若き日の 仕事懐かし 御前山富士

往時は木橋と鉄橋の組み合わせであった御前山橋。この橋から南正面に見える御前山富士と青少年旅行村のケビンやコテージ群が眼に入った時,とても深い郷愁を感じた。

村の観光振興策として野外キャンプ場を整備するにあたり,1971年に運輸省の助成を得て青少年旅行村を開村した懐かしい思い出がよみがえる。また,1975年に県立自然公園計画の策定に携わり,水戸徳川家が留山として伐採を禁じた御前山と那珂川の清流,ランガー式四連橋の周辺を特別保護地域に指定した。特に水域を指定したことは全国的にも稀な事例で特筆される。これにより,関東の嵐山と称される自然景観が保全され,四季折々の美しさを今に伝える「地図に残るいい仕事」に携わったことである。

さて,御前山富士の登山口は,旅行村管理棟の坂道から左側に整備されたハイキングコースがある。首都圏外縁部を一周する環境省の「関東ふれあいの道」の一部となっていることから案内標識,階段,休憩四阿,樹木名称名札などは充分に整備されている。階段を登ると10分で183bの頂上展望台に着く。那珂川を挟んで対岸に三王山自然公園の大展望塔や高鈴山塊・奥久慈の山並みが見渡せ,晴れた日には日光・那須連峰を望むことができる。物足りないので更に尾根道の三角点まで足を運ぶとカシとブナの原生林が沢筋一面に自生している。コシアブラ,オオバマンサク,クマノリ等の樹木も点在し森林浴が楽しめる。ここから先1キロ程進むと林道に出て旅行村に戻る約1時間の「探検コース」として旅行村のオリジナルコースとなっている。御前山までは6.3キロの2時間コース。この日丁度,月刊山岳誌「新ハイキング」の山梨支部会員30名が縦走を終えて旅行村に到着し,

バーベキューハウスで昼食を取るところであった。                   (天海敏徳)

                             

<コース記録> 07年1月21日(日)曇り (単独行)

御前山青少年旅行村(12:35)富士展望台(12:45)尾根三角点(13:15
旅行村(13:50)旅行村は国道123号から御前山橋を渡り5分の位置