
『恋愛天国』でも書いたが、現在の派遣先は彼氏のいないコが多い。
先日も“隊長”こと美人のYさんと、浜崎あゆみ似のIさんと私の3人で
現在の状況報告をしあった。
Yさんは年下の学生と付き合いだし、彼が忙しくて会えないので別れることにしたと言い、
IさんはDJ(チーズイン・カレーヌードルのCMに登場する
“チーズ星人”そっくりらしい)に
大勢の人の前で告白され、『ゲッ』と思った。…なんて言っていた。
そこで3人、大きくため息。
「どこにいるのかなあ…
“運命の人”。」
これがほぼ同時に声が合っていたので思わず全員、顔を見合わせクスリと笑う。
なんだか非常に可愛い一瞬だったなあ。
一人にひとり、きちんといるはずの運命の人。
皆んな、恥ずかしながら心に秘めて、信じているんだよな。
などとちょっと嬉しくなってしまったのだ。
私の担当の美容師さんは小林さんという。
なんだかいつもキャッキャと元気な女のコである。
そんな彼女が、ある日私の腕時計を見つめて言った。
「あ、もしかしてそれマリ・クレールですか?」
パッと見、普通の時計なんである。よく分かったなあと思い、「ハイ」と答えると
「私もそれ、持ってるんですよ」と言う。
ゲゲゲ。
さて、なんでゲゲゲなのかというと、この小林さんと私、誕生日が同じで血液型も同じ。
もちろん、年令が違うので油断していたが、先日、動物占いも同じ小鹿と判明した。
ついでに持っている携帯電話の機種も、色までも同じだったのである。
(だってこのへんではcdmaOne持ってる人、珍しいのに一緒だったんだもん)
なんか恐いよう。
まあ、いいかと月イチで通い続ける私に、
映画の話なぞをふってくる小林某。
「いやあ、恥ずかしながら『スペーストラベラーズ』見てきましたよ〜」と報告すると
ピカーン、ひらめいたぁ、という感じで小林さんが口を開く。
「金城武のファンなんですか?」
言ってもわかんないかな?と思いつつも
「いやあ、あれ原案がジョビジョバで…」と説明すると
彼女の顔がギョッとする。
「ジョビジョバ、やっぱり好きでしたか…」
ということは、あなたも?
いったい何なんでしょうか、あなたと私。てなことで話が盛りあがる。
偶然もここまで重なると、なんだか運命を感じちまうじゃないっすか。
それにしても、小林さんったら、私が雑誌のモデルを指差して
「こんなふうにしたいなあ」と言ったら
ヤツ、「う〜ん…。顔、違うから…。」などと答えたんですぜ。
んもう、そんな単刀直入っぷりも私ソックリじゃん。
日曜日のことだった。
母からの「お父さんが肋骨折って入院したのよ」という電話で起こされ
(↑でも、あまり動じない。だってウチの父、3年に1回くらい骨折るんだもん)
ぼけぇ〜っと買い出しのためにドアを開けたら生まれたばかりの子猫が6匹も捨てられていて
驚きながら友人に電話かけまくると皆、「保険所に引き取りに来てもらえ」とアドバイス。
でも日曜休業のためアタフタしていると今度は「交番に電話しろ」と友人A。
で、来てもらいました。が、おまわりさんったら去り際に
「こいつたち、処分されるなあ、きっと…。」
なんていうから(多分、心の奥底では分かってたんだけど)ものすごく悲しい気持ちになってしまった。
すんごいブルーな気持ちでトボトボ歩いてると、蜂に襲われ、
えぐっ、えぐっ、と泣きじゃくりながら家に帰りつきドアをあけると、
そこに「こんにちは」とゴキブリがいたのでした。
「…まったく、どう思いますぅ?本当にヤなこと連続の日でしたよぅ」
と、翌日会社でS先輩にグチってみた。
このS先輩、大変上品で感情の波がなく、
しかも私が何を言っても笑ってくれるので嬉しい存在なのである。
で、先輩も自分の不幸話を語り出した。
「この前ねえ、車ぶつけたの。
で、なんか“ゴロン”っていうから後部座席見たら、
買ったばかりのスイカがマットに落ちて割れてたのよ。
あーあ、って仕方なくマットを洗って干したら急に雨が降ってもう一回洗い直しよ。
うふふふ。」
へなへなへな。
さすが先輩。どんな不幸も笑い飛ばすんっすね!!
なんかワカンナイけど、不幸が連続して起こるのは嫌だけど、
こうして人と不幸自慢し合えるのは結構楽しい。
ましてや日頃冷静な先輩の不幸話ともなると一層愉快で笑えてしまう。
また先輩の不幸話を引き出すために、不幸なメに合ってもいいかも。
…なんて思ったりするのであった。
今日の言葉は“ワールドワイドこさりん”(『働くともだち』参照)情報である。
彼女の職場は私服OK。
しかもマシーン(パソコンのこと)が大変多くて暑いので、冬でもTシャツ一枚の人が多い。
その日は大雪であった。
ひたすら仕事に打ち込むこさりんの目に、なんだかチラチラ映るものがある。
それはMさんの足元。
『なんだろう、この違和感は…』と思い、ジッと足元を見ると
「あ〜。右はスニーカーなのに、左はローファー!?」
そう呟くこさりんの言葉に反応したMさんは、
「ハッ、ばれてましたか?朝、遅刻しそうで慌ててたら、間違えて履いてきちゃったんですよ」
などと言って照れ笑いしたそうだ。
ばれるも何も…ねぇ…。
ここでポイントなのが、外は大雪だったということだ。
しかもMさんはバス通勤。
足場も悪いこんな季節に、ローファーで歩く人は滅多にいないし、
ましてや滑りやすいスニーカーなんてもってのほかである。
それを誤りとはいえ組み合わせ、更に周囲の人々にバレていないと信じる
その心意気に拍手を贈りたい。
それにしてもMさん、帰りも『ばれてない』と信じながらバスに乗ったのかなあ。
彼女はいいとしても、見てみないフリする周囲の人も結構、大変そうである。
今日のは長編になりそうっす。
現在の職場環境は4人一班。
おっとり上品なS先輩と私と良美さん、あとは新人のNさんのメンバーで構成されている。
まずS先輩について。
前にもお話したが、この先輩、いつも冷静で感情の波がなく、女優の墨田ユキ似の美人である。
が、彼女に関して衝撃の事実が次々と判明していくのである。
一番驚いたのが、1日一食。
晩御飯だけで生きているというのだ。
これを初めて聞いたときのショックといったらなかった。
私なんて、ご飯と眠ることだけを楽しみに生きているのに。
スゴイっすよ、S先輩!!
