清流を 行き交う小舟 ランドマークは赤沢富士

6月に白山神社の沢を詰めるコースを試みた。風倒木やシダ類が繁茂しコースを見失ってしまい断念した。今回は,コースを御前山西部の林道にとり岳友達と再チャレンジする。

国道123号沿い「道の駅かつら」のところを左折して赤沢林道に入る。皇都川を眺めながら走ると右側に明治時代に植えられたケヤキの美林群が広がり,神秘的な美しさに見とれる。このケヤキ美林が終わる場所(林道第2号橋)の左側に赤沢富士登山口の案内標識がある。ここより30b先の「嵐山山水」という釣り堀兼流しそうめん店前から御前山林道を使って高度を稼ごうとしたが,残念ながら冬季は通行止めとなっている。

早速,案内標識のある登山口の細い尾根に取り付き急傾斜を登る。眼下の皇都川の渓流が見る見る低くなり一気に高度を稼いで行く。この日は東北新幹線が全面運休するほどの強い風が吹く中を,最近,刈り払われた糸路を進む。高度が上ると風も強くなる。30分歩くと尾根のピーク(250b)を越え心細く足を進めると間もなく林道に出会う。

林道を100b程下へトラバルと頂上への案内標識が現れる。頂上まで高度にして30bで雑木林を進むと頂上に出る。頂上には道標と三角点があり,皆で交互に写真撮影をしながら賑やかな頂上である。キラキラ光る那珂川の水面と「赤ネギ」の特産地である桂集落が望まれる。その先に多賀山系や奥久慈の山並みが連なるのんびりとした風景が展望できる。

赤沢富士は遠望すると眉毛のような半月形をしていることから眉毛山とも呼ばれていた。

また,那珂川の断層に臨んでいるため洋上からも望まれ,那珂湊へ帰港する船の目標にもなっていたと村史にある。頂上に社がないのは麓に「嵐よけ」の神として白山神社が祀られ,多くの参拝者で賑わっていた。このため「富士講」が発達しなかったと思われる。

時間があれば,舟形檜風呂が目玉となっている白山鉱泉の秘湯で疲れを癒したかった。 

                                  (天海敏徳)

<コース記録> 07年2月4日(日)晴れ (檜山,渡辺,菊地,相良)
登山口(10:07)林道出合(10:40)頂上(10:55)林道を経て藤倉の滝登山口(11:00