女子聖学院中学校・高等学校


塾対象説明会 2003年4月30日

山手線駒込駅を降り、すごくせまい商店街をほんのすこし歩いて右折すると、道幅が急に広くなり、歩道には雨に打たれたツツジの花が美しく咲いています。昨年は聖学院本部別館のあるがわを通ったので、かなり遠回りしたようでした。でも、ことしは案内の先生が2人立ってらっしゃっいましたし、曲がり角の壁面に大きな地図があるのに気付いたことから、近道を通って女子聖学院にたどり着くことができました。

こちら側の道は、男子校の聖学院の前を通ります。体育の授業らしき勇ましいかけ声が聞こえてきます。その声が後方に聞こえなくなるころ、静かな住宅街の中に女子聖学院の姿があらわれます。

説明会は、昨年同様天井の高いチャペルでおこなわれました。昨年とちがって、ステージに花が飾られていないのがすこしさびしい感じです。

はじめに校長先生より、「本校の基本理念と教育」についてのお話がありました。本校は1905年の設立ですから、ことしで99年目を迎えることになります。米国のキリスト教会によって設立されたミッションスクールですが、「現代に意味を持つミッション(使命)を持つ学校」というかたちで、その伝統は引き継がれているようです。

また、人間として生きるとはどういうことかを早くから考えてほしいとの方針から、人間教育にたいへん力を入れているということが強調されていました。入学したばかりの中学1年生は、初めてチャペルでの全校礼拝に出席したとき、600人もの中学生がいるのに、あまりに静かであることにおどろくそうです。

こうしたことは、単に宗教的な経験というだけではなく、学業においても「人の話をよく聞く」ということにつながるようです。また、介助タオルの制作、老人ホームの訪問、近所の老人会との交流など、さまざまなボランティア活動を通じて、生徒たちは人の役に立つという使命感を身につけていくようです。

さて、ことしの校長先生のお話で、特に印象深かったのは、新校舎建築についてのものでした。去年まで、生徒の学習環境にできるだけ悪い影響を与えないとの方針から、新校舎建築に当たっては仮校舎をいっさい使わず、現在の校舎を残したまま、校庭部分に建設するという方針が立てられていたそうです。

ところが、設計に当たって設計者の方との打ち合わせを重ねたところ、日当たりなどを考えて、南側に面した現校舎の形がもっともふさわしいという強い勧めがなされたそうです(@@) その結果、方針を変更して、現校庭に仮設校舎を建て、現在の校舎を取り壊して、その場所に新校舎を建てることに決まったそうでした。

与えられたお仕事を黙ってしていてもいいのに、日当たりなども考えて計画を変更させた設計者の方は、かなり良心的な方のような気がします^.^ 2005年から着工し、1年半ほどかけて工事が行われるようですが、きっととても良い新校舎ができるのではないでしょうか・・・?^.^

なお、使用される仮設校舎については、現在ではとても進歩していて、防音・防じん・耐震性などににとてもすぐれたものができるので、心配はいらないとのことでした。

続いて校長補佐の先生から、本校の進路指導についてのご説明がありました。本校では、オリジナルの職業適性検査などを通じ、中3のうちから進路について考えさせるようになっています。また、ことしから高校生対象で、正科の授業のない土曜日に受験用の「土曜講座」が開設されました。

土曜講座については、先生がたの議論のすえ、あえて必修でなく選択制にしたそうです。ところが、実際にスタートしてみると、全員が受講してくれたそうでした^.^

つぎに、本年度の大学入試の結果ですが、「今年はかなり強気の受験をした」そうなのですが、残念ながらそれが裏目に出て、「女子聖学院始まって以来」の43名もの浪人が出てしまったそうでした(^^;;

ただ、これらの生徒は全滅ということではなく、受かりやすい大学に受かっても、あえてそれを蹴って来年にかける生徒がずいぶんいたようです。中には、東京理科大の薬学部を入学辞退した子もいるそうでした。

確かに今年の大学入試はかなり厳しく、わたしのところの卒業生からも強気の受験が裏目に出たという話は良く耳にします(^^;; 女子聖学院の生徒ではありませんが、学校の先生に勧められるまま、模擬試験でD判定、E判定の有名校ばかり9校も強気で受験し、いちばん偏差値の低い1校にしか合格しなかった子もいます(^^;

また、これは女子校全般に言えることですが、かなりの進学校として有名なところでも、数年前よりは現役合格率に関しては低下しているところがけっこうあります。女子といえば文学部・家政学部であった昔と異なり、理系もふくめたさまざまな分野へ進出することになったことの現れだと思います。

本校では、「この学校を受けなさい」という指導はなさらないそうですが、大学合格実績については、来年以降の向上を期待したいものです。

つぎに、本校の中学入試についてのご説明がありました。ことし、2月2日が日曜日であるのに、プロテスタント校である本校が初めて日曜入試を行うというので、結果についてはわたしもとても注目していました。