続く良美姉御は一応、私の同期である。
この人の特徴をひとことで言うと、ものすごくマジメ。
必ず夕方5時くらいになると
「今日の私の対応は、本当にお客様の立場になってあげていなかったわ…」
などと反省し始める。これを私とS先輩は“反省タイム”と名づけていて、
たまに4時くらいに反省しだすと、ヒソヒソと『ちょっと、今日の反省タイム早過ぎるわよ』と言って笑う。
そして、良美姉御は(本人は否定しているが)ものすごく声が大きい。
私たちの部署はズラ〜ッとブースで区切られていて、全体で10列ほどある。
その最前列のコも最後列のコも
「○○さん(良美姉御の苗字)の声、聞こえるんですよ」と言っていたから相当であろう。
あの電話専用ヘッドホンマイクを超えて聞こえるというのだから、そのパワーたるもの、恐るべし。
しかも、そのパワーはスィッチがあるらしく、先ほどまで物凄い勢いで話していたかと思うと、
次の瞬間にはお人形のようにグッタリしているのだ。
まったく見ていて飽きない人である。
さて、事件は本日起きた。
昼食をとらないS先輩ではあるが、そのガムを噛む量は並ではなく、
気づけばいつもカミカミカミカミしている。
で、良美姉御がいつものとおりハキハキと
「Sさんはいつも噛んだガムをどこに捨てているんですか?」と質問した。
すると、驚くことにS先輩ったら
「飲みこんでます」
などというではないか!!
これを聞いた良美姉御の反応は大変激しく、
「腸の中、ガムだらけですよ!!!そんなことしちゃダメですよ!!
ガムの包装紙にも書いてあるでしょう!!」
などといつもの大声で熱弁する。
その勢いにタジタジした私とS先輩はふたりでガムの包装紙を読み、
「書いてないよねえ、そんなこと。それに腸に溜まるって本当かな」
とヒソヒソ密談しつつも良美姉御に「書いてないよ〜」と2匹(イメージは可愛いウサギ)で訴えると
ヤツ、既にスィッチ・オフになっていて遠い目をして携帯電話に届いたメールなんか読んでいました。
んもう、その落差があまりにも激しくて、思わず
『あんたがこの話題ふったのと違うんかい!?』と突っ込みたくなるのもさておき、
2匹で涙流して笑ってしまいましたわ。
いやはや、まったく愉快な人ですわい。
再び新ちゃん話でゴメンナサイ。
ヤツとは幼馴染なもので、やはり一緒に過ごした時間も非常に長く、ネタには尽きんのでごんす。
しつこいけど、彼女は看護学校の先生である。
新ちゃんは仲間内で『バカ先生』と呼ばれている。
もちろん、頭脳的な『バカ』ではなく、盲目的に生徒を愛しすぎる『バカ』なのだ。
とにかく会うたびにいかに生徒が可愛いかを熱弁する。
ので、見たこともない私まで、生徒の名前を覚えてしまった。
授業中にセサミストリートのエルモのぬいぐるみを持ち、いっこく堂みたいに自分で自分に
「頑張れ、まみこ」
と言っている不思議娘とか
バンドを組んでいて、なぜか新ちゃんに捧げるテーマソングを作る木島君(男性もいるのだ)。
猿にソックリな“サルミちゃん”(なんて失礼なあだ名だろうか)。
などと、そのキャラはかなり濃い。
優秀な生徒もいれば、やはりどうしても周囲と馴染めない生徒もいるらしく
そういう生徒の方が、会話にあがることが多い。
「そのコは周りの人間が変化して、向こうから自分に近づいてくれることを望んでいる。
そして、打ち解けて、仲良くなってくれるといいなと願っている。
でも、違う。
まず自分なんだよ。
周りが悪い、周りさえ変わってくれればと言う前に、まず自分から変わらないと。
自分から心を開かないと、相手だって心を開くわけないんだもん。」
…私は新ちゃんのこういうところが大好きだ。
いろんな出来事が良い方向に進むことを信じている。
そして、そうなるように努力する。
彼女のそばにいると、すべてが良くなるような気分になれるのはどうしてだろうか。
まさに新ちゃんマジック。
もうすぐ新ちゃんの写真を『働くともだち』で載せる予定である。
ヤツ、携帯電話を持たないくらいなので、インターネットにもまったく興味がなく
このHPも見ることは絶対にないので、んもう書き放題だもんね。
いひひひ。
くうう。やられた。
本日は七夕でごんす。
だからというわけでもないが、今日、言われて胸にきた言葉をひとつ。
私の知り合いにY君というのがいる。
彼は、もしかしたら私の知っている男性の中で一番の行動予測不可能人間かもしれない。
数々の例を挙げればキリがないが、観察している限りでは、野性の本能のまま生きているふう。
マッチョな外見にハトの心(平和を愛するという意味ね)を持ち、
口ベタなのかと思うと、あちこちで女を口説いているような。
そんなY君がボソリと言った
「7月3日にきみに電話すれば良かったな。」
なんで?と私が聞き返すと、
「だって、ナミの日だから。」
くうう。やられた。
こんなダジャレ(というか語呂あわせ)なんかにまいるワシでもないのだが
七夕効果でグッときたっす。
これをお読みの男性諸君。
あなたがたが何気なく言っている言葉を、女子は『つまらな〜い』という顔をしながら
結構、ドキドキさせられているものですよ。
だから『これは恥ずかしいかも』なんて躊躇せず、んもう、バンバン言うことをオススメしますわ〜。
アホらしい話で申し訳ない。
電話応対の仕事というのが、やはり申込書の訂正などを承ることが多く、
この申込書というのがだいたいの流れで
『今、登録完了したからあそこのファィルボックスにあるな』
というのが分かるようになっている。
のだが、稀にあるはずの場所になく、誰かが手持ちしていることもある。
そんなとき、手書きの回覧をまわすのだ。
その日の回覧はこんなふうに記入されていた。
「オマタ様の申込書、探してます。」
オマタ、である。せめて漢字で書いてあれば別に問題はなかったのだが、
いかんせん片仮名だったがためにあちこちで失笑が巻き起こった。
ランチタイムも「オマタさんの申込書、あったのかなあ?」などと妙に話題になる。
ああ、お気の毒なオマタ様…。
そういえば、電話を保留にして、“新(しん)”という苗字のお客様を待たせていた時のこと。
「お待たせしました、新さま〜」
