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その3  1日目昼〜夜

 

米子浜

(よなごはま:三重県志摩市)

大王崎から少し離れた所にある米子浜。浜辺に洞穴のある岩礁がある隠れスポットらしい。浜へ続く遊歩道の入口は静かな住宅地にあり、特に標識も無いので知らない人は素通りしてしまう場所。Webからプリントアウトした詳細マップを持参していなかったら分からなかっただろう。入口の側に車を路駐して(駐車場が無いのだから仕方ない)、木々に囲まれうっそうとした遊歩道を進む。足元は落ち葉が積もり、時折クモの巣が顔に掛かる。人の往来はかなり少なそうな道。途中から舗装された道になり、入口から10分ほどで弧を描いた浜辺に出る。これはなかなかいい景色。ただちょっと不法投棄されたゴミが目立つのが気になる。

米子浜へ続く遊歩道

大きな石で敷き詰められた浜に波が打ち寄せ引いていく時に、ボコボコボコッと大きな音を出している。何とも独特で不思議な音。動画を撮って掲載しようと思っていたのだが、残念ながら動画にははっきりと音が収録されていなかった。で、米子浜の目玉である洞穴のある岩礁は…無い。場所を間違えたのだろうか。浜からまた遊歩道が続いているので進んでみる。しかし遊歩道は山の上へ上へと続いていて、再び浜辺に出そうな気配も無く、周りは木々に覆われていて外の様子も分からない。戻ろうか迷いつつも先へ進んでいると、木々の隙間から海が見える場所があったので顔を出してみる。そこからは米子浜と海岸沿いの岩々、そして遠くに灯台の建つ大王崎まで眺めることが出来る。これはなかなかいい場所じゃなか。ただお目当ての岩礁は見当たらない。これ以上進むと帰りが大変なので、ひとまず浜辺まで戻る。

浜から続く遊歩道

米子浜が見える

大王崎まで眺望

地面に落ちたままの米子浜案内板

浜辺まで戻った所で米子浜の案内板を発見。本来木の柱に取り付けられていたものが、草の茂った地面に落ちてしまっている。これでは目に留まりにくい。案内板によると、洞穴のある岩礁へ行くには車を停めた道路まで戻り、別の遊歩道をまた歩かなくてはならない。う〜ん面倒くさい。暑い中大王町を歩き回った事もあり結構疲労が出てきているし、空腹感がまた一層と疲労感を増している。それでも折角ここまで来たのだからと車まで戻り、車内にあるカロリーメイトをお茶で流し込んで空腹を紛らわし、洞穴のある岩礁へ向かう。

洞穴のある岩礁へ続く遊歩道の入口は墓地の中にあるのだが、その墓地内を歩き回ってもなかなか見つける事が出来ない。案内板くらい設置してくれればいいのに…この後は英虞湾を見渡せる夕日スポットの高台から夕日を眺める予定で、日の入りの18:00まであと2時間と時間が押してきているし、疲労と空腹でだんだん気力も無くなってきてもう諦めようかと思った頃に、やっと遊歩道の入口を見つける。いくら隠れスポットでもこれはあまりにも分かり辛い。疲労と空腹で重くなった足で遊歩道をトボトボと進んでいく。

洞穴のある岩礁へ続く遊歩道

断崖の階段からの景色

洞穴のある岩礁

木々に囲まれた道から浜辺の断崖の上に出ると海を一望。断崖の階段を下りて再び米子浜へ。そしてお目当ての岩礁にやっと辿り着く。最初に違う遊歩道に入って隣の浜へ行ってから1時間経っていた。いいかげん本当に疲れた。車中泊の旅は毎回歩き疲れている気がする。要因は時間の許す限りあっちもこっちも見て回りたいという、欲張りな自分の性格にあるのだが。何はともあれ、無事目的地に辿り着くことが出来てホッとする。

洞穴のある岩礁は、一見ただ穴が空いていて反対側の海が見える、特別印象的でもない岩。見所は沖からの波が反対側の穴から入り込み、浜辺側の穴から勢いよく押し出される、というもの。穴に入った波は穴の中の壁に叩きつけられ、暴れるように勢いよく吐き出される。これは見ていて面白い。これも動画で撮影したのだが、う〜んどうだろう。生で見たのと比べて随分迫力に欠けるので掲載するのはやめた。

