帝京中学校・高等学校


塾対象学校説明会 2003年6月19日

帝京中学校・高等学校の塾対象説明会は、学校ではなく、池袋のホテル・メトロポリタンでおこなわれました。はじめは、学校を見られない説明会は意味が半減するような気がして、出席する気がしませんでした。

ですが、わたしのところにサッカーをしている男子がおり、帝京を有力な志望校と考えています。そこで、一日も早く情報を仕入れておかなければ・・・と思い、出かけていくことにしたのでした。それにしても、男の子というのはクラブ活動というのが学校選びの一番の要素になることがあるものなのですね。

りっぱなホテルにちょっと気後れしつつ入っていくと、会場である3階の富士の間は、ちょっとした体育館よりも大きな、かなりの大会場でした。体育館とちがうところは、床にはカーペットが敷かれ、天井からは華麗なシャンデリアが下がっているということです。

その広い会場に、あとからあとから塾の先生方が入っていらっしゃいます(@@) 遅刻者が着席しおわるころには、ほとんど満席になっていました。いったい何百人の先生方がいらっしゃったのか見当もつきませんが、少なくともわたしが出席した塾対象説明会の中では、だんとつで一位の出席者数です。

さいきん、出席者数が少なくてさびしい塾対象説明会が続いていたので、これも少子化と不況の影響かなあ・・とか思っていました。たとえば大きな塾などでは、先生方への時間外勤務手当などが払えなくなっていて、出席者数が減っているのかなと考えていたわけです。

ですが、この帝京の説明会の大盛況ぶりを見ると、それが思い違いであるということを思い知らされました。とにかくすごいスケールです。

校長先生のお話は、「帝京グループのことで、皆様に不愉快な思いをさせて申し訳ございません」と、帝京大学の不祥事に関するおわびのお言葉から始まりました。なお、実際は帝京中高は帝京大学の「付属校」でなく「系属校」ですので、つながりもそれほど強いわけではなく、大学の不祥事とはまったく関係ないと思われます。

次に新校舎建築についてのご説明がありました。順調に工事は進んでおりますが、9月完成の予定が2か月伸びて、11月になるとのことでした。12月か来年の1月にはお披露目をなさるそうです。ただ、あとで別の先生からご説明がありましたが、建築後のホルムアルデヒドの残存量?が規定を下回らないと使用できないとのことで、実際の使用は来年度からになるとのことでした。

つづいて昨日の日経新聞の記事で、私立校が品質保証規格を取得したことに話題が移りました。いままでは品質保証というと物だけに与えられていたものですが、これからは国際規格にのっとって、学校にも品質保証が与えられる時代となったそうです。

また、昨今、公立も中高一貫校を設立しつつあることにも触れられました。このことについては、「正直言いまして非常に危機であります」ととらえられているようでした。公立の大きな組織力は、非常に手ごわいようです。

「では、教育面はどうなのか」とのことで、知育・徳育・体育のバランスの取れた教育が本校の目標になっています。知育面では、中学校では基礎学力を身につけること。高校では難関校を目指してほしいとの教育が行われています。

徳育面もあいまいにしないで、子どもたちが悩んでいることをいち早く見つけだしてフォローされています。体育面では、クラブ活動を通じて、ひとつのことをやり抜くということを身につけさせています。

また、国際交流も盛んで、8名の交換留学生を受け入れています。校長先生がおどろかれたのは、帝京の生徒たちが留学生と英語で会話をしていたことだそうです。近くロシアの留学生も受け入れる予定で、こうしたことを通じて国際的な視野を身につけさせようと考えてらっしゃるそうです。

つづいて、中学の学年主任の先生より「学校生活についての現場からの報告」と題するお話がありました。本校の中学校は8時15分から始まりますが、毎朝その時刻よりNHKの基礎英語を用いた英語の学習がおこなわれています。

数学科についてはもっと早く、7時30分から希望者に対する補習がおこなわれています。補習にはもっとレベルの高い勉強をしたいという生徒から、授業についていけない生徒まで、さまざまなレベルの生徒が参加しているようです。

授業は毎日6時間で土曜日のみ4時間です。基本的には基礎レベルをきっちりと押さえた授業ですが、常に大学入試を意識してらっしゃるそうです。

放課後はクラブ活動が中心になります。ですが、中学生は週3日までという制限があります。保護者のかたからもっと増やしてほしいとの要望もあるそうなのですが、かえって3日間しかないために、生徒たちは非常に集中して取り組んでいるようです。

本校のクラブ活動は、技術のみを重視するのではなく、全人格的な人間形成に主体が置かれています。帝京というとサッカー部が有名ですが、この方針にのっとり、レギュラー選手でなくても、成績が向上したり、日常生活がすぐれていると判断された生徒は意図的に試合に出すようにしているとのことでした。

それでも都大会でベスト4まで進出したのはたいしたことだと思います(@@) なんとなく帝京のサッカー部というとスポーツエリートみたいな子の集まりかと思っていましたが、こういう面もあるのですね^.^

また、放課後にも英・数を中心とした補習がおこなわれています。この補習は保護者からの要望で設けられたものだそうです。帝京では授業の内容についていけない生徒は実際にはほとんどいないので、普通の授業よりもっと高いレベルのものがおこなわれているようです。そしてこの補習は7時間目として時間割に組み込まれているそうでした(@@)

春・夏・冬の長期休みには、全教員が補習の講座をおこないます。希望者と遅れている生徒が対象で、夏休みはだいたい10日前後の日程が組まれています。

高校は4コースにわかれます。それぞれ、次のような特徴があります。

文理コース…自由な進路選択のできるカリキュラム編成。

理数コース…医科・歯科・薬学科志望者が多く、目的がはっきりしている。真剣に勉強に取り組んでおり、勉強合宿もあるが、嫌がる子はいない。

インターナショナルコース…英語に接する機会が多い。ネイティブの先生専用の職員室があるが、よくそこに入り浸っている。留学で大きな自信を身につけて帰ってくる。

文系コース…部活動と大学進学を両立させるコース。最近ではスポーツ進学でなく、実力で大学に合格する生徒も増えている。厳しい練習・試合を通じて、「やればできる」という意識を身につける。

なお、中学から上がってきた一貫生は、高校からの生徒とは別クラスになるそうです。お互いに、いい意味でのライバル関係にあるそうでした。

つづいて、生徒の進路についてのご説明がありました。本校ではA評定(平均評定4.3以上)の生徒は、ほとんどが他大学に進学しているそうです。帝京大に進学するのは、おおむね平均評定3.0以下の生徒が多いようです。「そのまま帝京大学に進学というイメージがありますが、子どもたちはいろいろチャレンジしている」そうでした。

説明会が終わってつくづく感じたことなのですが、わたしはいままで吉祥女子とか鴎友のことを「なんとなく企業っぽい学校」というイメージでとらえていました。ですが、とーんでもない思い違いでした。本校とくらべれば、まさに大人と子ども。帝京のスケールの大きさには、ただただ圧倒されました。

しかしながら、帝京グループの一員としての強固な基盤と組織力をもった本校は、男の子の進学先としては魅力的なのではないかと思いました。スポーツに熱中したい子にとってはなおさらです。また、お勉強面についての体制もしっかりとしているようですから、クラブ活動だけにかまける心配もなさそうです(笑)

ある意味非常に特徴のはっきりしている学校なので、お勧めしたい男子の生徒の顔がすぐに思い浮かぶ感じです。そう、運動は大好きだけれど、ほおっておいたらお勉強をしなくなるような・・・(笑) 自分の教室にもどったら、さっそくお勧めしてみよう・・・と思った学校でした。


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