2日には286名もの出願があり、そのうち183名が実際に受験していますから、結果的には成功だったようです^.^ 「やっぱりうちは2日校なんだなあ」ということで、「はっきり申しまして、やって良かった」というご感想を持たれたそうです。

来年は2月1日が日曜日になりますが、従来通り1日、2日、3日、5日の4回の入試が行われます。大きな変更点として、1回目から4回目まで、すべての入試で2科4科選択制となります。

2科目でお勉強してきた人たちにとってはすこし不安な変更点ですが、他校よりすこし多めの85パーセントの合格者を2科目だけで判定します。また、来年はすこし合格者を多めに出すことによって2科目生の合格者数を減らさないように配慮するとのお話がありましたので、あまり心配はいらなさそうです^.^

つづいて、各教科の担当の先生から、入試科目についてのご説明がありました。学校説明会での入試科目の説明というと、たいていは漠然とした抽象的なお話が多く、たいへん失礼ながら「過去問を自分で調べたほうがまし。時間のむだ」と思えることも多いです。ですが、女子聖学院については、各科目ともとても具体的で、今後のお勉強の役に立つお話ばかりであったと思います^.^ 受験なさる方は、かならず説明会にご出席なさることをお勧めします。

また、ことし行われた入試の問題を実際に使用してのご説明でしたが、ぱっと見て思えたのは、算数と理科が、受験者のレベルに対し問題がむずかしすぎるのではないかということでした(^^;; 気になったので資料を見てみると、算数の全受験者平均点は、2日の入試で42.4点、3日にいたってはたったの33.6点しかありません(^^;; 合格者の平均も、2日が53.4点、3日が40.1点です(^^;

理科は、今年の入試では第4回目のみですが、全受験者平均で50点満点中23.6点しかありません(合格者平均で27.3点)(^^; ただし、来年は考慮するとのお話もありましたから、ひょっとしたらすこし易しくなるかもしれません。

説明会が終わっての感想ですが、閑静な住宅街に広大な敷地を持ち、人間教育にもとても期待の持てる学校で、生徒にもぜひお勧めしてみたいと思いました。あとは、大学進学指導にもう少し力が入れば、とても魅力的な学校になるのではないかと思いました。

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塾対象説明会 訪問日時:2002年6月12日

山手線の駒込駅からおりると、「山手線の駅にこんなとこがあったの??」と思えるほど、駅前の道はすごくせまく、いきなり商店街になっていました。でも、角をひとつ曲がると、急に道幅が広くなり、閑静な住宅街を抜けていく坂道が目の前に広がりました。

坂道をのぼっていくと、広大な学校法人聖学院の敷地があらわれました。女子聖学院の正門にたどりつくまでは、この敷地のまわりをぐるっと半周することになるんですけど、小学校から大学までそろった総合学園ですから、その広さには圧倒されました。

正門に向けて歩いていくと、チャペルの上のスケルトン?の水色の鉄骨の三角屋根が目に止まりました。その上に高々と十字架がきらめいています。正門には屈強なガードマンさんが立って来場者に目を光らせてらっしゃいました。

説明会は、正門から入ってすぐ左のこのチャペルで行われました。チャペルの中は建物4階分から5階分ぐらいの吹き抜けになっていて、その天井の高さに感動します。ステージの上のほうには、立派なパイプオルガンがそなえつけられていて、真鍮の鈍い光を放っていました。ステージ上には、「花の学園」にふさわしく、色とりどりの美しい鉢植えがかざられています^.^

チャペルですから、座席は堅い木のベンチで、背もたれも垂直です(^^; 先生がたのお話があまり長くないといいなあ・・・などとおもわず願ってしまいましたけど、はたして熱の入ったお話しは、1時間45分にわたって続くことになりました(^^;;

説明会がはじまるまで、東京体育館で行われた去年の運動会のビデオがスクリーンに流されていました。あとでお聞きしたお話しですと、この運動会は、生徒たちが自分たちで運営するようにしむけてらっしゃるとのことでした。そのためか、応援なども熱がこもり、すばらしく盛り上がっているようすが感じ取れました。

説明会は、校長先生のお話しからはじまりました。女子聖学院は学校法人聖学院の10の教育機関のひとつであり、ことしで創立97年目をむかえられるそうです。プロテスタントのミッションスクールですので、基本的にキリスト教教育であり、聖書の教えにもとづき、まず人間性を育てる、心を育てることを重視してらっしゃることが強調されていました。

「花の学園」という言葉は出てこなかったですけど、意図的に草花や樹木をたいせつにさせているとのことでした。草花を育てることは、女性としての豊かな情感を育てるのに大いに効果があるとお考えになってのことだそうです。

そのほか、心の教育の一環として、ボランティアで老人ホームなどの施設訪問も積極的になさっているそうでした。ボランティアの生徒の募集を始めると、たいてい半日でいっぱいになるそうですから、心の教育の成果は十分にあがっているようです^.^

