長福とは めでたき名前 常陸富士

JR水郡線上小川駅から男体山と長福山(常陸富士)が望める。長福山への駅からハイキングはこの駅が起点となる。長福山は伊弉冉命(いざなみのみこと)を祀り,男体山は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)を祀ることから一対の山として奈良時代から山岳修行の場として信仰された山々である。

この春にコースを一度見失っているため山岳部の応援を得て再挑戦となる。奥久慈パノラマ林道の最高地点にある長福集落に車を止め,観音堂入り口の標識ある民家の間の山道を行く。

少し登ったところで山道を振り返ると男体山の切り立った雄大な山容が見てとれる。この男体山をバックに集落の屋根やたわわに実る柿の木を入れた山村風景は観光パンフレットなどで奥久慈地域を代表する写真のベストアングルの一枚となっている。

さらに,モミジ葉の赤や黄色のふわふわとした絨毯のうえを進むと観音堂の石段に出る。290段に及ぶ長く狭い石段を登ると標高400bの中腹にある長福観音堂に着く。十一面観音を本尊とし,右の小さなお堂には千手観音も祀られている。

ここから登山道は踏跡程度になる。右側から巻いて観音堂の屋根の見える裏手の杉林の暗い細路を辿る。尾根手前の10分ほどは胸突き八丁の急な登りとなる。主尾根は大きな弓状に水平の弧を描いている。右に50b行くと明治年代に設置された石祠があるが,ここは頂上ではない。頂上へは尾根出合を左側へ1qほど進む。杉の幹に白くペイントされたやせ尾根を進み,さらに高度を20b上げる。

頂上は尾根の末端で帯状になっており,ツツジが群生している。「ここが頂上で良いのか?」と地図と高度計で確認するような頂上であるが,東に男体山と対座し,西に上小川の集落,蛇行する久慈川,遠く雪を抱いた日光連山が展望できる。特に,この日は久慈川流域の袋田から大子にかけて凍った湖のように朝霧が残り素晴しく幻想的な風景が見られた。

 

<コース記録> 0712月9日(日) 晴れ (飯島、佐藤、河原井、渡辺、近藤、相良)

長福集落駐車場(8:00)長福観音堂(8:15)尾根出合(8:30)頂上(8:47

石祠(9:10)駐車場(9:35