青山学院中等部・高等部


学校説明会 2006年11月21日

JR渋谷駅の中央口の改札を抜けると、駅前のロータリーをそっくりまたぐ大きな陸橋を通って青山学院に向かいます。陸橋を渡り切ると、えっ、ここがあの大都会の渋谷?と思えるような裏通りに出ます。渋谷にある学校というと、繁華街を通るので寄り道などが心配になるところですが、このルートを取る限り、本屋さんぐらいしか立ち寄るところがないので、その心配は少なそうです。

青山学院を訪問するのは4年ぶりになります。前回は高速道路沿いの寂しい道を選んでしまい、すごく心細い思いをしました。ですが、現在の青山学院のホームページに掲載されている地図は、わたしのような方向音痴の人間でも迷うことがないように、進むべき道がはっきりと太い線でしるされています。そのおかげで、今回は人通りの多い青山通りを進んでいくことができました^.^

正門を抜けると、巨木の立ち並ぶすばらしい並木道があり、とても都会にあるとは思えないキャンパスです。ちょうど大学の休み時間にあたったのか、大勢の学生さんたちが反対側から歩いてきます。また、たまたま大学院の入試の日でもあるようで、あちこちに案内板が立てられています。

それらの中から中等部学校説明会の看板を見つけだし、矢印に従って順路を進んでいくと、左手に立派なお御堂が見えてきました。古色蒼然としてはいますが、まるでヨーロッパの歴史ある町からそっくり持ってきたような、風格のあるたたずまいです。(あとで調べてわかったのですが、お御堂ではなく、青山学院大学の法人本部として使われている建物でした。)

思わずうっとりと鑑賞したくなる建物ですが、残念ながら説明会の時間にぎりぎりです。早足で通り過ぎ、どうにか間にあって説明会場に滑り込みました。

説明会場である本校の講堂は、おそらく都内の学校の中ではトップクラスであろう大きさを持っています。ステージも広大で、上の方の座席からはステージに立っている人の姿が、まるで豆粒のように小さく見えます。ところが、その広い会場が、参加者でびっしりと埋まり、ほぼ満員になっていました(@@) さすがは人気校です。きょうは土曜日であるため、受験生の児童の姿もかなり見かけられます。

定刻になり、はじめに聖歌隊による合唱がありました。40〜50人ぐらいの編成ですが、ステージがあまりにも広いので、すみっこの方に寄り固まっているように見えます。ですが、はじめに女声のみ、途中から男声も加わっての混成合唱はすばらしく深みがあり、感動的なものでした^.^

続いて、山本中等部部長先生(他校で言うところの校長先生)より、「青山学院中等部の教育」と題してお話がありました。本校は、今年で創立132周年をむかえます。創立は明治9年で、ほんの数名の女子小学校でした。創立者は当時わずか23才でした。

132年後の現在、本校は幼稚園・初等部・中等部・高等部・大学・大学院を持つ総合大学となりました。中等部は今年で創立60年。戦後の生まれです。

本校が創立以来ずっと持ち続けたものは、キリスト教の教育です。毎日礼拝があり、週一回聖書の時間を持っています。「それがわたしたちの教育です」とのことでした。

スクールモットーは「地の塩、世の光」です。これは、人はかけがえのない存在でなくてはならないこと。人はそこに存在するだけで価値があるということです。

卒業生は、一番心に残るものは礼拝である、と言うそうです。本校を「キリスト教を持っているから選んだ人は少ないと思うが、卒業して残るのは礼拝である」「礼拝はあとになって効いてくる」と、部長先生は考えてらっしゃるそうでした。

本校の校風については、「自由・明るくのびのび」という印象をもたれていることが多いようです。ですが、「自由は、何をしてもいいということではありません。けじめをつけて、ということをくり返しのべています」とのことでした。

ただ、男女共学ということで、のびのびしている面は確かにあるようです。部長先生はある日、ホームルーム礼拝に参加してみたことがおありだそうでした。たまたま欠席した男子生徒がいたので、その子の席にお座りになったそうです。座ってみると、座席が男女男女と「市松模様」になっているので、前後左右がみんな女の子です。「うらやましいな」と思われたとのご感想に、会場から笑いがわき起こりました(笑)

また、本校の生徒は、男子と女子が「非常に仲が良く、とけこんでいるのは、こういうところから生まれてくるんだな」ともお感じになったそうです。仲の良さは卒業後も続き、暖かい関係であるそうです。これは、「中高と続く生活の中でつちかわれたもの」であると考えてらっしゃるそうでした。

