青々と 広がる海原 田尻富士

夕日が美しい富士山。地元では,田尻八景の夕照に選ばれている。ふるさとの富士シリーズで,間近に海の見える富士はここだけである。

この田尻富士へのアプローチは,国道6号から日立市神峰公園裏の外周道路から入る。吉田正音楽記念館や市民プールを経て,鞍掛山斎場の広い駐車場に着く。北端の階段口に行くと上合団地からの山道と合流する。整備された擬木階段を登るとクリスチャンキャンプ場のファイアーサークルサイトに至る。

このキャンプ場は昭和30年(1955)に地元の日高キリスト教会がキャサリン台風で被害を受けた倒木を活用してケビンや炊事場を整備した。往時は青少年のユースホステル運動(YH)やワンダーホーゲルなど野外自然活動が盛んであり,賑わったことだろう。

かくゆう団塊世代の私もYHを利用して横幅の大きなリックを背負って北海道など各地を旅した「カニ族」であった。

キャンプ場から先は軽自動車が通れる林道となっており,西町から来る林道と出会ったT字路を北から東へ廻り込み,どんどん進むと林道が終わる。ここが登り口で,急坂を一息で登ると頂上に着く。双耳峰の低い峰が田尻富士で杉林の中に小さな石祠が祀られている。頂上は分水嶺の尾根となっており視界は利かない。林道終点の田尻の広場までおりると,南北にのびる海岸線と青々と広がる太平洋の雄大な景観が素晴らしい。田尻浜の漁師たちは「フッチャマ」と呼び,沖に漁に出たとき自分の位置を測る目印にしたと言う。

もう一方の286bの頂上は,踏跡もなく雑木と蔦が深く生茂る藪の中で周辺から見て高い位置かなと思うだけである。

 

<コース記録> 071224日(月)  晴れ  (単独行)

 鞍掛山斎場(1250)クリスチャンキャンプ場(1305)林道終点(1315

頂上(132025)林道終点(田尻の広場)(1330)斎場駐車場(1400