TOP ♪6月 @ A B C
 
2000.6-@
[6/5 つらいことがあると家に帰るといいですよ]
[6/6 一人でいて寂しい人は、ふたりでいても寂しい]
[6/7 掃除したから大丈夫] 
[6/8 思ってたのと違うからに決まってるだろ]
[6/9 素敵な海が見つかるといいネ] 
[6/10 頑張れ〜]
[6/11 同じ人間だろ]


[つらいことがあると家に帰るといいですよ]
2000年6月5日


初日記でございます。
というのも、メール交換している人が5、6月は「忙しい」らしく、
しばらくお預け状態になってしまったので
それなら誌上(?)メールでも公開しちゃおうかな、と。
多分、期間限定なのでしばらくお付き合いくださいまし。


しかし。日記と言えども、毎回テーマを決めないと書きづらいと思うので、決めてみた。
そんなわけで、テーマは“言葉”なんである。
今回は、スパイシーガール・Fさんの「つらいことがあったら家に帰るといいですよ」という言葉。


「私ねぇ、この派遣期間終わったらしばらく働かないの。
 だって、自分より年下のコに“あれしろ、これしろ”って指図されるとなんかムカムカしちゃってぇ。」
このようにFさんはいつもポロッと暴言を吐いてしまうのだが、そういうキャラなので全然OK。
周りからも、「出たよ、また辛口が」などと言われはするが、
スンナリ受け入られる愛すべき人物なのである。


さて、普段はアホみたいな私だが、
一時、いろいろとシンドイ時期があって「夕方になると意味なく泣けるんですう」とボヤいていると、
Fさんがひとこと
「ナミさんひとり暮らしじゃないですか。つらいことがあったら家に帰るといいですよ」と言った。
Fさん自身も若くして転勤族の旦那さんと結婚し、なかなか実家には帰れずにいたので、
『家族に甘やかされろという意味なんだろうなあ…』と、その時は解釈した。


で、諸事情で盆と正月にしか帰省しない私ではあったが、
たまたま偶然友人の車に便乗し、帰れることになったのだ。
弱気な私に母は優しく、しみじみと『ワシも人の子だったんだわい。』とパワー充電して職場に戻ると
相変わらず辛口のFさんがそこにいた。
「この土日はFさんのアドバイスどおり、家に帰ってみたよ」と報告すると
ニカッと笑って彼女はこう言った。
「私ねぇ、つらいことがあるといつも家に帰ってホッと一息ついて、でも
 “やっぱりここは私の居場所じゃないや”って再確認して帰ってくるんですよね。」


おお。
なんだかワカンナイけど、彼女の言葉が妙に心に染みたのである。
遠く故郷を離れ、残業続きの旦那さんに怒り、タンスに隠れてみたりするFさん。
会社でも電話の取次ぎの際、返事をしない男性社員に
『“有難う”は〜!?』といつも心の中で呟いているというFさん。
彼女にはいつも裏表が無く、誰に対しても直球だ。
そんなFさんの言葉だからこそ、キュウキュウと胸にくるのかもしれない。
派遣先が変わり、近頃会っていないけど、ときどき無性にFさんに会いたくなることがある。
会ってあの辛口トークが聞きたい。
そして『ダーマ&グレッグ』のダーマの髪型にすると騒いでいたけど、
本当にしたのかどうか見てみたいものなのである。



[一人でいて寂しい人は、ふたりでいても寂しい]
2000年6月6日


日記2日目である。三日坊主にならないように、頑張るぞお。
今日の言葉は、ワールドワイドこさりん(『働くともだち』参照)の
「一人でいて寂しい人は、ふたりでいても寂しい」である。


ある日、子供を産んで間もない悪友のヤマちゃんが、深夜に電話をかけてきた。
「いま、この子は私がいないとダメだけど、もう少し大きくなったら私を必要としなくなる。
 そう考えたら悲しくて涙がとまらなくなってしまった」と言うのだ。


そばには優しい旦那さんと、自分を必要としてくれる可愛い赤ちゃん。
その両方を手に入れても余りある孤独ってなんなんだろう。
そんな話をワールドワイドこさりんとしていた。
「わたしたちなんて、一人暮しでダンナもいないのにね。
せめて彼氏と同棲でもしてたら、寂しくないのにな。」
そんなときに彼女がボソリと言った。「一人でいて寂しい人は、ふたりでいても寂しいんだと思うよ」。


さて。
私の大好きな大島弓子の漫画に『バナナブレッドのプディング』というのがあって、
主人公のお姉さんが妊娠をして、
夢でそのお腹の中の赤ちゃんが問いかけてくるシーンでこの物語は終わる。
「男にうまれれば生きやすいか、女にうまれれば生きやすいか」そう問う赤ちゃんに
「どっちも同じように生きやすいということはない」と答えるお姉さん。
「おなかにいるだけでもこんなに孤独なのに生まれてからはどうなるんでしょう。
 生まれるのはいやだこれ以上ひとりぼっちはいやだ」そう言う赤ちゃんにお姉さんはこう答える。
「まあ生まれてきてごらんなさい。最高に素晴らしいことが待っているから」と。
(現在、大忙しのメール友達にこの話をしたらすごく「分かる」と言ってくれて、妙に嬉しかった。)


私にはまだ“最高に素晴らしいこと”は訪れていないけど、
意味なく「寂しい」を連発するのは控えようと思う。
寂しいというのは、人間として生きるための大前提のことで、あまりにも当然すぎるに違いない。
それよりも幸せは自分で補給するようにして、なるべく楽しく生きてゆきたい。
なんて。
口で言うのはラクだけど、それがなかなか出来ないんだよね。
まあ、この先の展望、ということであります。えへ。



[掃除したから大丈夫]
2000年6月7日


今日の言葉は、悪友・ヤマちゃんの「掃除したから大丈夫」である。
ヤマちゃんは踏んでも踏んでもついてくる不思議な友人だ。
こんなこと書くとまるで私が彼女を邪険に扱っているみたいだけど、事実は違うんである。


例えば、当時フリーだったヤマちゃんに私の彼氏の男友達を紹介したことがある。
すると、ご対面の翌日、ヤマちゃんが「ナミちゃん、可哀想に…」を連発するのである。
いったい何なのかと問い詰めると、私の彼氏が昔の彼女と浮気をしていて、
「昨日も2人で会っていたらしいよ」などと言うのだ。


本気で打撃を受けた私は、彼を問い詰めることもせず、一人で悶々と悩んでいたが、
そうこうするうちに彼が遠方へ転勤になり、
結局は自然消滅してしまった。
で、ほとぼりが冷めた頃にヤマちゃんがボソリと告白した。
「昔の彼女と浮気してたっていうの、嘘。だって、ナミちゃん取られたみたいで嫌だったんだも〜ん。」