そのほか、お話し全体からも、学習指導よりもむしろ心の教育を熱心に行っている学校・・・という印象を受けました。ただ、あとでお話しのあった大学進学実績は、決して悪いものではありませんでした。

つづいて、入試担当の先生がたから入試科目、入試要項についてのご説明がありました。どちらもこんどの入試からは大きな変更があるようです。

まず、算数は大問を一問へらし、かわりに小問を2問増やすそうでした。また、国語は、この学校の入試の特色であった「聞き取り問題」をなくすそうです。また、詩の出題もやめるそうでした。これらの意図は、受験生の負担をへらすため、とのことのようでした。

この学校の算・国の入試は1科目当り60分という長時間のものです。問題量とか負担を減らすことで、この時間を活用し、見直しを十分におこなってほしいとの願いが込められているようです。というのは、過去の生徒の誤答例がいくつかあげられたんですけど、問題文を十分に読んでいないことによるミスがたいへん多いからのようでした(^^;;

また、ことしまで2回だけだった入試が、次年度からは2月1日、2日、3日、5日と、第4回までおこなわれることになったようです。このうち第4回だけが2科・4科選択制になります。また、画期的なのは、プロテスタント校であるのに、日曜日である来年の2月2日にも入試をおこなうことになったことでした(@@)

プロテスタント校では日曜日は教会に礼拝に行く日と定められていて、入試日が日曜日にあたった場合、試験日をずらすのがふつうです。そのため「ミッションショック」ということばがあり、たとえば2月1日が日曜日にあたった場合、プロテスタントである女子学院などの試験日が2日に移動して大混乱となるのは、みなさまもご存じのことかと思います(^^;;

じつはことしも2月3日が日曜日にあたっていました。そのため、女子聖学院では例年2日、3日であった入試を1日、2日にずらしました。その結果、1回・2回合計の応募者数が2000年の693名から413名へと、一気に280名も大激減してしまったのです(^^;; これは対前年比60パーセントになったということですから、大打撃です(^^;;

そのようなこともあって、日曜日の入試が決行されることになったようでした。ただ、この日は職員のかたたちは早朝に礼拝をすませてから入試をおこなうとか、生徒のお手伝いはこの日だけはことわるなど、いろいろ配慮がなされるようでした。

余談になりますけど、2月1日に移動した去年の第1回入試は、この学校が第一志望の子たちが大多数だったはずです。それなのに、2日の第2回試験よりも合格最低点が20点も高く、倍率も上まわっていたのはかわいそうなことだったと思います。ふつう、ではないでしょうか?(^^;; 落ちてしまった子たちの多くが第2回試験も出願していて、無事合格したことを祈りたい気分です。

最後に進学指導のお話しがありました。生徒の進路の資料はとっても詳細で、現役と浪人の数が別になっているだけでなく、「合格者数」と「入学者数」が分けて表示されているのは、とても良心的だと思いました^.^

合格先の大学を見ますと、東京女子大(16名)、立教(15名)、明治学院(10名)、青山学院(8名)など、やはりプロテスタント校が多いのが目につきました。また、早慶上智に合計17名合格させているのは、立派なものだと思います^.^

長いなが〜いお話しが終わって、やっと校舎見学になったときには、おしりの痛さはかなりのものでした(笑) 校舎見学は、数名ずつのグループ制でおこなわれました。校舎は古びていて、あちこちに汚れが目立ちます(^^;; ですけど、創立100周年をむかえる2005年には校舎のたてかえがはじまるそうですから、これから入学する生徒たちは、ぴかぴかの新校舎で学校生活をおくれそうです^.^

授業は、中学生のものしか見学させていただけませんでした。廊下の黒板にあったクラス人数の表によりますと、1クラス48名から50数名ぐらいいるようです。教室がせまいのか、すこし詰め込んでいるような印象のクラスもありました(^^;;

授業態度は、しーんとしておとなしいクラスと、さわがしいクラスにはっきり分かれる感じでした。騒がしいクラスでは私語もあり、落ち着きがありません(^^;; また、中3では机に突っ伏して寝ている子が全クラスに数名ずついました(^^;; すこし1クラスの人数が多すぎるのではないかなあ・・・などと感じます。服装が乱れた感じの子は発見できませんでした。

高校のクラスは見学できなかったですけど、図書室で、選択授業の空き時間なのか自習している生徒が何人かいました。その中に「おおー、いたいた〜」っていう感じで茶髪とミニスカートの生徒もいました(笑) でも、その割合はうんと少なく、大多数の子はまじめで清楚なかっこうをしていると思いました。

校舎見学もおわり、駅への坂道をくだっていきながら、なんとなくあの教室内の感じというか雰囲気が、どこかの学校で見たような・・・という気がしていました。しばらく考えていたら、はっと、「あ、普連土学園に似てるんだ!!」と思い付きました。

宗派はちがいますけど、どちらもプロテスタントのミッション校ですから、すこし校風に似ているところがあるのかもしれませんね。普連土学園第一志望のかたの併願校としてもいい学校なのではないかと思いました。


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