれほどすさまじいか良く知っています。
(そいつらから真似れるところは真似なければと言うと、コウスケは正直に、
日本人ではひょっとしたらあれ程のストロークは、いくら努力しても無理かもしれない。
日本人は違う戦い方をしなくては勝てないと思う。と言っていました。)
そういう連中が、今、中原君たちが戦っているベルギーの前哨戦の出場リストに
こぞって名を連ねているそうです。

今日、インハイの団体戦を終えて、明日の荷造りをしているコウスケに、
「中原君、ベルギーの予選で2Rを勝ちあがったぞ。」と伝えると、ただ一言、
「健一郎、がんばってんだな。」
一瞬マジな表情を見せたあいつは、何を考えてたんだろう?

こうして、淡々と時間が過ぎていった我が家ですけど、自分の部屋に上がっていくあいつと
「今から秋が来るまで、ジュニア最後の挑戦が続くんだけど、とにかく言い訳無しで行こう。
全力で駆け抜けような。」と話し合いました。

今から数日後には、本戦INをかけて、レッドクレーの戦いの場にいます。
ひょっとしたら、まったく試合にならずに終わることも考えられますが、
最後の最後まで諦めずにチャレンジしてくれることだけを願っています。

女房殿は、まだ遠征に持っていく予備のガットを作っているし
(ロールから1張り分ずつ小分けして持参しています。今回は20張り分くらいかな? 
ロールで出すと、外国ではオフィシャルのブースでも、勝手にロールからガットを
出されちゃう時があるそうです。まさか、全仏では無いと思うんだけど)、
なんか、皆さんの応援と合わせて、我が家でも前哨戦が始まっているようです。

PLAYER'S ONLY BBSに、コウスケがメッセージを残していきました。
まあ、ありきたりなんですけど、いつもなら嫌がるのに、
前回のジャパンオープンジュニアの時の皆さんの応援が余程嬉しかったらしく、
僕がガットを張っている間に、こっそり書き込んで行ったようです。
後は全力で戦ってくるだけです。がんばれ!

★☆★☆・・・・・・・・・・・・・・・・・

5/26に関空を飛び立って、もう今頃はフランスの地に降り立っている頃だろうなぁ。
ヨーロッパっていうのは、どんなもんなんだろう?すっかり子供のほうが国際通になっ
てしまって、親としては、いまいちピンと来ないもんだなぁ。 まぁ、ケガをせず、体調を
整えて、できる限りベストの状態を作り上げてもらいたいもんだ。さっそく明日から、
外国選手相手に、レッドクレーに立つんだろうなぁ。赤土にまみれて、何かを掴んでこ
いよー! 
さあ、俺も、仕事をするか!

                             ・・・・・・・・・・・・・・・・★☆★☆


2003年5月15日 20:25:20
今日のテーマ・・・「グランドスラムとインターハイ」

 今回の日本テニス協会からの派遣についての高体連テニス専門部の対応について、皆さんからたくさんのご意見や励ましを頂きありがとうございました。今回は、僕たち親子も本当に参りました。全仏ジュニアに向けて集中しているこの時期に、このままではインターハイへの参加を認めないという高体連からの通知でしたので、日程を変更するにしても考える時間があまりにも無さ過ぎました。チビの気持ちも確認しなくてはいけなかったですしね。

 で、昨晩はチビと二人で深夜まで話し合いました。こんなことは、昨年の添田君も、川床さんも、さかのぼればチビの先輩である近藤君(現プロ)の時も同様のいきさつがあったのかもしれません。しかし、いずれもこれらの選手はおそらく早い時期にプロの世界に飛び込むということを意識していたでしょうから、お世話になってる学校への多少の後ろめたさはあるにしても、本人の決断もできたでしょうし、学校側も選手の意思を尊重されたのだと思います。

 しかし、チビの場合は、テニスは好きでひたむきに取り組んできましたが、昔からプロ志向ではなかったため、親である僕たちも、学校側も決断に躊躇しました。昨晩殆んど寝ずに親としてどうしたらいいかを考えたのですが良い案も浮かばず、時間があまりにも無かったため、今日は半日仕事を休み、あちこちの関係者の方に相談してきました。高校側からも最終的な決断は本人と家族が下せばよいと言っていただけていましたので、あとは本人と僕たち親で決めることになりました。

 結論から言います。チビは、全仏の前週にあるベルギーのグレード1の大会と、ウィンブルドンの前週にある大会をキャンセルし、愛知県のインターハイ団体予選と東海総体に出場することにしました。あくまでもチームの仲間と戦うためにインターハイには出る決心をチビは固めました。これにより、愛知県の団体予選⇒全仏ジュニアにぶっつけ本番⇒東海総体⇒ウィンブルドンジュニアにぶっつけ本番⇒インターハイ⇒全日本ジュニア⇒全米という日程で動きます。

 日本テニス協会には、他の選手と共に前週からの派遣を計画していただいていましたが、グランドスラムとインターハイに出場するためにはもうこの日程しかないのです。チビは予定の計画の一週遅れで日本代表チームに合流します。

 この我が家の決断については、色々なご意見があると思いますが、チビの初志を貫こうとするとこれしか方法がなかったのです。「二兎を追うものは一兎を得ず」という言葉があることは知っていますが、ここまで必死にやってきたチビを見ていると、どうしてもどちらをかを選べとは親として言えなかったのです。最後はチビの決断に任せました。親として「コートの上では最後の最後まで諦めるな!」と言い続けてきたチビのテニス。お前がそう決めたのなら、高体連が作ったルールの中で正々堂々やれるだけのことはやってやれという気持ちです。

 チビは、今日、チビたちを南米遠征に引率していただいたコーチに相談したようです。そこでコーチから
「これはお前にとって逆風かもしれない。しかし競技者としてテニスに真摯に取り組もうとする以上、常に逆風は付いて回るものだ。たとえ一週きざみのスケジュールになろうとも、プロの世界に入れば当たり前のこと。それを乗り越えていかなくては夢はかなうものではない。日本人選手が世界に挑戦しようというのは常に逆風に立ち向かうと考えておけ。一週前の大会に出られないくらいでベストコンディションが作れないようなら、グランドスラムに挑戦する権利は無い。現地へ行けないのなら、国内で全ての準備を整えて渡仏なり渡英する覚悟を決めなさい。これら全てがお前の挑戦だ。」と言われたそうです。
 これでチビの覚悟も決まったようです。

