奥美濃の山旅(大日ヶ岳・位山・川上岳)

1.日 時  平成15年6月14日(土)〜15日(日)
2.山 域  奥美濃の山(二百名山・三百名山) 
3.目的の山  
 ●大日ヶ岳(1,709m)
 日本二百名山の山。岐阜県高鷲村・蛭ヶ野高原の西になだらかな山容を見せ,二つの峰を持ちその広いすそ野にはスキー場が設置され,岐阜県内の代表的な山々をその視野に納められる大展望の山である。特に白山の展望は第一級である。
 ●位山(1,529m)
 日本二百名山の山。飛騨の中央に位置する山。往古から皇室の大儀には,アララギを笏木として献上したので,その木に一位の称号を戴き,爾来位山いちいの名となったという。この山の展望も第一級であり,白山は言うに及ばず乗鞍,御岳,遠く立山連峰も一望できるという。
 ●川上岳(1,626m)
 日本三百名山の山。位山,船山と共に,昔から三名山と言われている。川上岳は女神とされている。男神の位山より100m程高い。展望の良さは同等。

4.参加者  檜山,中野,菊池(一),菊池(み)

5.行動の記録
  ○6/14(土)
 (集合:県南地方総合事務所 4:00)
 合庁4:30======(550km)======高鷲IC======10:40ダイナランドスキー場登山口(1,030m)11:00----- 13:00前大日ヶ岳(1,650m)------ 13:15大日ヶ岳14:05-----14:35最終リフト(1,330m)------ 14:55スキー場登山口
=====村営湯の平温泉======高鷲IC======飛騨清見IC======高山市======宮村・モンデウススキー場=====18:15ダナ平林道終点(BC設営) 

 常磐道,首都高,東名そして東海北陸道を走る。途中の休憩は,浜名湖ICでの朝飯のみ。ほぼ予定の時間通りに,高鷲ICを降りてダイナスキー場へ。入口に管理人がいて,登山者一人100円が徴収された。(山菜取りは一人500円という。) 

天気は,雲が厚く今でも雨が落ちそう。白山は諦めたが,気持ちは前向き。念願の奥美濃の山に登れるのだから。

スキー場に付けられた作業道を登る。結構な坂道だ。スキー場の笹の斜面には,山菜取りの人達が分け入っていた。途中,雨が降ったり止んだりしたが,大汗をかいたところで最終リフトに到着。少し雨が強くなったが,休んでいるうちに小降りとなった。

ここから,笹の中の登山道となった。ブナが出てきた。登山道にはネマガリタケが顔を出している。それを中野が採取しながら歩く。マイヅルソウ,ギンリョウソウも見つけた。右下に高鷲スノーパークのリフトが見えた。ブナ林の中を登っていると,中野の弾んだ声が聞こえた。コシアブラがあり,それも登る先々でその木があった。

 そしてついに,事前情報で楽しみにしていた「サンカヨウ」の群落に出会った。6月号の岳人でその写真を見て,楽しみにしていたのだ。想像以上に清楚で良い花だ(しかし,サンカヨウはここだけしか咲いていなかった。)。写真を撮っていると,一組の夫婦であろう登山者が下ってきた。頂上からの眺望はダメだったという。

サンカヨウの群落地からロープの付いた斜面を登り,コシアブラに感嘆しながら行くと視界が開けた。前方にガスの中に大きな山塊が見えた。目指す大日ヶ岳である。
一旦降下して,稜線に登ってそれを辿ると大日ヶ岳である。大日ヶ岳から北方に延びる稜線を登山者が下って行くのが見えた。少しの頑張りで,念願の山頂に着いた。

二百名山192番目の頂上は,我々だけ。一等三角点をシッカリ踏んだ。大日如来に頭を垂れて,方位盤で本来は見えるはずの白山の位置を確認した。写真の後は,ビールで乾杯。雨が少し降っていたが,全然気にならない。三人に感謝して,頂上ビールを楽しんだ。

下山は,すこぶる早い。ツバメノオモトを見つけて感激する。スキー場の斜面の急さに今更ながら驚きながら下った。

大日ヶ岳登山の良い汗を,高鷲IC近くの村営「湯の平温泉」に浸かった。広々した露天風呂もあり,すべすべとして湯質で大満足である。東海北陸道で飛騨清見まで走り,高山で食料を購入して,位山最短コースのダナ平林道終点に行きテントを張った。この晩の盛り上がりは想像のとおりである。(大いに飲み過ぎてしまった。)