嫌だったんだも〜んって、あんた…。
それ以来、すべてが万事この調子。
ヤマちゃんには振りまわされっぱなしである。


さて、こんなヤマちゃんではあるが、彼女もとうとう結婚し可愛い女の子の母親となった。
一時は私も出張の多いダンナさんの代わりに呼び出され、
赤ちゃんの入浴を無理矢理手伝わされるほどの大忙し。
私の役目は湯船に水着を着て入らされ、赤ちゃんを持つというもので、その姿はかなり妙である。
「耳よっ!!ノンタン(赤ちゃんの名前)の耳をふさいでちょうだい、ナミちゃんっ!!」と騒ぎながら
ヤマちゃんは鬼のごとく赤ちゃんを拭きまくるのだ。


そんな騒ぎも今は懐かしく、先日、久々にヤマちゃん家に遊びに行ったら、
ノンタンはもうトコトコ歩くほどに成長していた。
そして、私が入浴を手伝っていた頃には
「タオルがゴワゴワでごめんね。この子が口に入れるから、柔軟剤も使えないのよ」
などとホザいていたのに
ノンタンは食パンを床にちぎっては投げ、それを足でコロコロと丸めては食べていた。
そんでもって、気が向くとテレビの裏のホコリまみれの部分にも食パンを押しつけ、
ネチネチとこねまくって食べる。
「へっ、平気なの?」と心配する私にヤマちゃんは言った。
「掃除したから、大丈夫」。
そういう問題じゃ…。
ノンタンはかなりたくましい女性に育つだろう。
それだけは確実である。



[思ってたのと違うからに決まってるだろ]
2000年6月8日


その昔、『あっちゃんラブラブ』などでメール交換を開始しても、驚くほど続かない時期があった。
「なんでじゃろ、どうしてじゃろ」と悩んでいる私に、犬猿の仲の山口さん(実名)がひとこと
「思ってたのと違うからに決まってるだろ」と言いくさった。


がびょん。
ちなみに山口さんは男性だが、一生恋愛感情は生まれないと断言できるほど素敵なひとだ。
ビデオデッキを4台持ち、そのクールごとのドラマを全話続けて録り、休日にまとめて見る。
大学院でゾウリ虫の研究などもしていたらしいが、
「石鹸の泡立ちが、良いときと悪いときがあるのはどうしてか?」などという話をさせたら日本一。
とにかく変な人なのだ。


さて。まあ、確かに言われてみれば、メール交換当時はこのホームページは公開していなかったし、
メールに、男子の望む“お色気路線”的な内容も書かなかった気もする。
ついでに、ちょっとだけコラムみたいなものをタウン誌に書いていた頃、
面識のなかった編集者に初めて会って開口一番
「わあ。スゴイ変な人を想像してたんですよ〜。思ったより全然普通だ〜。」
とまで言われたこともあるもんね。


ま、別にいいんだけど。
そんなこんなで、最近では必ずホームページ経由でメールが届くので、
「思ったのと違う」ことはないらしくメール交換は長続きする。
しかし、皆んなが皆んな「あなたは変わった人ですね!」と書いてくるのはどうかと思うんだけど。
ワシ、そんなにヘンかのう…。
などと悩んでみたりして。
悔しいので、もっとヘンなメール送ってください。
ただし、ガハハと笑えるような、愉快な内容のものをね!!



[素敵な海が見つかるといいネ]
2000年6月9日


好きになる男性の基準は何ですか?
と聞かれたら、多分、「言葉のセンス」と答えると思う。
その状況、そのタイミングでそのキャラクターが放つ“言葉”。
それをひっくるめて“センス”だと私は思う。


例えば、大泉洋。(北海道では大スターらしい。)
普段、テレビでタレントがいう言葉なんて全部聞き流すのだが、彼だけは別格。
少し前に『パパパパPUFFY』で素人娘とアミちゃんが対決するというコーナーがあった。
そこでの彼の言葉。
大泉:「キミ、名前はなんていうの?」
娘 :「○○珊瑚(さんご)です。」
大泉:「珊瑚ちゃん?素敵な海が見つかるといいネ」


くううう。
これは胸にくる。私的に非常にOKだ。
たまらんっす。
それ以来、あのグチャグチャな髪型まで微笑ましく思えるほどお気に入りだ。
あのヘンテコな言葉をいつも聞いていたい。
いつも誰かを喜ばせようとして、ちょろっと話してはププッと自分で笑っているような。
そんな幸せもあるのね。なんて大泉さんを見るたび思う。
私も仕事でお客様に名前を告げるたび、ちょっと笑ってもらおうとして
「“ヨシ”は牛丼の吉野屋の“ヨシ”なんです。」
なんて説明してみるんだけど、誰も笑ってくれないんだもん。
まったくシュンとしちゃう〜。



[頑張れ〜]
2000年6月10日


デパートに勤務していた頃、私は女子寮なぞに入っていた。
これが門限10時でお風呂も10時30分で終了という、結構厳しいものだったのだ。
だって、残業したらだいたい9時にはなるし、
それからミーティングを兼ねた飲み会に参加したら過ぎるぞ10時なんて。


そんなわけでナンダイなのだ。
ナンダイ(実名)は非常にサバサバした女で、誰よりも早くアパートでひとり暮らしを始めた。
こんなナンダイは高校時代に弟とTVのチャンネル争いでケンカをし、
2階の部屋にいたにも関わらず、お父さんにTVを外に放り投げられたこともある素敵な友達だ。
飲み会のたびに彼女のアパートに泊まらせてもらっていたワシ。
ヤツの部屋はワンダーランドのごとく、変な本が散乱しまくる。
哲学の本もあれば、ややこしい数学の本もある。
かと思えば妙な詩集もあり、漫画なんかもたくさんあって
本好きの私はいつも訪れるのを楽しみにしていた。
で、大雪の日に事件は起こったのである。


ものすごく寒い冬の日だった。
コンパ帰りにナンダイのアパートに泊まりに行った私は、大酔いしていたのですぐ眠ることにした。
が、寒くて眠れん。歯なんてガチガチいう。
一応、気を使ってナンダイが声をかけてくれる。
「寒かったら言ってよね」
素直に「寒い」と答える私にナンダイはひとこと
「頑張れ〜」。
へっ?と思い、私は言う。
「ねえ、“寒い”の解決策は“頑張れ〜”なワケ?」
にっこり笑ってヤツは言う。
「う〜ん。他にないでしょ。」