 今回のことは、45日ルールとは関係の無い部分での問題です。45日ルールはチビもちゃんと守っていますから、個人的には問題はありません。分かったことは、たとえ日本テニス協会から日本代表として派遣依頼を受けても、高体連は何も協力してくれないということだけでした。このまま、またうやむやになってしまうと、再度グランドスラムとインターハイを共に戦いたいという選手が現れた時、やはり同じような問題が起こる可能性があります。僕は今回のことについて、高体連事務局に問い合わせてみました。高体連事務局にもこれまで高体連テニス専門部のあり方についての疑問や苦情が同様に寄せられているとのことでした。今回の僕の意見も、しかるべき部署で今後十分検討していきたいとの事務局長さんの言葉でしたが、やはりテニス専門部で決められたことについては、事務局としては変える事はできないとのことです。これまで僕以外にも同じような意見を言われた方があるようでした。いつまで同じことが繰り返されていくのでしょう。45日ルールや今回の問題についても、ちょうどその狭間で揺れ動いたチビや僕たち家族は、もうしばらくするとジュニアを卒業し、過去のあまり嬉しくない思い出として心の中に仕舞い込むことになるでしょう。不運と言えばそれまでですが、あまりにも揺れ動いた高校時代でした。
 日本テニス協会のテニスと高体連のテニスはやはり種類の違うテニスだったのでしょうか?

 これまでも、同様の悩みを抱いた選手や家族はきっといたでしょう。僕は偶然このサイトを立ち上げ、こんな問題に直面しましたので、自分のサイトの中で、自分なりの意見を言うことができ、皆さんの意見をお聞きすることができることが嬉しかったです。しかし、親としては、早くゴタゴタから抜け出して、チビがジュニア最後の年を全力で立ち向かっていける環境を整えてやりたいというのが本音です。チビのジュニアとしての期間はあとわずかです。自分で決めた道。もうこれで迷うことなく突き進んでいって欲しいと思います。

 今回のことで、当初の予定を変更していただき、ご迷惑をかける日本テニス協会に対してお詫びしたいと思います。
また、高校の監督はじめ関係者の方、クラブのコーチにも大変な心配をおかけし、ご尽力いただいたことにお礼を言います。

 ご心配をかけたり、励ましていただいた皆さん、このサイトから愚痴を聞いてもらった皆さんにお礼を言います。ありがとう!


2003年4月22日 18:26:10
今日のテーマ・・・「ここはひとつ父としてなんだけど・・」

 宿直の長い拘束からくたびれ果てて帰ってきた。おもむろに自分のHPを開くとjdiさんとさかいさんからの書き込みが・・・

 ジャパンオープンジュニアの結果次第では
> 彼を高校テニスで見られることはもうないかもしれない

これ、チビのこと? ほぇ〜! 家族会議をまだしてないぞ!っていうか、このところ仕事とガット張りでくたびれ果てていて、ジャパンオープンジュニア後にチビと少し話して以来、あんまり子供のことも考えていなかったしな。
 そうだったのか!? というか本当にそうなんだろうか? チビは高体連の「海外遠征45日間ルール」に、このままだと抵触してしまうんだろうか? ふむむ? 真実はどうなんだろう?

 以前から、僕はこの45日間ルールに疑問を投げかけていたのはみなさんご存知のとおり。別に同じ高校生が、クラブでやろうが、高校でやろうがテニスをやっていることに変わりは無く、高校の春の選抜やインターハイなんかは、やっぱりチビたちのような地方から挑戦している高校生にとっては夢の舞台(全国のTOPジュニアとしのぎを削る場という意味なんだけど)。その舞台に向かって出来る限りの努力をしている者に、どうして出場の機会を奪うような真似を高体連はするんだろうと一人憤慨していたんだ。僕の中には全日本ジュニアもインターハイも同じくらいの気持ちでジュニア選手が努力の成果を試す最高の舞台と位置付けていたし。どちらも僕ら親子にとって憧れの舞台だったしね。

 でも、沢山の方からの書き込みで、この45日間ルールが色々な側面を持っていることも知ったよ。事実、チビたちより下の世代では、このルールのおかげ、ばかりでも無いんだろうけど、急速に世界への挑戦時期が早まってきている。これだけHPや専門誌で世界挑戦を煽られると、うちの子も早く世界に挑戦させなきゃってあせっちゃう親御さんもきっといるに違いないぞ。何が、本当にいいのやら・・・!
 このことについてはこの文章のおしまいの方でまた触れるね。
 
 高校生活のあり方に関しては色々な考え方があるんだろうけど、僕はいつもチビたちに「勉強が好きなら、精一杯やって東大にでも入って見せろ!」「テニスが好きなら日本一になって世界に挑戦してみろよ!」「お前ら、何にだったら必死になれるんだ?」と、真顔で小さい頃からアホなことを叫んでいたんだ。勉強だって、テニスだって同じだ、両方できるんだったら、両方でもいいぞ!(所詮アホな親の子供はやっぱりアホだったんだけど) 子供が好きなことに打ち込むことに勉強でもスポーツでも、音楽でも絵画でも、なんだって良かったんだ。ただ、漠然と人生を過ごすよりは、結果はどうであれ、必死に打ち込むことを見つけられることのほうが、余程有意義なことだと思っていたよ。自分の子供にはその道の「本物」ってやつに触れて欲しかったんだ。「本物」のコーチ、「本物」のトレーニング、「本物」の戦い、「本物」のプレッシャー、そして「本物」の選手だけが持っているオーラを全国の舞台で見てきて欲しかったんだよ。なぜかって、自分自身が三流選手で終わっちゃったからね。自分の夢を子供に託すなんて馬鹿げているし、僕には僕のやりたいことがいっぱいあるから、子供は子供でいいんだけど、どうせやるなら、やっぱり苦しくてもその道の真ん中を逃げ出さずに進んでいって欲しいと思ってたんだ。結果はどうであれね。その方が、チビたちの後の人生できっと役に立つことも多いと思ったからね。

 じゃあ、あれもやりたい、これもやりたいという人は駄目なんだろうか?いーや、うちの妹なんて、自分が興味を持ったことは、なんだってかじってみるタイプの人間だった。でも、自分の仕事にはプライドを持っていたし、スポーツ馬鹿の僕より余程物知りで、人生を生きていく中では、やっぱり色んな体験を積んだほうが、楽しいし充実してるだろうと妹を見てて思ったもんだ。服飾デザイナーだった妹からも僕はプロの意識を強く嗅いでいたんだ。誰でもプロって言われている連中は、人が想像できないようなハードワークと陰で戦ってることもよく分かったしね。

