吉祥女子中学校・高等学校


塾対象説明会 2005年6月15日

あいにくの梅雨空でしたが、吉祥女子のホームページの地図がとてもわかりやすいものになっていたこともあって、ことしはJR西荻窪駅から迷うことなく学校に到着することができました。

吉祥女子を訪問するのは二年ぶりです。過去の二回の訪問ではいずれも校舎立て替え工事中だったため、考えてみたら正門から入るのは始めてのことでした。タイルの敷き詰められた中庭を歩いて抜けていくと、左右に大きな校舎がそびえています。左手にはガラス張りのエンタランスホールがあり、中央に彫像が立っています。講堂の入り口の向いには数面のテニスコートがありました。

今までは裏門と講堂を往復するだけでしたので、「吉祥女子って、こんなに大きい学校だったんだ・・・」というのが、正門から入っての第一印象でした。

校舎を建て替えたばかりの本校ですが、説明会会場の講堂は以前のままでした。配付された資料には以前と同様『吉祥進学』という小冊子が入っていました。本校の生徒の大学入試状況が実に詳細に分析されており、後輩たちにもとても役立つ資料だと思います。

定刻になり、司会の先生のご挨拶があったのち、校長先生から5分ほどの短いお話がありました。

本校の創立者は守屋荒美雄先生で、のちに帝国書院をおつくりになった地理学者です。社会に役立つ女性を育てるという方針のもと本校を創立されました。地理学者の先生が作ったので、宗教等はありません。今年で創立67周年となります。

一昨年の8月に新しい校舎が完成しました。生徒たちや先生方もようやく使い勝手に慣れてきたところだそうです。去年の4月から新しい制服も導入しました。落ち着いた環境の中で、より質の高い学校生活を送ろうというモットーがあります。

時間の使い方を上手にすることで、「今こそ教育の中身を充実させようと取り組んでいる」とのことです。誠実に授業に取り組むこと。生徒たちといっしょになって部活動などに汗を流すことなどが行なわれています。

この4月より新しいカリキュラムが導入され、週の授業時間を一時間増やしました。生徒の進路達成のため、大単位から小単位への変更を行ないました。これはたとえば、社会の地理などを、一つの学年でまとめて勉強するのではなく、すべての学年で勉強できるようになったということだそうです。

「何が一番大切なのか。授業を充実させることであろう」というお考えで、授業に誠実に取り組んでいくこと、部活動にも誠実に取り組んでいくことなどを行なっている、というお言葉で、校長先生のお話は終わりました。

続いて13分ほど学園紹介ビデオの上映がありました。新しくなった校舎の紹介があるため、作り直されたようです。入学式に始まり、校舎、クラブ活動、課外授業などのほか、運動会、富士登山、合唱コンクールなどの行事が紹介されています。生徒へのインタビューが多いのが吉祥女子のビデオの特徴です。

前のビデオにくらべると、ちょっとおとなしくなったかな?というような印象を抱きましたけど、生徒たちはとても明るくはつらつとして、しっかりと自分の考えをのべています。きっとこのビデオは吉祥女子の「売り」なんでしょうね^.^

次に広報部長の先生より本校の特色と入試についてのお話がありました。塾対象説明会ということで、あらかじめ入試のお話のほうにウエイトを置くとのご説明がありました。

本校の特色としてまず挙げられたのが、先生方の男女比です。専任教諭74名のうち、男性が40名、女性が34名で、「男性教員が多いのが特色」だそうです。このことが本校の校風に影響しているそうですが、残念ながらどう影響しているかの具体的なお話はありませんでした(^^;

クラス数は1学年6クラスですが、中2のみ7クラスになっています。これは2004年入試のサンデーショックの影響だそうでした。サンデーショックの年は2月1日、2日と御三家を併願できるため、本校の歩留まり(合格者のなかの実際の入学者の割合)が悪くなることを予想して例年より20名多く合格者を出したそうです。ところが逆に例年よりも歩留まりが高くなってしまったため、ちょうど1クラス分の40名が多く入学したそうです。ただし、基本的には40名×6クラスが標準であるようです。

また、本校のもう一つの特色は「勉強とクラブの文武両道をはかっていく学校」であるという点です。勉強の面では、新カリキュラムでは英数国の時間数が増やされました。中学では英数国の3科目については検定教科書よりもハイレベルな教材が使われています。