…あんたそれじゃ歯医者の「痛かったら手を挙げてくださいね〜」と一緒じゃん。
などと思いながら、あのときの会話が妙に心に残っている。
ものすごくクールで、すましているように見えるけど、本当は天然ぼけのナンダイ。
弟君と3人でドライブしたときも、デコボコ道で話す声が震え、
なぜか姉弟2人同時に宇宙人のマネをして、
「われわれは〜〜〜〜」と言ったりする素敵なナンダイ。
今では1児の母親になったヤツではあるが、たまに息子に
「お母さんといるとツマラン」と言われて怒る愉快な友達なのである。



[同じ人間だろ]
2000年6月11日


現在、大忙しのメール友達からメールがきた。
忙しいけど、忘れられない程度にメールを送ります、なんて書いてあって、少し笑ってしまった。
この人、本当に律儀なんである。


前世は絶対兄弟かなんかだったと思うほど、何でも妙に共感できる。
こんな人に出会えたのは、非常に貴重だ。
ものすごく落ち込んでいても、的確な言葉が返ってくる。
向こうが落ち込んでいるときに、私もきちんと的の外れていない言葉が返せているといいのだけど。
なんていつも思いながらアホな内容のメールを送ってしまう。
向こうがものすごく頭がいいので、このくらいアホな私の方がバランス取れていいのかも。
などと良い方に解釈したりして。えへ。


今までいろいろな人とメール交換してきたけど、どれも長く続かず、軽くて楽しいものばかりだった。
「なんだか仮面メールみたいで、架空の自分を想定して文を書いてるみたいだなあ…」
なんて考え出した頃。
ぴゅっ、と同じ悩みを持った人からメールが届いた。
しかもスピッツ好きである。
これは返事を出さねば。…と、いうわけで交換が始まった。
基本的にものすごく真面目な人が大好きだ。
なんだか近頃は、真面目なのを隠そうとする人が多すぎて、
「別にいいじゃん、真面目でも」と言いたくなる。
ベースは“真面目”。それに“面白い”がほんのちょっぴり加われば、最高である。


さて。グジグジとつまらないことで落ち込むことが多い私。
その日もなんだか忘れてしまうほど些細なことで悩んでいた。
ら、向こうから素早くメールが返ってきた。

「悪いヤツなんているか?同じ人間だろ。」

他の人が書いた言葉なら、『奇麗ごとを…』なんて思ったかもしれない。
でも、この人は違うんである。本気で人を信じているのである。
なんて書くと、また、「自分はそんなにイイ人間じゃない」とメールが届きそうだなあ。
たかがメール、されどメール。
きちんと向かい合って話をするのも大切だけど、メールも大変良いです。
なんて思う今日この頃なのである。


TOP ♪6月 @ A B C



2000.6-A
[6/12 きみはドキドキしないのかい?]
[6/13 暗記するもん]
[6/14 その7つを言ってみろ]
[6/15 サンキュウ・ベリィマッチ]
[6/16 種は、まかないと]
[6/17 キミのだけは、わかんないよ]
[6/18 メグ・ライアンにしてください]


[きみはドキドキしないのかい?]
2000年6月12日


今まで口説かれた言葉の中で、ナンバーワンは何ですか?
不思議なことに、ものすごく好きな人の言ったことというのは、何気ない言葉しか覚えていないのに、
ナンとも思っていない人の言葉が妙に胸に残っていたりするものである。


私の心のナンバーワンは、シンドーさん(実名)の
「俺はきみと一緒にいるとドキドキするのに、きみはしないのかい?」
なのである。


シンドーさんは、以前の勤務先で一緒にチームを組まされていた2コ年下の男性で、
仕事では私の方が後輩だったので、最初は非常に優しかった。
が、慣れていくうちに段々と本性を表し、寄ると触るとケンカになっていったのである。
私がどんなに重い荷物を持っていても手伝わないくせに、
可愛い女子社員が軽い荷物を持っていると手伝う。
無言で私が睨むと、「ナミさんはそういうキャラ(助けてあげたい、か弱いキャラ)じゃないだろ」とほざく。
むかむかむか。
「復讐ノートにつけてやるう」と、子供みたいな反撃しか出来ない私ではあったが、
この犬猿の仲は私の転職直前まで続くかに思われた。


それは、もうすぐ私の転職まで1週間、という頃だった。
なぜか社内には人がいなくて、シンドーさんと私の2人っきりになってしまったのである。
『また、ちょっかい出してくるぞ。ヤだなあ。』なんて思っていたら、
後ろを向いたまま、シンドーさんが話し出した。

「俺はきみと一緒にいるとドキドキするのに、きみはしないのかい?」

いつもの私なら、「しない!」と笑って答えるのだが、向こうが笑っていないので
そのまま黙ってしまった。
そうこうするうちにバタバタと皆んなが戻ってきたので、結局はそれきりである。
やはり、この言葉はシンドーさんに言われたからこそ、心に残るのかもしれない。
などと自己分析しながら、ときどき思い出してはドキリとさせていただいている。



[暗記するもん]
2000年6月13日


新ちゃん…は一応、女である。
看護婦時代に通信教育で大学を卒業し、なぜか専門学校に通い、
いきなり看護学校の先生になってしまった。
決断と実行の人なのである。


さて。私の変人仲間は男女合わせて10人ほどいて、だいたい友達の会社の同僚だったり、
その男性に幼馴染の女性を紹介…するはずが、恋愛感情なぞまったく生まれずに、
更にその幼馴染にその友達を紹介…てな感じで増え続けた。
で、気づけば毎月恒例の集まりを行うようになり、
バーベキューだの飲み会だので近況を報告し合うのだ。
しかし、なぜか開催地や時間、手配などは殆どこの新ちゃんが行う。
男性陣もやれと言えばやるんだろうけど、それ以上にこの新ちゃんが仕切りたがるのだ。
なんてったって、看護婦時代は弁護士が彼女に相談していたという逸話があるほど。
頼れるぜ、新ちゃん。


いつも時事ネタばかり話したがり、ニュースを見ない私を叱る彼女ではあるが、
芸能ネタには大変疎いのでちと笑える。
だって、ラルクのHydeを見て「ねえ、これって“ハイドン”っていうのぉ?」と言うし
(どこに“n”があるのだ?)、
aikoの歌を聴いて「ふうん。これが椎名林檎なワケね」と自信たっぷりに語る。
しかも、間違いを指摘しても堂々と「そんなこと知らなくても生きていける」と知らんぷりだ。
まったくもう。