と言って再び電話に出たのだが、その“新さま〜”というのがどうしても
『暴れん坊将軍』を思い出させ、
ずっとテーマソングが頭の中で鳴り続けて困ったものだ。
その他にも、いつも隣で良美姉御が内線で
「フリー(フリーダイヤル担当部署、の略)の○○ですけどぉ」と言っているのだが
『直訳すると “自由な○○”…。確かに、あんたは自由だわよ』などと心の中で思う。
まったくもって世の中、笑えることが多い。
この笑いを分かち合える人が、すぐ側にいることにも感謝したい今日この頃なのである。
一応、女なので美しいものに弱い。
インドにいったのも、「妻のために世界一美しい墓を作るなんて、素敵!!」と
タージマハール目当てだったんだもん。
さて、最近知り合った人からの情報で“パキスタンのフンザ”というところが、
んもう素晴らしく美しいらしいのだ。
その人の言葉をそのまま引用すると、
>世界58カ国を回ったことがあるバックパッカーの知人が、強烈に押している場所です。
>ここは高原の旧王国で人々がとにかく温かく、景色もものすごくきれい。
>中国がインドと戦争をするために作ったカラコルムハイウェイという道があって、
>その道が通じてようやく行けるようになったという秘境です。
>「風の谷のナウシカ」の舞台はここであろうって言われています。
>ゴールデンウィークの頃には村一面桃の花とか杏の花で覆われて、
>まさに桃源郷になるそうな。
>周りは7000m級の山々で、ちょっと歩くと氷河とかもあって、
>その足もとにガーネットが落ちていたりってこともあるらしい。
おお。すごそうだ。
だって、「桃源郷」である。死ぬまでに一回は行ってみたいよう。
しかし、アホの私は『パキスタン=銃撃戦』などというイメージしかなく、
そんな疑問を投げかけると
>パキスタンといってもパキスタンじゃないような場所です。
>とんでもなく平和な地域みたいですよ。
>何でもフンザの街に警官は一人しかいないとか。
なんて返事が戻ってきた。
おお。またまた、すごそうだ。
根性はないけど強欲なので、いろいろキレイなものを見てみたい。
それにはまず、知力と体力とお金ですね。
でも、私にはまったくもって全部なかったりして。
えへへへ。
いっつもお酒ばっかり飲んで、下ネタばかり話しているイメージしかない同僚のY隊長。
この人、黙っていれば常磐貴子似の美人で、元システムプログラマーとうこともあって頭もキレる。
そんな彼女とたまたま休憩が同じになり、ちょろっと話していた。
「昨日もさあ、女4人で飲みに出掛けたんだけど急に面白いこと思いついてね。
4人同時に携帯で彼氏に“会いたい”ってメールを打つわけよ。送信者の名前も入れずにね。
で、誰の彼氏が一番早く電話してくるかっつーのを試してみたのよ。」
結果としては、Y隊長の彼氏が一番に電話してきたそうな。パチパチパチ。
しっかし、ものすごくそれを嬉しそうに報告する彼女を見て、
つくづく可愛いと思ってしまった。
(ちなみに電話をかけてこなかった彼氏もいたそうな。これはツライ。)
まったく、好きな人からの「会いたい」と「声が聞きたい」という言葉ほど、胸にくるものはない。
恋愛中の人って、きっと相手からいわれた数々の名言を後でコッソリ小出しに思い出しては
ニコニコしたりしてるんだろうなあ。
なんて。
すっかり傍観者になってしまっている自分にちょっと悲しい気持ちになる
今日この頃なのでした。
何で知ったのかは忘れたが、フィービ・スノウという女性歌手の声がものすごく好きだ。
微妙に震えていて、しみしみと悲しい気持ちになってしまう不思議な声。
それは誰にもマネの出来ない、独特の情緒がある。
スノウは元々、音楽に関する知識がまったく無く、
性格も一筋縄ではいかない素晴らしい偏屈さで、スターとはほど遠いタイプだった。
それがなんとなく、気まぐれで受けたバンドのオーディションでチャーリー・ハーポと出会う。
彼は、フィービの才能を見出し、ビリー・ホリディやマーヴィン・ゲイなどのレコードを聞かせ、
彼女に身も震えるような感動を与え、自分の知る限りの知識を全て与えた。
ハーポのお陰でスノウは場末のクラブ歌手から、破格の評価を受けるスター歌手へとなる。
が、それが逆にハーポを追い詰めた。
『自分たちの環境が悪いから、チャンスが無いから認められないんだ』と自分を言い聞かせていた彼に、
スノウの成果は出来すぎだった。それは結局「イコール、自分には才能が無かった」
という現実を突きつけてしまったのだ。
ハーポが望んでやまない「才能」を、彼の気をひくためにだけ披露するスノウ。
悪気無い彼女の行動にいちいち傷つくようになったハーポは、彼女を避けはじめ、
のちに興奮剤の使用過多で死亡してしまう。
…この2人の話を聞くたび、「青は藍より出でて、藍よりも青し」という言葉を思い出す。
教えてくれる人を超えてしまったとき、その人はどうすればいいんだろう。
一番、聞いて欲しかった人がいなくなったら、誰の為に歌えばいいんだろう。
そんなエピソードをふまえながら聞くと、より一層スノウの歌は胸にくる。
その人ごとの口癖があるものだ。
クニちゃんが「ごめんね」を言ったとき。イコールそれは彼女の運転する車が道に迷ったことを意味する。
自称“助手席の似合う女・ナンバーワン”のワシ。
一部では「プリティ・ナミ」という有難い呼び名まで頂いているほどの愛くるしさなので(スマン)、
助手席に乗せたいという危篤な男子はワンサカいるが、
それでは腹などをポリポリかくことも出来ないので
心打ち解けたクニちゃん号に乗せていただくことが多い。
(長く、ムカツク文章で申し訳ない)
しかし、このクニちゃん、本当によく迷う。彼女いわく
「タダでさえ初めての道で心細いのに、隣席のナミさんが異常によく喋るので
その話に錯乱させられる」
らしいのだ。
むうむうむう。
先日も、通いなれた隣県の新ちゃんの住まいまでおおよそ1時間30分の距離を急ぐ。
かれこれ10回以上は通った道なので迷うことはあるまい。
…なああんて思いながら軽快に話し続ける私。
が。いつもはそこを右に曲がるはずの目印を、クニちゃんは曲がりもせず快調に走り続ける。