 でも、ことスポーツとなると、自分がやっていた分、それで全国へ出て行こうと思ったら、余程の覚悟と努力をしていかないと無理なことはよく分かっていたんだ。自分の子供が目を見張るような才能を見せつけてくれればいいんだけど、小さい時から親の認識はもちろん、専門家であるコーチですらも、「この子は不器用な子ですな、わっはっは!」という具合だったんだから。それでも何とか修造チャレンジに呼ばれ、各ジャンルの特級の専門家がしてくれる数々の運動能力測定で、かの松岡修造プロが呆れ顔で、「お前、よくこれっぽっちのポテンシャルでここまで這い上がってきたなぁ・・・」としみじみ言ったとか。
熱血修造ぉ〜!、そこまで言うか!(まっ真実なんで、親子で笑ったんだけど・・・)

 前置きが長くなっちゃったんだけど、結局こういうことで、今のU−14、U−16の世代のTOPジュニアのような、すんごい才能もチビにはついぞ垣間見れなかったし、成績の出るのも遅かったし。松島さんがHPで以前言われていたような、早い時期の決断なんて、とても我が家ではできる状況には無かったんだ。あくまでも、特別な才能が無い人間が努力だけでかろうじて届く範囲の目標はやっぱり日本一だろうって思ってたんだよ。世界への挑戦なんて、我が家でも夢のまた夢だったんだ。一生涯のうちで、必死に頑張っていれば、一度くらいは日本一になれるチャンスが訪れるかもしれない、そのチャンスに賭けようって・・・。チビはいつもいっぱいいっぱいで戦ってるんです。

 プロになっていく連中なんて、全国の同年にせいぜい一人か二人、それがうちのチビなんて、とても考えられないし。チビには、プロになろうって奴は(世界に挑戦しようって奴のことだよ)日本一のチャンスを5回貰ったら、4回優勝する奴のこと。そのうち1回は体調不良で睡眠不足で下痢気味って時もあるから、相手が体調不良の時に、こちらが120%の力が出せれば、お前にもチャンスは来るぞ!みたいな・・・。 今回のジャパンオープンジュニアは、きっと万に一つのそういう巡り合わせだったんだと思うよ、きっと。「プロ」なんて言葉を口にするのは100万年早いってコーチから叱られてしまいます。もっと才能のある選手は僕が見たって他に沢山いますから。
 もちろん、今後も出来るだけの努力はしていくんだろうけど。

 雑誌に、海外遠征の成果が・・・なんて言葉が出てくるけど、うちなんか、僕の給料だけでやってるんだから、もういっぱいいっぱい。チビも毎日のトレーニングでいっぱいいっぱいなら、親だって懐がもういっぱいいっぱいだな。福祉施設の職員なんて、まだまだ給料が安いんだから。でも、コーチや監督さんは、チビたちがそろそろ海外での経験を積んだ方がいいだろうという時期に、きちんと海外遠征をセッティングしてくれた。コーチは、海外遠征がチビたちにとってプラスになる時期を的確に判断してくれるし、学校もとてもよく理解してくれているし、チビたちは幸せだよね。チビたちが頑張ってここまで喰らい付いて来なければ、きっとコーチや監督も海外へなんて言わなかったと思うよ。才能のあるジュニアだったら、もっと早くに海外に挑戦させていたと思うしね。

 で、今回、ジャパンオープンジュニアで得たポイントを加算して、ついに夢にまで見た、グランドスラムジュニアへの挑戦の道が見えてきた。まさか、本当にここまで来てしまうなんて、思ってもみなかったから、まず最初に僕が考えたことは、我が家にこの先の海外遠征の資金が残っているのだろうか・・・?? 釣りのエサ代だって十分に貰ってないし。心配だ!先回の南米遠征が、子供のテニスにしてやれる最後の援助と清水の舞台から飛び降りる思いで出してやったのに・・・。こりゃ、本当に清水の舞台か、奈良の大仏さんの頭の上から飛び降りて、生命保険かなんかで・・・なんて考えちゃうよ。チビは行きたいばっかしだと思うし。はてさて、女房殿の事務のパート、残業でもしてもらうか! それと、例の45日間ルール・・・

 とにかく、チビは親の苦労も知らず、現在は全仏、ウィンブルドンに向けての準備をしています。そして、それはその後のインターハイ、全日本ジュニアに向けての準備でもあります。全米にはそれまで現在のランキングが維持されるかどうかという問題があるんだけど、申し込みだけはするみたい。こんなの、親が手続きをするわけでもないから、人づてに聞くだけで、あんまり実感が無いなぁ。1回戦負け(というか、予選だったら、予選の1回戦負けなんだろうけど)の気配が濃厚だし。でも、チビの性格上、ムキになって勝ちには行くでしょう。精一杯やって散るのも良し、1回でも勝てれば、父の鼻は天狗よりビニョニョーン!って伸びて、すぐさま大阪の「さかいさん」あたりに電話でも入れるでしょう。(さかいさん、いつもありがと!)我が家は精一杯再度の「奇跡」を祈っています。(出場自体が第一の奇跡なんだし)

 で、45日間ルールなんだけど、あのルール、高校なんだから、3/31で先回の遠征分はご破算になってると思うんだけど・・・。これが我が家の見解です。どうなんだろ? チビたちは、先日も高校のメンバーが我が家で焼肉食いながら、夏の健闘をみんなで誓い合ったところ。当然インターハイにも出場する気でいます。新年度はまた新年度での45日間ルールなんだと思うんだけど。違うのかなぁ?

  チビみたいな遅くに世界に挑戦し始める選手だってきっといるんだから、やっぱり45日間ルールってなんだろう? 1年中世界を回っていられるほど僕の稼ぎは良くないし。高校で締め出されてしまったら、JOPでも回ればいいんだろうか? そんな挑戦は中途半端だよね。高体連って、うちみたいなとこにはどうしろって言うんだろう? 年中海外を回れるほど我が家に余裕なんて無いってば。

 チビが仲間の為に全力で戦う姿を見るのは親としてとても好きです。団体戦は全てを投げ打ってでもっていう雰囲気を作ってくれます。そして、自分が負けても、仲間たちが助けてくれます。これだけは譲れません、誰がなんと言っても、意識が低いと言われても、いまさらムキになるなと止められても言わせてください。チビは確実に団体戦を経験していく中で、何かを勉強し、少しずつ大人になってきています。こんな経験や感動や落胆は決して個人戦では経験できません。そして、うちは、そういう舞台をとても大切にしています。

