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          第49号 「夏休み編1 語彙増強とワールドカップ」  

 

                     2010年7月10日(土)


------今号の目次-------------------------------------------------------------------------

  はじめに

1.語構成を学んで、語彙増強 〜動詞と名詞から生まれた名詞(1)

2.サッカー・ワールドカップ決勝戦を前に

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 はじめに

 旅行のためにメルマガ発行が遅れると前号に書いたのですが、「夏休みだから」あるいは「夏の旅行前に」イタリア語を勉強しようという方もいらっしゃることでしょう。というわけで、今日から3週間は、「夏休み編」と題して、毎週土曜日にイタリア語の豆知識やクイズをお届けしていきます。執筆は旅行出発前日までにすませ、発行を予約して出かけますので、旅行中は訂正ができず、また、サイトにバックナンバーを載せることも、皆さんからのお便りにお返事をすることもできませんので、ご了承ください。

 

1.語構成を学んで、語彙増強 〜動詞と名詞から生まれた名詞(1)  

 

 前号で、girasole「ヒマワリ」という単語が、動詞girare「回る」とsole 「太陽」から生まれた名詞だとお話ししました。「動詞+名詞」の組み合わせから成るこういう名詞が、イタリア語にはたくさんあります。

 以下は、すべてこうした語構成からなる複合名詞です。ご存じの単語から類推して、意味をあててみましょう。かっこ内には、名詞の性別が記されていて、mは男性名詞、fは女性名詞です。

1. apriscatole (m)    2. aspirapolvere (m)    3. asciugamano (m)    4. asciugacapelli (m)

 

 入門・初級の方には難しいかもしれないので、ヒントとして、それぞれの名詞を構成する単語の意味をお教えします。

1. apriscatole (m)   ⇒ scatole(scatola「缶」の複数形)をaprire「開ける」道具。

2. aspirapolvere (m)  ⇒ polvere「ほこり」をaspirare「吸い込む」製品。

3. asciugamano (m)   ⇒ mano「手」をasciugare「乾かす」もの。

4. asciugacapelli (m)     ⇒ capelli(capello「髪」の複数形)をasciugare「乾かす」製品。

 

 こうなると、クイズめいてくるのですが、お分かりでしょうか。

 では、答え合わせをしましょう。

1. apriscatole (m) 缶切り 2. aspirapolvere (m) 掃除機 3. asciugamano (m) タオル、手ぬぐい   4. asciugacapelli (m) ヘアドライヤー

 お分かりになりましたか? たとえばasciugamanoという単語はすでにご存じで、今回始めて、言葉の成り立ちを知ったという方もいらっしゃるかもしれません。

 どの単語でも、動詞の最終部-reの部分が脱落していることに注意してください。

 ちなみに、ヘアドライヤーについては、ドイツ語からの外来語を使って、 phonと呼ぶ人もたくさんいます。

 おもしろいのは、日本語の「缶切り」、「手ぬぐい」の構成が、「名詞(目的語)+動詞(述語)」であるのに、イタリア語の方は「動詞+名詞」となっていることです。これは、日本語がSOV(主語+目的語+述語)の言語である一方、イタリア語がSVO(主語+述語+目的語)の言語なので、この「述語と目的語の語順」を反映しているわけです。

 日本語でも、中国語の影響を受けてできた言葉は「観月」「登山」など「動詞+名詞」となりますが、本来の和語では「月見」「山登り」で、やはり「名詞+動詞」の語順になります。

 こういう語構成のしくみを知っていると、初めて知らない単語に出会ったときにでも、意味を類推することが可能だし、語彙を増やすのにも役立ちます。

 すべて私の頭に思い浮かんだ言葉を、伊伊辞典で単語の起源を確認してから記したもので、大学や学校の教科書には出てこないかも知れませんが、日常生活ではよく使われる単語ばかりです。このシリーズは3回にわたってお届けしますので、次回をお楽しみに。

 

2.サッカー・ワールドカップ決勝戦を前に

 

 昨日のテレビニュースでは、スペインに敗れたドイツの国民の失望ぶりが画面に映し出され、「ドイツにはスペインからの移民も多いけれども、表立っては喜びを表明できず、ひっそりと祝っている」と語っていました。

 スペインの健闘を称える分数よりも、このドイツ国民の落胆を映し出す分数の方が長いように思えたのですが、こうやって、イタリア国民を慰めようという意図が、奥にあるのかもしれません。

 昨日の新聞には、サッカー・ワールドカップの特集を組み、これまでの全試合結果を振り返っているものもありました。

 皆さんの中には、イタリア・チームを応援していて、なぜイタリアが予選敗退したかと疑問に思われている方も多いかと思います。

 そういう方はぜひ、次のブログの記事、をお読みください。

 「イタリア敗退と日本の勝利 〜イタリアのワールドカップ報道から」(6月25日)

 http://cuoreverde.exblog.jp/14055678/  

イタリア敗退翌朝の新聞報道の記事を要約しているのですが、関連記事三つへのリンクもあり、またこれらの『Corriere della Sera』紙のオンライン記事は、左上にASCOLTAとあるスピーカーのアイコンを押すと、イタリア語の音読を聞けるようになっています。記事本文に入る前に、1分半ほど、記事に関係のない見出しを読み上げる時間の長いのが難点ですが、そういうわけで、リスニングや発音練習の教材にも使えます。

 ちなみに、夫の属する合唱団の旅行で、アグリトゥリズモを訪れたときまで、ワールドカップのテレビでの試合観戦が、旅程に組み込まれていました。

 その模様を語った記事はこちらで、アグリトゥリズモを囲むワイン畑の写真もあります。

 「アグリトゥリズモでもW杯観戦 〜コラーレ・テツィウム、マルケ小旅行2」 http://cuoreverde.exblog.jp/14075446/

 また、もしペルージャを旅行や留学で訪れる方がいれば、次の記事に、7月のペルージャのイベントへのリンクがありますので、参考にしてください。

 「ピザと教会と音楽と」(7月4日) http://cuoreverde.exblog.jp/14121926/

 ペルージャには行かない、行けないという方も、たとえばウンブリア・ジャズのプログラムを見て、自分の見たいコンサートは何日何時にどこで開催されて、いくらかかるか、と調べてみると、イタリア語のいい勉強になります。今年は、日本でも人気があるというMario Biondiも参加しています。


 このメルマガの著作権は石井に帰属します。引用・転載を希望される方はご連絡ください。

  バックナンバーはこちらのホームページからご覧になれます。http://www.kitsunenomado.com

(HPでは、アポストロフィで代用せずに、イタリア語のアクセント記号つきの母音をそのまま使って表記しています。)

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発行者      石井直子

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