そんな彼女は遅刻魔のくせに、携帯電話を持たないので非常に不便だ。
先日も、あまりにも遅れるので皆んなよりも1時間早く、待ち合わせ時間を告げたのだが
そんなときに限って時間ピッタリに登場して大変ご立腹。
仕方なく、ご機嫌を取るために
「携帯電話、持ったら?連絡取りやすいし、遅れても“どこそこに30分後”って時間変更できるよ。」
と提案してみたが、頑なに「私は持たない!!」の一言。
そこで他の友達も「ほら、コンパなんかで電話番号交換するときも、携帯あると便利よね、ナミ!」
「そうそう。教えてもらって、こっちからかけるとそれで向こうも登録できるんだよ」と勧めてみたが

「あたしはねえ、そんなもん暗記できるのよ」

と、実に男らしい回答であった。
そっか。暗記かあ。なんだか妙に納得してしまった私。
あまり深く考えないでおこうっと。うん。



[その7つを言ってみろ]
2000年6月14日


その昔、インド旅行で知り合ったチンピラ&ヤクザ。
の、ヤクザがあまりにも「女を紹介しろ」と言うので、友達を紹介してみた。
とはいえ、大阪と金沢。結構な距離である。


当時、無職だった私はちょこちょこ大阪に遊びに行っては、チンピラとヤクザに遊んでもらっていた。
しかし、派手好きな彼らは
「目立ちたくないんだってば」という私の気持ちを無視し、
「俺らにお前の着る服を買わせろ」と騒ぎまくる。
「勘弁どすえ〜」なんてごまかしてみたが、あのままでは手足と首に金銀総クサリをぶらさげられ、
とんでもないことになっていたに違いない。頑張って抵抗したワシって偉い。


さて。ヤクザと友人のご対面も済み、報告がてらに双方から電話があった。
ヤクザは「次回も俺、頑張っちゃうもんね〜♪」というお気楽なものであったが、
友人からの報告はちと笑えた。
「あのさあ、私が日焼けしたくないっていう話から
“色白は七難隠す”って言葉が出てね。そしたらあの人、

 『その7つを言ってみろ』って…。あんなこと言われたの、初めてだったわ…。」


むむむ。やはりか。
彼には独自の世界があり、馴染むまでには結構時間がかかるのだ。
例えば、電話中にTVを見ていようものなら、
「貴様、人と電話中にTVを見ているとは何事じゃ!」と喝を入れられるし、
「人生とは…」と語らせたら4時間くらいラクにいってしまう。
まあ、金融会社に勤務しているという仕事がら、
借金踏み倒して逃げる人を毎日のように説教するので
ああなっちゃったんだろうけど。けどけど。
悪い人じゃないのは確かなんだけどな。


私が就職して以来、時間がないこともあり殆ど連絡は途切れたけど、
時々『元気かなあ』なんて思い出す。
インドの危険地帯では、いつも無言で守ってくれて、振り返るといつも見える範囲にいてくれた。
ついうっかり水分とるのを忘れて歩きまわっていると、
「脱水症状起こすやろ」と少し怒り気味に水をくれたりして。
そういうことのひとつひとつにきちんとお礼を言えば良かったな、なんて今では後悔しきりなのだ。



[サンキュウ・ベリィマッチ]
2000年6月15日


しつこいが、現在の仕事(派遣先)は大手企業のフリーダイヤルのオペレーター嬢である。
電話の繋がる率が3%という素晴らしい部署なので、
だいたい第一声は「どぉなってんだ!?ヘイヘイ」なのだ。
が、先日、かなりご年配の男性から電話があり、彼の第一声は
「こんにちは」であった。


あらま、拍子抜け〜、と思いつつも「こんにちは」と返事する。ワシの愛想は日本一。
そこでそのおじいちゃんは淡々と、本日納品予定の商品が届かないことを説明しだした。
朝からずうっと正座して待っていたのに、午後3時になっても届かないんですと。
そしてここぞとばかりに「アイム、ベリィ・ハングリー」などと英語を使う。
「お腹、すいていらっしゃるんですか?」と問うワシ。
じい様はアメリカ人のようにチッチッと舌を鳴らし、「ノーノー、アングリー」と続ける。


ああ、怒っていたんかいの。謝るワシ。
そこから、じい様のイングリッシュ・トークが10分。
誉め続けるワシ。しつこいがワシの愛想は日本一。
気を良くしたじい様は、「ユーアー、ナイス・オペレーティング!!」と叫ぶ。
わお。ついでに名前を聞かれ、答えると、今度は
「ユーアー、グッド・ネイム!!」ときた。


ここでワンポイント説明。
電話に出るようになり10日目。でも、もちろん新人3人に先輩が一人付き、指導してくれている。
先輩は電話にも出ず、ひたすら新人の電話内容を聞いてはいろいろアドバイスしてくれるのだ。
その時点までは他の新人と話していた先輩であったが、
急にその処理が終わり、私の隣にストンと座った。
日頃から私の電話応対があまりにも調子よく、「笑え過ぎるのよ〜」と言う先輩に
こんな応対がバレちゃいかんと早々に電話を切りたがるワシ。
しかし、じい様は「ユーアー、グッド!!」とオウムのように繰り返している。


こそこそと小さい声で「サンキュウ・ベリィマッチ」と返事をするが、
じい様は耳が遠いらしく「ア〜ン?」と聞き返す。
仕方なく、大きな声で

「サンキュウ・ベリィマッチ!!」と叫ぶワシ。

隣の先輩はきょろん、とするばかり。
しかし、先輩は大変優しいので何も聞かない。
見なかったことにされると余計つらかったりして…。
ううう。
さて、余談ではあるがその後、繋がり率3%の難関をかいくぐりじい様は再び電話をかけてきたらしい。
しかし、ワシは別の電話応対中。
じい様の電話を取ってしまった女子は、やはりあのイングリッシュ・トークを聞かされたらしい。
くわばらくわばら。



[種は、まかないと]
2000年6月16日


派遣社員になりたての頃、とにかくパソコンを扱えなくて困った。
ガッツ部長のことも笑えないほどにキーを叩くスピードも鈍く、
フロッピーに保存することさえドキドキして相棒を呼びにいっていた。
さて。今回は、この素敵な相棒のお話である。


藤本さんは、私が人生で出会った中で多分、一番頭のいい女性である。
頭がいいだけではなく、向上心がある。そのうえ、くだらないダジャレを言わせたら天下イチ。
届くメールには必ず「こんばんワイン」や「それってニアピン」などの死語が満載。
美人だし、頭もいい。なにもかも完璧なぶん、この死語でバランスがとれて丁度いいのだ。
彼女は既に人妻なのであるが、ご主人はゴルゴ13好きの酒井美紀好き。
遊びに行くと2人で手料理を作ってくれる、もてなし上手の楽しい夫婦なのだ。