本校は「今まで、入り口にくらべて出口を伸ばしてくれる学校」という評価でしたが、これらの指導の成果か、最近は入り口も「ハードルが高く」なってきたようです。

大学合格実績は、国公立・早慶・MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)および薬学部に、卒業生の6割が現役で進学しています。文系に限ると、これらの大学への現役進学率は7割に達します。

通学地域については「特色が出てきた」そうで、学校の近隣からの入学者が増えたほか、反対に通学エリアが広がり、遠距離通学をする生徒も増えたようです。

次に入試についてですが、平成17年の入試では1回目のみ2科・4科選択制で2回目以降は4科目入試でした。これが、次の入試からはすべて4科目入試に変更となります。これについては、2教科で受験する受験生が半減したことと、「数名しか受からない」ということが理由であるようです。配付された資料で見てみると、平成17年の1回目入試では156名の合格者が出ましたが、そのうち2科目で受験して合格した生徒はたしかにたったの8名しかいません(^^;;

第二の変更点として、昨年は3回目入試のみ理社の配点を変えましたが、来年は3回とも同じ配点になります。これは、吉祥女子第一志望の受験生が2回目、3回目と続けて受験することが多いことに配慮したためのようです。また、国・算の出題についても、3回とも同じ出題傾向にされるようです。

平成17年の入試では、例年は2回目入試が一番易しいのに、「感覚的には2月2日が一番むずかしいぐらい」と思えるほどの激戦であったようです。そのため、塾の先生から「自己採点してみるといい点をとっているのに、不合格とはどういうことか」といったふうな問い合わせが数十件もあったそうです(^^;;

理由は、御三家・早実との併願者が増えたことにあるようです。ここで興味深い数字が挙げられました。

2回目入試結果 受験者数 合格者数 倍率
2回目のみ受験した生徒 203名 98名 2.1倍
複数回受験した生徒 393名 70名 5.6倍

2回目のみ受験した生徒は、2/1は他校を受験した可能性が高いです。一方、複数回受験した生徒は吉祥女子が第一志望である可能性が高いでしょう。倍率から見て2回目のみ受験した受験生のほうが学力がだいぶ高いようです。これは2/1に本校よりも上位の学校を受験した生徒である可能性が高いということになります。

本校第一志望と思える受験生の実質倍率が5.6倍というのは大変な数字で、入り口の「ハードルが高く」なったというのが実感できる数字だと思います(^^;

3回目入試についても同様に、やはり3回目のみ受験した受験生のほうがだいぶ合格率が高いようです。ただし、補欠については「全員、複数回受験を考慮」されたそうなので、複数受験した生徒だけが対象になったようです。なお、この補欠合格の生徒たちは全員繰り上げ合格となったそうでした。

「来年度からは、正規合格者は複数回受験を考慮しない」とのことですが、「補欠については考慮」されるようですので、第一志望の方はやはり複数回受験をしたほうがよさそうです。

つづいて、平成17年の入試での本校との併願校について、くわしい資料を用いてのご説明がありました。この資料は受験生・保護者の方には配布しないようにとのご注意があったので、残念ながらくわしい数字をここであげることはできません。ですので、広報の先生がお話になった内容の要点と、わたしの感想をのべます。

○1回目、2回目入試受験者の併願校は、埼玉の西武文理、浦和明の星が多い。

 ただし、いわゆる「お試し受験」も含まれると思える埼玉の学校を除くと、富士見、豊島岡、大妻中野などが多いようです。都内の併願校の顔ぶれは「そうだろうな」と納得できる感じです。

○1回目入試では、豊島岡、晃華学園との併願者の合格率は7割前後。

○2回目入試では、女子学院、雙葉、早稲田実業との併願者の合格率が7割前後。

 2回目入試になると、御三家・早実との併願者が登場します。やはりこれら上位校との併願者の学力は高いようです。ただし、逆にいえばこれらの学校を併願している生徒でさえ3割前後は不合格になっているということですから、安易に「押さえ」などと考えていると、いたい目にあう可能性もあります。

鴎友との併願者は10名程度。なにかと比較される両校だが、エリアがちがう模様。

○3回目入試については、あまりにも倍率が高いため、女子学院との併願者の合格率が6割をこえる程度。共立、跡見、品川女子などとの併願者は0または1名で、ほとんど受かっていない。

