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■ コ リ ン ・ ホ ル ト ・ ソ ー ヤ ー ■
(Corinne Holt Sawyer ?~)
ミネソタ大学卒業後、イギリスのバーミンガム大学でシェークスピアを研究し博士号を取得。帰国して、サウスキャロライナのクレムスン大学で二十六年間勤務。その間、ミネソタ、フロリダ、ノースキャロライナの大学でも、英文学、スピーチ、マスコミ学の講義をした。大学で講師を勤める傍ら、ミステリ作家、地元テレビの放送作家兼女優としても活躍。様々なテレビCMのナレーションを担当し、生活情報番組を持ったこともある。
引退後はカリフォルニアのカールスバッドにある老人ホームに入居。フランス料理を愉しみ、ブリッジを教え、世界中を旅行し、ミニコミ紙を編集。自らの住む老人ホームにはオフィスを構えている。



作 品 I N D E X 


<海の上のカムデンシリーズ> NEW
1.老人たちの生活と推理
2.氷の女王が死んだ
3.フクロウは夜更かしする
4.ピーナッツバター殺人事件 NEW


NEW
■ 海 の 上 の カ ム デ ン シ リ ー ズ ■
(1988~年)

高級老人ホーム<海の上のカムデン>を舞台に元気な老婦人、アンジェラとキャレドニアが大活躍!
ユーモアたっぷりの本格推理小説シリーズ


第1弾
オンライン書店ビーケーワン:老人たちの生活と推理
老人たちの生活と推理

(1988)
The J. Alefred Prufrock Murders

中村有希:訳
 創元推理文庫
 2000.7 \861
 4488203027
第2弾
オンライン書店ビーケーワン:氷の女王が死んだ
氷の女王が死んだ

(1989)
The Murder in Gray and White

中村有希:訳
 創元推理文庫
 2002.4 \861
 4488203035
第3弾
オンライン書店ビーケーワン:フクロウは夜ふかしをする
フクロウは夜ふかしをする

(1992)
Murder by Owl Light


中村有希:訳
 創元推理文庫
 2003.3 \966
 4488203043
オンライン書店bk1

高級老人ホーム<海の上のカムデン>やその周辺で起きる殺人事件を、入居者の人生経験豊かな2人のご婦人(”おばあちゃん”とか”お年寄り”と言うと怒られそう。)がいっぱいの好奇心と行動力で解決して行くユーモアミステリー・シリーズ。

■ <海の上のカムデン>
サンディエゴから程近い海辺の町カムデンはかつでリゾート地として賑わっていましたが、ハイウエイが通ってからはリゾート客が素通りしてしまうようになり、今は静かでのんびりとした町になっています。賑わっていた当時は映画スターがアバンチュールを楽しむのに利用されることで有名だったスペイン風のリゾートホテルも、今では高級老人ホームに様変わり。充実した設備と、至れり尽くせりのサービス、美味しい食事が売り物です。

■ 名コンビ アンジェラ&キャレドニア
第1弾の『老人たちの生活と推理』では、そこに新たに入居して来た海軍提督の未亡人アンジェラ・ベンボウさんは、歯に衣着せぬ物言いに加えて儀礼的な社交は大嫌いという人で、他の入居者からは煙たがられて孤立していました。そこに殺人事件が起き、アンジェラの持ち前の好奇心と行動力がムクムクと頭をもたげ、操作に首を突っ込んで行きます。そのうちに入居者の一人で同じく海軍提督の未亡人キャレドニア・ウィンゲイトさんと意気投合。小柄でちょこまかとフットワークの軽いアンジェラと、大柄でどっしりとした女傑の風格を持つキャレドニアという対照的な2人ですが、共通なのは旺盛な好奇心。2人はいつしか名コンビとなり、やがて次々起こる殺人事件の捜査に首を突っ込んで行くことに…。

■ 魅力的な登場人物たち
登場人物は、呑んだくれのグローガン翁、穏やかな紳士のブライトン翁、ちょっと天然系のメアリ・モフェット、見分けがつかない双子のドラ・リーとドナ・ディーなどの個性豊かな住人たち、若い美人のウェートレス・コンチータ、しぶちんの支配人トゥーガスンと言ったスタッフたちに加え、「(往年の美男俳優)ギルバート・ローランドにそっくり!」(アンジェラ:談)で物腰優雅なマーティネス警部補、大柄だからこそ<ちびすけ(ショーティ)>と呼ばれている朴訥な青年スワンソン刑事といった人々がレギュラーで登場。しっかりと脇を固めて楽しませてくれます。