本校は大学付属校であり、受験がありません。そのため、のんびりした雰囲気もあるようですが、その分、自分のやりたいことに打ち込める環境です。中には、二つも三つもクラブを掛け持ちする生徒もいるそうです。クラブ活動の成績は良く、剣道の大会で優勝したり、ヨットで全国一位になった生徒もいるそうです。「それぞれが自分のしたいことを見つけてがんばっている。互いにそれを支えていく。それが中等部の雰囲気」であるそうでした^.^

学習については、本校は英語で有名です。ですが、英語のみならず理数にも力が入れられています。青山学院大学には理工学部がありますし、附属の本校には理科室が10か所(中学3、高校7)もあります。理科ではすべての授業が理科室で行なわれ、その多くが実験です、

中学から高校への内部進学率はほぼ100パーセント。高校から大学へは80パーセントほどです。他大学受験については、音楽系・美術系にかなりの数が進学しています。その他、医学部に10名進学したほか、東大、早慶への進学者もいます。「たくさんの道が備えられている」とのことでした。

部長先生のお話が終わり、各教科の4人の先生から入試の出題傾向についてのご説明があったのち、こんどはハンドベル部による演奏が披露されました。このあたりは、出席者を飽きさせないためのいい工夫だと思います。演奏は静かな出だしで、すーっと心にしみ入るようなすばらしいものでした。会場に大勢いた受験生の中にも、きっと「入学したら絶対にハンドベル部に入りたい!」と思った子がいたことでしょうね^.^

次に、生活指導担当の先生より、学校生活についてのご説明がありました。スライドを用いてのご説明でしたが、はじめに、本校のパンフレットにも載っている、制服の見本の4人の男女の生徒の写真が写し出されました。制服のモデルですから、もちろんきちんと着用しているわけですが、ここで先生が「これが、よいほうの生徒たちです」とご説明なさったので、会場がどっと沸きました(笑)

現在の本校では、髪の毛を染めることは許されていません。茶髪の生徒は、「今は一人もいないんじゃないかと思います」とのことでした。ケータイも「持ってこないでくれ」と言われているそうです。「問題なのはミニスカートでして」とのことで、スカート丈の検査を行なったりなどもされているそうでした。

本校は、「自由だけれども責任はある」。しかしながら、「自由と、何をしてもいいと履き違えている生徒もいます」とのお話があり、このあたりの率直さは、とても好感が持てました^.^

そういえば、キリスト教・共学・大学附属・自由な校風と、共通点の多い明治学院でも同じようなお話があり、頭髪などの指導を強めていくとのお話があったことを思い出しました。やはり自由と言われる学校でも、現在では行き過ぎを是正する流れがあるのでしょうね。

中等部は1クラス46名で6クラス編成であり、合計276名です。1クラスの男女はともに23名ずつ。また、初等科から上がってくる生徒は20名、中等科から入学してきた生徒は26名です。

よく「女の子の学校ですね」と言われるそうですが、女子は強いものの、生徒会長などは男子です。「中できちっと押さえているのは男子」だそうで、よく「男子は弱いのですか?」と聞かれるそうですが、そうではないそうです。

続いて完全五日制について、少人数クラス、プール、通学時間、お弁当、クラブ活動、行事等についてのご説明がありました。オーストラリアへのホームステイは毎年20名程度、スキー学校には毎年100名程度の参加があるそうでした。

次に、生徒が中心になって作った、学校紹介のDVDが上映されました。授業の様子が写し出されましたが、とにかく生徒たちに活気がある、元気であるという印象でした^.^ また、この講堂の音響はすばらしく、途中で出てくるパイプオルガンの音がかなりリアルに響きます。パイプオルガン大好きなわたしは、思わず聞き惚れてしまいました。

ただ、このDVDはかなり長く、しかも途中からBGMが静かなクラシック音楽になり、ナレーションの言葉もしだいに少なくなって、ぼそぼそっとした口調になっていきます。つまり、「さあ、眠りなさい」と言わんばかりの環境です(笑) 眠気覚ましに会場を見回すと、子どもたちは起きているものの、がくっと首を垂れて熟睡してらっしゃる保護者の方の姿も見かけられました(笑)

やっとステージが明るくなって、次に卒業生のお話がありました。卒業生と言っても、大学生や社会人ではなく、高校2年生の男子生徒でした。この生徒さんは公立小学校から中学受験して本校に入学したそうでした。本校を受けようと思ったきっかけは、小学校の先輩がとても楽しそうに通っているのを見たからだそうです。