 たしかにもう、共立や跡見の「押さえ」にはなりえないレベルになっていると思います。

これらの併願校についてのお話は塾関係者にとっては有益で、とても参考になる内容だったと思います。

これで説明会は終了し、次にいよいよ待望の校舎見学になりました。新築の校舎ということもあってか、塾対象説明会としては珍しく半数近くの方が参加したようでした。

講堂を出て階段を昇り、まず図書館に入りました。この図書館の蔵書数は4万5千冊だそうですから、かなり多いほうだと思います。カナダへの研修旅行があるためか、カナダ関係の書籍のコーナーが作られていました^.^ ほかの先生が質問しているのを聞いたのですが、このカナダへの旅行はほとんど100パーセント近い生徒が申し込むそうで、行かないのは2〜3名だそうです。

本棚の上に、物語の登場人物を紙粘土で作ってきれいに着色したものが並べられていたのはほほえましかったです^.^

つづいて実験室に向かいましたが、壁や階段はさすがに新築だけあって明るくきれいです。階段を昇ったところにホールのような場所があり、何組かの机といすが置かれています。置かれていた看板によると、ここは自習スペースではなく、先生と生徒の交歓のためのスペースであるようでした。いろいろ先生への相談事をしたりするのに用いられるのでしょうか・・・?^.^

理科の実験室は、使っていない部屋がびしっと整理整頓されているのが印象的でした。使っている部屋では科学の実験が行なわれていましたが、目を保護するためか、全員がゴーグルをつけていました^.^

次に「淑美ホール」という小ホールに入りました。天井が高く、じゅうたん敷です。隅にはピアノが置かれています。ここは吹奏楽部の練習、授業などのほか、校内テレビ放送のスタジオとして、校長先生のあいさつやクラブ紹介を撮影したりするのに使われるそうです。

それから中2、中3の一般教室を見ることができました。ちょうど休み時間になり、大勢の生徒が廊下を移動しています。事前にさぞにぎやかな生徒たちだろうと想像していたのですが、イメージしていたよりはずっとおとなしい感じがしました^.^ スカートがやや短い生徒はいますが、茶髪の生徒はひとりも見かけませんでした。

一般教室の中をのぞくと、驚愕の光景がくりひろげられていました(笑) ここで書いて禁止になると生徒がかわいそうなのでくわしくは書けませんが、まあ厳しい学校で見つかったら大変な騒ぎになるようなことです(笑)

でも、生徒たちはぜんぜん悪びれていなかったので、おそらく公認されていることだと思います^.^ 目撃しても「けしからん」とか不愉快な思いにはまったくならなかったのは、こういう細かいことにこだわらない大らかさ、自由さが吉祥女子の持ち味であるからだと思います。

(こう書くとすごく悪いことのように思われるかもしれませんが、誤解のないように書いておくと、おそらく男の子ならどこの学校でもこっそりしていそうな、人に迷惑をかけない、罪のないことです(笑))

見学の最後に、カフェテリアで試食させていただけるということなので、喜んで試食させていただきました^.^ メニューは「チキンかつ丼」「ひじきの煮物」「野菜サラダ」「パイナップル」で、栄養のバランスがよく考えられている感じでした^.^

特にチキンかつ丼は、からりと揚がったチキンカツに甘めのあんがかけられており、ご飯との間には薄切りのたまねぎが敷かれていて、とてもおいしかったです^.^ このエッセイを書いている現在、おなかがすいているのですが、また食べたくて困ります(笑) 癖になるお味という感じでしょうか・・・? 価格表をよく見なかったのですが、かなりお安い価格だったと思います。こんなにおいしいランチが食べられるとは、うらやましい限りです^.^

説明会が終わっての感想ですが、併願校についての詳しいデータといい、カフェテリアでの試食といい、どことなく豊島岡女子学園の塾対象説明会に似てきたような印象を受けました。あくまでわたしの個人的感想ですが、豊島岡の塾対象説明会は、跡見学園、立教女学院と並んで、塾対象説明会の中ではトップクラスの好感をおぼえるものです。

この3校の塾対象説明会の方向性はまるでちがいますけれど、共通しているのは、どういう情報を提供するのが塾対象説明会としてふさわしいのか、先生方が一生懸命考えらっしゃるのがうかがえること。この学校を気に入ってほしい、好きになってほしいという誠意があふれていることだと思います。

