フロリアノポリス市(ブラジル・サンタ・カタリーナ州)



ブラジル南部3州の真ん中に位置するサンタ・カタリーナ州の州都フロリアノポリス。この街はサンタカタリーナ島と南米大陸の両側に有り、その間は橋で結ばれています。(中心部は島側)ブラジルに住んでいる方は勿論ブラジルらしさを体験出来るこの街にパラグアイ、ボリビアなどの内陸国に在住・駐在されている方にも訪問していただきたいものですね。狭い地域に色々なものが詰まっているのでバックパッカーにもふさわしい街でしょう。



フロリアノポリス市(サンタカタリーナ州・ブラジル)(2006年 1月)

地勢

地図を見ますとサンタカタリーナ島は南北に細長い島であることが分かります。大陸とはこのセントロの橋だけで繋がっており、ブラジルでは一番人口の多い島のようです。日本は島国で離島も多く人が多く住む島は珍しく無いのですが、ブラジルは大陸の国、その中では例外的な存在と言えます。人口約30万人、総面積436平方キロ、全長50キロ、幅20キロの縦長の島。大小合わせると100以上のビーチがあるのだそうだ。島の北端から南端に至るまで道路はよく整備されており、自動車で1時間くらいで行く事が出来ます。

位置はブラジルの南部に位置しており、沖縄の丁度反対側ほとんど対蹠点に位置します。雰囲気も沖縄に似ているように感じます。四季があり、夏は観光地として賑わいますが、冬場は閑古鳥が鳴いていたようです、近年は冬にも多くの人が訪れるようになったそうです。

ただ、よく分からないのは名称です。サンタカタリーナ州にあるフロリアノポリス市なのですが、島の名前はサンタカタリナ島なのだそうです。それならば市の名前もサンタカタリナにすれば良いと思うのですが如何でしょう?



(地図:サンタカタリーナ島)



(地図:フロリアノポリス市・セントロ)



概要
風光明媚で知られているこの街の緯度は大体日本の沖縄くらいで、一年中「初夏」の気候とか、また特に近年、南米南部諸国(アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ)から国際ダイレクト便、チャーター便が増え、それぞれの首都から一時間から二時間程度で着けるという抜群の地の利があり多くの観光客を集めています。国際線乗降客数ではブラジル国内ではサンパウロ、リオに次いで第三位だとか、特にアルゼンチン・ブエノスアイレスからの観光客が多く訪れます。南米でサンタ・カタリーナ、フローリアノポリスは丁度北米のフロリダ、マイアミのような役割を果たしているのかも知れません。観光客の多くはブラジル国内とアルゼンチン、パラグアイなどの近隣諸国の人達で欧米からの観光客は見かけませんでした。欧米からですとより欧州に近いトロピカルな海を求めて東北部のレシフェ、サルバドール、リオなどに行くのでしょう。亜熱帯的なサンタカタリーナはスペイン、南イタリアの風景に似ていますのでわざわざここまで来る人は居ないのでしょうね。

また、これほどの一大観光地で日本人をほとんど見かけない場所は世界には余り類が無いのでは?ブラジルの街を歩く時、サンパウロ州、パラナ州ではよく日系人とすれ違うのですが、ここでは日系人を含む東洋系をほとんど見かけませんでした。世界中どこへでも出かける日本人、これからは増えて来るのかも知れません。温帯に近い気候なので風景は日本と大きな違いはありません。大きな大陸に在る国ブラジルですが、その中では例外的とも言える「島に在る都市」は島国育ちの日本人には不思議な安心感を与えるように思います。

中心部の海岸沿いには高層住宅が立ち並び、現在もどんどんと新築の高層ビルが建築中です。人口は40万人と聞きましたが、風格としては200万都市にも見える堂々たる大都会です。ブラジル国内では気候・治安・利便・風光どれをとってもトップを争い、サンパウロなどからここに移り住む人、別宅を構える人が多いようです。街の海岸では平日でも散歩したりジョギングしたりと保養地らしい光景が見られます。退職してここに移り住んでいるのか、熟年の方が多いようです。大陸と島との間には2本の橋があります。一方は写真の吊り橋で80年程前に架けられて老朽化が進み現在は使われていません。もう一本は片側4車線在る橋で街の両側の交通の大動脈となっています。