入学してみると、「半分の人が初等科で固まっていて、僕は一人になりました」と感じたそうです。ですが、入学してすぐにあるオリエンテーションキャンプでドッジボールをしたりして、すぐに打ち解けることができたそうです^.^ それからは、クラスの企画などで、とても盛り上がったりしたそうでした。

何度かとちって、会場からは笑い声も起きましたが、卒業生のお話が終わったあと、大きな拍手がわき起こりました^.^

最後に、司会の先生から入試についての補足説明がありました。昨年から、補欠は男女各10名ずつ取っているそうです。補欠は電話で連絡されますが、「不在でも次に回すことはありません」「連絡は2月末までで、それ以後はありません」とのことでした。

1時間45分にわたる長い説明会が終わり、やっと校舎見学になりました。当初、着席場所ごとに前から5グループに分けるとのことでしたが、後ろの席にいた人たちも大勢第1グループに加わってしまったため、講堂から出るのにも何分もかかるという大渋滞になってしまいました(^^; 結果的にグループは3つに変更されましたが、3番目のグループはかなり待たされることになりました。

やっと3番目のグループの番になり、講堂を出ました。ですが、とにかく1グループあたりの人数が多すぎて、どこでも渋滞・渋滞で、ちょっと進んでは立ち止まるの繰り返しです。先頭の先生がハンドマイクで説明してらっしゃいましたが、ほとんど聞き取ることもできませんでした(^^;;

立ち止まっているあいだ、暇なので回りを見回すと、校舎見学には児童たちも大勢参加していました。その9割以上は女の子で、男の子はほとんど見かけませんでした。さて、「説明会の服装は何を着ていくべきか」というのは、このホームページの掲示板でも再三話題になる、重大なテーマです。こっそり観察してみると、保護者の方たちはフォーマルなスーツの方からジーンズの方までさまざまです。パンツスタイルの方が半分以上でした。

おもしろいなと思ったのは、3年生か4年生ぐらいと思える小さな女の子たちは、よそ行きのワンピースとかスカートをはいておしゃれしており、その保護者の方たちもフォーマルなかっこうです。ところが、学年が上がるにつれてラフなかっこうになり、ジーンズ姿が多くなります。保護者の方もそれに合わせて?ジーンズやパンツ姿の方が多くなるようでした。

校舎の中を観察すると、壁にひび割れがあったりしてやや古い校舎ですが、共学校なのに壁には飛び蹴りの靴のあとなどはひとつもなく、あいかわらずとても清潔な感じです。生徒が描いたと思える宗教画が廊下にずらりと架かっているのはキリスト教の学校らしいところです。部長室や教職員室がガラス張りになっているのが、とても開放的な感じで印象的でした。

普通教室の机といすはこげ茶色で、おしゃれで落ち着きがある感じです。中には入れませんでしたが、きちんと整頓されているようでした。いくつかの部屋で室内楽のクラブ活動の生徒が練習をしており、ダンス室?ではチアリーディング部とおぼしきクラブの生徒たちが踊っていました。校庭に出ると、土のグラウンドでは男子の野球部が練習しています。生活指導の先生がおっしゃっていたように、茶髪の生徒は一人も見かけませんでした。

ところが、校舎見学が終わり、大学の正門に向けて歩いていく途中で、中高の専用門に向かう何人かの生徒たちのグループを見かけました。女子のスカートの短さは、女子校の生徒たちがこそこそと短くしているのとは比較にならないほどの大胆さです(^^; そしてその中に・・・「隊長! 茶髪の女子生徒1名を発見しました!」(笑)

ですが、後にも先にも茶髪の生徒を見かけたのはその一人だけでしたので、生活指導の先生のご努力は成果をあげているに違いありません^.^

説明会が終わっての感想は、「この学校に来て、この説明会に参加したら、みんな入学したくなっちゃうだろうなあ」というものでした。大学と共通ですが、すばらしいキャンパスがあります。付属のメリットとして、大学受験を気にすることなく、思う存分学園生活を楽しむことができます。

ですが、説明会そのものはある意味平凡で、途中にハンドベルが入ったり、DVD上映が入ったりなど飽きさせない工夫もあるものの、感動したり、「いいお話を聞けた」と感激したりといった種類のものではありません。お尻が痛くなるほどの長時間であることや、大人数制の校舎見学など、いわば「時代遅れ」の感もあります。