そうした意味で、もし吉祥女子の説明会が豊島岡の方向性をなんらかの形で参考にしているとすれば、好ましいことではないかと思います。

今回始めて校舎見学ができたわけですが、上にも書いたように、イメージしていたよりは生徒の様子はずっとおとなしいと感じられました。ひょっとしたら高校の生徒はまたちがった雰囲気なのかもしれませんが・・・。いずれにせよ、活発な子が多いというイメージの学校ですが、おとなしい子にもちゃんと居場所はありそうです^.^

また、自由な学校というイメージの強い本校ですが、けっして奔放ではなく、整然とした学校という印象を抱きました。自由とわがままの混同がなされていないということでしょう。しかしながら、禁断の光景(笑)にあらわれているような大らかさが、本校の持ち味であり、志望者が引き付けられる点であるのはまちがいないと思います。

広報部長先生がおっしゃっていた、男性の先生が多いことが影響をおよぼしている本校の校風とは、ひょっとしたらこの大らかさのことかも知れないなあ・・・などと思いました^.^

トップページへもどる^.^


塾対象説明会 2003年6月18日

JRの西荻窪駅に降り立ち、昨年と同じように北口方面から吉祥女子に向かおうと思いました。ところが、ホームページからダウンロードして印刷した地図を見ると、どうも反対側の南口から出て、とちゅうで線路を横断したほうが近そうだと気がつきました。

そこで、くるっと回れ右して南口から出て行きました。すると線路を横断した先の道のところどころの電柱に吉祥女子の看板がついており、とても分かりやすいです^.^ ところが、「この先を左」という看板にしたがったつもりが一本手前の路地に入り込んでしまい、またまたぐるーっと遠回りすることになりました(^^;

反対側から説明会場の入り口に向かっていくと、校舎建て替えのための工事車両が学校のまわりに何台か止まっています。塀の向こうの古い校舎は赤レンガ作りで、周囲を木々がかこんでいます。

門から入って説明会場に向かうと、昨年同様、工事中のため通路に目隠しがされていて、校舎や校庭のようすを見ることはできません。会場受付には、4人の男性の先生がいらっしゃって、ていねいに迎えてくださいました。

建て替え前なので古く薄暗い講堂に入ると、まっさきにステージの上にある4体のマネキンに目が引きつけられました。これがうわさの新制服のようです。冬服はブレザータイプでした。そしておどろいたことに、マネキンの一体にはズボンがはかされていました(@@) どうやら昭和女子大昭和のように、ズボンも選べるようになるみたいです。

また、2体はえりもとにリボンを付けられたおり、2体はレジメンタルストライプのネクタイを付けられていました。半そで夏服のネクタイつきのものはベストもつけているので、薄暗い中の遠目には、ちょっぴり光塩女子学園のジャンパースカートの夏服に似ているように見えました。この制服については、あとで校長先生と司会の先生よりくわしいご説明がありました。

定刻までまだ時間があったので、席について資料を見ます。感心したのは「吉祥進学」という小冊子で、全27ページにもわたって今年の大学入試全体の分析から、吉祥生の学部ごとの志望状況、入試結果の分析がなされています。これはたいへんな力作だなあ・・・と思いました。合格者の数だけでなく、おどろいたことに受験者の数まで載っています。新高3の生徒にとっては、とても役に立つすばらしい資料ではないかと思いました。

やがて定刻になったのですが、会場を見回してみるとずいぶん出席者の数が少ないような気がします(^^; いつものように遅刻してくる塾の先生も大勢いらっしゃいましたが、それでも会場にはだいぶ空きが目立ちました。

説明会の始めには、昨年と同じビデオの上映がありました。何人かの生徒たちが志望した理由や学園生活などについて語っているのですが、「いちばん楽しそうだった」「自由でのびのび」「毎日が楽しい」などの言葉が印象に残りました^.^ また、運動会の映像もありましたが、棒倒しとか騎馬戦などの勇ましい競技も行われ、生徒たちは元気いっぱいに楽しんでいました^.^

つづいて校長先生のお話がありました。まず新校舎についてですが、7月31日には建物が完成し、夏休みを利用して8月にお引っ越しを行うそうです。そして9月1日からは「中高合わせた正常な状態での学園生活」が開始できるそうでした。

