等高線 頼りに登る 小舟富士

 小舟富士の美しい勇姿が望める絶景ポイント。それは国道293号花立トンネルの上に在る展望台である。近景として小舟富士,小瀬富士。中景に御前山の山並み,遠景として筑波山塊が一望できる。

小舟富士の登山コースは鮮明でないことから草木の枯れた冬場に登るのが適した山と思われる。アクセス方法は常陸大宮市地内の国道293号に沿った「緒川村物産センターかざぐるま」が目標となる。ここの広い駐車場が登山口となる。293号を横断し舗装された山道を200b行くと正面に小瀬富士,西に小舟富士の前峰が見える。  

山道を右に回り込むところが,地図の点線表示のはじまりである。谷津田の畔道に取り付いて傾斜を登ると,椎茸栽培のほだ木が一面に広がる圃場に出る。そこからは杉林の薄暗い沢筋沿いに,しっかりした踏み後がある。20分ほど行くと,右側に見逃してしまいそうな糸路がトラバスし尾根へと通じている。尾根路は北に杉林,南に広葉樹と植生区分されている。地図を広げて等高線で周辺の谷や尾根の地形を確かめながら注意深く西へ進む。しばらくすると小さなピークに出る。ピーク周辺はツツジが群生し,暖冬のためか芽吹きが見られる。休憩をとりながら地図を見て西正面のピークが小舟富士の山頂であることを確認し,ルートの選定に間違いのないことを喜びあう。ここから少し下り,コルを経ると頂上への急登が始まる。厚い落ち葉に覆われているため足が滑りやすく脹ら脛に負担がかかる。

山頂は細長い楕円形の10畳ほどの平坦地で,3等三角点が打杭されている。祠や標示板はなく,少し物足りない山頂である。眼下には293号沿いの集落やゴルフ場がカシやナラの木立越しに見える。遠くには日光男体山の雪を抱いた姿が眺望できる。

ロールパンやチョコ飴などの軽い行動食をとりながら,等高線が頼りの山登りの面白さやこれから向かう小瀬富士の位置を確認しあい楽しい談笑の一時を過ごす。

 山頂からの下りは同じ尾根路を使って25分ほど歩くと点線で表示された峠に辿り着く。

南へ下ると小瀬沢集落,北へ下ると小舟集落,そして東へ登ると小瀬富士である。  (天海敏徳)

                         

<コース記録> 
114日(日)晴れ 3(飯島,佐藤)

緒川物産センター(10:30)尾根分岐(10:50)小ピーク(11:10)山頂(11:2511:40)峠(点線出合 12:00

 地図「上小瀬」25千分の1