さて。藤本さんと出会った派遣先は、あるプロジェクトの立ち上げ段階という部署で
始動開始が延び延びになったため、最初は驚くほどヒマだった。
「このDMの封筒を一枚一枚ゆっくり折ってくれ。そしたら1日潰れるだろう」
…なんて上からの指示が出てしまうほど時間が余っていたので
私と藤本さんは雑談し放題。


当時彼氏と別れたばかりで、「もう、男はいいッス」などと恋愛をなげていた私。
に、藤本さんがボソリと友人の恋愛話を語ってくれたのだ。
その友人は、短大の卒業旅行でイタリアに行き、
そこで同じく卒業旅行で日本からきていた男性グループと出会った。
そのときは何もなく別れ、何年後かに東京でバッタリとグループの中の男性に再会する。
彼は大阪の人だったが、たまたま東京に転勤になったというのだ。
なんという偶然。で、そのまま食事。
それから休日にも会うようになり、そのまま目出度く結婚してしまったのだそうだ。


「出会いは植物と同じ。種をまかないと、芽は出ませんよ。」

なんてしゃらっと話す藤本さん。
心の中で私は『くうう。いいこと言うよ、アンタ』と繰り返していた。
確かに、出会ってもいないのに何も始められないし、期待も出来ないもの。
そんな当たり前のことをつまんで分かりやすく説明してくれる。
そういう人が私には必要なんだな、なんて思ってしまった。


などと言いながら、休日には家でボ〜ッと過ごすことが多かったりして。
さすがボ〜ッとさせたら日本一。
まあ、夏になったら出ます。
多分。



[キミのだけは、わかんないよ]
2000年6月17日


20才そこそこの頃。勤務先の上司にボソッと言われた。

「山下さん(仮名)の将来は読めるけど、キミのだけはわかんないよ」

この山下さんというのが、20才にして不倫三昧。
昨日、40才のオジさんと温泉に行ったかと思うと今日は名古屋の35才・妻子持ちに会いに行く。
とにかくその武勇伝はスゴかった。その話を知っているくせに、私なんて平凡なものだけどなあ。
なんて、その時は思った。


で、それからしばらくして占い師が会社に来たのだ。
なぜ来たのかというと、当時、その広告代理店で出していた定期出版物に連載していた
占いコーナーの原稿を持って、ついでにフラリと寄ってみた、ということだった。
応対に出たのはチアキちゃん。
その2時間前くらいにチアキちゃんの妹が交通事故を起こし、病院に運び込まれるという電話があり
社内は少しザワザワしていた。


ら、その占い師がジッとチアキちゃんの顔を見て
「あなたには顔がソックリな妹がいて、今、大変な目にあっているはずよ」と言った。
社員全員、鳥肌。
「当たってる〜」と皆んなが騒ぎ出し、一人一人占ってもらうことに。
「どうだった?どうだった?」
占い終わった人に、まるで予防注射待ちの子供みたいに聞きまくるワシ。


ようやく自分の番になり、
ウキウキと占い師の前に座る。
占い師:「あなた、来年結婚するわ」
私:「今、付合ってる人とですか?」
占い師:「えっ!?今、お相手いるの?」
私:「はあ。まあ。」
占い師:「じゃ、かなり年上の方ね」
私:「いえ、年下なんですけど…」

この調子で会話は噛み合わず、数年後、言われたことはすべてハズレた。
が、チアキちゃんの結婚式で久々にこの占い師と会い、チアキちゃんが
「(ブラジル人の)彼と付合ってること、誰にも内緒にしてたのに、
あの占い師さんが“あなたは海外に縁がある”って当てたんです。
 ついでに病院の医師さえダメって言ったのに、“もうすぐ妊娠する”って。
そしたら、ホラ、出来たでしょ。」
なんてあまりにも騒ぐのでついつい、また日を改めて占ってもらうことに。


占い師は溌剌と「あなたは年上と付合い、1年後に結婚するわ」などと言ったが
申し訳無いが、その時も付合っていたのは1才年下であった。
しかも遠距離恋愛で1年後にはしっかりダメに。
やっぱりか…。
なんだか近頃、妙にあの上司の「キミのだけは、わかんないよ」という言葉を思い出す。
自分でもわかんないんだもん。そりゃあ、アナタに分かってたまるもんですか、という感じだ。



[メグ・ライアンにして下さい]
2000年6月18日


『働くともだち』にも登場している、プチ台風ことマキコちゃんは幼馴染だ。
幼馴染ではあるが、その行動はいつも読めない。
流行に敏感なので、美容院にはマメに行くらしいが、その昔、人気の美容院に初めて入ったら
なんと、高校のクラスメイトの男子が担当することになってしまったらしい。


シャンプーが終わり、和やかに会話するふたり。
「今日は、どんな感じにする?」そう問う彼に彼女はニッコリと笑ってこう答えたそうだ。
「今井美樹にして」
“ふう”でも、“みたい”でもない。そのものにしてくれ、と言う勇気。
申し訳無いが、ワシにはないのう。


なんて記憶も新しいまま、先日、東京のマキコちゃんからメールが届いた。
「藤原紀香も担当してる、カリスマ美容師のいる美容院に行ってきました。」
むむ。なんだか嫌な予感…。
「“メグ・ライアンにして”って言ったら、無理だって〜」
またやったのか。


しつこいけど、“ふう”や“みたい”を付けるだけで、ワンクッション置けるのによう。
コテコテの日本人なんだから、メグにはなれんっつーもんよ。ねえ。
まあ、そこがマキコちゃんの魅力でもあるんだけどさ。なんて。
(うーん、ナイス・フォロー)


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2000.6-B
[6/19 家族である意味がありません]
[6/20 近くには無いが、遠くにはある]
[6/21 探偵、高桑でございます。]
[6/22 マツケン・サンバ]
[6/23 でも私、死なないの。]
[6/24 ええい、このギンガムが]
[6/25 お腹すいたのか、おとなしくなってしまった…]


[家族である意味がありません]
2000年6月19日


TVのリモコンが故障した。ので、チャンネル変えるのが面倒で、
時々、見るつもりもない番組のままになっていることがある。
その時もその調子で、ボンヤリしていたら『高木ブー親子 奥羽の旅』なんてものになっていた。
ブーさんとそのお嬢さん。年をとり体を悪くしているため、少し歩いては弱音をはく父親に檄を飛ばす娘。
いやあ、普通なら“キレイごとだらけで、つくりものくさい”と思うのだが、
不思議とこの娘さんには感じなかった。