お年寄りだからこその含蓄のある言葉や、年齢を跳ね除けるパワーがいっぱい。でも、時々は年を取ったことを自覚させられてちっぴり悲しくなって…。と、老人ホームが舞台という独特の味わいがユーモアたっぷり、至るところに散りばめられていて、読み終わると何だか元気が湧いて来る…そんなシリーズです。

■ ギルバート・ローランドの風貌は? ■
(リンク先は別ウインドで開きます。)
ハンサムで優雅なマーティネス警部補はアンジェラ曰く「ギルバート・ローランドそっくり!」。・・・と言われれば気になりますよね、ギルバート・ローランド。で、画像検索してみました。
 @ Gilbert Roland
@ Golden Silents(英語)の中の紹介です。3枚ある内の一番下がマーティネス警部補っぽい!

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< 第 4 弾 >
■ ピ ー ナ ッ ツ バ タ ー 殺 人 事 件 ■
(The Peanut Butter Murders 1993年)
★★★★

今回はなんと!マーティネス警部補から捜査を依頼された2人
いつも以上にやる気満々! いつも以上に暴走が心配?


オンライン書店ビーケーワン:ピーナッツバター殺人事件

創元推理文庫

 東京創元社 2005.6 \987 4488203051

オンライン書店bk1




■ 内 容
線路脇で見つかった見るも無残な轢死体は<海の上のカムデン>の新入り入居者エドナの婚約者だった。事故か自殺か、あるいは殺人か? いつもは「お願いですから大人しくしててくださいね!」とアンジェラとキャレドニアをハラハラしながらたしなめていたマーティネス警部補が、今回は情報の少なさに困り果て、ホームの中での聞き込みを2人に依頼。2人が張りきらない訳が無い! 今回は他の入居者まで探偵ごっこに巻き込んで、いつも以上の大暴走!

■ ファンタスティックな<カムデン・ファミリー> そしてマーティネス警部補
3年ぶりの待ちに待った新刊で、懐かしい面々に再会出来たのが何よりの楽しみ、というくらい、この作品のレギュラーメンバーたちには親しみがあります。一人一人も魅力的ですが、みんな揃って<カムデン・ファミリー>と言った感じで、それがまたいいんです。特にマーティネス警部補とアンジェラ&キャレドニアのコンビの関係がいつもながらに素敵です。あんなに老婦人に対して優雅で親しみに満ちた接し方をしてくれる男性は本当に素敵! しかもハンサムなんですよ! 憧れちゃいます。でも、そんな警部補にそんなふうに接してもらえるのも、やっぱり2人が魅力的だからなんです。

■ キャレドニアあってのアンジェラ
暴走気味のアンジェラ、そんなアンジェラの手綱をどっしりと構えたキャレドニア握ってる・・・という構図が今回は更にはっきりして来ました。好奇心旺盛なところは共通していても、まるで少女のように行動力抜群(ただし、あまり考え無し)のアンジェラと、どこか大人(たいじん)の風格を漂わせるキャレドニアの対照的なところがまた、相乗的に効果を醸し出しているのですが、この作品ではやっぱり、キャレドニアあってのアンジェラなんだと感じさせられます。そのくらい、キャレドニアの人物造形が生きています。

■ <カムデン・ワールド>を楽しむ
本格ユーモアミステリーということになっているシリーズですが、正直なところ、いつもは謎解きがどうだとかこうだとかは殆ど考えず、いろいろな出来事や人間関係の楽しさに引きずられるように読んでしまうんですが、今回は伏線もきっちりしていてミステリーとしても楽しめました。でも、やっぱりミステリーはこのカムデンの世界を楽しくする味付けの一つと言った感じで、メインはお年寄りたちの生活や思考の面白さ、そしてその裏側に隠された含蓄にあると思います。ミステリーというジャンルに拘らず、<カムデン・ワールド>そのものを楽しんで欲しい作品です。
(2005.6.15)


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