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第2号 「イタリア語の効果的な学習法 ― 音声の大切さ(1)」                    2009年1月11日


  
こんにちは、石井です。1月6日は、イタリアでは祝日でした。1225日に生まれたGesu bambino(幼子イエス・キリスト)に贈り物を捧げるため、東方の三博士が星を頼りに長旅をして、ようやくヴェツレヘムにたどりついてイエス・キリストに会ったのを記念して祝う日で、イタリア語ではEpifania(救世主の御公現)と言います。この日は、小さい子供たちには別の楽しみがあります。もしずっといい子だったら、キャラメル・飴・チョコレートなどのお菓子をBefanaが贈ってくれる……夜の間に煙突から降りて、準備された靴下の中にお菓子をたくさん入れておいてくれるはず。でも、悪い子だったら、Befanaは、お菓子の代わりに、靴下に木炭をたくさん詰めて行ってしまいます。我が家でもイタリア人の夫と一緒に、姪っ子たちに菓子詰めの靴下を用意したのですが、いたずら好きの夫は、スーパーで、木炭の形をした黒い砂糖菓子も買ってきて、外のお菓子と一緒に、靴下の中に詰め込んでいました。

 新しい年の初めに、「今年こそは、イタリア語をしっかり勉強しよう」とか「イタリアに行きたい」などの抱負を抱かれた方もいらっしゃることと思います。お互い、初心や新年の誓いを忘れずに、目標の達成に向かって一歩ずつ踏みしめて行きましょう。

 イタリア語の学習に当たってまず大切なのは、自分の目標を明確にすることです。つまり、イタリア語で何ができるようになりたいのか(旅行会話ができればいいのか、それともイタリア人の友だちと中身のある会話ができるようになりたいのか、イタリア語を使える仕事につきたいのか、イタリア語でサッカー観戦を楽しめるようになりたいのか)をはっきりさせることだと思います。そして、学習方法は到達目標によって違ってきますが、できるだけ最初からきちんんとした発音・イントネーションを身につけることと、文法を念頭に置きつつ、でも文法に縛られすぎずに学習を続けていくことが大切だと思います。

 イタリアを旅行中にイタリア人とちょっとした会話を楽しめるようになりたいというのでしたら、しっかり勉強すれば1か月でも大丈夫だと思います。サッカー観戦のためのイタリア語ということであれば、使われる語彙や表現もかなり限られていますので、勉強の仕方によっては、これも2、3か月で目標に達することが可能だと思います。けれども、イタリア人が普通に(平常の速度で普段どおりの語彙を使って)話しているのを理解して、一緒に会話を続けていけるまでには、日本人には、かなりの努力と月日が必要です。もし、あなたがすでにイタリアに留学しているのであれば、文法にとらわれず、間違いを恐れずに、とにかく会話に飛び込んでみる、話に割って入っていく度胸が、きちんと話せるようになるためには、不可欠です。

 イタリア語は、英語に比べてアルファベット表記と発音の隔たりが少なく、日本語と同じで、最もよく使われる音節構造は「子音+母音」です。ですから、発音を覚えるには、とっつきがいい言語です。でも、要注意!日本で販売しているテキストには、片仮名でイタリア語の読みを表記しているものが多いようですが、できるだけ早いうちに片仮名に左右されずに、イタリア語の正しい発音・発声方法を身につけるように気をつけてください。発音のきまり(つづりと発音の対応)を覚え、テープやCDで発音を文字と音声の両方から確認する習慣を身につければ、日本で独学していても可能なはずです。では、なぜ発音を片仮名表記に頼ってはいけないかといいますと、その理由の一つは、片仮名によるイタリア語の発音表記は、正確でない場合が多々あるからです。三つだけ例を挙げますと、

a. pasta['pasta]パスタ): これを「パスタ」と覚えてしまうと、[s]の後に、イタリア語では存在しない日本語の「ウ」を挿入してしまう癖がつきます。
 b. fame ['fa:me]空腹):これを「ファーメ」と覚えてしまうと、fの発音を日本語のフの子音と置き換える癖がついてしまいます。[f]の音は、下唇を前歯で少し噛みながら発音するもので、日本語の「フ」の子音とは全く違う音です。(「フ」を発音してみてください。唇も歯も離れたままで、全く接触しないはずです。)
 c. lana (['la:na] 羊毛、ウール): これを「ラーナ」と覚えてしまうと、'rana'()と混同してしまう上に、一般にただでさえ日本人が聞き分けにくく、正しく覚えるのが苦手なrlを含む言葉を正しく聞き分けられず、覚えられない原因になります。
 
 最初から、何だか長くなってしまいました。残念ですが、そういうわけで、「なぜ初歩の段階から音声面に注意することが大切なのか」、「文法と適度に距離を置いて勉強するのがいいと考えるのはなぜか」については、次号でお伝えしたいと思います。

 
では、また来週。
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発行者      石井直子
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