『ほほう。やるなクニどん。新しい裏道を開拓したのかい』
ちょっぴり感動する呑気なワシ。
それから20分もしただろうか。
弱弱しい笑顔でクニちゃんが口を開く。
も、もしや。
「ごめんね、ナミさん…」
やはし。迷ったのですな、クニどん。
えへえへと笑いながら道を戻る彼女を見ながら、頷くワシ。
あとで新ちゃんに遅れたワケを問い詰められた2人は、全てを白状させられたが
私も、「ちゃんとナビらないナミが悪い」とお叱りを受けた。
はあああい。と元気に返事する2人ではあったが、多分、治らないね、コレは。
その後もお約束のように道に迷い続ける私たち2人組。
こんな素敵な2人組が、もうすぐあなたの街にも行くかもよ。
(なんちて。本当に行ったら困る。)
アホの坂中はクニちゃんの会社の同僚だ。
その特徴はデリカシーが無い、常識が無い、思いやりが無い。ナイナイ尽くしの素晴らしい男だ。
バーベキューなどの集まりの連絡網で、どうしても彼に電話しなくてはならないとき、
私は必ず「184」発信させていただく。
あまりにもしつこくメールアドレスを聞いてくるので、教えた後は、メールアドレスを変えてみたりした。
(これは故意ではなく、たまたまプロバイダを変えた時期が重なっただけなのだが、
新アドレスはわざと教えなかった。)
私がこんなに避けているにも関わらず、ヤツは新ちゃんと男同士の友情
(あ、新ちゃんは女だった)を育み、嫌でも会うことが多かったりする。
その日は冬の寒い日で、いつものごとく新ちゃん宅にワシとクニちゃんの3人が集い、
鍋パーティーなぞしていた。
普段は買い物に出掛けるだけでも化粧をすると評判のワシであったが、
当日はコンタクトの調子が大変悪く、厚さ7ミリレンズの眼鏡をかけ、
風呂上りで眉毛は無く、頬は「雪ン子」みたいに赤く、パーマのかかった髪はカミナリ様のようであった。
「こんな姿、あんた達だから見られるのよ〜。光栄に思いなさい」
などとヘンな有り難味を強要しながら、プリティ・ナミは旬の鱈や帆立をもりもり食べていた。
そこに電話のベル。
人の電話を盗み聞きしてはいけないと思いながら、
「坂中」「今から」「すぐそこ」
という気になるワードたっぷりの会話にちょっとドギマギ。
と、新ちゃんが受話器を置くや否やピンポーンと玄関チャイムの音が…。
まさか。
と、思う間もなくドアが開き、
「ウィーッス」
とアホの坂中がドカドカ入ってきた。
そして呆然とする私たちを後目に
「いただきます!」と
私たちの最後の楽しみ、牡蠣をモリモリと食べくさった。
私とクニちゃんは目がテン。
無言のままの私にヤツは言った。
「おっ、スッピンか。度胸あるな。」
『見〜た〜な〜』とでも言ってやろうかと思ったが、そんなサービス、奴には無用。
あまりにもむかむかしたので一言だけ
「むーかーつーくー」
と返事してみた。
なんだか前世でヘンな因縁があるのか知らんが、坂中とは合わん。
とにかく、何から何まで気に食わない男も珍しいものである。
ヤマちゃんは見た目が知的だとよく人に言われる。
しかし、その実態は非常にトンチンカンだ。
その昔、私とこさりん(『働くともだち』参照)とヤマちゃんの3人で
「1月は睦月で、2月は如月…」てな調子で12月分の陰暦を言ってみたことがあった。
私はこういうのが得意なので鼻たかだかに全部言い当て、こさりんも同様にツラツラと続けた。
が、ヤマちゃんは8月9月になると、ちと怪しくなり、何度やっても失敗。
まあ、残念、でその場は終わった。
それから3カ月もたった頃だろうか。
再び集まる機会があり、皆んなで芸能ネタなどを楽しく語りあっていると、
「1月は睦月、2月は如月…」
などと何の前振りもなく突然、ヤマちゃんが暗唱し始めた。
「なになになに?」
戸惑う私とこさりん。
一気に言ったヤマちゃんは「どうだ!」という表情で2人を見る。
ここで誉めてはイカンと無視するワシら。
するとヤマちゃんが意味なく話題をそらした。
「この前撮った写真、カメラのバインダーがさあ…」
へっ?という顔をする2人。
「ああ、バインダーって言わないっけ。そうそう、フィルターよフィルター。」
思わず2人で声を合わせて「ファインダーだよ!」と叫んでしまいましたわい。
この他にも、ヤマちゃん語録には「赤潮って、赤い塩が採れるの〜?」
(答え:プランクトンで赤いので塩は採れません。)
など、数々の迷言がございます。
いやあ。実に話していて飽きない愉快な友ですわ。
私の知り合いのIちゃんはモテモテ男だ。
仕事も出来て、人あたりも良く、男前なので見ていても楽しい。
しかし、こんな彼の難点は何股でもかけれてしまう浮気男ということだ。
現在3股。転勤の多い会社なので、その港その港で女がいるらしい。
他の男なら、『許せない!!』と思うのだが、なぜかIちゃんは許せる。
『まあ、仕方ないかな』とまで感じさせるそのフェロモンはやはり天性なのか。
さて、先日の飲み会で判明したのだが、
Iちゃんが地域限定発売の携帯電話を持っているということから
いっつもいっつも、
Iちゃんの携帯電話がマナーモードのキーロックになっていることを女子が発見し、
「やはりモテ男はマメじゃないといけないんだねえ。
マナーモードのキーロックは基本なわけだあ。」
などと全員でシミジミさせていただいた。
その後も体調を崩しつつ、青白い顔して吐きながらもカラオケで熱唱していたIちゃん。
『俺が盛り上げなければ、誰が盛り上げるんだ!』
というその心意気に私は拍手喝采を送ったね。
素敵な素敵なIちゃん。
いつまでもマナーモードのキーロックでいて下さい。
なんて。ひとごとだから言えるんだわなあ、こんなこと。エヘ。
せっかくの土曜日にボケラ〜っと家にいたら、ぐうたら主婦のヤマちゃんから電話があった。
『何の用かいな?』と話を聞いてみるといきなり
「ナミちゃんがすれっからしになった」と言うのだ。
へえええ?
気の抜けた返事をする私に、ヤマちゃんは続ける。
「昨日、ナミちゃんと夕飯一緒に食べて、その時は確かに素敵な髪型だと思ったのよ。
でも、別れて家に帰ってから、あの色だけはダメだと思えて仕方ないのよ!!」
へええええええ?