旧市街は道が細く、自動車もうねった道を行きます。サンパウロやリオですと最近は治安が悪くなり、中心部を歩くのにはある程度の危険を覚悟しなくてはならないようになっているようですが、ここはずっと安全なようで皆ゆったりと歩いています。南部には黒人が少ないと聞いていましたが、確かに欧州系の人が多いように見えます。ただサンパウロでは「フローリアノポリスはヨーロッパみたいだ」と聞いていましたが、やはりブラジルでむしろ非常にブラジルらしい街のように感じました。治安が良いせいか、ブラジル人本来の優しさ、陽気さが感じられます、昔のリオ、サンパウロもこのような感じであったのでしょうね。地元の人の話ではこの街に来る観光客が気に入って住み着くケースが多いのだそうです。治安の良さの一つの要因として島になっており、出入りが一本の橋だけという点が大きいのかも知れませんね。

旧市街に在る市場は観光名所としても知られている場所です。靴・雑貨・衣類等が売られており、一角にはビール等を飲む店もあります。市の中心は大聖堂(カテドラル)です。11月15日広場の横に在るこの大聖堂は見事な白亜の建物です。中心をちょっと出ると近代的な高層住宅が続くのですが、中心部は非常に落ち着いているたたずまいです。この地区は昔ながらのブラジルらしい雰囲気があり、この辺りを散策するのも楽しいものです。旧市街の中心が市場ならば、高層住宅の立ち並ぶ新市街の中心はショッピング・センターでしょう。このミラマール・ショッピング・センターは非常に近代的な建物で、中には食堂街、遊園地などもあり、家族連れが一日楽しめるように造られています。



サンタカタリーナ州旗



01・大陸と島を繋ぐ橋

大陸と島との間には2本の橋が架けられています。古い方の橋は綺麗な吊橋で、エルシリオ・ルスという名称です。全長は819メートル1926年に開通している。フロリアノポリスの象徴的な存在ですが、現在は使われていません。



(写真:橋と大陸側-01:エルシリオ・ルス橋)

実際に使われているのは二本の自動車道路です。こちらの方は実質本位に造られていて余り面白い橋ではありません。



(写真:橋と大陸側-02)



(写真:エルシリオ・ルス橋-01)



(写真:エルシリオ・ルス橋-02)

橋の近くまで行ってみましたが、今後直して使う気が無いのかも知れません。



(写真:エルシリオ・ルス橋-03)



(写真:エルシリオ・ルス橋-04:大陸側)



02・海岸沿いの高層建築

海岸沿いにはマンションが建ち並んでいます。数キロに渡りびっしりと並んでいてリオを彷彿とさせます。



(写真:中心部・海岸沿いのビル-01)



(写真:中心部・海岸沿いのビル-02)



(写真:中心部・海岸沿いのビル-03)



03・新しい高層建築

市内の至るところに新築のビルが建ち並んでいます。



(写真:新築のビル-01)



(写真:新築のビル-02)

建設中の大型ビルもたくさんあります。市街地が急激に大きくなっている印象があります。



(写真:建築中のビル)



04・市街地の高層建築

海岸沿いだけでは無く市街地には高い建物がたくさんあります。オフィスよりも住居用のビルの方が多いようです。



(写真:市街地のビル-01)



(写真:市街地のビル-02)



(写真:市街地のビル-03)



(写真:市街地のビル-04)



(写真:市街地のビル-05)



(写真:市街地のビル-06)



(写真:市街地のビル-07)



(写真:市街地のビル-08)



(写真:連邦警察)

市街地の周囲には丘が広がっていますがそこには小さな家が密集して建っています。リオや他のブラジルの大都市にも見られる風景です。ただ見ていますと高い場所は小さい家と決まっているわけでは無く、ある場所は逆に高級住宅が占めているという所もあるようです。



(写真:丘の上まで市街地が延びる-01)



(写真:丘の上まで市街地が延びる-02)



(写真:丘の上まで市街地が延びる-03)



05・繁華街

サンパウロにも繁華街がありますが、ひったくり等の危険があり、ビクビクしながら歩くというのが実際のところです。中間層以上の多くは中心部の繁華街ではなく、郊外にあるショッピングセンターに行くというのがライフスタイルになっているように感じます。このフロリアノポリスでは中心部の繁華街はしっかりとしており、高級な店も多く多くの人で賑わっています。こざっぱりとしていて綺麗で気持ち良く買物を楽しむ事が出来ます。

市の中心部「11月15日広場」付近が最も人通りが多い繁華街になっています。



(写真:繁華街-01)



(写真:繁華街-02)



(写真:繁華街-03)



(写真:繁華街-04)



(写真:繁華街-05)



(写真:繁華街-06)



(写真:繁華街-07)

