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食べられるスピーカーの試作
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(写真上:金パナのパッケージ裏/2004年11月撮影)
太古の昔、小学館の図鑑でスピーカーの構造図を見た折り、食べ盛りの心象に一番残ったのが「コーン紙」というパーツ名でした。コーンフレーク、コーンスープ・・・おお、こんなところにもコーンが使われていたのかと本気で思ったものです。でも、何故?さっそく当時集めまくっていたジャンクのスピーカーに鼻を当てて嗅いでみたものの、電気パーツ独特のいい匂いはしますが美味しそうなニオイは微塵もしません。ヤギではないので食いつく訳にもいきません。それでも怯まず「きっと紙の強度を増すためにトウモロコシ成分を加えて有るんだ!」と勝手に思いこみ、更に悪いことには友人たちにも得意げに講釈して回ったものです。誰かに尋ねたりきちんと調べたりせず、独断で決めつけてしまう悪い癖、未だに治ってませんhi。
時は流れて英和辞典を手にする頃、ようやくコーン違いだということを哀れな脳味噌は理解するに至ります(スピーカの円錐部=cone、トウモロコシ=corn)。しかし最近ふと思うようになりました。食べられるconeだってちゃんと在るじゃないか!ソフトアイスクリームの円錐が!さぁ「食べられるスピーカ」に挑戦です。
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主な材料です。上写真左、在庫中で音が一番悪く、ボイスコイルの状態が悪そう(コーン紙を軽く押すと、マグネットとコイルのホビンが接触しているのが判る)なスピーカとはいえ、つぶすのは胸が痛みましたが実験のためです。摘出したマグネットとボイスコイルのみ使用、合掌。上写真右、振動板用のコーンは31(サーティ・ワンと読みます。サーテー・ワンじゃありません)にて一箱120円で入手。6コーン入り。
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スピーカーから摘出したボイスコイルを輪ゴムで半固定。ヨーク※はトランスの鉄心をバラして自作。磁石単体では磁力が効率よくボイスコイルに作用しません。スピーカーの動作原理はお馴染み「フレミング左手の法則」。右手の法則ともども、教え子が原理を覚えやすいようにとフレミング先生が編み出したものとか。教師の鑑です、フレミング先生。
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2ワットアンプ(OTL・コンプリメンタリ)の出力をVR全開でぶち込みます。無謀ですがインピーダンスも社交ダンスもありません、とにかく音を鳴らすことに集中です。で、初めはボイスコイルとコーンの間にボール紙を当ててみました。コーンはスズメッキ線で軽く支えます。何か聞こえる!と思ったらコーンではなく、台のスチロール台(マグネット側)が振動していたためでした。残念。
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より正規のスピーカに構造を近づけるため、コーンの下端を切ってボイスコイルに挿入。スチロール台を押さえて耳をそばだててみましたが・・・モグモグ。聴診器みたいに耳を近づけてみてようやく喋っている内容が判る程度。とてもラウド・スピーカ=拡声器と言える代物ではありません。ボイスコイルの当て具合を微妙に変えてやると若干音量は上がりましたが・・・。そうこうしているうちに、なんか香ばしい良い匂いが。なんとボイスコイルの熱で、コーンが焼けているのでありました。
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アンプの方がヤバそうなので実験中止です。グラハム・ベルが世界最初に作った受話器よりおそらく何倍(適当)も効率の悪い受話器となってしまいました。でも、確かに音は鳴ったのです、食べられるコーンの中から確かに。次回は、ボイスコイルも自作の上、もっと強力な磁石を使用して・・・もうしません。
実験後、肝心のコーンはもちろん食べました。アイスがないので、バナナを代用(写真上)。けっこう合います、コーンとバナナ。
(2003/11/2記)
(※2003/11/8訂正)
補足
*実験は、衛生・安全上かなり問題があるので決してマネしないでください。
*戦前には食べられるレコード(米菓製?)が在ったそうです。今でも烏賊徳利なんかは、食べられるツールの代表格。海洋堂さん!食べられないお菓子とか創って下さい!!

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