秋になって希望があればいつでもご案内するとのことでした。本校は大学付属ではないですし、長年にわたりためてきたお金で建てたので、あまり特徴はないとご謙遜なさってらっしゃいました。校長先生はある大学付属校の新校舎を見学に行かれて、あまりの立派さに驚かれたこともあるそうです。ですが、一番の大きな利点は、床面積がこれまでの1.5倍になることではないかと考えてらっしゃるそうです。

次に新制服についてのご説明がありました。今までの制服は50年ぐらいも使ってきたそうです。ですが、生徒たちの制服に対する好ききらいというものもあり、最近では卒業生のかたからも「変えたほうが」という声が出はじめたことから、モデルチェンジを決断なさったそうです。

「生徒たちが着たくなるような」デザインをめざし、冬など寒い中でも活発に動けるように、ズボンをオプションに加えられたそうです^.^

しかしながら、「何と言っても大切なのは中身であります」とのことから、より多様性のある生徒が入ってきてもニーズに応えられるようにされているようです。具体的には、最近国公立志望者や理系志望者が増えてきているので、そういったものにも対応できるカリキュラムを作成したりなどがなされています。

つぎに、本校についてよく聞かれる質問についてのご説明がありました。まず、「本校は6年間でどういう教育をしていくのか」ということについてですが、本校はそもそも「社会に役立つ女性をつくる」ということで作られました。「重要なことについて、自分の意見を持ち、人前で発表できる生徒」の育成に、学校全体として取り組んできています。

また、生徒の一番の共通の資質は、すなおであることだそうです。「すなおということが伸びていくために必要」とのことで、ことし東大に現役で合格した生徒の事例が紹介されました。その生徒は、中学に入学したときは「ぎりぎり最下位」の成績だったそうです。ところが、学校生活に本当に真摯に取り組み、校長先生のお話を聞くときは、くいいるようにお顔を見つめていたそうでした。

つぎに、「吉祥の売りはなに?」という質問に対する答えですが、これについては「ちょっと考え込んでしまいます」とのことでした。創立者の守屋荒美雄先生の「教育というのは教師と生徒の格闘である」というお言葉を引用されながら、ひとつだあげるとすると、「吉祥の生徒を見ていただくのが一番の売り」であるとのことでした。

つづいて教頭先生より、学校の概要についてご説明がありました。クラブ活動は強制でなく任意ですが、中学生では多くが運動部に入っているそうです。また、お勉強が遅れた生徒には、中1から指名補習があります。放課後におこなわれますが、「意外と生徒はあっけらかんと喜んでいる」そうです。中間・期末試験ごとにメンバーが入れ替わります。中には「そのまま残してほしい」という子もいるそうでした^.^

塾通いについては、中1が10パーセント、高1が30パーセント、高3が70パーセントほどだそうでした。ですが、「学校の授業を優先してほしい」という方針であるそうです。

進学実績については、国公立と早慶上智ICUに、クラスの3分の1が現役で進学しています。MARCHクラスも入れた「準難関」も入れると、それらの大学に7割ぐらいが現役で進学しているようです。

また、昔からアンケートを行っているのも本校の特徴です。今回の新制服も、学校・生徒・OG・保護者の四者の合同の話し合いで決まったそうでした^.^

つづいて入試担当の先生より、本校の入試についてのご説明がありました。来年の入試においては、変更点がいくつかあります。まず、定員が1回目約100名、2回目約100名、3回目約30名になります。2月1日が日曜日に当たる「サンデーショック」を意識してか、1回目の定員が増やされています。

また、ことしの入試では1回目、2回目入試が2科/4科選択制で、3回目だけ4科のみの入試科目となっていましたが、来年は1回目だけが2科/4科選択制となり、あとは4科目でしか受験できなくなります。2科/4科選択制での入試では、合格者の80パーセントを算国の得点だけで決定し、のこりの20パーセントは4科目生だけから選抜するという、4科目生に有利な方式がとられます。ことしまでの入試結果でも、だいぶ4科目生のほうが合格者の比率が高くなったようです。

最後に、司会の先生よりいくつかの補足説明がありました。制服については、リボン付きが中学生、ネクタイ付きが高校生のものとなります。オプションとしてズボンのほか地味なチェックのスカートも選べるそうです。また、ブラウスも薄い水色のものが選択できます。

セキュリティについてもご説明がありました。大阪の池田小学校の児童殺傷事件を契機として、警察から刑事さんをお招きして、全教員のかたが参加なさって逮捕術?の練習をなさったそうです^.^

