共立女子中学校・高等学校


学校説明会 2002年11月1日

共立にはいままでふたりの生徒を合格させたことがあるんですけど、どちらも思い出深い生徒でした。ひとりはおばあさま、お母さま、おばさまが共立ご出身という完全な共立一家の子でした。これは絶対に合格させなければ・・・ということで、教科指導だけでなく、当時はまだあった面接についても何十回も練習したものでした。

面接の時の答えかたも、生徒とふたりで考えて練りに練って作ったので、今でも一語一句にいたるまで覚えています。

「あなたはどうして本校を受験しようと思ったのですか?」

「はいっ!! わたしの母も祖母もおばも本校の出身です。わたしは母や祖母から、小さいときから何度も本校のすばらしさ、厳しいながらも思いやりのこもった、先生がたの暖かいご指導のことを聞かされて育ってきました。ですから、わたしもどうしても本校に入学したいと思い、きょうまでいっしょうけんめい勉強してきましたっ!!」

いま思うとずいぶん稚拙な志望動機です・・・(=^^=) ですが、面接特訓の成果かどうかわかりませんけど、その子はただ一校だけ受けた、共立よりも偏差値がずっと下の安全校は落っこちてしまったのに、共立には合格してくれました\(^O^)/ いま思い出してもちょっと冷や汗が出るような受験結果でした(^^;;

もうひとりの子の受験の時には、初めて「校門激励」というのをしに行ったので思い出に残っています。方向音痴だというのに無謀にもスクーターで出かけ、道に迷って共立に到着したのは入場時刻の7時ぎりぎりでした(^^;;

大手の塾の先生たちが旗を立て、何十人も腕章をつけて立ち並び、テレビカメラまでやって来ていて異様な雰囲気でした。たしか応募者が2千人ぐらいいた年でしたから、おびただい数の受験生親子がぞくぞくと歩いて来ます。自分の生徒をさがすのにたいへんな苦労をしました(^^;;

8時すぎまで待ったのに、けっきょく生徒に会って激励することはできませんでした(/_;) あとで聞いた話では、その生徒は6時台にはもう来ており、入場がすこし早められたので7時ちょっと前に校内に入っていたそうでした(^^;;; そんなわけで激励はできなかったですけど、無事に合格してくれたのでほっとしました^.^

きょうの説明会は、まよわないように電車で行ってきました。ところが共立のホームページからダウンロードしてあった地図がずいぶん大まかなもので、東西線の竹橋駅から地上に出ると、どちらに進めばいいかよくわかりません(^^;; えいやっ、と勘で進んでいくと、ありがたいことに反対側から共立高校の生徒たちが三々五々、何人も歩いてきました。

生徒たちの様子を観察すると、スカート丈がやや短かめで、すこし茶髪っぽい子もいます。現代においては標準的な私立女子校の高校生の服装という感じでしょうか・・・。ですが、全員くつ下だけはふくらはぎの3分の1ぐらいの白ソックスをきっちりとはいています。なんとなく、スカート丈よりもソックスについての指導のほうが厳しいような気がしました。極端に服装の乱れた生徒はひとりも見かけませんでした。

会場の講堂に行くまでは大きな校舎をぐるーっと回らなければいけませんでした。共立講堂はすこし古びているものの、さすがにすごくりっぱな大きなものでした。

講堂の中に入ってびっくりしたのは、生徒たちによる太極拳の演舞がおこなわれていたことでした(@@) 生徒たちは黒、水色、白、ピンク、赤など、色鮮やかな中国服?を身にまとい、とてもかわいらしく演技していました^.^

時間になって説明会が始まり、はじめに司会の先生のごあいさつがありました。「前回予告めいたものを言いましたが」と、卒業生の保護者のかた6名をお招きしての質問時間を設けるというお話があったので、おやっと思いました。

あとの教頭先生のお話でも、再三「前回は」とか「次回の予告をしますと」というお話が出てきましたから、どうやら3回実施される共立の説明会は「続き物」になっているようです。ですから、志望なさるかたは3回とも出席することが前提になっているようでした。

また、卒業生によるお話というのはありそうですが、卒業生のお母さまがたがお話をなさるというのは他校では経験したことかありません。とてもユニークな企画で、どういうお話になるのかとても楽しみです^.^

つづいて校長先生によるお話となりました。共立の説明会といえば、以前お聞きした「中学受験というものは・・・」というお話をぜひまた聞きたかったんですけど、このホームページの掲示板で、卒業生のかたから校長先生が替わられたというお話を聞いていました。ですが、新しい校長先生のお話も楽しみです^.^

校長先生はゆっくり、はっきりしたご口調でお話しになったので、とても聞き取りやすかったです^.^ はじめに、本校の歴史と教育理念についてのご説明がありました。

本校は今をさかのぼること116年前、共立女子職業学校として設立されました。その年明治19年は学校令が施行された年であり、小学校令により、この時から小学校が義務教育となったそうです。