白山をバックに                              位山で
 
○6/15(日)
  BC・巨石遊歩道登山口(1,330m)6:40-----7:00天の岩戸・分岐------ 7:15展望台-------7:25天空遊歩道分岐(1,520m)-------7:35位山7:40------ 9:50川上岳10:40------ 13:05天空遊歩道分岐------ 13:30巨石遊歩道登山口========朝日村・秋神温泉=======野麦峠=======松本IC======東京======  土浦北IC=======22:30県南合庁(解散)

 夜中一時、雨が降っていたが,天気は曇り空。昨日の酒が残っている自分の気分と同じような,何故かしっくり来ない天気である。ガイドマップの前で写真を撮って,出発する。

ルートは,位山への最短コース「巨石群遊歩道」コース。鬱蒼とした樹林の中の道を登る。その名の通り,巨石が所々あり,それぞれに名が付けられていた。(名前とその巨石の姿に何の脈絡も感じられなかったが。) 緩やかな登りとなって,「天の岩戸」と名付けられたところに着いた。大きな岩から松の木が生えていた。その周りにはしめ縄が張られている。ここで小休止した。

ここから,登山道は,ほぼ水平の広い尾根となり,所々湿地となっていて木道なども設置されていた。やがて視界が開けた広場に出た。ここから,嬉しいことに雪を引いた白山が見えた。感激である。かつてこの広場には東屋が設置されていたが,今は取り壊されていた。ここから頂上は直ぐであった。

頂上は,周りの樹林のため視界は効かない。道標と共に全員で写真を撮った。ここから少し戻って,川上岳への道「位山天空遊歩道」に入る。(このネーミングは良い。前夜からこのネーミングに,勝手にルンルン尾根歩きという想像を膨らませていた。が,しかし,これは大はずれであった。)

 サラサドウダンツツジの群落を過ぎて,笹藪の道となった。道は一旦大きく下り,鞍部を過ぎて登り返す。緩やかな尾根に出ると,微かに御嶽が見えた。この後も,道は上下動を大きく繰り返す。途中の距離を示す道標に思わず「嘘だろう」と声が挙がった。結構歩いたと思ったら,まだ2Km程の道標であった。信じられない道標である。

道はなおもアップダウンをくり返しながら行く。天空の言葉から想像していた,眺望も得られない。あまり視界の良い尾根ではないのだ。途中で,ホテイランのような隠花植物を見つけた。ようやく,川上岳らしい山らしい山が前方に見えた。

しかし,まだまだ遠い。「宮のオオイチイまで1500m」の道標を過ぎて,大きく高度を下げて,やがて大きく倍以上登り返すと,頂上らしい雰囲気となった。頂上は,ガスの中であった。道標がポツネンと立っていた。広い頂上であった。三人が来るのを待ちながら,遮るものはないのだから第一級の展望の山だろうと想像した。握手で三人を迎えた。嬉しかった。ビールが旨かった。

 あまり天気も良くないので,長居は無用。所定の儀式を終えて戻る事にした。長い長い戻り道である。そのネーミングに,大いに異議を唱えた。標高差が川上岳の方が約100m程高いのだから,帰りの方が時間的には早いと思ったが,そうでもなかった。

途中で,6人組と14人組のパーティーに会った。それぞれに頂上までの時間を聞かれたが,やはり思ったより遠いと感じていたのだろう。御嶽が見えたところで集合し,ここからそれぞれのペースで登山口まで下った。

みんなが来るのを待ちながら登山口に無事全員が集合し,林道を下った。途中,朝日村の秋神温泉で汗を流し,女工哀史で有名な「野麦峠」を通った。その女工哀史の碑に,その時代の庶民の生活に思いを馳せ,今という時代のありがたさを思った。

 松本ICから乗って,中央,首都高,常磐と走って,県南地方総合事務所に着いた。
途中の中央と首都高で渋滞にあったが,まずまずの時間に着く事ができた。
 今回の山行は,当初一人を覚悟していたが,図らずも三人もの仲間が付き合ってくれたのには,本当に嬉しかった。感謝の至りである。

  笹の原の中に道が                          川上岳で