 当事者ですから、駄目押しで言わせてください。うちはフランスからでも、イギリスからでもインハイを戦う仲間の元に帰ってきます。その舞台で、万が一にでも昨年の添田君のように、選抜の川床さんのように涙しなくちゃいけないなんて、親としても悲しいです。選抜のTVで見たチビの吠える姿は、あいつ、あの舞台を必死に戦ってるんだなぁと実感。あれは、やっぱりチームのために戦っている顔ですよね。
 そのために日本に帰ってくるのですし、長崎の会場に行くんですから。ルールがある以上、そのルールに従わざるをえないのでしょうが、現実に僕の家には世界にも挑戦したい、そして、仲間とともにインターハイを戦いたいと思っている高校生がいます。これからだって、そういう選手が現れてくる可能性はあるんじゃないのかなぁ?
 やっぱりこのルール、なんとかして欲しいんです。グランドスラムとインターハイは子供の人生にとって、どちらも比べられない感動と勉強の場であるはずなんです。

 あと、もう一つ。チビたちの高校、そして、監督さんは、今までのインターハイ至上主義ではなく、高校テニスからでも世界へ挑戦させていきたいんだ!という考え方。これまでの、クラブで鍛えられるジュニア選手、高校で練習している高校テニスなんて垣根に何の意味があるのだろう?という考え方。同じテニスをするのに分け隔てる意味は無い。そのやり方は選手が選べばいいじゃないかって。クラブの方がレベルが高いって言うんなら、、高校テニスのレベルもクラブレベルにまで上げてやるっていう考え方なんだと思うな。世界を狙う奴にはそれに相応しいできるだけの環境を整えてあげる。高校から始めた選手には一生涯テニスが楽しんでいけるレベルのテニスを身に付けさせてやりたいって気概に富んでいるんだよ。そのために、本当に監督は自身が一生懸命勉強し、骨身を惜しまず苦労されているんだ。この考え方に間違いはあるのだろうか? で、きっと、高校から始める選手たちに、日本一を目指す選手たちの毎日の過ごし方を見せてやりたいと思ってるんだと思うんだけど。そして、TOP選手には仲間の応援からテニスが強いだけが人間として偉い訳ではないことを知って貰いたいのだろうし。ともに力を合わせて戦える(選手も応援者も)舞台なんて団体戦しかないんだから。 監督は、誰がなんてったって熱血なんだから!
 チビたちは特別なんだろうか? そういう風にはどうも僕には思えないなぁ! チビの場合、普通の高校生(親が見ればごくごく普通)が必死に頑張って辿り着いた延長線上にグランドスラムジュニアがあったわけで、チビたちの「遥かなる道」はまだまだ続くんだし・・・・。 
 45日間ルールって、こういう高校生を締め出すためのルールってわけじゃないよね?
 だいたい、国内だって、チビよりすごいと思うジュニアは沢山います。僕たちが勉強しなくちゃいけない相手は日本に星の数ほどです。

 きっとチビのコーチは言うと思うよ、「まだまだジュニア時代のテニスなんて、テニスじゃないよ、お父さん。」って。
 だんだん僕もそう思えるようになってきたよ。親も子も勉強だ! みんな、頑張ろうね! 頑張れば、きっとできるって!!

* 僕は、この45日間ルールっていうことに触れる時、とても色々なことが頭に浮かんで混乱します。結局、親から見れば、出たいって言うんだから、出してくれたっていいじゃないか、高校生なんだし、ってことかもしれません。難しいことは分かりませんが、ここに書いたことは、このルールで昨年から悩まされ続けた父親のボヤキということで・・・。
 我が家は考えが中途半端なのかもしれないし、親の稼ぎが中途半端なのかもしれないし、チビの決断が中途半端なのかもしれないし・・・。まあ、そんなとこです。そのうち、チビのほうから何とか言ってくるでしょう。チビにとって、あと残りわずかのジュニア時代。難しく考えないで、行けるだけ行ってみようと思っています。


2003年4月15日 11:54:43
今日のテーマ・・・「修造チャレンジ Japan Open Junior 2003を終えて」

***今回は、チビが優勝を決めた日に、仕事から疲れて帰ってきてBBSに書き込んだ文章のコピーです。***

こんなに沢山の方々から祝福してもらえて、チビは幸せな奴だなぁ。
みんな、ありがとう! みなさんの書き込みは全部チビに見せました。
そして、これからも応援してもらえるよう頑張っていこうなって、親子で話しました。
感謝しています。皆さんに背中を押してもらっての結果です。ありがとう!

僕は、今日職場の福祉施設で、チビが戦っている間、ポケットに携帯を突っ込んで、
せっせと学園の子供たちをお風呂に入れていました。
頭を洗ってやり、背中を流して・・・ 

チビ、頑張ってるかなぁ・・・
足は動いているんだろうか?
決勝の雰囲気に飲まれてないかなぁ・・・
色んなことを考えながら、沢山の子供たちを次から次にお風呂に入れてたんだ。

女房殿からの電話・・・
「どうだ?」「うーん、ミス多いなぁ」ミス多いのか?
「走れとるか?」「うーん、なんだか疲れてるのかなぁ?」疲れとるのか?
「前出とるか?」「うーん、出るけどボレーがねぇ・・」入らんのか?

くー、女房殿では埒があかんな! まったく。
一人でブツブツ言っていました。電話の向こうから、歓声が上がる度に、いまのは? 
今の歓声はなんなんだぁ!? 
はー、まったく分からん。

伝えてくるスコアーだけで、1セット目は取られたのか。
おっ!2セット目は取り返したな!なんて、一喜一憂していました。

そして、とうとう優勝が決まったとの連絡・・・

「おっしゃー!」風呂場で雄たけびを上げる自分に、学園の子供たちは
「成瀬さん、どうした?」
「なんかあった?」
「うん、成瀬さんの子供なぁ、テニスで優勝したみたいだぞ。」
「ふーん、成瀬さんの子供、テニスの王子様なの?」
「お? おう、そうだなぁ、まぁそんなようなもんだ。」
「じゃあ、テニスの王子様で優勝したんだ。」
「べ、別にテニスの王子様で優勝した訳じゃあないんだけど・・・」

それでも、知的障害を持つ園生さんたちは、口々に
「すごいなぁ」 「テニスの王子様なんだ」
「俺も優勝しようかしらん?」 「お風呂でたらオヤツある?」
と無邪気にはしゃぐ。

そうだよねぇ、ここで、膝までズボンを捲し上げたオヤジが、一人こぶしを握って、
雄叫びをあげたって、君たちの人生にはあんまり関係ないものねぇ。
ごめんなぁ、大きい声出して・・・。

早く帰りたい気持ちを抑えて、夜9時までの遅番の勤務を終え、やっとの帰宅。
家には応援に行った、女房殿や妹夫婦、ばあちゃんなんかが、
一杯気分で今日の試合のビデオを見て盛り上がっている。
「ぎゃはは、松岡修造でてる・・・」 
みんな、酔っぱらっとるんかい!!