要は私の髪の色が茶色すぎるというのだ。
あ〜、アホらしい。
あんたは私の母親かい。適当に返事をし続ける私にヤマちゃんトークはまだまだ終わらない。
「ナミちゃんのウリは何!?」
ウリって…。
「“純朴”でしょう!!それを無くしてどうするのよ」
勝手に人のウリを決めないで欲しい。しかも“純朴”って…。
「そんなすれっからしに声をかける男なんかいないわよっ!!」
「別に男にモテようとして髪を明るくしたんじゃないもん。気分転換だもん。
じゃあさ、ヤマちゃんのウリは何?」
反論する私に、ヤツは言った。
「もちろん、“正直”よっ!!」
ほげ〜。
あまりにもしつこいので早々に話を切ろうとするワシ。それに尚も食い下がるヤマちゃん。
もういいや、とようやく受話器を置こうとしたとき
「ところでどこの美容院でやったわけ?」
などと急に話題が変わる。どこそこの小林さんという担当よ、と答えるとヤマちゃんは平然と
「私もそこに行くわ。ところであの髪型はどういうふうに説明したわけ?」
と言った。
やっぱりコレだ。
ヤマちゃんはなんだか知らないが、人のマネをすぐにしたがる。
なのに、それまでの前置きが異常に長い。
それにつけても「すれっからし」って…。
いまどき、そんな言葉使う人も滅多にいないよなあ。
杉田かおるの自伝のタイトルくらいじゃん、ねえ。
フサコのことを書いた後、ちょいと人間批判は自粛してみたのですが、やはりダメです。
ピュリッツアー賞を狙う(大嘘)ワシとしては、真実を伝えなくてはムズムズするんっす。
なんちて。
今回の主役は本編・『働け!!キミたち』にも何度か登場したKさん。
さてさて。お知りでない方にはワンポイントKさん講座をご用意しました。
・年令:37歳、既婚、子供あり(本人談によると天使のようにナイーブな子供…らしい)
・服装:三つ編みにひまわりの髪飾り、黄緑いろのマニキュア、黄緑いろのソックス。
イチゴもようのソックスにラメラメTシャツ、
更に真っ赤な薔薇のヘアピンを前髪に3本つけてみたりする冒険家。
ちなみに、『笑う犬の冒険』に出てくるホリケン扮する「マドモアゼルゆみこ」ソックリ。
・性格:申し訳ないが、皆んなが避けるほどの素晴らしさ。
誰かにひとつ嫌な思い出を与えているのはある意味スゴイ。
少し前の話になるが、電話応対の本番直前に指導監がスキルアップテストを実施した。
これが平均点50点と結構難しく、答え合わせの際には皆んな点数の部分を折りたたんで
「見ちゃダメよ〜」
などと隠しまくっていたのだ。
「ちなみに最高点は78点。最低点は12点です!」
更に追い討ちをかける指導監の声に、騒ぎは大きくなるばかり。
しかし、女30人もいればその情報網たるや素早く、
1分後には「最高点はY隊長」という事実が判明し、その5分後には
「最低点はKさん!!!」
という話がアッという間に広がった。
ここで追加のKさん情報。
研修の際、「これに大事なことを書き留めて下さい」と各自にノートが配布された。
1カ月の研修が終わる頃、大半の人が1冊も使用しなかったのに
なぜかKさんは3冊目に突入していたのだ(しかもフリンジみたいに付箋だらけ)。
心無い人は、「そんなに勉強しても最低点じゃねぇ」などと失笑していたが、
私の注目ポイントはそんなことではない。
だって、Kさんったら自分の点数を折り曲げるでもなく修正テープで隠したって…。
しかも、テスト用紙が茶色い再生紙だったものだから、
その上に真っ白な修正テープで横に引くでもなく、縦に引くでもなく、
そのまま「12」なんてなぞるものだから
より一層点数が強調されてしまったそうだ。(隣席のカナちゃん情報)
いやはや、まったく直球な人だよなあ。
というか直球すぎ。
見てる分には飽きないので良いですけどね。
今回もヤマちゃんでっす。
彼女のトンチンカンっぷりは素晴らしく、
しばらく私とこさりん(『働くともだち』参照)は彼女のことを「スットコドッコイ」と呼んでいた。
なんと言っても迷惑なのが深夜の電話。
夜中の3時に電話をかけてきて、しかもその内容が
「わたし…、このまま年をとるのが恐いのっ!!」とか
「わたし、本当は男なのかもしれない!!」
などという意味不明なものなので、非常に困る。
ある日の電話なんて
「ウチのお母さん、胃ガンかもしれない!!」
なんていうのでビックリして話を聞いたら大笑い。
実は、ヤマちゃんというのが、パッと見は大変スレンダーなのに、
なぜか異常にお腹だけポッコリ出ている。
胸よりもお腹の方が大きいという不思議体型なのだ。
その彼女のお古のGパンを、お母さんにあげようとして試着させたら
拳が2コくらい入るほどあまったというのだ。
思わず笑って「そりゃそうでしょうよ。アンタの腹は人並み外れて大きいもん。」と言うが
そんなこと耳にも入れず、彼女は吼え続ける。
「あんなにやせ細って、お母さん、ガンだわガン。そうに違いない…。」
はいはい。と、適当に相槌を打つが、その話はローリングで終わることは無く、
わたしゃ、翌日も仕事だというのに早朝4時まで
「はいはい、あ〜こりゃこりゃ。」
と返事をさせて頂いた。
それにしても、“ガン”は分かるが、どっから“胃ガン”が出てくるワケだ?あんたは医者かっつーの。
しかもこの話、私だけでは飽き足らず、こさりんにも続けて電話したらしい。
もちろん同じことを繰り返し、ローリングしまくり。
いやはや。どうでしょうねぇ…。
今では結婚してくれたので、その相手がダンナさん一人に絞られ、私たちはバン万歳。
しかし、先日電話を取り次いでくれたダンナさんが
「こいつ、本当に話がくどくて困ってるんですよ〜。」
などとグチっていたのでちょっと同情。
がんばれ、ダンナさーん。
『GREEN’S』のCMで竹内結子が言う
「ふぅぅんん」
すっごく可愛くないか?
