ツツジ咲き 木漏れ日がまぶしい 盛金富士

久慈川に並行して走るJR水郡線の下小川駅前に車を止める。ここを起点に山頂の北側から登り,南側に下り富士山をループ状に一周するコースを歩くこととした。

駅から8分ほどで古い木製鳥居のある登山口に着く。案内板と枯枝の杖が並んでいる。

最初にカシやコナラの木漏れ日の中を20分ほど歩くと植林された杉林に変わる。主尾根との出会った場所に丸太ベンチがある。つつじや山桜,春の芽吹き始めの若緑色の眺望が楽しめる。ここまでコースタイムでは30分とあったが,躰が熱くなるにつれ全身に痒みが走る人工透析中の症状が現れてしまい2倍の時間を要してしまいました。

子安観音の石仏を過ぎると地元小学生が作った案内標識「あと10分」に元気づけられ,橙色の山ツツジや薄紫のミツバツツジが満開の山頂に到着する。山頂には小さな社があり,周りにイヌツゲが植えられている。写真スポットとなる立柱標識もなく少し物足りない気がする。しかし,眼下の眺めが素晴らしい。久慈川の清流と集落が点在しローカル線がゴトゴトと走る景観。県民遺産があるならば21世紀に残したいのどかな山里の風景である。

テーブルベンチに座り,妻がにぎってくれた竹の子おにぎりや甘夏をひろげ,暫し舌鼓を打ちながら男体山や枯葉色した蝶が私の周りを舞う姿を眺める。

下りは階段が整備されてなく,急坂を滑らないように,迷わないようにルートを確かめながら一気に降りる。馬頭観音の石仏まで来ると採石場が見え,ここから沢に入り麓の集落に着く。庭先に自然湧水をかけ流しにしている農家があった。冷たい水で顔を洗いさっぱり気分で山道を下る。平山橋から駅の間は多くの廃屋が立ち並ぶ。一方において新しい別荘が散在する。時代の流れの中で寂れるものと新しい生活スタイルが交差している山里でもある。                             (天海敏徳)

<コース記録>430日(日)晴れ (単独行)

下小川駅駐車場(11:00)主尾根出合(11:50)山頂(12:2012:40)駅着(13:20