穴の空いた岩の周辺の様子

西側はすっかり夕方の景色

16:00を過ぎて日もだいぶ傾き、西側は逆光で夕方の風景。米子浜でもう少しのんびりしていたいところではあるが、これだけの快晴の下で眺める夕日は素晴らしいに違いないので、日の入り時間に十分間に合うよう米子浜を後にする。

登茂山展望台

(ともやまてんぼうだい:三重県志摩市)

登茂山展望台から眺める英虞湾

日が沈む方のロケーションがイマイチ

リアス式海岸で有名な英虞湾は、夕日の見物スポットとしても有名な場所。昼に訪れた横山展望台を含め、英虞湾周辺にはいくつもの展望台がある。その中で夕日の見物をするのに特によさそうで、大王町からも近い登茂山展望台と桐垣展望台に寄ってみる事に。まず先に寄った登茂山展望台は、日が沈む方角にリアス式海岸の入り組んだ地形があまり見られないので、ロケーションとしてはイマイチ。なので登茂山展望台のすぐ側にある桐垣展望台へ移動。

桐垣展望台

(きりがきてんぼうだい:三重県志摩市)

桐垣展望台に着くと駐車場は満車で、駐車場の周りや道路脇に路駐する車も。どうやらこちらが夕日スポットとして有名な展望台らしい。日の入り時間の18:00までは40分以上時間があるので、道路脇に車を停めて車内で待機。その間にも次々と車がやって来ては、満車の駐車場から引き返して来て路駐し、道路もどんどん混雑していく。

桐垣展望台で夕日を撮影する人達

日の入りの20分前になり車から出て桐垣展望台へ。展望台の柵には端から端まで隙間無く人が。予想以上の人の多さに驚く。桐垣展望台はかなり有名な夕日の撮影スポットだったようだ。何とか撮影スペースを確保し夕日の沈む英虞湾にカメラを向ける。背後ではクラクションの鳴り響く音が耐えない。駐車場と道路は大変な事になっている様子。しかしそんな事を気にしている暇は無い。視界に広がる最高の景色に夢中でシャッターを切る。

英虞湾のリアス式海岸、海苔や真珠の養殖いかだ、遠くに広がる山々、それらが黒いシルエットとなり何とも素晴らしい景色になっている。今まで見てきた夕日のある風景の中でも、群を抜いて素晴らしい眺め。

太陽は17:47に山の向こうに完全に姿を隠す。日の入り時間18:00となっていても、天文学では「太陽の上縁が西の地平線に沈みきった瞬間」が日の入り。陽が沈む方に山がある場合は日の入り時間よりも早く太陽が見えなくなるので、旅行先で夕日を見る予定があるときは、それを念頭に置いて早めに目的地に着くようにしましょう。

日没直後の英虞湾の様子

登茂山展望台の側にあるホテル内の日帰り温泉「ともやまの湯」に立ち寄る。それから昼前に訪れた横山展望台の近くにある志摩市の町に入り、適当に食事を済ませようと思ったのだが、国道沿いにある飲食店は何処も満席で入口には空き待ちの人達。ファーストフード店やコンビにのレジにも人の長い列。これは一体…おそらく普段はさほど人が集まらない小さな町に、シルバーウィークで志摩市の観光に訪れた沢山の行楽客が、夕食を求めて一斉に町に集中したと思われ。人込みはうんざりなので2日目最初の目的地へ向けて車を走らせる。暫くしてコンビにがあったのでおにぎりなど適当に買って簡単に夕飯を済ませる。この先飲食店やコンビニがあるかも分からないので、まぁ仕方ないか。

それからさらに車を走らせ、2日目早朝から観光予定の鬼ヶ城の少し手前にある道の駅に車を停める。道の駅には車中泊と思われる車でほぼ満車状態。子供連れの家族も見かける。不況が影響しているのだろうか、宿泊費の掛からない車中泊旅行者が増えているらしい。この日の走行距離は756km。これまでの小さな車中泊の旅の中での1日の走行距離の最長記録。さすがに疲れた。歯を磨いて0:00過ぎに就寝。