当時の小学校は4年制で、しかも通えたのは男子5割、女子1割5分にすぎませんでした。さらに、女の子は小学校卒業後に通える学校がほとんどなかったそうです。そういう時代、本校は設立されたのでした。

建学の精神はその時の時代背景によるものだそうで、「社会に出て一人立ちできる女性、社会に出て役立つ女性の育成」が掲げられました。女性の自立を目指すその精神は、現在もみゃくみゃくと受け継がれているそうです。

教育方針は「誠実・勤勉・友愛」を基調とし、心が健康で知性のあふれる女性、国際化、情報化にも自ら主体的に対応できる女性の育成を目指しています。

教育課程については、「お入りになったお嬢さん全員が大学に進学します」ということから、「大学教育に耐える基礎をしっかりとこの時間にみがく」という方針がとられ、週6日制、34時間の授業時間が確保されています。

また、大規模校で1クラス45人の学校ですが、個々の生徒の指導をきめ細かくしようという方針がとられているそうです。

大学への合格状況については、系列の共立女子大に限られた分野の学部しかないことから、「外部にだいぶ向かっている」とのことでした。

具体的な合格状況についてはお話がなかったので、いただいたパンフレットで調べてみました。(なお、このパンフレットは一見地味ですが、内容のくわしさ、充実度、写真のセンスはすばらしいです。すごく優秀なかたがお作りになったものだと思います)

かなり昔、共立では系列の大学まで進むのは、半数ぐらいの真ん中へんの成績の生徒で、上と下は別の大学に行くというお話を聞いたことがあるんですけど、現在はだいぶ様相が変わっているようでした。

まず、共立女子大ですが、平成14年度では四大に14.9パーセント、短大に2.2パーセントの生徒しか進学していません。他大学については、およそ460名の卒業生で、東大3名を始めとし慶應31名、早稲田68名、上智36名に合格しています。そのほか学習院68名、明治55名、立教70名などが目に付きます。さすが大規模校だけあって、重量級の合格実績です(@@)

次に人間教育についてですが、「人間の教育、人格の陶冶にも非常に配慮した教育を行っています」とのことで、道徳の時間の半分は小笠原流の先生をお呼びしての礼法の時間になっているそうです。

ですが、「共立の生徒はお行儀がいいかというとそうでもない」とのことで、卒業生から「忠告」の電話があったりするとの正直なお話があり、会場からは笑いが起こりました(笑)

つづいて教頭先生のお話となりました。次回の説明会では「中高の制服はどうしてちがうのか。中高の体制はどうなるのか」というお話をなさると予告なさったのち、主に学習面についてのご説明をなさいました。

興味深かったのは、少子化の中で大学が二極分化していくというお話でした。「エリート化」する大学と、誰もが入れる「教養大学」に分かれていくであろうとのことです。本校は「望むものは高いもの」であり、「競争の形の激しい方へがんばっていく」そうでした。

つぎに、いよいよ卒業生の保護者のかたがた6名が壇上に登場なさっての質疑応答の時間となりました。はじめに自己紹介なさったのですが、お子さまがたはみなさんいま大学生だそうです。また、6名のうち2名のお母さまが、ご本人も共立の卒業生でらっしゃるそうでした。

事前の打ち合わせなどは一切なかったそうですが、どのお母さまがたも緊張して声が裏返るなどということがなく、堂々として大きな声ではっきりとお話しになったのは感心しました^.^

それから会場から質問がつのられましたが、なかなか出てこないので、司会の先生から、相談会などでいちばん多く出される質問として、「生徒数が非常に多いが、目が行き届いているかどうか」というものが提示されました。

ゲストのお母さまがたからは、「始めは女の子ばかり3学年で一千名以上、どうなるかと思ったが、子どもは違和感なく通っていた。わたしは女子校に入ってよかった。こんなに楽しい学校はないと言っていた」

「生涯を通じた友だちができる。わたしは50近いが、いまだに共立の友だちと会う」

「どの大学に行っても知り合いがいる」

など、肯定的な意見が多かったです。また、司会の先生からも「大勢いると気の合った人も出てくるし、いろいろなタイプの人と接することで人とのかかわりがうまくなってくる」という補足説明がありました。大規模校ならではのメリットをみなさん感じてらっしゃるようでした。

つづいて客席の方にマイクがわたり、来客のお母さまから「寄り道、買い食い、髪、規律などのきびしさはどれぐらいに感じられたか」との質問がありました。

これについては司会の先生から、「寄り道、買い食いは一切禁止です。携帯の校内への持ち込みも禁止です。この点ではきびしく指導しています」とのご回答がありました。

そのほか、いくつか質問があり、卒業生のお母さまがたがお答えになりましたが、どのお母さまがたも明るくてお話が上手だなあ・・・と思いました。打ちあわせなしとのことでしたが、共立のようすとか校風がじゅうぶんによく伝わってくる感じで、大成功の企画ではないかと思いました^.^