しかしながら、説明会に好感を抱かざるをえないのは、説明会全体に流れる率直さや、「より立派に見せよう」というはったりみたいなものがまったくない点にあったのではないかと思います。あたりまえといえばあたりまえですけれど、人気の高い学校の説明会は好感が持てることが多い、ということを改めて実感させられる説明会でした。

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学校説明会 2002年11月23日

青山学院のホームページからダウンロードした地図を見ると、青山通りを行くよりも実践女子学園に行くときに通る六本木通りのほうが近そうに見えます。そこで、クロスタワーのところで二股にわかれた道で右の方をえらび、てくてくと歩いていきました。

ところがこれが失敗でした。始めのうちは歩道の幅がとても広くて、これなら後ろから自転車に追突されることにおびえずに歩けるな〜なんて思っていたんですけど、だんだん幅が狭くなっていきます(^^;; それでも右手に実践女子が見えているあたりまでは、おー、実践女子は道路沿いに看板があったのか〜などと発見を喜ぶ余裕がありました。

さらに進むと、だんだん道幅がせまくなっていきます(/_;) そのうえ、道はトンネルのようなところに入っていきました。壁にいっぱい落書きがあるし、人通りもほとんどないしで、右側を高速道路の自動車がびゅんびゅんと通りすぎていくのに、なんだかとっても不安で心細くなります。

ほんとにここをまっすぐ行ったら青山学院に行けるのかなあ・・・。もしかして通りすぎてしまったのかも・・・?などと不安になったころ、ようやく歩道の左側にちいさな地図が掲示されているのを見つけて、左折してたどり着くことができました(^^;;

帰りに青山通りのほうを通ったら、繁華街なのでこんな不安さは感じなかったですから、青山学院に行くときには、必ず青山通りのほうを通ることをお勧めします(^^;

青山学院は中等部から大学・大学院まで同じ敷地の中にあるので、渋谷からわずか徒歩十数分の立地なのに、とてつもなく広大です。入り口の場所もなかなかわかりにくそうですが、学校説明会ではおなじみの塾や家庭教師センターのチラシ配りの人たちが大勢立っていたので、遠くからでも見つけることができました。

開場時刻は午後1時30分とのことでしたが、それよりだいぶ早く行っても入ることができました。中等部・短大門を抜けて校内に入り、階段をのぼって右手の講堂に入ります。講堂は大学と共用なのか、かなり広くて立派なものです。開始30分以上前なのに、もう座席はそこそこ埋まっています。

会場を見回して感じるのは、若い(または若く見える^^;)お母さまの比率が他校よりも高めだということです。また、祭日ということもあって受験生の子どもの姿が多いです。何度も席を立って落ち着きなくちょろちょろと歩き回っている子もいます(^^;

開始25分前ぐらいから学校紹介のスライドが上映されました。ところが、残念なことに音響の調子が悪くて、音声なしとなってしまっていました(^^;

やがて定刻になり、ホームページで予告されていた通り、聖歌隊の子たちがしずしずとステージに登場し、賛美歌の合唱がありました。曲名は『さやかに星はきらめき』です。

はじめはしばらく女子だけのパートが続くのですが、なにしろ講堂が広いので、声量不足で頼りない感じです。ところが途中から、女子の半分ほどしか人数のいない男子が合唱に加わったとたん、印象が激変しました。

音域が一気に広がり、力強くふくらみのある合唱となりました。女子も負けじと声量が増え、広い講堂がのびのびとした歌声で満たされました。ああ、共学のよさとは、こういうところかもしれないなあ・・・と思わされ、じーんと感動しました^.^

合唱の余韻がさめやらぬまま、つづいて中高部副部長先生(他校で言うところの中等部校長先生)のお話が始まりました。

青山学院は幼稚園から大学・大学院まで続いた一貫校ですが、共通した教育方針は「一言で言いますと愛と奉仕の精神を持った人間を育てたい」ということです。自分の能力は自分一人のために用いるのではない。他者のために用いるべきである。また、能力は他者のために用いることによって伸びていく・・・。こういったお話でした。

宗教教育として、毎日15分の礼拝があり、賛美歌を歌ったりなどします。また、週1回聖書の時間があります。こうして学ぶキリスト教の精神は、卒業生からも「社会に出て生きる力となっている」という感想がのべられているそうでした^.^