説明会のあと、校舎立て替え工事のためか、残念ながら校舎見学はなかったです。ですが、こちらの校舎でおこなわれている高校の授業だけでも見学したかったなあ・・・と思います。

講堂を出ると、塾対象説明会があることを聞き付けたのか、何人かの生徒が講堂出口をのぞきこんでいました^.^ きっと自分の通っていた塾の先生を見つけたかったんでしょうね^.^ わたしも、自分の元生徒がいないかな〜と思ってさがしたんですけど、残念ながら見つけることはできませんでした(/_;)

説明会が終わっての感想ですが、いままでわたしはこの学校について、「横柄」「企業みたいな学校」というイメージを根強く持っていました。ですが、今回の説明会からは、新校舎についてのお話などに、むしろ謙虚さを感じました。変な言い方ですけれど、「学校らしい学校」に、大きくイメージがかわったと思います。

自由で明るい校風を持ち、すぐれた進学実績をも持ち合わせている吉祥女子・・・。これからも人気校であり続けるのではないでしょうか。

トップページへもどる^.^


塾対象学校説明会 訪問日時:2002年6月19日

1日前におこなわれた富士見の説明会はあいにくの土砂降りでしたけど、一夜明けたきょうはくっきりと青空が広がり、真夏のような暑さになりました。JR西荻窪の駅から吉祥女子に向かってしばらく歩いていくと、汗をかきそうになり、たどりつくころにはちょっとはあはあと言っていました。

この学校をよく「きっしょうじょし」とお呼びになるかたがいらっしゃいますけど、正しくは「きちじょうじょし」と読みます。吉祥女子は、わたしにとっては個人的に思い出深い学校です。というのは、数年前独立して今のおしごとをはじめたとき、初めて送りだした4人の中学受験生の女の子たちが、4人ともこの吉祥女子を受験したからです。併願校は女子学院から大妻中野までさまざまでしたけど・・・。結果は、ふたり合格ふたり不合格でした(/_;)

そのときに何度かいろいろな問い合わせでこの学校に電話する機会がありました。そのとき、電話にお出になったのはいつも中年もしくは初老とおぼしき男性の職員のかただったんですけど、すごく感じが悪かったです。めんどくさそうなというか、怒ったようなというか、その口調に、もしかして家庭教師とか塾とかがお嫌いなかたなのかなあ・・・などと思っていました。

ところが、合格した子のお母さまが、

「吉祥は、電話の感じがほんとに悪いですわね」と苦々しい顔でおっしゃっていたので、わたしだけじゃなかったんだとちょっとほっとするとともに、「殿様商売」という言葉が頭をよぎったりしたものでした。

そんなわけですこしびくびくしながら説明会の問い合わせのお電話をしました。すると、電話にお出になったのは今回は中年もしくは初老の女性のかたで、ものすごく懇切丁寧に対応してくださいました。びっくりするとともに、吉祥女子も変わってきてるのかなあ・・・などと思いました。

裏門のようなところから校内に入ると、ちょうど校舎立て替えの工事の真っ最中でした。通路の左右には白い板が張られ、校庭や校舎のようすを見ることはできません。建築機械の重々しい音がひびいてきます。

講堂は、立て替え直前だけあって、だいぶ年期の入った古びたものでした。説明会は、20分ほどの学校紹介のビデオの上映からはじまりました。

印象的だったのは、インタビューを受けている生徒たちが、みんなとても明るくてはつらつとしていたことです^.^ もちろん選ばれた子たちであるわけですけど、とてもいきいきとしていると思いました^.^ こんな生徒たちの様子を見たら、多少横柄なあつかいを受けても入りたくなっちゃうなあ・・・と、かつての4人の生徒全員が受験したがった理由が十分納得できました。

また、生徒たちの口から「自由」という言葉が何度か出てきました。あとの先生がたのお話からも、自主性を重んじる校風のようです。ビデオにスカートをすこし短くしたり制服のブラウスの一番上のボタンをはずしたりした生徒が堂々と写っていましたから、服装についてもあまり口やかましく言われることはなさそうな感じでした。

