梅雨空に サウナのような 八郷富士

八郷富士は標高162bで2番目に低い富士山である。

旧八郷町の須釜公民館から見ると左右対称のなだらかな山容と頂上に富士山を信仰の山とする浅間神社があることから八郷富士と呼ばれたのであろう。

この山の位置は旧八郷町の中心商店街が有る柿岡から主要地方道笠間つくば線を南へ5分程行くと左側山麓に気象庁地磁気観測所が目に入って来る。

この観測所の南方が富士山である。登山口は更に山麓の水田を回り込んで須釜に入り,窯元の小さな案内板を頼りに左折する。細い農道を200b行くと民家風の石沢農村集落センターの登山口に着く。

 ここから山頂の浅間神社まで約30分の登りである。5分ほど歩くと紙垂が挟まれたしめ縄が横に張られた風景が現れ神聖な雰囲気になる。参道は粘土質で中央が雨でえぐられており滑りやすい。この日は湿度が高く,参道にはキノコが散見される。そのうえ無風状態のため,まるでサウナ風呂の中を歩くがごとしで私と次男ともに流れるような汗である。

 頂上に着くと神社を中心に円形に杉木立を切り開らいているが眺望は全く効かない。浅間神社の祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)で農村の鎮守様,女性の安産などの守護神として信仰されている。もともと富士山を信仰の対象としており関東一円に存在し,八郷町瓦谷にも同様の浅間神社がある。

頂上でゆっくり休憩を取ろうと思っても藪蚊がしつこくまとわりついて来ているので早々に下山にかかる。足を滑らさないよう注意深く下り集落センターへ戻る。頂上よりもはるかに過ごしやすく一気に水を飲む。

妻が朝早起きして作ってくれた弁当を食べるには時間も早く,帰宅して入浴後に昼食をとることになったのでお目玉をいただいた。

余談ですが,地磁気観測所は常磐線快速電車延伸やTX開通にあたり直流電車導入の阻害要因となるといわれていた。観測所を移転することは可能であるとの結論を見出した学術研究会の事務局を務め,頻繁に観測所との調整にあたった時代が懐かしく思い出される。  (天海敏徳)

<コース記録> 7月16日(日)曇り時々小雨 2名(二男)

石沢農村集落センター(8:20)浅間神社山頂(8:50) 農村集落センター(9:10