つぎに本年度より実施されている週5日制についてのご説明がありました。本校は以前にも週5日制を実施していた経緯があります。そのため、週6日制と5日制双方のプラスマイナスを勘案したうえで、「人間の、バランスの取れた健全な成長のためには5日制が望ましい」という結論が出されたそうです。懸念される学力低下についても、対策が講じられているそうでした。

続いて本校の特色の一つの英語教育についてのご説明がありました。本校ではSide by sideという、日本語の一切ない、他国人が英語を勉強する際に用いられる教科書が使われています。「受験英語でなく、生きた英語に基点を置いた英語教育」がおこなわれており、「キリスト教と英語が二本柱」となっています。

また、本校の特色の一つとして、高校からも募集を行なっているということがあげられました。本校は小学校から120名、中学校から160名が入学していますが、それに加えて高校からも200名の生徒が入学しています。

そのため「完全な一貫教育ではありません」が、大学附属の1つの弱点である「中だるみ現象」に歯止めをかける意味でも、一つの刺激になるようです。「学校の活性化に役に立つ」ということでした。

本校のもう一つの特色として、創立以来の男女共学であることもあげられます。最近ではとちゅうから共学に変わる学校も多いですが、創立以来というのは「珍しいと思います」とのことでした。

また、本校は「とかく女子のイメージが強い」ようですが、人数はまったく男女半々です。「いざという場面では男子がリードする」ので、世間一般の「男子が弱い」というイメージのままではないようです。特にクラブ活動では男子が活躍していることが強調されていました。

そしてもう一つの大きな特色は大学付属校であるということです。さいきんでは「塾の強力な指導によって、附属より進学校」をめざすかたが多くなっているようですが、本校は中高6か年の勉強の目的を大学受験に置いていません。大学進学のためのお勉強を希望されるかたは「進学校を選ばれたほうが賢明と思います」とのことでした(^^;

資料を見てみると、2002年度では454名の卒業生のうち青山学院大学に354名、青山学院女子短期大学に4名が進学しています。ですから内部進学率は79パーセントほどにもなりますから、純粋な付属校と言える結果です。

大学付属校の人気が最近低迷ぎみと言われるのは、私立中学の世界ではとっくに洗礼を受けている少子化の進行によって、大学が入学しやすくなりつつあることが原因です。浪人数も激減し、予備校の経営がたいへんなのは皆様もご存知のことかと思います(^^;;

とくに中高の青山の付属校は最難関校に近いレベルですから、ここに合格できる力のある子であれば、進学校で鍛えればより上位の大学に入学できる可能性が高い・・・ということになってしまいます(^^;;

ですが、価値観というのは人それぞれですので、より上位の大学に進学することを目標とする人ばかりではないのは当然のことです。本校は、大学受験勉強に縛られることなく、「中高でバランスのよい勉強」「中高でしかできないことができる」というのが特徴であり、「一つのことを徹底的にやりたい。こういったお子さんに向いていると思います」とのことでした。

つづいて各教科の先生より入試の出題傾向についてのご説明がありました。国語で記述式の問題が出るようになるほかは、大きな変更はないようです。

なお、本校では2科4科選択制の入試形態をとっていますが、2科目受験で合格するのはかなりむずかしそうです。選抜の方法としては他校とおなじ「2段階選抜」を行ないますが、はじめに全受験者の算・国2科目のみで決定する合格者が70パーセントで、他校の80パーセントとくらべると少なめだからです。

じっさい、2002年度の入試結果の実倍率を見ますと、全体では男子3.34倍、女子5.22倍なのですが、女子の2科目受験者だけにかぎって見てみると、実受験者230名に対し、合格者はたったの15名しかいません(@@) 実倍率がなんと15倍以上にも達しています(@@) 第一志望のかたは、かならず4教科のお勉強をなさるべきだと思います。

説明のお話がだいぶ長く続き、そろそろつらくなってきたころ、生徒によるハンドベルの演奏がおこなわれました^.^ ずーっとお休みなしでお話を聞いているのはなかなかつらいものなので、こういった配慮はうれしいところです。

10名ほどのハンドベル部員の子たちが登場し、バッハと賛美歌が1曲ずつ演奏されました。緊張しているためか始めはすこしタイミングのずれもあったのですが、慣れるにつれて音のつながりがとても良くなり、目をつぶって聞いているととても複数の人によって演奏されているようには聞こえないほどです。すばらしい演奏だったと思います^.^

つぎに教務の先生より学校生活についてのご説明がありました。まず、中高部副部長先生のお話にもすこし出てきた、週5日制への移行によって懸念される学力低下への対処のくわしいお話がありました。