しょうがないので、自分の部屋に行き、チビを呼ぶ。
がっちり握手の後に、
「今日はどうだった?」
「今日は、あんまりあかんかったな。ミス多かった。」
「ふーん、緊張したか?」
「あー、最初な。」
「みんなが応援してくれただろ?」
「おう、してくれた。嬉しかった。」
「これからが大変だな。」
「おう、大変だ。」
「頑張るか?」
「おう、なんとか頑張ってみるわ。」

昔から、叱りすぎて育てたチビとの会話は、案外こんな程度。
みんなからの応援や祝福の書き込みやメールを見せ、
今後のことを少し話し合い、チビはあくびをしながら自分の部屋へ・・・

すっかり、いい気分で酔っ払った家族も、それぞれ布団の中へ・・・

こうして、静まり返った家の中で、こんな時間にPCに向かってる自分は???
こういうものか。優勝した日と言うのはこういうものなのか?
なんか、家族の一員として出遅れちゃった感があるなぁ。

もう一度みんなからの祝福の書き込みを読み直し、大阪のMihoさんが
送ってくれたチビの歯を食いしばったフォアハンドの写真を眺めながら、
「終わっちゃったなぁ・・」という気分に浸りました。

みんな、ありがとう! 今頃しみじみ嬉しさがこみ上げてきています。
みなさんの温かいメッセージは、こんな時間に読み返すと、とても心に染みました。
でも、これはまだまだチビにとっては出会い頭の事故のようなもの。
この結果を鵜呑みにできない僕たちがいます。

僕たちの「遥かなる道」はまだまだ続きます。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。皆さんに親子で感謝しています。
(「つれづれ」に書きたかったけど、明日仕事が早番なのでひとまずBBSにて)

★☆★☆・・・・・・・・・・・・・・・・・

 この日、下のチビに「今日は兄ちゃんの決勝を見に行くんか?」と聞くと、
 「行かん。昨日雨が降ったから、クレーにローラーかけないかんから。」と言っていました。
 こいつ、いつの間にこんな風に考えられるようになってきたんだろう?
 コーチは、しっかりこいつを鍛えてくれているんだなぁ。 あー、大感謝!
 結果がなかなか出てこないで、もがいている下のチビなんだけど、お前はお前の道を行け! 
 頑張ってれば、いつかいいこともあるさ!おー!

 (でも、やっぱりローラーをかけた後、こっそり電車で見に行ってたそうです。兄弟なんだなぁ!)

                             ・・・・・・・・・・・・・・・・★☆★☆


2003年3月6日 22:19:18
今日のテーマ・・・「小さな選手の生きる道」

 今日のテーマのチビとは、僕の子供のことではなく、ごく一般的なチビ。そう、そのものずばり、背の低い選手のこと。上の子供も上背はそんなにあるわけではないが、下の子供は極端に背が低い。中2になっても、小学生高学年といい勝負だ。それでもテニスをやらせてしまった。本当は、釣りだの家の手伝い(田植えとか稲刈り)なんかが好きな奴で、コンバインとかトラクターなんかを自由自在に操れるじいちゃんをとても尊敬している。僕は田んぼの中ではじいちゃんに叱られっぱなしなので、下のチビには尊敬されていない。釣りもじいちゃんほどの腕は無いしな・・・。

 この下のチビもテニス選手のはしっくれだ。で、本人は強くなりたいと願っている(願っているだけで強くなれると思っている節もある・・)。しかし、世の中そうは甘くは無い。本人の願っているような結果はなかなか出てこないでいる。同じ時期に始めた友達が、どんどん愛知、東海の壁を突き破り、全国の舞台へ出て行くのを横目に、一人ホームクラブに残っているのは、チビながらも辛いこともあるだろう。しかーし、そういうことが長いこと続くと、人間というものは良くしたもので、県大会でホイホイ負けても、「まぁ、いつものことよ。」とだんだん自分の置かれた境遇に慣れてくる。俺は、どうせ県大会止まりさ・・・・  うーん、これは困ったな。

 僕は、ひとまず小さい時は、ラケットヘッドがどんな緊迫した場面でもしっかり振り抜けるようになることと、しっかり走れることが一番大切だと思っている。この基本の中から、色々なテクニックが育って来ることを我が家の理想としている。しかし、下のチビはとにかく腕力が無い、瞬発力も無い。ついでに根性も無い。かろうじてスタミナだけは、豊富な練習量で補ってるんだけど、このスタミナもマラソン大会ならともかく、インターバル的な短いダッシュ&ストップの繰り返し(つまり、テニスのような鋭い動き)の中では、すぐにガス欠してしまうようだ。
うーん、テニスに必要な、パワー、スピード、スタミナという一番大切な部分が欠落してるぞ。困った。

 それならテクニックでしのげるのか? うーん、これもボールのスピードを追い求めるばっかりに、チビのくせにドカ打ちの凡ミスだらけ。相手にみすみすポイントを献上するような試合が多い。本物のハードヒッターとただの馬鹿打ちプレーヤーとでは、その実体は根本的に違う。ハードヒッターでも、しのがなければならないところはきちんと逃げ方を知っている。下のチビは、非力な自分に腹が立つのか、ムキになって打つばっかりだ。哀れ、ちびっ子プレーヤー(うちのチビね)。どうしたもんか・・・

 背が低い選手でも、過去に素晴らしい成績を収めた選手は沢山いる。全日本7回優勝の福井プロをはじめ、近藤大生プロをジュニア時代にインターハイ決勝で破った金山君(四日市工業/現早稲田大)、亜細亜大の比嘉君だってそんなに大きくなかったような気がする。もちろん現在のTOPジュニア錦織君なんて、どうしてあんなに小さい身体でそこまで強いって、感動するような選手だ。藤沢翔陵の宮越君なんて、今はでっかいけど、小学・中学の頃なんて小さくて、でもほんとに天才少年と思った。湘南工大付属の富田君だって、小柄だったがものすごくパワフルなテニスをしてた。

 で、こうした選手に共通なのは、誰よりも鋭いステップワークと、そこからのフットワークを持ち合わせているということ。小さな選手は反応も俊敏なことが多い。自然にヒットポイントに足が動いてしまうという風に見える。しかし、これは、全国のTOPレベルで戦っているちびっ子選手(すみません)のことで、下のチビのように、それほどまでの才能を持ち合わせていないタダのチビなんてのは、どうしたものか。困った。何を武器に戦おうとすればいいのかなぁ? もうちっと、チビだけどピリリと向こうっ気の強さがあれば何とかなりそうな気もするが、平々凡々としているし・・・。