わたしゃ、こっそりマネしてみたが、全然似ても似つかん。
鼻に虫でも入らんかぎり、出ないぞあんな声は。
そんなワケで、女の決めワザみたいなものを日々習得しようとしている私であるが
その対象を選ぶのも結構、大変だ。
なんてったって女300人もいる職場にいれば、やはりついつい見つめてしまう女子と、
そうでない女子が出来るというものだ。
見てしまうコは、外見だけではなく、その発する言葉も可愛い。
しかし。かと言って、服装だけ、とか、話し方だけ、とか。
とにかくその部分部分だけ掴んでも、チグハグでわざとらしくなってしまうもんね。
あと、外見と中身のギャップが激しいというのも、逆になかなかイケるのではないか。
例えばカナちゃんという21才の同僚。
この子は見た目は結構『だる〜い、面倒くさ〜い』という感じに映るのだが
実はものすごく仕事熱心なのだ。
そんでもって、性格もすごく良い。
先日も、もうすぐ派遣の任期満了になる良美姉御が去るのを悲しみ、
「いつも、2人でランチ食べてたのに、寂しいなあ。」なんてボヤいていたら覗き込むような目をして
「わたしがいるじゃん。わたしじゃ、ダメ?」
なんて言うのだ。
あんまり可愛くて、思わず頭を撫でてしまうところだったよ。まったく。
こんな可愛い人々に囲まれていると、不思議と自分も可愛くなった気分になる。
いや、もしかして可愛くなっているのかもしれん。
などと勘違いさせていただくが、よろしいか?
アホの坂中をどうにも気にくわない一番の理由は、その偏見である。
初対面のとき、ヤツは言った。
「人間っつーのはなぁ、自分にとって利益をもたらす相手を好むように出来てるんだって。」
ハイハイハイ!!と手を上げて反論したい衝動にかられたが、その時はやめてみた。
だってワシ、大人だもん。
その昔、広告代理店にいた頃。
私というのが大変おバカさんで、自分の度量も考えず、
いつも仕事をひとりで抱え込んではキリキリしていた。
で、ある日とうとうおかしくなってしまい、
「もう限界。もうダメだあ。」
と、突然辞職宣言をしたのだった。
すると、こんな私を止めてくれる人がいた。
いつも仕事の打ち合わせに行くたび、私をからかう得意先のA社長だ。
「ナミちゃんはいつも『私は何でも一人で出来る、一人で生きていける』って思ってるだろう?
でもそこからして間違い。人間が一番幸福を感じるときというのはね、
誰かのために、ものすごく役に立てたときなんだよ。
人間はね、相手を利用して生きているんじゃない。助け合って生きていく素敵な生き物なんだ。」
わお。
なんだかいつも調子いいことばかり言って、大笑いしているA社長とは思えないお言葉。
で、単純な私は会社を辞めるのをヤメた。
こんなふうに、相手は何気なく言ったつもりの言葉でも、後で結構、力になってくれるものである。
私の言葉も、誰かの心に残ってくれているといいな、なんて。
ふと願ってしまう今日この頃である。
前の派遣先にいたバツイチ男性社員のWさん。私は彼を『小池さん』と名付けていた。
なぜなら、おばけのQ太郎に出てくるラーメンの小池さんにソックリだったからである。
しかし。小池さんは、マンガの小池さんとはかなり違い、ちょいと派手好きであった。
Diorとかバーバリーのカラーシャツを、毎日とっかえひっかえ着て出社する。
アタッシュケースも財布もヴィトンで、とにかくブランド大好き小僧のわりに、
なぜか眼鏡は笑瓶ふうの黄色いやつ。
本人は「俺ってイケてる!!」と思っていたらしいが、周囲の意見は「悪趣味」の嵐。
そんなこんなでとうとう上司からも「キミだけカラーシャツ厳禁ね」と言われてしまったほどだ。
そうまでして目立とうとする割に、仕事は全然出来ず、
ひとりに一台配給されたパソコンも滅多に起動することはなかった。
ある日、小池さんがログインのパスワードを入力できないと騒ぎ、仕方なく私が呼ばれた。
『相手は初心者』と肝に命じて、お母さんのように優しく指導しつつ、ふとパソコンを見ると…。
キーボードは消しゴムのカスだらけ。
画面には朱肉がビッタリ。
なんだかヘンテコな付箋がセロテープで雑に貼られ、
そこには『○○フォルダをWクリップ』なんて書かれている。
(どうやら、ダブルクリックのことらしい。)
…という、悲惨な状態になっていた。
配給されてまだ10日しか経っていないおニューのパソコンなのに、である。
このパソコンを作った人の気持ちを思い(大ゲサ)、悲しげにマツゲを伏せていると
「ナミさん、もうすぐ派遣の任期満了だね〜。ところで、どこに行けばキミに会えるワケ?」
などとヤツは言う。
わたしゃ、水商売やってるわけでもなし。
あなたに会う義理ございません。などと思い、こっそり聞こえないフリをさせて頂いたが、
それでもしつこくつきまとう小池某。
ワシの愛想は日本一なのだが、ふりまく相手は選ぶんだもん。
そんなわけで、呼ばれてもいないのに「は〜い」などと答え、遠方の派遣仲間の元に走ってみたりして。
こんな小池さんは本編でも人気の『鍋大好き鍋島さん』と大の仲良しだ。
やっぱり類は友を呼ぶのねん。
恋愛なんていつも誤解から生まれるものだ。
本編掲載中の『のんびりナミのインド旅行』。…に出した写真がボケボケなのには理由がある。
チンピラの方と、ちょっとだけ付合っていたからだ。
夜の危険地帯で、いつもビクビクしている私に彼は必ずこう言った。
「大丈夫。俺が守るから。」
これに騙されて付合いだしたのだが、実はこれには後日談が。
帰国後、デジカメで撮った旅のテープを彼がダビングしてくれたので、
じっくり家のビデオで見てみると…。
デジカメを持つ彼。その周りに物乞いが大勢近寄る。心配するヤクザ。
「カメラ、狙われてるんじゃないか?」
その言葉に、「大丈夫。俺が守るから。」
観光中。写真を撮るために荷物を預けるヤクザ。「おいおい、荷物、落とすなよ。」
その言葉に、「大丈夫。俺が守るから。」
そう。「守る」が口癖だったのね。
なんだかドリフのオチみたいにずっこけてしまいましたわい。
でも、インドで会ったときは「運命の出会い!!」なんて思ったのに、日本に帰ったら普通でした。
映画の『スピード』でサンドラ・ブロックも言ってたけど
「非常事態で生まれた恋は長続きしないもの」
なのね。うん。
リカさんは会社の同僚だ。