具体的には「小数クラスをさらに増やして徹底する」という方針がとられるようです。従来少人数指導は3クラスを2つに分割するという方法が取られていましたが、今後は多くの科目で1クラスを2つに分割し、より少人数でのきめの細かい指導がなされるようです。

つぎに生徒指導について「校則が緩やかではないか。派手なところがあるのではないかと耳にする」そうですが、「できるだけ規則は作らないほうがいい」という方針で、大きく「中学生らしさ」という方向で指導がなされているそうです。

そのため、校則に加えるのではなくて、絶えず呼びかけ、働きかけを続けるという努力がなされているようです。

しかしながら、昨今の世相では「そのような段階を越えた」とのことで、茶髪については校則に禁止という項目を加えたそうです(^^;; また、携帯電話についても禁止となっているそうでした。

青山学院というと自由なことで有名ですから、わたしのイメージとしては大半の生徒が茶髪で、ひょっとしたらピアスをつけた子などもいるのではないか・・・などと思っていましたので、これはちょっと意外でした(@@) うーん、やはりイメージや先入観で学校を見てはいけませんね(^^;; そういえばたしかに、聖歌隊にもハンドベル部にも、茶髪の子は一人もいませんでした。

つづいて、珍しいことに生徒による学校紹介がありました。はじめに中1の女子が登場し、ういういしい口調でお話をしてくれました。

この子が本校を受験しようと思った理由は3つあったそうです。1つめは「大学までつながっているから」で、受験がない分、なにかに熱中できると考えたからだそうです。この子の場合、クラシックバレエに打ち込んでいるそうでした^.^

2つめは「共学だから」で、男子には女子にはないユーモアのある人がおり、共学の明るい雰囲気に引かれたからだそうです。

3つめは「自由で個性を重んじる」からで、制服がブレザー以外自由である点などに魅力を感じたそうです。

そのほか、学校生活などについてもくわしくお話をしてくれました。最初の入学式の時には不安になったそうです(^^;; 「なぜなら、初等部(出身)の子が固まっていたからです」とのことでした。ですが、入学してすぐのオリエンテーションキャンプなどですぐに打ち解けることができたそうでした^.^

つぎに高2の男子の生徒が登場し、こちらはしっかりした口調で中学生活をふり返ってのお話をしてくれました。とくにクラブ活動にはできるだけ参加したほうがいいそうです。社会性を身につけていくこと、上下関係の中に身を置くのは大切なことだからだそうです。

また、お勉強はせかせか進めずにゆっくりとおこなわれ、「進学校とはちがった、幅広い奥深い授業」であるそうです。

先生がたのお話のあとに拍手は起こりませんでしたが、生徒二人のお話が終わったときは、会場から大きな拍手がわき起こりました^.^

追加説明がすこしあったあと、説明は終わり、校舎見学となりました。参加者が多いうえグループ制ではないので、説明なしでただぞろぞろと歩いて見て回る感じでした(^^;

校舎は古いですが、廊下の採光がいいのかとても明るく感じます。普通教室の中は机やいすがびしっと整頓されています^.^ 机、いすはふつうのものとちがったちょっとおしゃれなデザインのもので、わたしのとこの教室にもこういうのがほしいなあ・・・と思ってしまいました^.^

廊下には生徒のロッカーが並べられています。ちょっと意外だったのは、渋渋や日大第二などの共学校のあらゆるところの壁で見られた、跳び蹴りあと?のような黒い筋のよごれがまったく見当たらなかったことです。生徒が校舎を大切に使っているのかも知れませんね^.^ 全体に、女子校に近いような清潔感があると感じました。

図書室は外から見ただけですが、生徒数の割にはかなりせまく感じられました。はんたいに室内プールは競技会ができそうなほど広く、その大きさにはびっくりさせられました(@@)

グラウンドは立教池袋や日大第二ほどの広大さではありませんでしたが、十分な広さがありそうでした。祭日でしたので生徒はほとんどいませんでしたが、数名がサッカーの練習をしていました。

見学が終わり、帰りは大学のキャンパスを通って正門の方から青山通りにでました。大学のキャンパスはさすがに広くゆったりとしており、銀杏並木がすばらしいです。歴史のありそうな記念館が建っていたりします。中高生がどのあたりまで大学のキャンパスに入れるのかはわかりませんが、いい環境だなあ・・・と思いました^.^ 


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