 まずは、出来る限りのパワーUPかな。それでもでかい選手にはパワーではかなわないだろうから、あとは、拾いまくれる足を作ることか。なんだ、結局僕の考えることはおんなじことか。やはり努力するしかあるまいな。
 ただ、小さい選手は非力な分、相手の力をうまく使うことを知っているような気がする。強烈なトップスピンよりも、カウンター気味のライジングから、フラット気味に打っていく選手が多い気がするな。ラケットを振り切れと言っても、出せるヘッドスピードは限られているし、相手の力を借りる方が得策だしな。しかし、まずは、ちびっ子選手でもやれるんだって思って貰わんことには・・・。諦めている奴に、何を言っても「馬の耳に念仏」、「猫に小判」、「カッパの川流れ」、言うだけ損だ。
 誉めるしかないか。お前はすごい!天才!、きっとやれる! いつかやれる! 多分やれる、やれる思う・・・。 ひとまず、がんばるのみ!
誰か教えてください。小さな選手の生きる道・・・。

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2003年2月25日 18:36:18
今日のテーマ・・・「ストローカーの戦い方」

 春の高校選抜が近づいてきた。また、ジュニア選手の熱い戦いが見られると思うと楽しみだな。いろいろ言われる高体連の大会なんだけど、かつては種目が違えども、僕も憧れた全国の舞台。みんなが全力を出し合えて、いい思い出が作れると良いのだけれど。やるだけやったら、勝ち負けは時の運。頑張ってきた選手たちは、いつか何処かで出会った時に、「おぉー、あの時の・・・」なんていうことはよくある話だし。同じ時代を、それぞれが違うところで頑張っていても、一度コートで真剣勝負をしてみれば、もう次の瞬間には友達であって欲しいもんだ。そういう出会いが、後々貴重な財産となって活きてくるのがスポーツの世界の良いところだな。

 で、昨年のこの大会。チビたちは準決勝で名門柳川高校と対戦した。全国制覇を目指すなら、超えねばならない高い関門なんだけど、あとちょっとのところまで追い込んだものの惜しくも敗退。名門の底力っていうもんは、やっぱりすごいもんだ。この大会、チビは第1シングルとして、当時柳川高校のエース、クウォン・ヒョンテ君と戦った。打って打って打ちまくっても、サラリとかわされ、風にそよぐ柳のごとく、何の波乱も起きずに完敗。さすがに強いな、うん。

 で、その試合を見てたんだけど、ふと横を見ると柳川OBの全日本選手権7回優勝という輝かしい業績を残した福井 烈プロが観戦している。おー! 柳川高校の応援なんだろうか? 周りには取り巻きの人も沢山いるし・・・。 しかし、僕は福井プロの現役時代のファンなのだ。小柄な身体だったんだけど、鬼のようなフットワーク。その頃の僕はテニスはコートチェンジの度に椅子に腰掛けて、ちょっと甘ちゃんのスポーツだなんて思っていたから、ナマ福井 烈のプレーを見た時には、そのフットワークのすごさに度肝を抜かれた。で、自分がテニスをやろうと思った時に、買ったラケットがその時の強烈な印象から「ブリジストン PROBEAM B10 」。いいラケットだったような気がするんだけど・・・。

 僕はチビがヒョンテ君に完敗した後に、もうこんな機会は二度とないかもしれないと思って、思い切って福井プロに話し掛けようと思った。
「あのー、今試合をやっていたチビの父親ですけど。たとえば、今チビがヒョンテ君に勝とうと思うのならば、何が足りないのでしょうか?」
相手チームの応援に来ていたかもしれない人に向かって、こんなセリフも無いもんなんだけど、とにかく僕は福井プロと話がしたかったんだ。

でも、さすがは、今は無き「ナショナルテニスセンター」の代表をしていた福井プロ。(デ杯チームも率いてたし・・・) ぶしつけな質問にも、これっぽっちの嫌な顔をせず、真剣に話してくれた。やっぱり、さわやか福井プロなんだ。益々ファンになったな。

以下、福井プロからのお話・・・
福井プロ 「あー?、こんにちは。ヒョンテに勝つために? 別にヒョンテを目標にしなくてもいいですよ。世界にはもっとすごい奴らが沢山います。もっと目標は大きいところに置きましょう。」
僕     「そりゃそうなんですけど、ひとまずヒョンテ君にもし勝とうと思うのなら、ということで・・・」(心の中でつぶやく)

福井プロ 「成瀬は、ある程度打てるということは分かっています。しかし、テニスはただ単に強打していれば勝てるというもんではないです。」
僕     「というと?」

福井プロ 「成瀬は、基本的にはストローカーですから、やはり、その強打をどう活かしていくかです。ただ単に打ちまくってるだけでは、その一定のリズムはすぐに読まれます。打つコースもまだまだ甘いです。ヒョンテは足がありますから、あの程度ではすべて彼の拾える範囲内です。」
僕     「ふむふむ」

福井プロ 「今、アガシにしろ、ヒューイットにしろ、とても攻撃的なテニスをします。しかし、それでもベースラインから一発で決まるなどということはプロの世界でも殆んどありません。」
僕     「なるほど」

福井プロ 「ですから、やはり自分の持ち球を使った組み立てということが必要になってきます。」
僕     「組み立てですか?」

福井プロ 「そうです、組み立ての中で、相手をどう崩して、甘い球を出させるか、相手にオープンコートを作らせるかが勝負です。」
僕     「そこが勝負ですね」

福井プロ 「はい。で、例えば今のヒョンテと成瀬の試合。この試合では、殆んど成瀬はヒョンテをコートの外に追い出すことが出来ませんでした。ワイドに振られた時に、アングルに切り返す場面はありましたが、ヒョンテも当然これを読んでいます。これではヒョンテをコートの外に追い出すまでにはいきません。」
僕     「いきませんでしたね。」

福井プロ 「じぁあ、何が成瀬に足りなかったかというと、ヒョンテはセンターからでもアングルを狙う回数が成瀬より格段に多かったですね。常に成瀬をコート外に追い出し、自分がネットを取る事を考えていました。これによって、成瀬はコート外から内に向かって打つことになり、ボールは益々コートの中央に集まってきます、オープンコートができれば、当然、そこに決め球を送ってきますしね。ヒョンテは常に相手の体勢を崩すことを考えていました。」
僕     「なるほど。そうだったのか。」

福井プロ 「こういう風に、ワイドに振られた時だけでなく、センターからでも仕掛けていけることが、今のストローカーの戦い方です。どちらが先に仕掛けていけるかにかかっています。これは、アガシもヒューイットも世界中のTOP選手がやっていることです。」
僕     「センターから、アングルにですか。難しいですね。」

福井プロ 「難しいですね。しかしやらなければ、チャンスは訪れてくれません。頑張ってください。」
僕     「ありがとうございました。頑張ります。」(僕は頑張りませんけど・・・)