彼女の特徴は、お嬢さま、物怖じしない…の他に「質問しまくる」というのがある。
研修の時期にも、西のKさん、東のリカさんと言われるくらい(大ゲサ)、指導監を質問攻めにしていた。
しかし、Kさんと違い、彼女の質問は高度すぎるのだ。
そして、ひとつのことを習得すると、その枝葉にある内容を更に疑問に思うらしく、
またそれについて質問する。
ある日、そんな彼女とランチタイムで一緒になり、話をしていると
「私ねえ、小学校の頃からこうで、それも別に『そんなこと、いま知らなくてもイイでしょう』
ということを先生に質問しまくっていたのね。
そうしたら、通信簿の通信欄に
『質問ばかりして、まわりを混乱させないように』
なんて書かれてしまったのよ〜。先生もきっと困ってたのねえ。」
などと言うので大笑い。
で、昨日のテレビでそんなふうに友達が深夜に電話で質問ばかりしてきて眠れないタレントがいた、
という話題になり
「その質問の内容というのが、エビはゆでるとなぜ赤くなるのか、とか、
桜の花びらはなぜ5枚なのか…なんていうので、思わず笑っちゃいましたよー。」
と説明する私にリカさんは言った。
「すっごくその質問の答えに興味があるわ!!答えは何かしら!?」
………。
さすがでございます。
なんだかパッと聞いた瞬間は『うっ、くさい』と感じるのに、後でジワジワ効いてくる言葉があるものだ。
たまたまFMラジオを聞いていたら、なんとかという女性アーティストがゲスト出演していて、
「わたしはナンバー・ワンよりも、オンリー・ワンになりたい。」なんて言っていた。
その意味は、ナンバー・ワンだと、その他にナンバー・2も3もいて、
自分がいなくなっても相手は平気だけど
オンリー・ワンは『わたしだけ』なので、
相手は自分以外に考えられないという熱烈な感情を抱いている、というものらしい。
ラジオのパーソナリティーも女性だったので
「この言葉にいちばん心惹かれました」
なんて照れまくって話しているのが、こちらにも伝わってきて
『他にネタが無かったんだろうなあ』なんてその時は思ったのだ。
しかああし。しかしですよ。
結構、後で効いてくるの、この言葉。
今日の日記読んだアナタも、きっと後で『おっ、なかなかイイじゃん』って思うはず。
多分、ね。
ヤマちゃんに「常識ない」って言われたヤマちゃんに「常識ない」って言われた
ヤマちゃんに「常識ない」って…
そのくらい驚いた。
ヨーグルトにミートソースのせて食べてみたり、
仕事でリーダーという地位に任命されれば、「○○(後輩の名前)に譲ります」なんて
責任転嫁してみちゃったり、
真夏は冷房器具ナシ、真冬は暖房器具ナシでOKな恒温体質。
前歯2本で180万円の治療費をかけてみちゃうその不思議な金銭感覚をもって
「常識ない」
と言われたのである。
ナミ、ショック。
そもそもヤマちゃんっつーのが、本当に理解不能な女で
女同士で夕飯を食べに行くだけなのに、その待ち合わせ1時間前に服とアクセサリーを購入し
全身新品でコーデネィトして登場したり、
結構モテるのに、なぜかコンパで会った松尾伴内そっくりな男子の苗字だけを頼りに
電話帳で同じ苗字の人に電話をかけまくり、デートまでこぎつけたかと思えば
わずか2回で「やっぱりヤメた〜。」なんて言ってみたり。
とにかく、私の心の『変人ナンバーワン』なのである。
しかも、「常識ない」と言われた理由がついうっかり
「ヤマちゃんのこと、ホームページに書いたよ」と口を滑らしたところ
ヤツ、野性のカンで『イコール、けなしている』と感じたらしく
「人がパソコン触れないと思って、全世界に私の恥を公開するなんて〜!!私ひとりの体じゃないのよ!!
ナミちゃんったら常識ないわ」
と、いう話になったのである。
どうでもいいけど、「全世界」ってこのページをアメリカ人が見ているとも思えないし、
たぶん、『結婚したから』という意味なんだろうけど「私ひとりの体じゃない」っつーのも
日本語、おかしくないか?
ハッ。いけない。とかなんとかいいながら、またヤマちゃんをネタに使ってしまった。
また怒られるよう。
プルプル。
本編の『働け!!キミたち』でも何度か紹介させていただいた、
常連の“はっしい”さんからまたメールが届いた。
>本日(7月24日)の日記の言葉、以前私も聞いた事がありました。
>風俗誌に載っていた、歌舞伎町の有名な女の子の直筆サインに書いてあったのです。
>『ナンバー1よりONLY ON(Eが無いのはワザとと思われる)ですよ』
>この心掛けと天然さを併せ持つところが人気なんだなと理解しましたっけ。
くううう。このアゲアシとりがぁ。
だからどうしたというワケでもないのだが、なんだか書かずにはおられぬではないか。
それにつけても、なんだかこの人、私のやることなすことクククと笑っている感じだ。
でもたまに誉めてくれるので許してあげます。
ワシって心ひろ〜い。えへへ。
その昔、広告代理店に勤務していた頃。
同僚男子の友人が大変よく顔を出しにきた。
と、いうのも、彼は元々クラブのDJなんかしていたので、
夜の店関係のポスターやチラシの制作依頼をよく受けていたのだ。
しかし、友人たちは非常にヘンテコで、
スタイリストからクラブのオーガナイザーになった、
『ぴょん吉』(ド根性ガエルの手描きTシャツを着ていたため命名)とか
逆タマで『億の金を動かす男』と呼ばれる人とか、
出す店出す店、全部潰しまくり、それでもまだ広告物の制作依頼にくる男とか、様々だった。
で、その中でも一番よく顔を出していた『タツヤ』という人物。
あまりにも同僚が「あいつはスゴイぞ」と言うので、話を聞いてみると…。
まず、タツヤは女の家を渡り歩き、今現在の固定された住所が無い。
そんでもって、クラブでバイトするかたわら、洋服屋の雇われ店長をしているのだが、
先日、店のお金を500万円持ち逃げしてみたそうだ。
結局、これは実家の母親が肩代わりしたが、実はコレが初めての持ち逃げじゃないんだそうで。
そして、一番驚いたのが、その生い立ちだ。
タツヤの父親は結婚詐欺師で、それもかなり長い間、母親はそれに気づいていなかったというのだ。
ある日、父親が逮捕されて、どこかのファミリーレストランでぼんやりしていたら、
「○○の妻です。」
という、子連れの女性が2名もいて、やっと『ああ、本当だったんだなあ』と実感したそうだ。
なんだかスゴくないか?