番組冒頭の独白で
「子供心にも、笑いのためとはいえ一心不乱に走ってみせる父親を、心底偉いと思った」
とハッキリ言い切るところが気にいったのだろうか。
とにかく、要所要所で好きになれるポイントをふりまいてくれるのだ。


番組の後半で、また、娘さんの独白が始まる。
「母の様態が急変し、もうそんなに長くないとわかった頃。
母が繰り返し繰り返し“父を頼む”と言った。
食事もすれ違い、顔を合わすことがまったく無い1日もある父と娘。

“それでは家族である意味がありません。”

最後までそう呟いて母は逝ったのです。」
…なんだかこの言葉に意味無く泣けてしまった。


一緒にいること。イコール、家族だと断言できるその普通さが、
それを知っていながら自分は抜けていく悲しみみたいなものが、妙にジワジワきたのだ。
ウチなんて皆んなバラバラだけど、誰も抜けそうにないもの。
家族という時間を大切に濃縮して使っている人に限って、味わう期間は短いのかも。
なんて、ふと思った。


家族なんて、密封されたパックみたいなもので、開けてみないと分からない。
少し不幸でも、普通に幸せでも、どちらでもいい。
とにかく、こういうお母さんに私はなりたいな、なんて小さく決心してみたのだ。



[近くには無いが、遠くにはある]
2000年6月20日


再び、新ちゃん登場である。
女でありながら、『男前』という言葉の似合う看護学校教師。
かなり前のことになるが、もう一人の友人と3人で食事に出掛けることになった。
前々からグルメガイド制覇を狙っていた私たちは大きな手作りサツマアゲが人気の、
おでん屋を目指す。


しかし。新ちゃんの運転する車は同じ道をグルグル回るだけ。
「おかしいねえ。“わらじ”(←店名)、全然見つからないよ」
そう呟く新ちゃんからガイドブックを奪い取り、見てみると…
「ねえ…。“わらじ”って、このサツマアゲの名前なんですけど」
なんという時間の無駄。本当の店名は“万なお”と書いてある。
が、相変わらず新ちゃんは悪びれず、「紛らわしいのよねぇ」などとブツクサ言う。
そこで第一村人発見。
「あの人に場所を聞こうよ!!」と走るワシ。
夕闇から突然現われたチビ助(私)に驚くオジさん村人。
「あのう、この近くに“万なお”という店はありますか?」という問いにそのオジサンは

「ふふふ。近くにはないがな〜、…遠くにはある」

と節をつけた言いまわしを使う。
『そんな遠まわしな言い草って…』などと思いつつも、教えてもらう立場なので低姿勢。
延々つづく道案内を聞くと、“万なお”はどうやら店舗移転したらしく、
しかもようやく到着するもその日は貸切で結局“わらじ”は食べれずじまい。
くうう。
悔しいので新ちゃんにヤツ当たり。彼女の大切にするグルメガイドの“万なお”部分に
ぐいぐいとボールペンで
「注意!!“わらじ”ではない。そして近くにはないが、遠くにはある。」
と書いてやったが、なんだか嫌がらせにはならなかったらしく、新ちゃんウヒウヒ大喜び。
くうう。重ね重ね、憎らしいわ〜ん。



[探偵、高桑でございます。]
2000年6月21日


なんだか電話応対という仕事にもだいぶ慣れてきた。
ここらで是非、高桑さんについて語らねば。


高桑さんは大先輩であるが非常に可愛らしく、
研修期間中、「先輩の後ろに座ってその電話応対を聞く」ことが
スケジュールに組み込まれていた際、
人気の先輩ベスト3に入っていた。

その電話応対は流れるようになめらかで、どんなクレームにもくじけない。
ときどき話す失敗談も楽しく、中でも特に心に残っているのが
「○○○サービスセンター、担当、高桑です。と言うはずが

 “探偵、高桑です。”と言ってしまった」というエピソード。

これはご本人からではなく、他の先輩からの情報だったのであるが、言ったあと、高桑さんは
『てへっ、間違えた〜』と思ったらしいが、電話の向こうのお客様がクスリとも笑わないので
頑張ってこらえて応対を続けたらしい。
う〜ん、偉いなあ。


他にも、電話の点滅が1番ならインフォメーション、2と3番が私たち担当のフリーダイヤルなのだが
後ろにいる後輩たちに颯爽と「…なの。だから、絶対に1番は取っちゃダメよ〜」と説明したあと、
なぜか、どうしてか1番を取ってしまったのだそうだ。
ここでも高桑さんは『ハッ、しまった』と思ったらしいが、まさか切るわけにもいかず
ものすごく小さい声で応対してみたそうだ。
う〜ん、キュート。


先日、そんな高桑さんと話す機会があり、
「高桑さんって、怒ったことないんじゃないですか?」と聞いたところ
いつものまったりした口調で
「そんなこと、ないよ〜。私でも怒ることは〜〜」と答え、
更に「えっ、あるんですか?」と問い詰めると、
「あっ、よく考えたら、ない〜。」なんてニコーっと笑っていた。
う〜ん、やっぱりいいよなあ。


そんなわけで、今のところ、私の目標はこの幸せふりまくプチ・探偵こと高桑さんである。
早く私も一人前の探偵になりてえだ。



[マツケン・サンバ]
2000年6月22日


なんか見る番組がないので、ついつい『暴れん坊将軍』などにチャンネルを合わせてみる。
相変わらず、松平健は男っぷりがいいねえ。などと久々にシミジミ。


そういえば、松平健ショーを見た人のエッセイみたいなものをその昔読んだのだが、
ラメラメのゾウリにラメラメの衣装をきたマツケン(もちろん、松平健のこと)が
ダンサブルに歌い踊る

「マツケン・サンバ」

なんっつーものがあるのをご存知か?
あまりにも想像し難く、読んだ当時はカルチャーショックを受けたものだ。
真央(妻)の影響だったんじゃろか。
それにしても1度お目に掛かりたいもんだ…。
(短いけど今日の日記は、以上。)



[でも私、死なないの。]
2000年6月23日


そんなに詳しくないのだが、ものすごくコートニー・ラブに憧れた時期があった。
椎名林檎の『ギプス』にも書かれた、
「♪まるでカートみたいだから〜 私がコートニーみたいじゃない〜」
の、コートニー、である。