繁華街の中にテントのような覆いのアーケードがありました。中に入りますと全て「履物」のお店でした。ぞうりとサンダルがびっしりと並んでいます。果たして何足くらいあるのでしょうか?見当が付きません。



(写真:履物のお店)



06・中央市場・食堂

中心部の海岸近くに中央市場があります。歴史的な建造物という感じで、風格を感じます。



(写真:中央市場外観)

近づいて中庭に入りますと魚介類を中心とした食堂になっていました。魚をつまみにしてビールを飲んでいる・・というグループが多く居ました。カメラを向けますと「うまいぞ、最高だ!」と人差し指をぐっと突き上げていました。



(写真:中央市場・中庭)

中は魚介類を売っているお店が多くあります。この中は東洋系の人がちらほら居ました。日中韓は共通して魚介類が好きなのでしょう。



(写真:中央市場内部-01)

売っている魚はどれも新鮮そう、値段もリーゾナブルです。



(写真:魚介類の店-01)



(写真:魚介類の店-02)

上の方にドンと置かれているのは生牡蠣です。



(写真:生牡蠣)

蝦や魚介類も豊富にあります。



(写真:蝦と貝類)

市場の中にはお酒を楽しみながら魚介類を食べる事が出来るお店がありました。有名なお店のようで、各界の有名人が訪問した時の写真がびっしりと貼ってありました。中央にはルーラ大統領が訪問した時の写真がありました。ただお上品で量は多くなく個人的には満足度は低い・・という感じですね。



(写真:魚介類を食べることが出来る店)

その向かいのお店は喫茶店になっているのですが、テレビの撮影が行なわれていました。カウンターの女性がコーラを注ぐシーンが繰り返し撮影されていました。



(写真:テレビの撮影が行なわれている喫茶店)

勿論街にはこの他にも多くのレストランがあります。日本食のレストランも幾つか見掛けました。全体的にはお洒落なレストランが多いようです。



(写真:ちょっとお洒落なイタリアレストラン)

そして目立ったのはボブスというチェーンです。マクドナルドのブラジル版と言った存在のようで軽食とアイスクリームのようなデザートを扱っています。昼時は人で一杯になります。



(写真:Bob’s)



(写真:軽食堂)

軽食で人気があるのが各種の揚げものです。大きさ、形そして中身も様々です。これを幾つかいただいて昼食にする人も多いようです。



(写真:軽食)



07・教会・公園・博物館

セントロの中心には教会、公園、博物館などが集まっている場所があります。この街の大聖堂(カテドラル)は「11月15日公園」の前に建っています。訪問した時には修理中で工事の囲いがありました。



(写真:大聖堂・カテドラル)

セントロにはもう一つ綺麗な教会があります。1787ロサリオ聖母マリア教会という教会で小高い丘の上にあります。



(写真:1787ロサリオ聖母マリア教会)

さて、11月15日公園は大きな木が中央にあり、そこでサクソフォーン奏者が演奏をしていました。ボサノバの名曲、なかなかの腕前でした。



(写真:公園の中のサクソフォーン奏者)



(写真:公園の近く)

公園に隣接してサンタカタリーナ歴史博物館があります。中の展示は大したものでは無いのですが、建物自体が風格があり、なかなかのものでした。



(写真:サンタカタリーナ歴史博物館-01)



(写真:サンタカタリーナ歴史博物館-02)



08・露店の商売・屋台

セントロを歩いていますと露店・屋台が多くあります。



(写真:露店)



(写真:屋台-01)

以前はココナツ水を飲む屋台はその場でナタでココナツを割りストローを差込み飲んだものです。現在はチェーン化されていてココナツ水をあらかじめタンクに入れて売っています。



(写真:屋台-02)

一番オーソドックスなポップコーンが売られています。



(写真:屋台-03)

そしてよく見かけたのはDVD販売です。何となく怪しそうで、海賊版ではないかと思います・・



(写真:屋台-04)

そして椅子に座ってひたすら待っている人が居ます、これはくじ売りです。



(写真:屋台-05)



(写真:屋台-06)



10・ショッピングセンター

セントロに大きなショッピングがあります。ベイラマール・ショッピングセンターがあります。かなり大きな建物で、上の階は駐車場となっています。



(写真:ベイラマール・ショッピングセンター外観 -01)



(写真:ベイラマール・ショッピングセンター外観 -02)

中に入りますと中央には大きな空間があり、各階には商店が並んでいます。地上階には映画館、最上階には食堂がありました。



(写真:ベイラマール・ショッピングセンター内部)

上の階にはファーストフードが入った食堂があります。



(写真:ベイラマール・ショッピングセンター食堂)