その話を聞いて以来、妙にタツヤが気になる私。
いやはや、世の中いろんな人がいるもんだ。
私の派遣会社の担当は、登山好きの若い女性でその名を吉田さんという。
実は先ほど電話で、仕事の話が横道に逸れてなぜか2時間も雑談をしていた。
で、気づくともう夜の11時。
「あ、『ER』見ないと…」
と私が言ったことから、彼女の面白トークが始まったのだ。
まったりとした口調で吉田さんが「わあ。洋画見るんですかあ」と言う。そして、
「私、洋画がまったくダメで。外人の区別が全然つかないの」
と少し自慢げに語り出したのだ。
「この前、『LAコンフィデンシャル』というビデオ借りたんですね。
そうしたら、家族のものがお前はそれを前にも借りていたぞ。って。
でも、私、全然それに気づいてなくて…。
それとシャロン・ストーンの『硝子の塔』って見ました?アレ、犯人だれです?」
それなら見たことがあったので「若い管理人ですよ」と答える私。
が、彼女は嬉しそうに
「あれねえ、映画とテレビとビデオで見たんですよ。でも、やっぱり誰が誰やら覚えるのに精一杯で
何回見ても犯人が分からず終いだったんですよねえ。やっとこれで謎が解明しましたぁ。」
などと言う。
ここまで覚えられないのも、珍しくないか?
彼女いわく、「今までスンナリ見ることが出来たのは『タイタニック』のみ」
…さすがにディカプリオの顔なら分かるらしい。
それにつけても、「テレビの洋画劇場なんて、同じのを何度見ても新鮮に驚けますよ」
などと自慢を続ける彼女をちょっと羨ましいと感じてみたりして。
私なんて貧乏症だから映画なら制作費たっぷりの洋画、それをもんのすごく集中しまくって見るもの。
それを忘れるなんて、とんでもない。
ひとつのものをずっと覚えていて、すぐに次のものを見たくなる方がいいのか
同じものを何度でも見て喜べる方がいいのか。
どっちが燃費がいいのかナゾですわん。
昨日に続いて、吉田さん話である。
「女は気をつけないと…」からそれは始まった。
ある日、吉田さんが自転車でチャリチャリ走っていると後ろから男性が追いかけてきた。
『道でも聞きたいのかな?』と思い、振り返るとそこにはナイフを持った男が、下半身裸でいたそうだ。
グイ、と吉田さんの手をひっぱる男。
彼女はそれを物凄い勢いで振り払い、自転車で逃げてそのまま警察へ。
さて、届け出てから1ヶ月後。
無事、犯人が捕まった。
隣県の会社員で、なんとこの1ヶ月の間に結婚までしていたそうだ。
余罪30件。出張のたびに露出狂に変身し、あちこちで女性をナイフで脅していたらしい。
『良かった、これでグッスリ眠れるよ…』
呑気に帰路に向う吉田さんを、犯人の父親が呼びとめる。
どうやら示談の申し出をしたいらしく、なんだか月日も経って怒りもおさまっていた吉田さんは気軽に
「いいですよ〜」
と答えたらしい。
そこでギュッと握らされたもの。…そう、お金である。
「それがねえ、30万円だったんですよ〜」
ということは、単純に計算しても、余罪30件だから、掛ける30万円として…
「900万円!?」
わお、と声を合わせる吉田さんと私。
いやはや。これを読んだ男性諸氏の方々。
くれぐれも変な気は起こさないようにしないといけませんねぇ。
明日から席替えだ。
わしら陽気な仲良し3人組、美人のS先輩とイキのいい良美姉御、
それに私がバラバラになってしまうんである。
フリーダイヤルという職種柄、土日出勤もある。
で、その代わりに平日の代休が貰えるようになっているのだが、
木曜日にウチの班の代休があり、金曜に出勤したら
「ハイ、席替えね!!」
だもん。うう。わしら異常に気が合っていたもので、別れがツライのなんの。
メソメソしている私の隣で、なんだか怒っている良美姉御。
「…まったく、冗談はヨシコさんよ!!」
これには、またまたS先輩と2匹(しつこいけど、イメージは可愛いウサギ)で顔を見合わせてしまった。
しかし、この死語も月曜日から聞けなくなるのかと思うと寂しい限り。
ホロリ。
もうすぐ良美姉御も派遣の任期満了で(なぜか8月10日などという半端な時期で終わるらしい)、
私も実は8月いっぱいで終了する。
増員のしすぎで9月から事務所移転することになり、その住所では通勤できなくなったのだ。
同期も殆どそれを機に契約更新をヤメ、9月になれば皆んなバラバラになる。
最近、妙に宇多田ヒカルの『タイムリミット』という曲の歌詞が身に染みるッス。
「仮に何事にも終わりが あるとすれば
尚更、“今”を愛せる気がするよ」
っていうの。
まったくその通りだあ。
とにかくかにかく、あとちょっとだけど大事にしよう。
…なんて思ってみました。
前の派遣先には朝の3分間スピーチというものがあった。
これが退屈で退屈で。
この時間になると、全社員の頭が左右に揺れた。多分、集中できなくてフランフランしちゃうのねん。
が、稀に面白いときもあるのだ。
中でも妙に覚えているのが“頬赤くん(単に頬が赤いので命名)”の、「水の話」なんである。
頬赤くんは支店からきた2年目の男性社員で、出身が隣県の郡部、
それもかなりの山間部のひとなのだという。
角刈りの彼が本社勤務になり、初の3分間スピーチ。
期待もせず、ぼけら〜っと口を開けて聞いていると…。
面白い!!奇妙に面白いのだ。
その内容は、郡部から出てきた彼がまず金沢に来て驚いたのが、その水の味のまずさ、だったそうだ。
大都市なら分かるが、金沢でマズイって、どうだ?
まあ、そんな疑問を抱きつつも話を聞き続ける。
一人暮らしを始めた彼は、そこで毎日ミネラルウォーターを購入した。
しかし、飲むだけではなく、料理に、そして食器洗いにと活用する
ミネラルウォーターの出費は次第に大きくなり、
とても彼の給料では賄えなくなる。
そこで、水道水を煮沸し、ペットボトルで冷蔵する方法を開発したが、
そのペットボトルを洗うのも、またその煮沸水なので、大量にストックせねばならず、
いま現在、冷蔵庫は水しか入っていない、というオチで話は終わった。
それにつけても、この水に対する情熱はスゴすぎないか?
これじゃあ、水が気になっておちおち仕事も出来ないではないか。
てなことを思っていたら、先日、彼は電撃結婚した。
『やはり水を管理するひとが必要になったのだ…』
と、私は思ったが、皆さんはいかがかな?