グランジ・バンドの王子とも言われるカート・コバーン(“ニルヴァーナ”のボーカル)と
分不相応にも結婚した、妊娠中でさえヘロインをやめなかった女。
…としての方が有名だが、その人生はかなりすごい。
6歳で父親にドラッグを与えられ、フェミニストの母親の命令で精神病院に通院し、
16歳でストリッパーに。
日本、アラスカ、ポートランドとただ脱ぐだけの毎日で、3カ月間誰とも口をきかなかったのだそうだ。
それでも「幻想の中にいるみたいだったけど、まだ自分に力が残っていることが分かった」と言う。

カートが猟銃自殺したときも、
ものすごいバッシング(コートニーがカートをドラッグ漬けにしたという説がある)にこう答えている。
「毎日毎日、私が死ねばいいって皆んなが願ってるらしいけど、

 でも私、死なないの。」

…この強さ。
周りじゅう敵だらけ。唯一味方であるカートを失い、それでも生きるという理由はなんだろう。
それだけではない。今までだって、生きてきた理由はなんだったんだろう?
なんて彼女を見るといつも悩む。

なんだかあの強さが少しでも私にあればいいのに。
などと、願ってやまない今日この頃である。



[ええい、このギンガムが]
2000年6月24日


またまた友達ネタである。
『働くともだち』で写真をのせたら、「クニちゃんを紹介してくれ」というメールがたくさん届いた。
そんな一部のクニちゃんファンに贈る、クニちゃん話である。


なんだか私、新ちゃん、クニちゃんの3人は非常によく集う。
集っては室井滋絶賛のタラソピアに行ったり(私の希望)、動物園へ行ったり(クニちゃん希望)、
いい年こいて、土日はこの幼馴染3人組でいることが大変多い。
さて、その事件は冬を目前にし、
私が「今年はスキーに挑戦するから、ウェア買うの付合って」と言ったことから始まった。
クニちゃんは級も持っているほどの腕前なので、是非アドバイスしてもらおうと
「どんなのが流行?」と聞いたところ、紺色の地味なツナギのものを手にした。
が、少しひっぱって見ると…
「ゲッ。このウェア、ポケットだけピンクのギンガムチェックだよ〜!!」
そう騒ぐ私に、クニちゃんは目を輝かせて
「ここだけギンガムなのがすごく可愛いじゃない」などと言う。


少し疑問に感じながらも、次々とクニちゃんが誉めるウェアを鏡にあてて見る。
第二弾は白地に墨ふうの星が描かれたもの。…ヘンである。
『でも、普段着と違って、スキーウェアとはこういうものかもしれない…』
と、自分に無理矢理納得させていたところ、一人行動大好きの新ちゃんが戻ってきた。
そして第一声。
「ゲッ、すごいセンス悪〜。ナミ、騙されちゃダメよ!!こんなの着てる人、誰もいないって」
…かくして、私は救われたのである。


その帰り道。車の中でクニちゃんが
「わたし、こう言っちゃなんだけどさあ、結構センスには自信あったんだけどなあ。傷ついたわ〜。」
などと、ほざくので、冷たい私たちは

「ええい、このギンガムが!!」

とにべもなかった。それ以来、しばらくクニちゃんは“ギンガム”というあだ名で呼ばれることに。
ああ、ワシらって、本当に子供みたいだ…。



[お腹すいたのか、おとなしくなってしまった…]
2000年6月25日


非国民なので、選挙報道番組に飽きてグースカ寝ていたら、深夜1時過ぎにアップロードしてしまった。
そんなわけで今日の日記、本当は25日であって25日ではない。ちぇっ。
さてさて。今回も悪友シリーズ。踏んでも踏んでもついて来るヤマちゃんのお話である。


なんだかヤマちゃんというのが大変ぐうたら女で、その逸話は数々ある。
一人暮し歴5年のうち、自炊したことが2回だけとか、台所にはイスがあり、コップなどを座って洗うとか。
5連休を与えられても、外に出たのは食糧買い出しの一回のみだけだったとか。
とにかく食に関する情熱はあるが、作る気が無いので出前の王様。
あるとき、「2人前以上でないと出前しません」と言われたヤマちゃんは、
女一人のくせにラーメンとチャーハンを頼んだそうだ。げぷ。


こんなヤマちゃんではあるが、結婚し、子供が生まれてからは毎日食事を作っている。
偉いよなあ。と、思い、遊びに行くと…。
「離乳食は全部コレよ!」
なんて見せてくれたのは、レトルトハンバーグ。それとレトルトミートボール。
これを交互に与えているらしい。
ふびんなノンタン(子供の名前)…。


そんなノンタンではあるが、最近、少し話せるようになって、
ヤマちゃんと電話中に歌を聞かせたがって困る。
だって。フルコーラスで5曲くらい歌うのである。
2曲目まではOKだが、3曲目くらいになると結構つらくなり、
「はいっ、うんっ、ああノンタン、上手ねえ〜」と誉めるのもネタ切れ。
それでも「ああ、こりゃこりゃ」と誉め続けていると、
いつの間にかヤマちゃんに受話器が戻されていて赤面することしきりである。


そのまま延々と長話に興じる2人なのであるが、
気づけば、先ほどまで怪獣のごとく奇声をあげていたノンタンの気配がしない。
「…ねえ、ヤマちゃん。ノンタン静かになったよ?」
それに対するヤマちゃんの答え。

「この子、ご飯あげてなくて。お腹すいたのか、おとなしくなってしまった…」

うわ〜ん、ノンタン、可哀想!!
なんだか涙が止まりませんわ。


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2000.6-C
[6/26 うっ、目が飛び出た]
[6/27 お前のパクリやん。]
[6/28 ホフ・ディラン]
[6/29 あれは、そういうもんじゃないよね]
[6/30 つまらなそうなフリをしてみる]


[うっ、目が飛び出た]
2000年6月26日


しつこく、しつこく、悪友ネタは続く。
そんでもって、またまた新ちゃんネタなのである。
新ちゃんっつーのは隠れ動物キャラがペガサスというだけあり、
非常に気まぐれで扱いにくい女なのである。
仕事(看護学校の授業の組み立てなど)を家にお持ち帰りしていることも多いので、電話なんかしても
「いま、、あたし、いそがしい」
とカタコトの日本語で(一応、生粋の日本人ではあるが…)ブチリと電話を切られる。