うーん、福井プロ、ありがとう! こんな突然現れた親父にも熱く語ってくれたぞ。すッごくさわやかだし。やっぱり福井プロは良い人だな。
ストローカーの戦い方。ヒョンテ君、やっぱりとても高いレベルで戦ってたんだ。これはほんの一例なんだろうけど、組み立ての大切さ、特にセンターからでも仕掛けていける球を持つことの大切さを福井プロから教えてもらった。センターから、どうやってアングルに打つんだろう? 
また良い課題ができたな。「スネイク」でも持ち球にあればいいんだろうけど・・・現実となると修行の連続だな。

 1年前の思い出です。いまだに出来ないようです。失格だな・・・せっかく俺が教えてもらったのに・・・俺も出来んけど。

文中の写真は「ブリジストンプロズストリート」よりお借りしました。http://www.bs-tennis.com/main_pros.html

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2003年2月11日 20:28:17
今日のテーマ・・・「南米でかく戦う」

 チビが昨日、長期の南米遠征から帰国しました。一夜明け、久しぶりの家族全員揃った一日でした。
チビが語る南米遠征アラカルト・・・・

ー 南米はガットがよく切れる ー
チビ 「父さん、持っていったガット足りんかったぞ。野上君に10張り以上借りたって。」
僕  「えー!? お前、予備で70本分持ってっただろ?」
チビ 「あんなもん、すぐ無くなったって。一試合6本全部切れたときもあって、ラケットごと借りたぞ。1セット1本のペースで切れた。」
僕  「1セット1本!?  南米に住んでなくて良かった・・・」

毎回悩まされるチビのガット切れ。やはり、乾燥した高地では、現地は夏といえどもガットがバシバシ切れたらしい。しかし、2ヶ月で100本以上切るとは・・・。高地南米恐るべし! やはり現地ではバボラのポリピード(そんじょそこらじゃ切れないガット)が一番人気らしい。
そんな所に住んでたらと思うと・・・ホームストリンガーの父には恐ろしい・・・!

ー 審判もグルか!? −
チビ 「南米なんて、まともなジャッジ無いって。あっちこっちで大声上げてるぞ。」
僕  「そんなグレードの高い大会でもか! そんなときは主審がいるだろ。」
チビ 「甘いって。向こうは審判も地元選手に勝たせようと思って、嘘ジャッジするって。」
僕  「えー!? 審判もか!?」
チビ 「おう。審判もだぞ。自分でアピールできん奴は試合にならんって。」
僕  「お、お前、英語はもとより、スペイン語なんて・・・・」
チビ 「いーや。『ふざけんなよー!』って、ボールマーク指差して、叫びまくったって。」
僕  「恐ろしい世界だな・・・・」

うむ、アウエーでの戦いというものは何があってもおかしくないな。これが世界の戦いか。きちんとアピールできん奴は去り行くのみってことなのか。厳しい・・・・

ー ボールは頭の上・・・ ー
僕  「ブラジルbP(ITF10位台)は強かったか?」
チビ 「身長187センチだぜ。クエルテンみたいなもんだって。」
僕  「そいつトップスピン打つのか?」
チビ 「そんなもん、トップスピンどころじゃないって。バックのシングルハンドで、ボールが俺の手の届かない頭上まで弾んでいくって。」
僕  「手が届かんのか?」
チビ 「届かん。日本と一緒の感覚でやったら、コートから2メートル以上下げられるって。」
僕  「そんなん、まともに打ち返せんなぁ。」
チビ 「おー、全部ライジングで取る気でなけりゃ、試合にならんって。」
僕  「全部ライジングで!? で、取れたか?」
チビ 「取れん・・・・」

で、この試合、第2セットで全部ライジングで取るつもりでやったが、1−6 1−6。 なんだ、結局一緒か。とにかく高地での戦いは、ボールが弾むらしい。それも、想像を絶する跳び方らしい。(チビ談)

ー ボールが沈まん! ー
僕  「みんなボレーとか上手かったか?」
チビ 「おー、どんどん前に詰めてくるぞ。」
僕  「そんなら、お前、得意のトップスピンロブ見舞ってやったか?」
チビ 「おー、見舞ってやった。」
僕  「ビビらせてやったか?」
チビ 「おー、しめたと思ったスピンロブ、ぶりぶりスピンかけても空気抵抗が無くて、全部明後日の方向へ飛んでったわ。」
僕  「トップスピンロブ打てんの?」
チビ 「打てん。入る気せん。俺がビビッたわ。」
僕  「・・・・・・・」

空気が薄い高地ではトップスピンロブが全く落ちないらしい。摩訶不思議な場所だ。これで一つ得意技が削がれたな。
空気が無ければ、摩擦抵抗ができないから、落ちないんだ。で、グランドストロークのトップスピンは地面が介在するから、その瞬間にスピンが効いて思いっきりボールが跳ねると・・・・。想像できん!

ー 外国人には波がある −
僕  「で、外人強かった?」
チビ 「パワー、スタミナ、技術の全部で俺が負けてると思った奴には、今の俺では勝てんわ。」
僕  「そりゃ、誰も勝てんわ。」
チビ 「でも、どれかでもそいつと同等か、それ以上だったら分からん。」
僕  「どれか一つでも?」
チビ 「おー、案外外人は諦めの早い奴がいるぞ。強いなーと思っても、踏ん張ってると、先に相手が諦めることが多い。それにプレーの波が大きいしな。」
僕  「ほいじゃ、頑張って追い込んでプレッシャーかければ、相手が諦めるな。」(わくわく!)
チビ 「おー、でも、そこまで追い込めれん奴がいっぱいいる。」
僕  「そりゃそうだ・・・・」(しょんぼり)

外国選手、上位選手は今のチビ程度ではとても太刀打ちできそうに無いが、それ以下の選手の場合、好調とミスが続く時の波が大きく、その相手のミスが続く時に、こちらがどれくらい追い込めるかで、相手が諦めるかどうか決まることが多いらしい。日本人はやはり我慢強いプレーができるのかも。日本人は納豆を食ってるからな・・・。

ー その他 −
・ 南米は、殆んどの飲み物が炭酸系らしい。
・ 外国選手は、案外、頼めば一緒に打ってくれるらしい。(地元選手より、一緒のシリーズで転戦しいてる選手は特に)
・ チビ程度の会話能力(日本語すら怪しい奴)でも、こちらから積極的に話せば何とかなるらしい。
・ 南米シリーズの女子は、案外レベルが低くポイントが取りやすいらしい。(しかし、危険地帯だから、安易には行けない)
・ このシリーズを一緒に回っていた、イギリスの強豪選手たちは、次はアジアシリーズで、ジャパンオープンジュニアとかにも来るらしい。
・ 現地の米は、パサパサで、我が家の米より不味いらしい。(じいちゃん、ここで喜ぶ!)
・ チビは、いつも青虫とか付いた自家製の野菜を食っているので、過去、この遠征に行ったメンバーの中で、初めて、下痢も病気も無かったらしい。(膝は故障した) 恐ろしきは、田舎もんパワー!(ばあちゃん、ここで喜ぶ!)

