小瀬富士の 桜の季節は 貴やかに

地図に表示のない富士の一つである。常陸大宮市役所に問い合わせると旧緒川村上小瀬に位置し,小舟富士の隣のピークに赤い○印が示され,コースの詳細は不明との返答をいただいた。住宅地図では「大字上小瀬字塩田」地内の国道293号の架橋に「小瀬富士橋」の名称があるので,この付近の住民に尋ね現地で解決しようと考えた。

いずれにしても頂上確認とルート判断が難しいと思われたので山岳部の友人に同行を願い小舟富士と合わせて登ってしまうことにした。

 先ず,西に立つ小舟富士を登り,小舟と小瀬沢を南北に結ぶ峠まで戻った。そこから東に位置する小瀬富士の山頂を目指し雑木林の斜面に取り付く。踏跡は全くなく,次々と現れる風倒木を跨ぎ,枯れ枝を掻き分けながら進む。手袋と長袖シャツは必携。ズボンは引っ掻きキズをつくっても良いものを着用した方が賢明である。傾斜が緩くなったところが山頂である。峠からわずか12分である。山頂は雑木に覆われており,ホオノキの根元に高さ50pの石碑があり,冬の淡い陽光が差し込み石面を暖めている。

「富士山大権現 大正2年3月」と刻まれており,いにしえの冨士講の名残りを止めている。

また,山頂には桜の木が1213本見受けられ,樹齢100年近く経ていることから石碑が造られた時期に植樹されたものと思われる。少し休憩の後,登山口となったチロル風の建築デザインの「緒川村物産センターかざぐるま」まで20分で下山した。

2つの富士巡りは2時間あれば充分で,御利益も2倍になると一人合点した。物産センター内には食堂があり,ここの特産品の椎茸の天麩羅を添えた地粉蕎麦を賞味する「とてもおいしい」。

 帰途に車で15分戻った「美和温泉ささの湯」の露天風呂に浸かり疲れを癒した。(天海敏徳)

                                   

 <コース記録>07年114日(日)晴れ 3名 (飯島,佐藤)

 峠(点線出合12:00)小瀬富士(12:12)緒川物産センター(12:30)地図地理院「上小瀬」

ささの湯(単純アルカリ泉)¥500 (登山口からの行程は小舟富士を参照)   

   

      旧美和村の花立公園展望台からの眺望 (左奥 小瀬富士  右奥 小舟富士)