ビデオに続いて校長先生のお話しがありました。まずは建築中の新校舎のお話しからです。旧来の1、2、3号館をこわして建てられている新校舎は、完成のあかつきにはいままでの1.5倍に面積が増えるそうです。現在、中学生は東京女子大の牟礼校舎を借りた仮校舎で授業をおこなっていますけど、来年の9月には中高そろって新校舎での授業が開始されるそうでした^.^

そして、吉祥女子を志望する子たちにとってビッグニュースと思えるのは、新校舎の完成にあわせ、制服もモデルチェンジすることを検討されているとのお話しでした^.^ 現在のイメージを変えずに、清潔で品位あるデザインになさりたいとのことで、さ来年の4月から導入されるそうです。

40年以上の歴史ある今の制服は、冬服はボレロつきで、低学年の小柄な子が着ているととてもかわいらしいんですけど、高学年の子からはちょっぴり不評だと言うことも聞きます(^^;; 新校舎と新制服の威力で、ますますこの学校の人気は高まるのではないでしょうか・・・?

また、学校の制度として、週6日制は維持するとのお話しもありました。他校では、授業時間の削減をしないため・・・というのが主な理由なんですけど、この学校ではそれ以上に「クラブ活動にかける時間が短くなってしまうのは絶対にさけたい」という理由があるそうでした(@@) クラブ活動には、かなり力が入れられているようです。ちなみに、弓道部とサッカー部(もちろん女子)で東京代表が一人ずつおり、インターハイや関東大会に出場するそうでした^.^

そして、来年度から高校の募集が、芸術コースをのぞいて停止になること、中学入試が2回から3回に増えることなどのご説明がありました。

つづいて教頭先生から学校概要と本校の特色についてのご説明がありました。モットーは「生徒の個性を十分に伸ばし、社会に貢献する女性を育てる」だそうです。このあとも、「個性を伸ばす」という言葉が何度も強調されました。個性とは、個人個人がいきいきと生きていくための資質であり、本校は個性を伸ばす、発見するための学校である。個性をつぶすのは絶対反対である・・・とのことでした。

校舎見学がなかったので実物の生徒のようすは見れなかったんですけど、ビデオで見るかぎり、たしかにこのお言葉の通りの教育がおこなわれているような印象を持ちました。

つぎに、生徒の進学の結果についてのご説明がありました。進学実績が大きな売りのひとつだけに、データはとてもくわしいものが配付されました。東大の合格者こそ1名だけですが、文系コースからは国公立、早慶上智、ICUという難関校に、あわせて33.6パーセントの生徒が現役進学しているそうです。理系では、上記の学校に医学部をプラスして27.3パーセントが現役進学だそうです。

全大学では、全コース合計で合計81.3パーセントが現役進学しているそうでした。このあたりはさすがです。これらの進学実績は、本校の生徒たちが目的意識やチャレンジ精神が強いことから来ているとのことでした^.^

つづいて、こんどの入試についてのくわしいご説明がありました。試験日は2月の1日、2日、4日の3回になります。ついに吉祥女子も2月1日にうって出ることになりました。1回目、2回目は2科4科選択制で、3回目は4科受験のみです。

得点配分についても変更があり、理社の配点をそれぞれ5点ずつ増やし、あわせて時間も5分伸ばすそうです。これは、従来の4科入試で、実質算国だけの勝負になってしまい、理社の点が低くても受かることがあったためにとられる措置のようです。

また、1回目、2回目を連続して出願した場合、優遇措置がとられるとのことでした。具体的には、ボーダーラインにのったとき、連続出願してあれば、数点の範囲で単独出願者をおさえて合格とするそうです。ただし、3回目だけは独立しており、連続しても優遇はないそうでした。

そして気になる2科・4科の合格状況ですが、昨年の第2回試験での4科目生は、受験者の中の割合では72.6パーセントだったのに、合格者の中の割合は79.1パーセントにまではね上がったそうでした。やはり4科目受験がだいぶ有利なようです。

ただ、以前2科目生は2〜3人しか受からない・・・といううわさを聞いたこともあったんですけど、20パーセントちょっとは2科目受験で合格しているわけですから、望みがないわけでもなさそうです。

昨年は応募者が減り、偏差値も1〜2下がったそうでした。たしかに四谷大塚の結果偏差値を見ると、1回目、2回目とも昨年より2つずつ下がっています。ですけど、新校舎、新制服などもあいまって、これから巻き返しがなされるのではないかなあ・・・と思いました。


トップへ^.^