ファーストフードの中には日本食もあります。皆さん寿司などを箸で器用に食べています。



(写真:ベイラマール・ショッピングセンター食堂内の日本食)

さて、ショッピングを歩いていますとテレビのインタビューをやっていました。



(写真:テレビのインタビュー)

マンションの販売コーナーでは模型を作ってプロモーションをしていましたが、デジカメで写真を撮っている人がいました。ブラジルでもデジカメの普及はすごく、もうほとんどフィルムのカメラを見掛けなくなりました。



(写真:デジカメでマンションの模型を撮影)



10・大陸側点描

大陸側にはほとんど行きませんでしたので目立ったものを幾つか紹介します。

大きなショッピングがありました。島内にあるショッピングと比較しますとゆったりと平屋でゆったりとした造りになっています。



(写真:ショッピングセンター外観)

面白い同じような形の小さい住宅が密集している地区がありました。多分中間層相手の建売なのでしょうが何となく同じようで違う変な住宅です。



(写真:小さな集合住宅が密集)



(写真:不思議な建物)

何故か大きな自由の女神が建っていました。



(写真:自由の女神)

フロリアノポリス市と言いますと綺麗な海岸のイメージが強いですが、都市としても規模も大きく歩いて楽しい街でした。単調な街が多い中で色々な顔を持った街というのがこの街の印象です。バスから外を見ていて次にどんな景色が現れるのか?とワクワクします。意外な風景が目に飛び込んで来る・・そんな街ですね。



11・大陸側郊外点描

大陸側をフロリアノポリス市から北上して行きますとカンボリウなどの海岸があります。この辺りがパラグアイから一番近い海岸という事でカンボリウにはパラグアイが多く居ます。余裕の在る人はここのマンションを別荘として持っている人も多いそうです。



(写真:カンボリウ-01)



(写真:カンボリウ-02)

今回の旅行はアスンシオンからナベガンテスまでのチャーター便を利用しました。アスンシオンから1時間半で到着します。ナベガンテス空港はカンボリウとブルメナウの中間地点にある空港でサンパウロに多くの飛行機が飛んでいました。国際空港となっており、パラグアイや他の近隣諸国からチャーター便が飛んで来るのでしょう。



(写真:ナベガンテス空港)

今回乗った飛行機はTAMのものです。アスンシオンの旅行会社が借り切っていて、夏の期間毎週土曜日飛ばしているものです。



(写真:アスンシオンとナベガンテスを結ぶチャーター便)



12・ブルメナウ (98年 3月)

今回の旅行ではドイツ風の都市として有名なブルメナウには行く事が出来ませんでした。98年に訪問した時の記事をそのまま掲載します。いつかは再訪したいですね。

サンタ・カタリーナ州はブラジル国内では欧州系特にドイツ系移民の多い事で知られています。特に有名なのがブルメナウ市です。人口は25万人程度でそれ程大きくは無いのですが、内陸の山間の川に沿い出来た街です。盆地になっていて、夏暑く冬は寒いようです。

実際に行ってみると欧州風というよりはごく普通のブラジルの街のようですが、確かに街を挙げてドイツ風を目指しているようには見えました。中心部には確かに昔建築したドイツ風の建物もポツポツとありましたが、繁華街で見かけるのは最近建てたものばかりが目に付きました。聞けばドイツ風に建築すると5年間は税金が免除になる?とかで、銀行・商店等が建て替える際にはドイツ風に建てるようなのです。



ドイツ風なイメージの繁華街

努力のかいがあってか、中心街の雰囲気は他のブラジルの街とは違って確かに欧州風にはなっていると思いますが如何でしょうか?



街の中心部で見かけたドイツ風建物

中には大きなドイツ風の建物が建っています。



新築の建物もドイツ風(銀行)

目抜き通りの銀行街も全部ドイツ風に建てられいます。中を覗くとどこにでもある普通の銀行なのですが、とにかく外見はドイツ風です。この繁華街を出るとごく普通のどこにでも在るブラジルの風景が続いています。



街の中心を流れる川

街の中心には川が流れています。今年は雨が多いのでかなり増水しているようです。



ドイツとビールのテーマ・パーク

写真や日本のテレビでブルメナウとして、よく紹介されているのがこのテーマパークです。ドイツとビールがテーマのここではドイツに行った気分味わえるように演出しています。大型観光バスで乗り付け、大きなビールジョッキを片手にドイツ風の帽子をかぶり記念撮影をしているアルゼンチン観光客の姿が目に付きました。



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