と、まあ色々思い出があったようです。参考まで。

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2003年 2月9日(日)
今日のテーマ・・・「踏み込んで打つ」

 上のチビはずっと、オープンスタンスの習得に苦労していました。僕が昔のテニス(ストロークならばレンドルとか)しか知りませんでしたから、チビには全ての球をしっかり踏み込んで体重を乗せて打つようにと口をすっぱくして言っていました。ところがどっこい! 時代はオープンスタンス全盛。 そうだったのか!(遅いって) これはもう我が家の10年近く前の話です。

 当時、テニス雑誌などでは、盛んにオープンスタンスの有効性を語っていました。単純な僕は、「ははーん、そうなのか。フットワークも合理的だし、スイングの巾(フォロースルーで)を追い込まれてもある程度とれるオープンスタンスは確かに有効かもしれない。」と、にわか仕込みの知識を大いに真に受け、チビたちに「おい、時代はオープンスタンスだぞ! 明日からの課題はこれだ!」って。チビたちの方がとっくに知ってましたけどね。こんな育て方、駄目ですよねぇ。

 で、突然の父親の心変わりで、次はオープンスタンスの練習。フォアは何とか形になってきました。しかし、チビの場合はバックハンドはいつまでたってもクローズドのままです。いくらコーチから指摘を受けても、上手くボールに力を乗せられないようです。右利きの場合、バック側のサイドに厳しく振られ、右足を大きくバック側に踏み込むと、自分の背中は相手に向いてしまいます。ここからギリギリの体勢のクローズドスタンス(ダブルハンド)でハードヒットしようとすると、ラケットの振れる巾は手首を返す程度になってしまいます。これがスライスをうまく使える選手なら1本しのぐ事も出来ますが、チビのように打ちたい選手には、かえってチャンスボールを相手に与える結果になることが多いようでした。
チビが試合中盤から、相手選手にバック側を厳しく攻められるのはこのためだと思います。改善の余地が大いにあります。
 僕がバックハンドが上手いと感じている添田君、中原君、鳥屋君、そして井藤君などは、バック側に振られたときに、素早いステップワークの最後に大きな一歩を踏み込み、軸足を決めた瞬間に、すさまじい切り返しのストレートパスを繰り出してきます。あの技術は彼らのフットワークの素晴らしさはもとより、オープンスタンスの攻撃力を物語っています。

 しかし、このところのチビのトレーニング、各種の合宿では、そこで出会う指導者の方から、「今の日本のジュニアは余りにもオープンスタンスにこだわりすぎている。世界で戦っていくには、打てるところは絶対に踏み込んでボールに体重を乗せていかないと、パワーに勝る相手ではチャンスがやってこない。」と厳しく指摘されています。雑誌に紹介されたボブ・ブレッド氏の言葉の中にも同様のことが書かれていましたから、ご存知の方も多いと思います。同様の言葉は、チビを見てくださった色々な方から、必ず指摘のある言葉です。
ふむ、やっぱりまだまだなのだな。世界は遠いぞ。

 で、このことについて、小浦コーチ(伊達プロや浅越プロを育てられたコーチです)とお話ししていてアドバイスを頂いたのですが、チビをご存知の方はお分かりいただけると思いますが、現在のチビは、身体の軸を中心にしたコマのようなスイングフォームで球のスピードを出しています。しかしこれが、コート内でのチャンスボールや、ラリーで優位に立った瞬間、一瞬の余裕が出来た時にも、このスイングでは駄目だということです。一気に自分が優勢に立つためには、この一瞬にヒットポイントに入り、踏み込んで勝負に出なくてはいけない、と話されました。

 このことに関連してチビのフォームについて、ある程度打てていると僕は(本人も?)たかをくくっていたら、小浦さんから打つ瞬間に上体が立ちすぎたフォームだと一刀両断。ボールをヒットの瞬間「上」から覗きこんでおり、これでは体重が全部乗っていかないとの指摘です。そうなのかぁとがっくりしました。小浦さんの言われるには国内レベルの意識なら、小手先だけでもつなぎきれるが、外国勢と当たる場合は、スピード溢れる展開の中からでも重みのある球を打っていけなければ、パワー上位の相手に一気に押し込まれてしまうそうです。また課題が一つ出来ました。

 小浦コーチはこのためのフォームの矯正法として、もっと日頃からボールを見る目線に注意すること。チビは現在ヒットの瞬間、ボールを上から下に覗き込んでおり、上体が立ち、これがボールを呼び込む原因になっている。これを日頃から上目使いにボールを捕らえ、自分から打ちにいくような意識を持たないと駄目ということです。

 ということは、小浦コーチの言われることをイメージすると、もっとヒットの際に目線を下げるために上体を落とさなければなりません。このためには上半身だけを折り曲げるわけにはいきませんから、やはりもう少しひざを曲げておくことが必要です。で、このフォームでボールを上目使いで捕らえようとすると、身体がある程度沈んでいますから、これまでより高い位置で打つような感覚になり、打点も今よりも前にしないと窮屈なフォームになってしまうことが分かりました。で、打点を前に置いたら次はボールを上目使いで・・・おー、いかにも体重が乗りそうなフォームになってきたぁ!

 結果的に、「目線を下げ、ボールを上目使いで捕らえなさい。」というアドバイスは、そのために膝をもっと入れ、打点を高く、より前にヒットポイントを置き、全身でボールに体重を乗せていくことの必要性を僕たちは教えていただきました。またこの体勢を作り出すためには、身体のバランスを保ち続けることが必要で、ヒットポイントにどれだけ素早く入れるかが問題になってきます。
僕なんかは、くどくどと分かったような分からないことを子供に話していましたが、小浦コーチの言われることは実にシンプルで、それをきちんと実行しようとすると、他の面まで向上させなければならないようなアドバイスが多かったように思います。
これをきちんと考え、実行できるかはチビの力量にかかっていますけど・・・(それが大問題!)

 ちょっと技術的なことは感覚的な部分も多く、上手く伝わらなかったかもしれませんが、我が家も悪戦苦闘しながら頑張っていますよー!
皆さんの参考にされてみてくださいね。(チビのバックを狙ってはいけません! 内緒!)

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