つづいて入試担当の先生から2003年度入試についてのご説明があったのち、校舎見学となりました。

おおまかにいくつかのグループに分けての見学でしたが、人数が多いので説明の先生のお話はまったく聞くことができませんでした(^^;; 校舎のあちこちに高校生が立っていましたが、スカートはやや短いものの、校内で見かける子たちもソックスだけはきっちりとしています。

校舎はさすがに古びていて、痛みや床のタイルのひび割れが目に付きます。高校入試においてはライバルである豊島岡の校舎とくらべられるとつらそうです。説明会では一切触れられませんでしたが、パンフレットによると大規模改修が予定されているようです。中高校舎が一つになって生まれ変わり、高校は平成17年度、中学は18年度から新校舎を使用するそうでした。

見学は中学の校舎を中心に行われました。かなりの速足でしたので、普通教室は1クラスあたりほんの1秒ぐらいしか見ることができませんでした(^^;; さすが大規模校で、ここも中3、あそこも中3・・・という感じでクラス数がすごく多いのに圧倒されます(@@)

授業態度については、しーんとしているクラスもありましたが、にぎやかなクラスの方が多かったです^.^ みんな明るく元気がありそうで、いかにも女子校らしい女子校、という感じがしました^.^ 何人かジャージを着ている子がいましたが、山脇のように完全に着替えているわけではなく、寒さ対策として制服の上から着ているようでした。なお、中学生ではスカートの短い子は一人もみかけませんでした。

図書室は半分以上がコンピュータールームに改装されたようで、本のある部分は非常にせまかったです(^^;; ですが、これはおそらく新校舎になることで解消されることでしょう。

実験室などの特別教室の見学はなく、びゅーっと風のごとく校舎内を歩いていくだけの見学であるのはちょっと不満でしたが、普通教室をたくさん見ることができたのはよかったと思います。

説明会が終わっての感想ですが、いろいろな面で「共立ファミリー」とも言うべき団結力のようなものを感じさせられたように思います。

説明会に3回とも出席するのが当然のようになっていること。また、卒業生のお母さまがたのお話に、再三「お母さんたちのつながりが強い」ということが出てきたことから感じられたことだと思います。卒業生のお母さまのうちお二人はご自身も卒業生でらっしゃいましたし、かつてのわたしの生徒だけでなく、きっと親子代々共立というかたがとても多いのではないかなあ・・・と思わされました^.^

卒業生が、自分の娘を入れたくなる学校・・・。これは女子校として、最上級の勲章ではないかと思います。高い人気を保ちつづけていることが納得できる、いい学校であると思いました^.^

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エッセイ 「中学受験というものは」 2001年12月25日

すこし前のお話になりますけど、共立の校長先生の講演を聞かせていただくチャンスがありました。

他の学校の校長先生も招かれての講演会でしたけど、わたしには、共立の校長先生のお話が一番インパクトのあるもので、現在に至るまで忘れることのできないものとなりました。

文字にしてしまうと、校長先生の訥々とした語り口でのインパクトは再現できないですけど・・・。

まず、小学生と中学生の比較についてのお話をなさいました。

「中学生になると、呼んでも返事をしなくなる。手もつないでくれなくなる・・・」

このあと、しみじみとしたご口調で・・・。

「中学受験というものは、親と子が、手に手をとって、いっしょに勉強することのできる、一生で最後のチャンスなんです」

こうおっしゃいました。

そのとき、まだ駆け出しの家庭教師だったわたしは、ものすごい感銘を受けました。実は、わたし自身は小学校で受験したので、中学受験を経験していません。ただ、わたしの母校には中学からかなり優秀な外部生が入学してくるので、対抗上?小学校で受験算数などを教わっていました。そのため、中学受験のお勉強を教えてると言っても、受験算数の知識があるという理由だけで・・・という感じでした。

ですけど、このお話をお聞きしてから、中学受験というものに対しての取り組みがすっかりかわりました。

小学校受験というのは、ほぼ100パーセント保護者の受験だと思います。また、高校受験、大学受験に関しては、保護者の方は塾や予備校の費用をお出しになるだけで、お子さまといっしょに受験勉強をするというのはめったにないことだと思います。

そういう意味で、たしかに中学受験というのは、親子でひとつの目標にむけ、ともに努力する、もしかしたら一生で最後のことかもしれません。このお話をお聞きしてから、わたしは中学受験というものにのめり込み、ほんとうに真剣に取り組むようになりました。

わたしに家庭教師としての転機を与えてくださった共立の校長先生のお話・・・。できればまたお聞きしたいものだと思っています。


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