まあ、私は付合いが長いので慣れているのだが、
そんなに仲良くない人は初めてコレにあうと戸惑うらしい。
まあ、当然か。
さて。先日も深夜の電話中にいきなり

「うっ、目が飛び出た」

などと言うので『またまた〜』と思い、無視して喋り続けていると
「出てるんだってば、目が!」と騒ぎ続ける。
『そんなに早く眠りたいんなら…』と、気を使って電話を切ると、
翌日、フラフラの声をした新ちゃんから連絡があった。
どうやら、本当に目が飛び出ていて、病院に行ってきたらしい。
一応、女なので顔は大事と、病院関係者に頼み込んで
診療待ち患者の順番をぶっとばしてもらったのだという。
そんなに大変だったのか…。


可哀想だとは思う。が、妙に笑えるのはナゼなのだろう?
ゴメンよ、新ちゃん。
そして、それから会う友達、会う友達にその話をしたら、やはり新ちゃんを知る人は皆んな笑っていた。
さすが平成の無頼女。
こんな新ちゃんではあるが、彼女と一緒に帰省するたび、
プラネタリウムやひまわり畑などに同行させられる。
ヤツ、結構、ファンシー好きなんですぜ。
ヘッヘッヘッ。



[お前のパクリやん。]
2000年6月27日


宇多田ヒカルの新曲聴いて泣いた。(ちなみに『FOR YOU』の方ね)
なんか泣くポイントが人とズレてるかもしれん。ワシ。
だって、なんかのインタビューで本人が
「完成までに2年かかったかなぁ。曲もメロディーも大切にしたい曲No.1だったから…」
なんて言ってて、歌詞が
“一人じゃ孤独を感じられない”とか
“誰かの為じゃなく 自分の為にだけ歌える歌があるなら 私はそんなの覚えたくない
だから FOR YOU”ですぜ。
ポエマー・ナミの心にきますわい。


ところで『HEY!HEY!HEY!』のヒカルトーク、すごかったですなあ。
倉木麻衣を

「お前のパクリやん」と言いきる浜ちゃんと

それに頷く宇多田ヒカル。
しかも、本人いわく「彼女は少し私と進化のスピードがズレていて、遅れている状態」なんだそうで。
やっぱり、プライドが許さないんだろうが、倉木麻衣の立場、無いよなあ。
さすがに少し、同情してしまいましたわ。


そういえばジュディマリもどきのヒスブルも、段々パッとしなくなったし、
やはりパクリは、本家にゃかなわないっつーことなんでしょうか。
オリジナルってなに?なんて思う今日この頃であります。



[ホフ・ディラン]
2000年6月28日


恥ずかしながら、『ビバリーヒルズ青春白書』にハマったくちである。
ケリーの髪型に憧れ、なんかしらんがいつも幸せなドナをうらやむ。
ピーチピットのパイをひたすら食べたいと願い、
アフター・ダークに遊びに行きたい…なんていつも思っていた。
こんなアホは私だけかと思ったが
ある日、スパイシー・Fさん(『働くともだち』参照)がビバヒルTシャツを持っていたり
ワールドワイドこさりん(上と同じく)がサントラCDを持っていることを知り、
なかなかこの病は奥深いと感じたものだ。


さて、ここでなぜかホフ・ディランである。
その昔、この愉快なデュオはオールナイトニッポンの2部を担当していて
タイトルは忘れたが、身近な金持ちの坊ちゃんを笑う『ディラン君』みたいなコーナーを持っていた。
だからかどうかは知らないが、彼らのCDのジャケットに
ディランことルーク・ペリーの写真が使われているのだ。
どうでもいいことなんだけど、なんだかクスリと笑えて非常に良い。



[あれは、そういうもんじゃないよね]
2000年6月29日


本日の言葉は私の名言。
現在の職場で、なんだか不思議と目立つ存在なのがフサコである。
年の頃は30くらい。メガネには近頃珍しいチェーンがぶら下がり、結構、巨漢。
ついでに前髪が異常に短い。
その話し方はまるでアナウンサーのように滑らかなのだが、いかんせん、
知識不足のためかえってそれがアダになった。
「間違っているのに、堂々としすぎ」
とかで、部署を転々とさせられ、今では裏方で地道に郵便物などをつめている。


素敵なフサコ話は数あれど、ミュート事件はなかなかいける。
研修の時期に、先輩と新人で内線電話を使いロールプレイングをした。
ここでワンポイント。
ミュートボタンというのは、通常、私たちはヘッドホンマイクで電話に出ているのだが、
クシャミなどをする際、お客様に聞かれないようにこのボタンを押す。
するとあら不思議。向こうの声は聞こえるが、こちらの音は漏れないのだ。


で、フサコと組んだ先輩が「聞こえないわ!!」と騒ぎ出した。
しかし、フサコはそんなことお構いなしでツラツラと話し続ける。
ふと、フサコの隣席の女子が呟いた。
「○○さん(フサコの苗字)…、お腹と机の間にミュートボタンがあるよ」
(ちなみにミュートボタンは電話とヘッドホンマイクの間のグネグネについている)
わお。
そんなワケで、肉厚な彼女は机とお腹のあいだに隙間なんかなく、お腹でミュートを押していたのね。


それ以来、ランチタイムでも一匹狼のワイルド・フサコに要注目してる私。
ヤツ、いつも男性社員顔負けのダイナミック定食をたべてます。
更に素敵なフサコ情報。
先日、休憩時間のリラックス・フサコを見かけた女子からの密告によると
カップに入ってるキュービック型のベビースターラーメンを、
まるでジュースでも飲むかのようにガガガッと口に流し込んでいたそうだ。

そこで私の名言。

「あれは、そういうもんじゃないでしょ。キュービックが崩れないようにカップの形してるんだよね?」

しかし、あんな食べ方してたら、喉に詰まっていつか苦しむぞ。
まったく、フサコったら、おちゃめさん…。



[つまらなそうなフリをしてみる]
2000年6月30日


オードリー・ヘップバーンだったか、どの女優が言ったのか忘れたが、
まだまだ売れなくて、しかも田舎から出てきたばかりの自分がパーティーに出席することになった。
ドキドキしているのがバレないように、彼女はわざと

『つまらなそうなフリ』をしてみたのだそうだ。

そうすると、不思議と周りに溶け込んで、浮いて見られない。
そんな話を妙に覚えているものだ。


なんだか私の恋愛もこれに似ていて、好きな人に会うときはワザとつまらなそうに、してみせたりする。
だからかどうか知らないが、付合った相手に2度ほど
「男に興味が無いのか?」
「お前はレズか?」
なんて言われたことがある。
そんなら、アンタはなんなのよ、と思うが言っても伝わらないので説明しない。
多分、私と付合う人はかなり面倒くさい女なので大変かもしれん。
なああんて、ふと考えてみたりしたのだ。
(おお、今回はメランコリック・ナミだわ。)

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